こんにちは。茜さんです (ウソ)。
今回は、前回の予告どおり、データベースに期待することをまとめてみたい。
表計算ソフトでもデータ整理はできる。最初の行のそれぞれの列には項目名を書いて、その後の行には項目名に対応した列に値を入れて行く。ソートができるし、オートフィルタで絞り込みができる。検索はシート全体からでも選択範囲からでもできる。フィルタを組み合わせると複数項目の組み合わせ検索もできる。計算で値をいれることもできる。レコード間の集計もできる。簡単なデータだったら表計算ソフトで十分だ。なによりスキーマをちゃんと設計しなくても始められるのが、ハードルが低くて良い。
ただMac版のExcelは重いようだ。特にソートは全部メモリに読み込んでいるようで、ソートのオプションがでるまでにかなり時間がかかる。Google Docsのスプレッドシートのほうが、ソートキーが一つだけという限定は出て来るものの高速だ。
Google Docsはネットにつながっていれば複数のコンピュータで使えるという利点をもつ。いちいち移動させなくて良いし、なによりも複数のコンピュータにアプリケーションをインストールする必要がない。Excelよりも機能は低いのだが、簡単にデータ整理を行うというには十分だ。
今回データベースを使おうというのだから、これら表計算ソフトに比べたメリットが必要だと思う。
・ 検索が充実していること: 表計算のフィルタは複数項目の組み合わせができると言っても全一致になる。表計算の検索は部分一致ができるが複数項目の組み合わせができない。組み合わせ (ブール演算) と部分一致ができるのが理想。
・ スキーマの設計が容易なこと: 後からフィールドを追加するのが簡単にできると良い。
・ 入力が容易: レコード入力画面を出して、1件1件入力して行くのではなく、コピー&ペーストができるのが望ましい。(Bento 2では表計算のように複数セルまとめて入力ができるようだ)
・ 画面設計が容易 (表計算との比較ではない): 特に画面ごとに用紙サイズまで変えないといけないのでは不便で、画面は常に大きく使えて印刷時だけ画面と連動した大きさになって欲しい。
・ テーブル間の関連: (これはデータベースにしかできないことだが) あるテーブルのひとつのレコードに、他のテーブルの複数のレコードが対応づけられる。JOIN操作まではできなくても良い。
・ ネットワークで複数のコンピュータから使える。専用のクライアントは不要でWebブラウザでアクセスできるのだとなお良い。
・ APIがあってアプリが組める。Ruby on RailsやGoogle App EngineのようにSQL文を使う必要がないのが望ましい。
最後のほうはBento 2ではできないと分っているし、低価格データベースなので出来ないことも容認できるのだが、ネットワークアクセスはGoogle Docsとの比較で考えればあって欲しいフィーチャーだ。
次回は表計算からのインポートを題材にする。
0 件のコメント:
コメントを投稿