2007/07/13

最大の争点が「年金」だって

選挙:参院選公示 安倍政権を問う 「年金」最大の争点−−29日投開票 (毎日新聞 2007年7月12日 東京夕刊 → 魚拓)

直近の問題を争点と位置づけるのは、何も学習していない証拠。

前回の衆院選は、「郵政民営化」が争点と位置づけられ、マスコミも他の争点もあるとしながらもほとんどの時間を「造反組」、「刺客」などの話題で費やした。選挙の結果をうけ、郵政民営化はすぐに成立し、任期4年の残りは「お釣りはお駄賃」状態になってしまった。私も「ゆるしません」とは書いたものの、半分諦めムードだったと思う。議論もまともになされないまま強行採決の嵐。教育基本法、国民投票法なども採決までマスコミで問題点が報道されることもほとんどなく、成立して初めて問題点が示されるような状態だった。

今度の選挙は任期6年で、解散もない。任期中には憲法改正も日程にあがる。民主党の中にも憲法改正論者は多いので、政党で見るのではなく、個人別にどのような態度をとっているのか見て行く必要がある。憲法改正反対の立場の有権者だけでなく、賛成の立場の有権者も同様です。

憲法改正が日程にあがるような状態でなくても、過半数を握りフリーハンドをもったら議論せず強行採決を繰り返す、民主主義をないがしろにするような人間にこの国をまかせる訳にはいかないと思うのだ。マスコミも直近の争点だけでなくこの国を託すという意味があるのだということをちゃんと伝えてもらいたいものだ。

補足: 「きまぐれな日々」さんが、「参院選民主党候補の憲法問題に対する認識」で、民主党候補(執筆当時予定者)の憲法改正に対する態度を整理されています。トラックバックを送りますが、「第21回参議院選挙公示に伴うお知らせ」では、
特定の党派または候補者への応援の要素が含まれていると管理人が判断したコメントやトラックバックは、たとえその内容に管理人が賛同できるものであっても、承認はいたしませんので、ご理解とご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
と書かれています。私の文中には「特定の党派または候補者への応援の要素」は含まれていないと考えていますが、どうかな?

それから、エクソダス2005《脱米救国》国民運動さんが、「護憲派候補者リストの見直し:社民党推薦候補は必ずしも全員9条堅持ではないのではないか?」で、「純護憲」派候補推奨リスト (試案) を書かれています。えーと、これは私の「特定の党派または候補者への応援」ではありません、と逃げを打っておきます。それから、このリストは、「勝てそうな党・候補者」という戦術的な要素が含まれているので、私としてもそのまま賛同できるものではありません。

6 件のコメント:

sprewell8_daisuki さんのコメント...

んー郵政というか、小泉の時代から強引な採決が目立つようになったのは、公明党が自民党と連立して自民党のやりたいようにさせてたのにも問題があると思います。与党がずっと自民党なのはいいけれど、与党のやりたいようにさせないようにするのがやっぱり良いのかな、と思います。

raphie さんのコメント...

正直言って、これだけ叩かれている年金問題は既に解決に向かい始めている訳で(もちろん手続きの進め方や進捗のスピードなど問題は山ほどありますが…)、もっと長期的な視点に立って争点を考えていかないと後から国民もメディアも大騒ぎの大狂想曲、ということになりそうで見ていて心もとないです。「こんなやり方するなんて…!」と後から思う政治家に実は自分が投票していた、なんていうことが起こらないよう、しっかりしないと。

yoshihiroueda さんのコメント...

★ すぷりーさん、
微妙なバランスがあって相手や国民を意識せざるを得ないというのが必要なんでしょうね。与党側の態度も問題だけど、野党も諦めムードなのか攻勢が弱かったと思います。政権が変わらないと官僚の方にもゆるみというか膿が発生するので、定期的に政権交替するのが本当は良いらしいのですが、民主党ももっとしっかりしてくれないとなあって感じです。

yoshihiroueda さんのコメント...

★ らふぃさん、
年金問題はまだまだ解決までいろいろ出てきそうとは思うのですが、それにしてもどこがやっても出てくるだろうし、各党の政策だって「安心して下さい」という点では同じようなものなので、国民としては選びにくいですね。これまでの行動実績から、一貫した姿勢をもっているか、逆に柔軟な対応をとるべきところでこれまでの行動に固執していないか(今でもイラク戦争は正しかったと言い続けるとか)を見て行かないといけないと思います。

kojitaken さんのコメント...

はじめまして。弊ブログのご紹介どうもありがとうございました。この記事には、特定党派や候補者に投票を呼びかける表現は全く含まれていないので、公職選挙法に触れる心配はないと思います。それに今回は、自民党や民主党がホームページの更新を続けていますから、ましてや個人のブログの言論が制限されることは全くないと思います。

yoshihiroueda さんのコメント...

★ きまぐれな日々kojitakenさん、
公職選挙法って詳細には知らないのですが、候補者と直接関係をもっていない個人ブログで自粛する動きが気になっています。連座制適用されたらひいきの引き倒しになっちゃうので気にするのは分るのですが。基準を示して欲しいですよね。