こんばんは。ドン・コルレオーネです (ウソ)。
こんな記事が出ていました。
nikkeibp.jp 2006年4月21日
消費者評価トップのブランドは「スタジオジブリ」
〜日経BPコンサルティング「ブランド・ジャパン2006」から
詳細はニュースリリースにあります。
「日経BPコンサルティングが,一般の消費者とビジネスパーソン合計4万3000人へのアンケート調査から延べ1500ブランドを並列に評価した」とのことですが、結果トップだったのが、スタジオジブリだということです。トヨタ自動車を抑えての一位。
激しい違和感を感じます。
いや別にスタジオジブリにブランド価値がないといっている訳ではありません。この調査自体がなにかおかしいのではないかと思うのです。
ブランドって、製品やサービスを選ぶときに、スペックに出ていない価値を測るものだと思うのです。例えば、製品を選ぶときに、耐久性まではわからないけれども、この会社の製品だったら間違いないだろうという安心感。例えば、この会社の製品を持っているとみんなが注目してくれるという満足感。先端のイメージ、自分らしさの強化...
でもね、スタジオジブリの映画とトヨタの自動車を比較しないでしょ。自動車を買おうと思っていたけど、やっぱ映画を見ることにした、ってないよね。自動車を比較していて、悩んだけどやっぱりトヨタなら間違いないよね、ということはあるだろうけど。
こう考えると、異業種を比較していること自体がおかしいのじゃないかと思います。あと「総合力」というのもくせ者で、どの項目を評価するか、どの項目を重視してトータルスコアを出すかで結果が大きく変わってきます。
あ、異業種の会社を比較して意味のある場合もあります。例えば就職。待遇が同じくらいの会社を比較して、決め手になるのは会社としてのブランドかもしれません。アイフルよりもスタジオジブリを選ぶよね。
4 件のコメント:
そうですね。面白いなぁ。トヨタを抑えてってねぇ。ジブリで働いてみたいのは確かにありますが(笑)中は過酷なんだろうなぁ。いい物を作るって、半端な気持ちじゃ出来ないんだろうなぁ。プロの仕事なんだろうなぁ、なんて想像しちゃいます。
私もそう思います。ブランドっていうものが、その企業にとって価値を持つのは、他者との競争における優位の源のひとつっていうことですから、比較が意味を持つのは、お互いが競争してなきゃ意味ないわけですよね。どうみてもジブリとトヨタは競争しているとは思えません。求人において異業種間の比較が意味を持つのも、人的資源の獲得競争という競争があるからですよね。そこでなら、全日空とトヨタは新卒の学生獲得の競争しているわけです。そこでもさすがにジブリとトヨタは競争してないと思うけど・・・。
★からーさん、何かをクリエートする仕事だったら、厳しくてもやりがいあるだろうと思います。通常のアニメスタジオのようにただ過酷なだけでなく、作品の仕上がりに時間をかけられるのじゃないでしょうか。
★せばさん、でしょでしょ。企業戦略の専門家のせばさんに同意していただけると心強いです。
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