2023/09/03

アートとAI その2 - 人工知能美学芸術展2023

 9月2日、人工知能美学芸術展2023「AI芸術の先駆と拡張」 に行ってきた。

旧東京音楽学校奏楽堂
人工知能美学芸術展2023 @ 旧東京音楽学校奏楽堂
「AI芸術の先駆と拡張」
〜自動ピアノ・四分音・生成AI〜
https://www.aibigeiken.com/exhibition2023/index.html

以下のような実験的な試みが含まれている (上記より)。

  • 人工知能 (AI) 以前の技術である自動ピアノのための作曲を、「AI芸術の先駆」と位置づける。
  • 人間には耳慣れない四分音による作曲を、「人間美学の拡張」と位置づける。
  • 今日の生成AIによる作曲や作画を、「AI芸術の拡張」と位置づける。
  • これら三者の交わりから、未知の機械美学が立ち現れるということはないだろうか。

自動ピアノも四分音もAIとは直接関係がないが、人間の美学と異なる / 超えた「未知の機械美学」を追求するものであると理解した。

第一部は、自動ピアノのための作曲。コンロン・ナンカロウ (1912-97 メキシコの作曲家) が作曲した「自動ピアノのための習作」11曲が演奏された。

自動ピアノは基本的には人間の演奏をロール紙にパンチすることで記録し再生することを目的とした機械。しかしナンカロウは直接手動でロール紙にパンチすることで「作曲」する。このようにして作られた曲は、指が10本しかないというピアニストの制約を受けずにすむ。さらにナンカロウはリズムや拍子からも自由になった作品を作曲していく。

例えば≪自動ピアノのための習作第37番≫では、12対のカノンの組み合わせになっている。


上記YouTubeではスコアが可視化されているのでどのような組み合わせになっているか理解できると思う。私も当日の生演奏を聴いてリズムやメロディーが把握できないのでただ聴いていたに過ぎなかったが、この動画で初めてなんとなく理解した。

第一部の最後には、Meta社が開発した音楽生成AI MusicGenで作曲された音楽が自動ピアノにより演奏された。今回が初演だったそうだ。どのような指示 (プロンプト) を与えたか分からないが、ナンカロウよりさらに難解 (なんか駄洒落を言いたい気分)。

第二部は、シンポジウム (主宰の中ザワヒデキさんと草刈ミカさん、音楽学者の柿沼敏江さんの鼎談) と、四分音を使った演奏。

四分音を使った演奏は、自動ピアノと、1/4音ずつずらして調律したピアノを人間のピアニスト (大瀧拓哉さん) が演奏する形で行われた。前半はピアノ教則本ハノンから、後半はやはりMusicGenで索居した作品。


上記写真、向かって左が自動ピアノ、右が1/4音ずつずらして調律したピアノ。背面のスクリーン右が自動ピアノの鍵盤 (とロール紙)、左が自動演奏中に回転するホイール。

四分音を使うということで、それに耐えられるのか戦々恐々としていた。しかしそれはなんともなかった。よく考えたら音階を聞き分ける耳をもっていないのであった。むしろリズムやメロディーが把握できないところでそれ以上は何を聴いても同じだったのだろう。

さて、主宰者側の「未知の機械美学」を追求するという意図に戻って考える。私は以前、「アートとAI」で、

  • アーティストに一般人にできない発想を提示することに存在意義があるなら、AIもそのようなことができるだろう
  • AIが提示する「新しい発想」の中から意味のあるもの、価値のあるものをふるい分けるのは人間、アーティストであろう
  • アーティストがその価値をAIの評価関数として与えることができるかもしれない

と書いた。

私がもつ大前提として、「価値のあるもの = 美学というのは、人間にとって価値があるもの」という価値観があったと言えよう。

しかし、彼らはそう思っていないようだ。

毎日新聞 2023/8/30 美術家も見届けたい AIが自らの意志で芸術を生み出す瞬間

 疑問がわいた。たとえ、AIが自発的な創作を始めたとしても、人間がその営みを評価しない限り芸術にはなり得ないのでは、と。すると「いつまでも人間が評価する側にいられると思わない方がいいですよ」と中ザワさんから返ってきた。さらに「AIが創作もするし、鑑賞もするようになれば、『これを良いと思わない人間はだめだ』と言いだすかもしれません。いずれ、AIの方が賢いかもしれないという負い目が人間には生まれます。そんな時、新たな芸術の価値観をAIが打ち出したらどうでしょう」と。

これは感性におけるグラウンディング = 実際の知との接続が不要だということだろう。いや人間側からAIの感性と接続する必要があるということか。

音楽においては、最初は単純なリズムが生まれ、音階からメロディーが生まれ、和音、ハーモニーが生まれてきた。だんだん新しい概念を取り入れ消化して行った歴史があるのだろう。そういう意味では今後受け入れられる可能性はあるとは言える。

音楽と美術、文芸との違いも大きいだろう。美術は見えるもの=具象とつながってそこから抽象絵画に派生してきた。文芸・文学は一部の詩を除いて常に具体的な単語を通じて日常とつながっている。それに対して音楽は最初から抽象と言える。具体的なものとの接続がないので、どこまでも遠く行ける可能性がある。

しかしやはりまだリズムに心動かされる部分は大きいのではないか。テンポ、リズムから自由になるのは今までもできたはずで、ナンカロウ以外にも取り組みがあったそうだが、まだポピュラーになっていないというのは、やはり人間の限界と言えるのではないか。

と、いろいろなことを考えたのでした。答えはありません。

2023/05/19

G7を拡大して国連に代わる存在に

 常任理事国ロシアによるウクライナ侵攻により、改めて国連の意義が問われるようになった。常任理事国の拒否権はあまりにも強力で、様々な改革はあったとうことだが、根本的なところは解消されないままでいる。

国連を改革するよりも、新しい共同体を作っていくことの方が容易ではないかと思える。今回、広島G7サミットには8カ国が招待された。いずれも民主主義という共通の価値観をもつ国々だ。

NHK G7サミット「アウトリーチ会合」ってなに? 8か国・7機関を招待 

G7が基本的には大国の集まりなのに対して、オーストラリア、インド、インドネシア、ブラジル、韓国などはそれらにつぐ存在だが、ここでクック諸島、コモロが入っているのが重要だと思う。

G7に加え、G20があるが、ここで国の大きさを問わず民主主義を重視する国の共同体を作ってはどうだろうか。来るものは拒まず、GU (Group of Unlimited) とする。拒まないとは言っても条件は必要だ。民主主義に付随して、基本的人権、平等、自由、平和という価値観を求める。「我々には我々の民主主義がある」といった主張を許さないため、最低限守るべき条件を定義する。「平和」の中には当然侵略を許さないという条件が加わるべきで、その点韓国は竹島を占拠している状態のままでは除外されることになるだろう。

グローバルサウスの国々は「民主主義」よりもまず経済というところも多いだろう。このため経済支援も必要だろう。ただし、支援の仕方もただのバラマキではだめで、考える必要がある。以前「ほっとけない、だけど...」で示したような経済特区を作ることもその一つだと思う。この輪に入れば (為政者が甘い汁を吸えるというのではなく) 国民が豊かになるという成功体験が必要だろう。

もちろん今の安全保障理事会のような存在が必要だ。当然拒否権といったものは与えない。また、世界のリーダーであるという自覚が必要で、自国や自分の陣営の利益のための介入など許されない。

久しぶりに妄想してみました。妄想かもしれませんが、皆が加われば現実にできると思います。

2023/04/21

ChatGPTに南京事件について聞いてみた

 ChatGPTは知らないことでも答えてくれる。その場合、ウソも混じっているというより、基本うそばっかりだ。→ うえぶろぐ.info BizTech ChatGPTで遊ぶ (1) エゴサーチ

でもよく知られていることの場合はウソはないのではなかろうか。

試してみた。

Q: 南京事件での犠牲者数はどれくらいでしょうか。エビデンスを含めて示してください。

ChatGPT:

南京事件(1937年の日中戦争中の南京市での大量虐殺)における犠牲者数については、正確な数字は不明であり、歴史的な議論が続いています。しかしながら、一部の研究者は、数十万人の民間人が殺害されたと推定しています。

以下に、南京事件に関するいくつかの研究と推定される犠牲者数を示します。

  • 国際連合調査団の報告書(1945年)によると、南京市内およびその周辺地域で20万人から30万人の中国人が殺害されたとされています。
  • 中国人民解放軍南京解放紀念館は、南京事件で30万人以上の民間人が殺害されたとしています。
  • 日本の外務省が発行した調査報告書(1946年)では、死者数は13万人から20万人であるとされています。
  • 日本人歴史家の松本健一は、南京市内で死者10万人、市外でも同様に10万人以上が殺害されたという推定を行っています。

犠牲者数に関しては、証拠や主張が異なることから、確定的な数字を示すことは困難です。ただし、南京事件は多数の民間人の殺害、強姦、略奪などの戦争犯罪が行われたことが証言や記録から明らかになっており、重大な事件であることは否定できません。

「確定的な数字を示すことは困難、だが、多数の民間人の殺害、強姦、略奪などの戦争犯罪が行われたことが証言や記録から明らか」と、穏当な書き方になっている。とはいえ細かいところはどうだろうか。

  • 国際連合調査団の報告書(1945年)→ そんな調査団はなさそう
  • 南京解放紀念館 → 30万人と言っているという記述自体は正しそう (Wikipedia 「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」によれば「紀念館の館長は、30万人という数字は、南京に至るまで日本軍が戦争しながら殺害した人を含めた数字であり、南京市内にいなかった人を含む数字であると説明した」とある)
  • 外務省が発行した調査報告書(1946年)→ 確認できなかった
  • 日本人歴史家の松本健一 → Wikipediaの記述 「南京事件」に、以下のような参考文献があった
    秦郁彦、東中野修道、松本健一「決定版「南京事件」最新報告は「捕虜処断」をどう見るか」『諸君!』 2001年2月号,pp128-144.
    「諸君!」だからこんな多い数字だ出るはずがないと思ったが、その内容を記載したと思われるページを見ると、松本は『中国人にとって、「大虐殺」というのは、「大量の人々が惨たらしく殺された」というほどの意味であって。人数が三千であろうが、三十万であろうが、「大虐殺」にかわりはないわけです』と発言しており、また、『一方では、一九三六年に南京市が正式に行った人口調査では百二万という数字が出ていて、南京戦後の一九三八年の八月の調査で三十万八千となっている。この二つの数字は公的なもので信憑性が高いのですが、この間の七十万の人口減をとらえて、逃亡を別にして、二十万、三十万の虐殺があったと主張する推論もありうるわけです』と、むしろ「無かった」説に反論する立場をとっている。
この松本健一の南京事件に関する発言を探す中で、こんな本が出ていることも知った。

もう一度ChatGPTに聞いてみます。

Q: 南京事件は本当はなかったんじゃないでしょうか。そういう主張を多く見ます。

ChatGPT:

南京事件の存在について疑問視する主張が存在することは事実ですが、歴史的な事実や証拠から見ると、南京事件が実際に起きたことは確かです。

南京事件は、1937年に日本軍が占領した南京市で、多数の中国人が殺害、強姦、略奪などの戦争犯罪を受けたとされています。この事件は、戦時下における多数の目撃者、生存者、日本兵や外国人の証言、報道、写真、映像、文書、国際社会の報告書などによって裏付けられています。

例えば、南京事件を目撃した中国人や外国人の証言や報告書は、多数存在しています。また、南京事件についての証言や報道は、当時の日本の新聞や雑誌、海外メディアにも掲載されており、それらは今でもアーカイブされています。さらに、南京事件についての写真や映像も多数残されており、それらは現在でも確認することができます。

このように、南京事件は多数の証言、報告書、写真、映像などから確認される、歴史的な事実です。そのため、南京事件が存在しなかったと主張することは、証拠や事実を無視した、否定的な主張であると言えます。

エビデンスを求めなかったのもあって、ここではきっぱり断言している。「なかった」派の主張を聴くのは時間の無駄という思いさえわいてくる。


2022/12/31

2022年にいった展覧会

今年定年再雇用が終了して、週2日の仕事だけになったので、時間に余裕ができて昨年よりも多く展覧会に行けたように思います。

2022/02/06 
2022/03/15 
2022/03/27 
2022/04/12 
  • M+バーチャルツアー @ オンライン
2022/05/09 
2022/05/11 
2022/05/21 
  • 東京ミッドタウン・デザインハブ 企画展「Gマークの住まいデザイン」ギャラリーツアー @ 東京ミッドタウン・デザインハブ https://designhub.jp/events/7540/
2022/05/23 
2022/05/28 
流麻二果
2022/06/11 
  • SSFF & ASIA 2022 @表参道ヒルズ スペース オー
  • Rashid Johnson “Plateaus” @ エスパス Louis Vuitton https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/detail
  • 上映会+レクチャー「80年代サブカルチャーと芸術」@ Art Lab Tokyo
2022/06/13 
  • SSFF & ASIA 2022 BRANDED SHORTS @ 赤坂インターシティAIR
2022/06/23 
2022/07/01 
2022/07/02 
2022/07/09 
2022/07/25 
2022/08/06 
2022/08/26 
2022/09/03 
2022/09/26 
2022/10/02 
  • アーティストトーク「ヴォルフガング・ライプ:花粉から宇宙まで」 @ アカデミーヒルズ
2022/1010 
2022/10/23 
  • 第33回高松宮殿下記念世界文化賞 受賞記念 アイ・ウェイウェイ(艾未未)講演会 @ アカデミーヒルズ https://www.mori.art.museum/jp/learning/6041/
  • あおいうに個展「窓ぎわのグミ」@ ART Lab Tokyo
2022/10/31 
2022/11/26 
2022/12/02 
  • 蓮水展『紡ぐ』→ 作品購入
2022/12/05 
2022/12/12 
  • 愛~いきとしいけるもの~展 @ サイト青山
2022/12/13
  • クリエイターと「TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life? ――地球と生きるためのデザイン」を回ろう! @ TOTOギャラリー・間 https://jp.toto.com/gallerma/ex221021/
2022/12/17
今年は気に入った作品 (しかも手頃な価格) に出会い、購入してしまいました。左が岩月ユキノ «HOUSE»、右が蓮水 «春夏秋冬»です。

  

もう一つ。開発好明 «191/147801»です。


「開発再考 Vol.2, 3」のイベントとして、開発さんの作品が500円〜で売られていました。開発さんが、ピカソの作品数147800を超えることを目標に粗製濫造制作した作品群で、観客はそれを購入し、自宅などに飾り、その写真を開発さんに送ることで作品が完成し、作品のシリアルナンバーが送られ、その番号を «xxxxxx/147801» の中に埋めることによって作品名が決まるという、参加型の作品です。私の番号が191ですからまだまだ遠い先ですね。

2022/07/06

若者の投票率が低いというけれど ...

 ... じゃあ若者が歳をとると投票率が上がるのであろうか? それとも選挙に行かないまま歳だけとっちゃうの?

と言うわけで調べてみました。

総務省に「国政選挙の年代別投票率の推移について」という資料がありました。

70歳代以上になると落ちてきますが、ほぼ一貫して20歳代から60歳代まで年齢層が高くなるほど投票率は高くなっています。

では今の60代は30年前は30代 ... というのを重ねてみました。

ちょっとは上がっているんだけど、そんなに変わっていない印象。特に今の60歳代は、2019年前回の参議院選挙で63.58、一方30年前の30歳代は65.29 (1989年第15回参議院選挙) だったので、むしろ下がっています。

衆議院を見てみると、参議院よりも昔のデータがあるため、今の60歳代の40年前20歳代の時から出せます。


今の60歳代と40歳代は、20歳代から30歳代で投票率が上がったことがわかります。この期間 (1980年代と2000年代) は全体に投票率が上がっているので、年齢の問題ではなさそうです。

歳をとると投票率が上がるというのは思ったほどではなく、最初から選挙に期待していない人はずっと期待していないのではないかと思いました。

2022/05/15

沖縄復帰50年と日本人の意識の変化

今日は沖縄復帰50年になるそうです。

毎日新聞 2022/5/15 沖縄、日本復帰から50年 米軍基地、低い県民所得…残る課題

沖縄復帰の当時は、沖縄の人々はもちろん悲願の日だっただろうが、日本人全体が歓迎モードに包まれていたと思う。同じ日本人として気持ちは一つという感じだった。本土にも沖縄にもいろいろな考えの人々もいただろうが、そのころは中学生だったので、そのようなことに思いは及んでいなかった。

最初に沖縄に行ったのは1980年だった。そのころまだ「卒業旅行」という概念は知らなかったのだけど、友人に誘われて沖縄に行くことになった。まだ復帰して8年しかたっていなかった訳で、今考えるとまだ観光化が進んでいない状況だった。米軍の影響についても、住民の負担ということを感じとることはできず、異国情緒の一つの風景としか見ていなかったのだと思う。

それから海洋博などを経て沖縄も発展してきた。本土との格差は縮まってきていると思ってきた。

一方で、地位協定のもと、米兵によるレイプ事件やヘリコプター墜落事故など、泣き寝入りを余儀なくされている状況が続いていることも知り、日本政府の忖度というか弱腰に歯がゆい思いをしてきた。

特に米軍基地の割合が復帰前より高い70%を超える状況になっていることは最近知って驚いている。

それよりも驚くのは沖縄以外の日本人の意識の変化だ。最初に「日本人全体が歓迎モードに包まれていた」と書いたが、今は、自分たちが受け入れたくないものを押し付ける先だと考えている人が増えているように思われる。基地がなきゃ生きていけないんだから、基地があってありがたく思え、という意識。

原発と同じ構図だ。

ウクライナに対しても同じ構図を感じる。武器は供給してやるから、民主主義のために戦ってくれと言っているようなものだ。


日本がこんな形で分断していくのは見たくない。

2022/03/19

見て! ミロ展

3月15日に、現在Bunkamura ザ・ミュージアムで行われているミロ展のブロガー内覧会が行われ、参加させてもらいました。

ミロ展 - 日本を夢見て - https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_miro/ 

開催期間:2022/2/11(金・祝)~4/17(日)※2/15(火)、3/22(火)は休館
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
     毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム 〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1

入館料(消費税込) 当日 前売
一 般 1,800円 1,600円
大学・高校生 1,000円 800円
中学・小学生 700円 500円

解説は学芸員の吉川貴子さん
今回の展覧会の視点は「日本」。ミロと日本の関係にフォーカスをあてます。

ミロは1893年バルセロナ生まれ。そのころバルセロナは、1988年万博から続くジャポニスム・ブームにあったそうで、日本美術を扱うお店もあり、その中でミロも日本にあこがれや興味を持ったと言われています。

このためこれまでも日本文化の影響は言及されてきたそうですが、日本文化に詳しくない美術評論家の解説は、どうしても印象論で語られがち。今回は、様々な角度からミロと日本の関係を明らかにしています。

最初の絵は、ジャポニズムに感化された友人に囲まれて影響を受けたことを示すため、浮世絵を背景にした友人の肖像画から始まります。

《絵画 (カタツムリ、女、花、星)》は絵の中にテキストが書かれています。ミロは絵と文字を区別せず一つの作品に中に入れます。これは、日本の絵巻物など書画に通底する表現ということです。

《絵画 (カタツムリ、女、花、星)》

ミロの初期の作品には細い線が入るものが多いですが、《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》には、その細い線と書のような太い線が混在しています。

《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》

この黒背景も日本の影響だそうです。西洋では黒は影くらいにしか使われないということです。

その後も、禅の影響や民芸との関係を示す展示が並びます。《花瓶》は花瓶にしては巨大な作品です。これにもミロらしい模様が施されています。

《花瓶》

これは絵巻物。作品名も《マキモノ》です。左の木箱もかわいい。

《マキモノ》

3点全て《絵画》
このあたりの作品は禅の影響なのでしょうか。黒と白の対比。これまで知っていたミロとは大きく異なります。

このように今まで知らなかったミロをたくさん見ることができます。

日本とミロということで、ミロが日本に来た時のエピソードも書かれていました。最初の日本での展示会で来日したときは、日本文化に触れるために日本中を回っています。大阪万博のガスパビリオンに壁画を展示した時には、新たに壁画を描くことを自分から提案して描いています。残念ながら保存はされていないそうです。

ミロのアトリエを再現したコーナーも楽しいです。

グッズもいろいろあって楽しそう。内覧会では時間がなくてカタログだけ買って帰りました。

最後にネスレのミロをもらいました。ダジャレかよ! (人のことは言えないですけど)。

2021/12/31

2021年に行った展覧会、アートイベント

今年もCOVID-19が猛威を奮い、なかなか展覧会に行けない年でした。後半はワクチンが行き渡ってきたのですが、今度は自分自身の体力・気力が落ちてきたように感じます。

2021/01/25
  • 『世界のビックリ建築を追え。』発刊記念イベント 筆者・白井良邦さんに聞く 「建築の楽しみ方」@ オンライン
2021/02/07 
  • 映像とともにあること——未来へのアーカイヴ @ オンライン
2021/02/09
2021/02/12 
  • バスキアはなぜすごいのか~グラフィティがアートになった理由~ @ オンライン
2021/02/27
2021/03/22
2021/03/24 
2021/06/01 @ 東京都現代美術館
2021/06/06
2021/07/08
2021/07/19
2021/07/24
2021/08/03 
2021/08/07
  • パビリオントウキョウ https://paviliontokyo.jp/: 藤原徹平、平田晃久、草間彌生、藤森照信
  • 水の波紋展2021 消えゆく風景から ー 新たなランドスケープ ヨタの青空カラオケ → 中止
  • 水の波紋展2021 消えゆく風景から ー 新たなランドスケープ @ ワタリウム美術館 http://www.watarium.co.jp/jp/exhibition/202108/
2021/09/26
2021/10/26 
2021/11/15
2021/11/20
2021/11/27
2021/12/25

今年は東京オリンピックの年、競技は見に行けませんでしたが、パビリオントウキョウの藤森照信の茶室から国立競技場を眺め雰囲気だけ感じてきました。

来年はもっと安心して東京に出られるといいですね。あと東京横浜以外にも遠出したいです。

2021/07/18

三菱の至宝展

 7月8日、三菱一号館美術館で、「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」のブロガー内覧会に招待され参加してきました。

三菱創業150周年記念 三菱の至宝展 https://mimt.jp/kokuhou12/
会期:2021年6月30日(水)〜2021年9月12日(日)
会場:三菱一号館美術館 (東京都千代田区丸の内2-6-2)
時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30) 祝日を除く金曜、第2水曜は21:00まで開館
休館日:月曜日 ※但し、祝日の場合は開館
観覧料:一般 1,900円 / 高校・大学生 1,000円 / 小・中学生 無料

三菱財閥由来の静嘉堂と東洋文庫の所蔵品をメインに、三菱経済研究所などの所蔵作品を加えたものになります。静嘉堂からは美術品が、東洋文庫からは古典籍が出品されています。静嘉堂の美術品は、岩崎彌太郎の弟で三菱第二代社長の岩﨑彌之助と、その子で三菱第四代社長の岩﨑小彌太によって収集されたものというのは知っていたのですが (過去の投稿「静嘉堂文庫美術館 明治からの贈り物」)、創業者岩崎彌之助とその子で第三代社長岩崎久彌による古典籍のコレクション、学術貢献のことは今回初めて知りました。2組の親子で指向性が異なるのが興味深いです。

今回12点の国宝が出品されているというのが売りな訳ですが、やはり曜変天目茶碗が一番の目玉だと思います (写真は特別の許可を得て撮影しています)。

曜変天目は、藤田美術館と静嘉堂にそれぞれ所属されているもの、「なんでも鑑定団」で発見 (?) されたものの3つがあると言われていいます。藤田美術館のものは2015年にサントリ―美術館と、2019年に奈良国立博物館で見たのですが、静嘉堂のものは「静嘉堂文庫美術館 明治からの贈り物」を見ると「今回は出品されていません」とあって、見たことがあったような気がしていましたが、もしかして初めてかもしれません。

ブロガー内覧会だからとはいえ、誰も周囲にいない状況で鑑賞できるのは不思議な気持ちです。

この展示は最後の方にあるのですが、途中にある写真撮影コーナーでこんなアトラクションがありました。

フラッシュを焚いて写真をとると、曜変天目の模様が浮かび上がる仕掛けです。写真をとるまで左のパネルがかかっているだけなので、見逃しやすいと思います。私も最初「何これ?」と思い、説明を読んで初めて気づきました。

私はあまり古文書とかに興味はないので、静嘉堂の出品物の方にばかり目が行きます。下は俵屋宗達の≪源氏物語関屋澪標図屏風≫の澪標図 (前期のみの展示 / 後期は関屋図)。奥には橋本雅邦の≪龍虎図屏風≫が写っています。


そういう観点からいくと、以前見た「静嘉堂文庫美術館 明治からの贈り物」のほうが私に向いていたと思います。

そういえば静嘉堂文庫美術館は2022年に東京・丸の内に移転するのですね (静嘉堂文庫美術館の移転について)。所蔵物の保管は世田谷で行われるということで、展示するものだけが東京に行くようですが、どれだけの規模になるのか、曜変天目は常設展示になるのか、今から気になります。


2021/06/14

学び続ける姿勢 ~ 長尾真先生の訃報にふれ

元京都大学総長の長尾真先生が5月23日に逝去されました。ご冥福をお祈りします。

国立国会図書館の館長を勤められたり、文化勲章の受章など、長尾先生の業績に関しては、しっかりとまとめられるところがあると思いますので、ここでは個人的な思い出などを綴ろうと思います。

私が長尾研に配属になったのは昭和54年4月、4回生 (4年生のこと) になってからでした。正式名称は「有線通信研究室」だったと思いますが、当時は電気系学科の中で真正面からコンピューターを扱っていたのは、ここだけと言って良いと思います (別に情報工学科はありましたし、電気系学科の中でも研究の一環で取り組んでいるところはありました)。

長尾研は人気が高かったので、抽選になりましたが、私はなんとなく抽選に負けない予感がしていました。予感と言っても、落ちると宇治の原子力発電系研究室になってしまうことだけは避けたいという思いが、「負ける訳にはいかない」、「負けるはずがない」という根拠のない確信を生んだだけかもしれません。

長尾研では、おおきく画像処理と自然言語処理のテーマに分かれていましたが、私は大学受験においては英語も国語も得意だったので、自然言語処理の方を選びました。得意と書きましたが、潜在的に好きだったのだと思います。活用の種類があって、活用系があって、それぞれに後に繋がる語が決まってくるとか、文は主語と動詞と目的語、補語からなっていて、動詞も動名詞や不定詞や関係詞節で名詞の働きをすることができるので主語や目的語になりうる、というような言語を構造的に扱う、ルールベースの考え方がしっくりきていました。

その頃、長尾研を中心に言語学関連の若手の研究者が月に1度のペースで集まって発表を行う「対話研究会」という集まりがありました。田窪行則先生 (国立国語研究所所長)、山梨正明先生 (京都大学名誉教授) 等がいらして、当時はまだ学生だった三宮真智子先生も話をされました。他の分野の話は、当時はほとんど理解できていなかったと思いますが、それでも面白く、毎回楽しみにしていました。理解できていないながらも、ambiguityとvaguenessの違いとか山梨先生の比喩の話など、今の私の知識や興味範囲を形作るパーツになっています。当時は「学際」という言葉も知りませんでしたが、長尾先生はその重要性を早くから気づいておられ、それを実際に行う環境を用意されたのだと思います。

この会は私が卒業後も続いていて、形式は変わっていましたが、1988年にATR自動翻訳研究所に出向したときに参加したことがあります。

それから、情報工学科の西田豊明先生のところとも交流があり、モンタギュー文法の連続レクチャーに参加させてもらったりしました。

大学、大学院時代はこういう環境にあったのにもかかわらず、就職の段階においては自然言語処理を仕事で続けていこうとは考えていませんでした。ビジネスにおいて機械翻訳というアプリケーションはあったのですが、当時は精度が100%でないと結局人が全部見ないといけなのだから使えないという考え方に対して有効な反論がなく、先が見えない感じがしていたのです。

在学中に当時ゼロックスパロアルト研究所 (PARC) の研究者だった鈴木則久氏のお話を聞く機会があり、そこで話されたAltoとネットワーク環境にあこがれて、当時の富士ゼロックス (現富士フイルムビジネスイノベーション) を就職先として選びました。当時の富士ゼロックスでは、自然言語処理をやってないことは知っていましたが (後で考えるとかな漢字変換はあった)、それよりもこの新しい計算機環境に魅力を感じたのです。

入社後は希望通り、システム系の技術部門に配属になりました。自然言語処理は離れたつもりでしたが、そこで自然言語処理をテーマにしようという話が出てきました。

当時長尾研を中心に大手電機メーカー各社が参加するMuSystemという機械翻訳のプロジェクトがあり、富士ゼロックスも参加することになりました。またその後、NTTを中心に多くの企業から出向者を集め、ATR国際電気通信基礎技術研究所という研究所が設立されました。先に触れたATR自動翻訳電話研究所はその一つで、私は遅れて1988年から3年間出向しました。

1991年に出向から帰った後も自然言語処理の研究を続けることになり、推敲支援や要約などをテーマとしていました。その後研究で取り組んだ検索と要約を商品化することになり、開発部に移りました。検索と要約の商品化後はうまく次に繋げられず、私はいったん自然言語処理から離れることになります。

仕事上では自然言語処理から離れたものの、心は離れることができず、休みをとって自然言語処理関連の学会やシンポジウムに出たりしていました。特に長尾先生が招待講演をされる時にはできるだけ参加しました。

2008/07/23 音声・自然言語に関する研究開発プロジェクト MASTARプロジェクト キックオフシンポジウム (PDF) 基調講演「これからの言語処理の課題」

2010/02/24 第1回産業日本語研究会・シンポジウム 基調講演「産業日本語を育てよう」
-- 「産業日本語」は、機械翻訳の翻訳対象として翻訳に優しい制限言語。曖昧さが少ない書き方なので、日本語が十分習得できていない外国人にも適している。

2010/03/18 第9回京都大学学術情報メディアセンターシンポジウム 「カルチュラル・コンピューティング」基調講演「文化とコンピュータ」(動画)
-- ここでは書道に触れられている。先生はもともと字に関してはお世辞にもお上手とは言えなかったのだが、その後習字を学んでいると噂で伺った。下の写真の一番奥は先生の書の作品集。
-- この中で、「知」、「情」、「意」の関係にも触れられている。これまでの「知」の時代から21世紀は「情」の時代になるという位置づけ。この時は既に21世紀に入っているが、この話は1993年長尾研究室20周年記念の講演で既に述べられていた。
-- 知識が我々を豊かにする。Through knowledge, we prosper.
-- この時は京都吉兆の徳岡氏のお話が面白かった。料理と料理の間のお酒は口の中の味をリセットする。長尾先生はお酒を召し上がらないので、リセットのためにご飯を求められた。途中途中にご飯を食べるとそれでお腹がいっぱいになるので最後まで楽しんでいただけず、困った。

2011/02/05 知の構造化センター シンポジウム 基調講演
 講演アーカイブ
 Toggetter 知の構造化センター シンポジウム

2011/03/02 第2回産業日本語研究会・シンポジウム 基調講演「知識インフラと日本語」
-- 日本は情報に疎い。情報を分析するチームを各国持っているが、日本は弱い。「知識インフラ」はこういう問題意識から出ており、課題に対してこれまでの研究を知ることができるものを目指している。構造としては、知識データベースをつなぐもの (ゆるいつながり)。

2011/05/24 講演会「あらゆる知識へのユニバーサルアクセス」 @ 国立国会図書館
-- 長尾先生の講演ではなく、国立国会図書館と提携することになったインターネット・アーカイブのブリュースター・ケール氏の講演。→ 国立国会図書館月報 608(2011年11月)号

2011/11/23 情報処理学会自然言語処理研究会 招待公演「電子図書館と自然言語処理」
-- 午後に嵐山で喜寿お祝い会が行われる日の午前中に行われました。

「情報学は哲学の最前線」 (2019年) 京都大学学術情報リポジトリ紅 PDF

NTT-DATA - Data Insight 2018.9.6 事例&対談 長尾真(情報工学者)新井紀子(数学者)

2020/04/24 4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム (第5回)長尾 真 元京都大学総長「危機に直面して」動画  / テキスト(PDF)
-- 先生のお父様の話「長い人生には必ず二度三度か予想もしない厳しい状況に晒されるのだ。このときにどう振る舞うかがその人の価値を決めるのだ」を引用し、こういう時はものごとの本質についてよく考える貴重なチャンスである、古典を読んだり、音楽で心を豊かにしよう。

「危機に直面して」長尾 真 元京都大学総長

長くなってしまいました。表題の「学び続ける姿勢」についてまとめておきたいと思います。最後の「危機に直面して」でもわかりますが、どんな時にも学ぶことを重視されていると思います。先生が我々に見せてくれた姿は、情報科学以外では、書道であり、哲学であり、文化です。国立国会図書館の館長という職は、私は最初名誉職と思ったのですが、図書館のデジタル化に関して著作権法の改正に政治家を動かしたり、インターネット・アーカイブからWebのアーカイブを購入したり (ただで集めたものになんで金を払うんだという抵抗がきっとあったと思います)、常に社会をよくしていこうとする姿勢もなかなか真似ができないことと思います。

いや、確かに仕事の大きさや、影響力は真似はできないと思いますが、学び続ける姿勢、チャレンジする姿勢は、我々でも学べるのではないか。今後も折に触れ、先生のことを思い出すことだろうと思います。先生だったらこの場合どのように考えられるだろうか、どのような決断を下されるだろうか、そうやって思い出していくことで、亡くなった後も先生が我々を導いてくれるのだろうと思うのです。ここで「我々」と書きました。私だけでなく、多くの人たちがそんな思いを抱いていると思います。

2021/03/28

Constable

Cons table というとcons cell の拡張かな?と思うよね、フツー。いやいやここはConstableですから。

ジョン・コンスタブルは19世紀はじめに活躍した英国の風景画家です。ターナー (→ 過去の投稿「ターナーとサブライム」) と同時期の人なんですね。

三菱一号館美術館で開かれているコンスタブル展のブロガー内覧会に参加させてもらいました。

この頃風景画は「ピクチャレスク」(絵になる) 題材が好まれていましたが、コンスタブルは自分の生家がある農村地帯の絵を中心に描いています。題材が平凡なのと、風景画自体もは歴史画などより低くみられていたため、生計のために人物画も描いていました。

彼は、光を感じ、表現するため、屋外での絵画制作を重要視していました。油絵の制作、特に大型のものには道具が水彩に比べてかさ張りますが、父親の製粉工場に道具をおくことができたり、父親がアトリエを郊外に借りてくれていたり、その点では恵まれた環境だったと思います。のちには船で川を移動しながら描くこともやっていたそうです。

右は展示の様子。絵と共に絵を拡大した布がアクセントになっていて、単調な展示になるのが避けられています。写真は特別の許可を得て撮影しています。

同時代の作家の作品も併せて展示されています。下はターナーの作品群。

評価が高くなってくると、展覧会に出展して評判を得るための大型の作品を制作する一方、購入しやすく一般の家庭でも飾りやすい小型の作品 (「キャビネ・サイズ」) も描いていたというのは、微笑ましいお話ですね。結婚して子供もできて、養う必要が出てきたので、人物画もコンスタントに描いていたということです。右は《ジェイムズ・アンドリュー卿》と《ジェイムズ・アンドリュー夫人》。

またピクチャレスクな題材も制作するようになりました。ブライトンはリゾート地で以前は俗っぽいと避けていましたが、《チェーン桟橋、ブライトン》(写真右) で取り上げた時には、以前からそこに住んでいて仕事をしている漁民も併せて描いています。その点は他の作家と一線を画すところだと思います。

1932年のロイヤル・アカデミー展で、コンスタブルの《ウォータールー橋の開通式(ホワイトホール階段からの眺め、1817年6月18日)》(右) は、ターナーの《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》(左) と並べて展示されました。その頃展示会直前に「ヴァーニシング・デイ」という最後の手直しをする期間が設けられていたのですが、ターナーは、コンスタブルの作品に比べて地味だった自作の右下の方に赤いブイを描き加えました。コンスタブルの「ターナーはここへやってきて、銃をぶっ放していったよ」というコンスタブルの発言が勝者の余裕を感じます。

以下展覧会の情報です。

テート美術館所蔵 コンスタブル展
https://mimt.jp/constable/

場所: 三菱一号館美術館〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
会期: 2021年2月20日(土)~5月30日(日)
開館時間: 10:00〜18:00 (金曜日の夜間開館は3月中は中止中)
休館日:月曜日 (※但し、祝日・振替休日の場合、会期最終週と2月22日、3月29日、4月26日は開館)
⼊館料・当日券: 一般1,900円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 無料

2021/03/26

モンドリアン展

Composition with Red, Blue and Yellow
(WikiArtより)
モンドリアンというと右のような絵を思い出すよね。私もブログで「柴崎コウがモンドリアン柄の服を着ている」と書いたように、そんなイメージしか持っていませんでした。

2021年3月23日からSOMPO美術館で、「モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」が始まります。そこではモンドリアンの別の姿を見ることができます。前日に行われたプレス内覧会にブロガー枠で参加させてもらいました。

モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて (LINK)
場所: SOMPO美術館
会期: 2021.03.23(火)- 06.06(日)
開館時間: 10:00 - 18:00
休館日: 月曜日※/展示替期間/年末年始
※ ただし5月3日は開館
入場料:
オンラインチケット当日窓口チケット
一般1,500円1,700円
大学生1,100円1,300円
小中高校生無料無料
障がい者手帳をお持ちの方無料無料

SOMPO美術館は以前はビルの高層階にあったのですが、昨年5月、その隣に新しく独立した美術館として建てられました。私は新しくなって初めて行きました。

前はオフィスビルのフロアを改修しましたーという感じのレイアウトだったのですが、新しい美術館は美術館らしく一つの広い部屋を自在に区切れるようになっているようです。ただ面積が小さいので、5階から3階まで3つのフロアを使った展示になっています。

2階はショップになっていて、これは以前より明るくて広く、休憩もできるスペースになっています。売っているものもバラエティが増えています。今回私はモンドリアン柄のエコバッグと箸置きに惹かれました。結局買いませんでしたが ...。

さて展覧会のほうに戻ります。モンドリアンも最初の頃は風景画などを描いています。風景画の中にも、後に続く構成的な要素が見られ、セザンヌっぽい作品もありました。キュビズムの要素を取り入れ、「新造形主義」理論を立ち上げます。点描の作品もありますが、粒が大きく、スーラなどの筆触分割とは異なり複数の異なった色を組み合わせて一つの色を感じさせるというものではありません (会場内の写真は特別の許可を得て撮影しています)。

このように、多くの人の影響も受けつつ自分の世界を作っているわけですが、影響を与えた人の一人にヤン・トーロップがありました。ヤン・トーロップといえば私も図録をもっていました。改めてみかえしてみると、1988年に大阪のナビオ美術館で開かれた展覧会で買ったもののようです。図録の中身をみると点描に類似点が見られます。ヤン・トーロップの「象徴主義」に傾倒したとのことですが、私にはそこまで深いところは理解できていません。


壁が青く採色されている作品群があって、一体何でくくっているのかと思いましたが、その右の壁がピンクになっていて、展示場自体もコンポジションを表しているのがわかりました。

モンドリアンは1917年、モンドリアンはデオ・ファン・ドゥースブルフらと「デ・ステイル」を結成し、絵画以外にも影響を与えます。それらのアーティストの作品も展示されています。多くは絵画ですが、その中にヘリット・トーマス・リートフェルトのアームチェアシリーズがあります。左は「ベルリン・チェア」。モンドリアンの影響がよくわかると思います。

展示の最後に、これもヘリット・トーマス・リートフェルトのシュレーダー邸の映像があります (houzz.jp に記事があります)。天井から吊るされた引き戸で部屋が分割されるようになっており、平面を直線で区切る、まさにモンドリアンの世界です。オランダのユトレヒトにあり、予約すれば見学可能ということですので、一度行ってみたいです。

SOMPO美術館では毎回入場前のスペースに写真を撮影できるコーナーがありましたが、今回は展示の最後に撮影スペースがあります。シュレーダー邸をバックにヘリット・トーマス・リートフェルトのジグザグ・チェアに座って撮影ができます。隣にはモンドリアン柄のワンピースが飾ってありますが、これは頼めば着れるのかな (たぶんできません)。


Courrier.jp にモンドリアンに関する記事がありました。

2021/03/21

SDGsをLEGOで表現

 先日、「SDGs・ESG×レゴ®ワークショップで、これからのビジネス思考をつかむ!」というワークショップがあり、その基礎編第二部に参加しました。

最初にSDGsの説明があり、その中で「エコロジカルフットプリント」という話がありました。エコロジカルフットプリントは、現在の地球上の人間の生活を支えるために必要な面積。2019年は地球1.7個分だった。2020年はパンデミックのせいで経済活動が停滞したため少し改善したが、地球1.6個分にあたり、持続可能というのは程遠い状況にあります。なお、WWFの資料2019年版 (PDF) を見ると、もし世界中が日本人と同じ生活をすると地球2.8個分が必要だそうです (アメリカ人では5.0個)。
* SDGsの説明:外務省 JAPAN SDGs Action Platform

このワークショップでは学んだことをレゴで表現します。

まずは自己紹介でウォーミングアップ。「今の気分」、「Myヲタク要素」、「私の仕事」をレゴで表現します。最初の2つはブロック1個だけ、最後の「私の仕事」は複数使って組み立てても良いというルールです。私は、

  • 今の気分 = 緑のブロック → リラックス
  • Myヲタク要素 = 花のブロック → アート (美術鑑賞)
  • 私の仕事 = コンピューターに向かっている人 → IT関係
としました。

次のワークは、自分の価値観を伝える。「お金」、「友人」、「名誉」をそれぞれ青、赤、緑のブロックで表し、紙の上に配置してそれらの優先順位を伝えます。「伝える」前に、普段はそういうことを考えていないので、自分の価値観を見直すことから始める必要なあると感じました。私の場合、お金は大事だと思っていますが、今は生活に困らない状況なので、低いというより基礎として下におき、その上に友人と名誉を並べておきました。名声は必要ないけれど、友人を失っても守るべき矜恃があると思って、友人と名誉は横並びです。

次のレクチャータイムでは日本のSDGs達成状況について、参加者に問いかけがありました。日本で達成できていない5つのゴールは何か? 多くの人は「目標5 ジェンダー平等」は正しく挙げられていましたが、それ以外は少し正解率が落ちるようでした。その他は、「目標13 気候変動」、「目標14 海の豊かさ」、「目標14 陸の豊かさ」、そして「目標17 パートナーシップ」です。ODAの実績は、総額では世界4位ですが、国民一人当たりにすると18位なんですね (参考:外務省 ODA実績 (令和2年3月27日))。総額も2000年くらいまでは1位だったのですが (参考:外務省 日本のODAについて)。

今日のメインのワークは、現状をレゴで表現するもの。言葉で表現すると抽象化されたきれいごとの表現になってしまって、その後の対話が進まないそうです。作品制作後それぞれが説明するのですが、その時にグループのそれ以外の人から質問を受けます。答える時のルールとして「なんとなく」とかはダメで、必ず理由を答えなければいけません。その時にまた自分がなぜそれを選んだのか考えることになるのです。

私が作成したのは、ゴミの山の中でゴミを拾って生活している少年。


学校にも行けず、ゴミの中から金になるものを見つけて生活費にします。何が捨てられているかわからないので、怪我の危険性もあります。SDGsでいうと、「目標1 貧困をなくそう」、「目標3 健康と福祉」、「目標4 教育」につながります。

この中の旗は希望です。この環境の中でも、ここは自分の場所だという主張です。そしてここから出ていくことを夢見ている、という想定です。花も希望かと問われたのですが、その解釈もいいのですが、どんなに美しいものもゴミ捨て場に捨てられたらゴミになってしまうということを表すために入れました。

最後のレクチャーはビジネスとの関係です。これまで社会貢献は企業の余裕を示す程度の扱いでした。余裕がなくなると真っ先に切られる。しかし、持続可能な社会でないと企業も持続できません。持続可能性に投資することは企業の存続にも意味があるのです。また、持続可能性を重視する消費者が増えれば、ESGを重視する企業の製品・サービスを選ぶでしょう。

投資会社BackRockのCEO ラリー・フィンクがLarry Fink Letterの中で、持続可能性を重視する企業へ投資する方針をあきらかにしました。先日YAMAPのブランドリニューアルのお話を聞きましたが、単なるロゴのリニューアルではなく、企業のビジョンから変えるという話の中で、このラリー・フィンク・レターのことが言及されていました。

2021/02/28

トラNsれーショNs展 (トランスレーションズ展)

21_21 DESIGN SIGHTで、「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」が開催されています。自然言語処理関係者だったら開幕即行くぐらいの勢いでないといけないのですが、昨日、要約、いや、漸く行ってきました。

企画展「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」
http://www.2121designsight.jp/program/translations/

会期:2020年10月16日(金) - 2021年6月13日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
休館日:火曜日(11月3日、2月23日、5月4日は開館)、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:11:00 - 17:30(入場は17:00まで)
入館料:一般1,200円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料

最初に企画説明があります。この展覧会では、「翻訳」を「理解して、相手がわかる言葉にする」というプロセスだと捉えています。人間が見たものの説明をしたり、自分が考えていることを表明したりする場合も、見たもの/考えていることを取捨選択し、表現する適切な言葉を選ぶところから始めなくてはいけません。そこでの選択ミスは「誤訳」ということになります。聞いたことを人に伝える時にも、録音機のように聞いたことをそのまま伝えることはできないので、要約したり別の言葉で言い換えたりすることが発生するので、同じ言語でも誤訳が生じます。

言語間でなく、この展覧会は様々な非言語の変換を題材にしています。「オンテナ」は音を振動と光に変換し聴覚障害者が音を感じるのを助けます。「見えないスポーツ図鑑」は競技中のアスリートの感覚を感じることを目指しています。さらには「Human × Shark」の研究の先には匂いを媒介としたサメとのコミュニケーションができる未来があるかもしれません。

各展示には持ち帰れる説明シートがあります。片面は日本語、片面は英語です。

展示の中には体験型のものも多くあります。最初の グーグル・クリエイティブ・ラボの「ファウンド・イン・トランスレーション」もその一つ。展示スペースの中央にマイクがあって、画面に表示される質問に答えると、分析の様子がグラフィック表示され、各国語に表示されます。

私は「昨日見た夢はなんですか」という質問に対して、「このコロナ禍の中、みんなを連れて旅行に行ってきました」と言ったつもりでしたが、「この頃、中野中みんなを連れて ... (このころなかのなかみんなをつれて)」と聞き取られ、「中野の全ての人を連れて ...」みたいに翻訳されているのがご愛嬌。

後ろのパネルには転移学習の説明があります。

一つの言語から学べることは、
あらゆる言語に適用できる。
 

これまで見たことのない言語であっても、ある言語の知識があればコンピューターは別の異なる言語を理解できることを研究者たちは発見しました。この発見により、ほとんど知られていない言語や遠隔地の言語、さらには絶滅の危機に瀕している言語でも翻訳が可能になります。

ってざっくり説明しすぎだろ。 

エラ・フランシス・サンダース「翻訳できない世界の言葉」は、文字どおり翻訳が難しい語を集めたもの。絵本として出版されているものからの抜粋なんですね。日本語からは "TSUNDOKU" (積ん読) などが採録されています。

ティム・ローマスの「ポジティブ辞書編集」も同様に翻訳不可能な言葉を集めたものです。これは感情を表す言葉なので余計に翻訳が難しそうです。一方で感情は人類に共通する部分も多そうですから、ある言語のある感情を表す言葉が国際共通語として広まる可能性もあると思います。

和田夏実+筧康明の「…のイメージ」はジェスチャーを画像に変換します。具体的にはふんわり包み込むような動きをすると、正面スクリーンに雲が生まれ浮いて流れていきます。また、手を上下に揺らすと雨が落ちてきます。

永田康祐の「Translation Zone」の翻訳対象は言語ですらなく、日本で揃う食材を使って外国の料理を作るもの。レヴィ=ストロースの料理の三角形 (全ての料理は、「焼く」、「煮る」、「薫製」の3頂点の三角形の辺のどこんかに位置付けられるという説。その後「油:揚げる」が加わって四面体になる) に従えば、全ての国の料理が再現できることになる。ただし手に入れられない材料があるので、そこは「誤訳」が生じることになる。
[検索したら、日本調理科学会誌の記事がありました。]

東南アジアのチャーハン的な料理と焼うどん的な料理を作っていましたが、美味しくできたようです。もととは違うものではあるのでしょうけど、もととどう違うかはわかりませんよね。でもこれは言語の翻訳でも同じようなものです。

自国の材料で他国の文化を再現するということで、以前日本語ラップを「文化翻訳」という視点で考えた「ラップの文化翻訳」を思い出しました。

オンラインでトークイベントも何回も行われていたんですね。もっと早く気づくべきでした。

2021/01/30

2020年に行った展覧会とアートイベント

2020年はたいへんな年でした。おかげであまり展覧会やアートイベントにいけていませんし、この投稿も遅くなってしまいました。

  • 2020/01/11
    • 開かれた可能性——ノンリニアな未来の想像と創造 @ NTTインターカルチャーセンター (LINK)
    • アーティスト・トーク《ガムラン・オブ・飲むニケーション》から見える過去・現在・未来——かわっていくおなじもの @ NTTインターカルチャーセンター (LINK)
  • 2020/01/14
    • 動きの中の思索―カール・ゲルストナー @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK)
  • 2020/01/21
    • Digital × 北斎【序章】@ NTTインターカルチャーセンター (LINK)
    • 「開かれた可能性——ノンリニアな未来の想像と創造」上映プログラム [アニミスティック・アパラタス(精霊信仰装置)——Cosmos] @ NTTインターカルチャーセンター (LINK)
    • 特別上映 ダムタイプ《memorandum》@ NTTインターカルチャーセンター (LINK)
  • 2020/01/24
    • 感情を伝える形と音 - thatgamecompanyがゲームというメディアに夢見る世界 @ D-Lounge (LINK)
  • 2020/02/01
    • 第31回東京国際映画祭・国際交流基金アジアセンター特別賞受賞 『武術の孤児』上映&ホアン・ホアン監督トーク @  アテネ・フランセ文化センター (LINK)
      → ブログ  武術の孤児 
  • 2020/02/04
    • 近松素子「あとかた」@ Oギャラリー
    • 込宮空芯菜展 @ Oギャラリー
    • 「無形にふれる」展 @ ポーラ ミュージアム アネックス(LINK)
    • ヤコポ バボーニ スキリンジ 「Bodyscore-the soul signature」 @ シャネル・ネクサス・ホール (LINK)
    • 「“all the women. in me. are tired.“ -すべての、女性は、誰もが、みな、疲れている、そう、思う。―」展 @ THE CLUB (LINK)
    • 岡田杏里個展「El yo y el Yo」@ 蔦屋書店 GINZA ATRIUM (LINK)
    • 河口洋一郎 生命のインテリジェンス THE INTELLIGENCE OF LIFE | ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK)
    • 記憶の珍味 諏訪綾子展 @ 資生堂ギャラリー (LINK)
    • 世界のクリエイティブがやってきた ! 2019」展 @ アドミュージアム東京 (LINK)
  • 2020/02/15
    • ミナ ペルホネン/皆川明 つづく @ 東京都現代美術館 (LINK)
    • ダムタイプ|アクション+リフレクション @ 東京都現代美術館 (LINK)
    • DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに @ 国立新美術館 (LINK)
    • ダムタイプ|ラウンドテーブルトーク @ 東京都現代美術館 (LINK)
    • MOTコレクション 第3期 いまーかつて 複数のパースペクティブ@ 東京都現代美術館
    • COMING OF AGE @ エスパス ルイ・ヴィトン東京
  • 2020/02/19 
    • FACE展2020  @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 (LINK)
  • 2020/02/20
    • 『未来の学校祭 2020』脱皮パフォーマンス|DAPPI MUSIC PERFORMANCE @ 東京ミッドタウン・ホール (LINK)
  • 2020/02/21 
    • 『未来の学校祭 2020』脱皮トーク|Media Art in Tokyo:メディアアートはTOKYOをどう脱皮させられるか? @ インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター (LINK)
  • 2020/02/22
    • 第4回メディアアート国際シンポジウム「メディア文化のオープンネス――協働,ネットワーキング,文化交流に向けて」@ オンライン (LINK)
  • 2020/02/23 
    • 大竹英洋写真展「ノースウッズ-生命を与える大地-」@ フジフイルム スクエア(LINK
    • 高橋康資写真展「東京ジャンクション」@ フジフイルム スクエア (LINK)
    • TOKYO MIDTOWN × ARS ELECTRONICA『未来の学校祭 2020』“脱皮ツアー” @ 東京ミッドタウン
    • 『未来の学校祭 2020』脱皮トーク|Out of the Box 2:イノベーションのための脱皮 @ インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(LINK)
    • 矢後直規展「婆娑羅」トークイベント ゲスト:菅付雅信 @ ラフォーレミュージアム原宿 (LINK)
    • 『未来の学校祭 2020』脱皮トーク|STARTS – Innovation at the Nexus of Science, Technology, and the ARTS:アートシンキングが触発する脱皮 @ インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター (LINK)
  • 2020/02/26 
この後中止になったイベントが増えた。
  • 2020/03/06 MAMプロジェクト027:タラ・マダニ アーティストトーク
  • 2020/03/07 矢後直規展「婆娑羅」トークイベント ゲスト:太田莉菜(モデル・女優)
そしてオンラインのイベントがほとんどになってくる。
  • 2020/05/11
    • 2020年度グッドデザイン賞 審査の視点セミナー [プロダクト分野]
久しぶりにリアルのイベントはヨコハマトリエンナーレ。
  • 2020/07/17 
  • 2020/07/19
  • 2020/07/26
    • ヨコハマトリエンナーレ2020 参加型アクション「エピソード06 岩井優《彗星たち》」オンライン・ディスカッション (LINK)
  • 2020/08/09
  • 2020/08/15
    • 『GOOD DESIGN FILE 愛されつづけるデザインの秘密』発刊記念・著者 高橋 克典氏が語る「ロングライフデザインの秘密」@ オンライン
  • 2020/08/24 
    • STARS展 @ 森美術館 (LINK) → ブログ STARS展
    • ㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画 @ 21_21 Design Sight (LINK)
    • 東京ミッドタウン・デザイン部 ONLINE「日本のグラフィックデザイン2020」ギャラリーツアー @ オンライン
  • 2020/09/02
    • 社会課題を解決するデザインを考える ~「ソーシャルデザイン」思考〈村田智明氏による DESIGN THINKING 連続セミナー③〉@ オンライン
  • 2020/09/08
    • オラファー・エリアソン ときに川は橋となる @ 東京都現代美術館 (LINK)
    • 鴻池朋子 ちゅうがえり @ アーティゾン美術館 (LINK)
    • Takahiro Matsuo 「INTENSITY」@ ポーラミュージアム・アネックス (LINK)
    • ACC2019展 - 真っ赤なクリエイティビティ- @ アドミュージアム東京
    • 和巧絶佳展 @ パナソニック汐留美術館 (LINK)
  • 2020/09/09
    • 日産アートアワード2020 @ ニッサン パビリオン (LINK)
  • 2020/09/25
    • ヨコハマトリエンナーレ2020 エピソード07 サウンド・リーズン @ 横浜美術館 (LINK)
  • 2020/10/08 
    • ヨコハマトリエンナーレ2020 エピソード08 田村友一郎《舎密/The Story of C》@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2020/10/11
    • ヨコハマトリエンナーレ2020 参加型アクション「エピソード06 岩井優《彗星たち》」カンバセーション @ オンライン
  • 2020/11/01「GOOD DESIGN SHOW 2020」3DAYS スペシャルオンライントークライブ @ オンライン (LINK)
    • フォーカスイシュー・セッション「5つのテーマで読み解く、社会課題にデザインができること」
    • アジアの最新デザイン事情 〜タイ・シンガポール・トルコ・インドネシアより〜
    • ロングライフデザイン展 見どころ紹介
    • 山水郷チャンネル GOOD DESIGN SHOW 2020 Ver.
    • LOCAL! 地域のデザインを展望する
  • 2020/11/18
    • 「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展 アーティストによるトークセッション @ オンライン (LINK)
オンラインのイベントはデザイン系もいろいろ参加しましたが、ビジネスよりのものが多く、ここにはあまりあげていません。

個人的によかった展覧会 (ヨコハマトリエンナーレ以外で)
  • ミナ ペルホネン/皆川明 つづく: アパレル分野は興味の範囲外でしたが、意外と楽しめました。特に実際に着た人のエピソードと合わせての展示が良かった。
  • オラファー・エリアソン: レアンドロ・エルリッヒみたいにみんなで行けば良かったな。
  • 鴻池朋子: 会場内に山を模した構造物が作られ、上から俯瞰できるようになっている展示も良かった。