... 事故にならなかったのはいいのですが、あんまり喜べないなあ。
竹島問題:日韓交渉妥結 海洋調査中止、韓国名提起せず (毎日新聞 2006年4月22日)
日本は、今回予定していた調査を取りやめる。
韓国は、6月の国際水路機関(IHO)の国際会議で竹島周辺の海底地形の韓国名を提起しない。
妥協と言っても、韓国はもともともっていなかったものをあきらめた (先延ばしにした) だけじゃん。
それに対して日本は、もともと持っているはずのものをあきらめた (これも先延ばしにしただけですが)。
全然対称じゃないよね。
収穫は、「両国の排他的経済水域(EEZ)の境界線を決めるための交渉を5月中にも局長レベルで再開することで合意した。」ってことでしょうか。冷静な交渉は期待できないけれど、交渉での双方の主張の合理性を世界に問ういい機会だと思う。
なんなら、交渉の最初の提案を「国際司法裁判所に委ねましょう」って提案してもいい (以前の記事「対馬の日」)。
ところで、韓国ではどう報道されているのか見てみました。
青瓦台「原則守った外交交渉の結果」 (中央日報 2006年4月23日)
-- 青瓦台(=韓国大統領府)、自画自賛です。
中国マスコミ「独島交渉の結果、日本に有利」 (中央日報 2006年4月23日)
-- 中国としては、日本が折れなかったことはちょっとショックかもしれません。
【海洋調査】「対馬海盆」は公認名称ではなかった (朝鮮日報 2006年4月22日)
-- これは冷静に解説しているようにみえます。日本の新聞では書いていないレベルの詳しさですし。
【海洋調査】実力行使は日本の思うつぼ (朝鮮日報 2006年4月21日)
-- 気づかれちゃいましたか。
社説はどうかな。
朝鮮日報 2006年4月23日 【社説】日本の野望をくじく戦略をおろそかにしてはならない
中央日報 2006年4月22日 【社説】外交で解決するが、原則破ってはいけない
朝鮮日報のほうが比較的冷静で分析的に見えます。まあ最後は「韓国政府がまっとうに対応できないのであれば、国民が代わりに立ち向かうほかない。国民一人一人が独島を守りきろうとする決然とした意思の下、次の行動を準備するときだ」なんて勇ましいことを書いているのですが。
コメント:
cosicosi3 の投稿: 2006年4月24日 5:20 午後
韓国は竹島に、既に郵便番号までふったらしいですね。中国の油田開発にしても、日本政府はなんでもっと早くに手を打たないのかと疑問に思います。
yoshihiroueda の投稿: 2006年4月25日 1:39 午前
★cosicosi3さん、
外務省は、なにもしないことと威張ることが仕事と考えているようですから。国益よりも自分の既得権。
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