2005/03/31

いったい何が起こったのか?

こんばんは。岬君です (ウソ)。

サッカーのことは良く分からなくて、特に解説者や新聞記事で「いい試合だった」とか書かれていても「そうか~?」と思うことがしばしばあります。でも今日のバーレーン戦は面白かったですね (これで専門家が凡戦だったなんて言ってたらどうしよ)。特に点を取ってからがはらはらしました。相手がシュートすると、楢崎の正面でもひやっとします。

毎日新聞 2005年3月30日
サッカーW杯: 日本1−0でバーレーンに勝つ B組2位に

1点入ったときは、ひょこっと入ったので、何が起こったのかわかりませんでした。普通、アナウンサーが「シュートオー!」、「ゴオオオル!」と叫んで点が入るもんだと思っていたし、球に勢いもありませんでしたしね。リプレイを見ると、あらあら、自殺点じゃないですか (オウンゴールというらしいですね)。

バーレーンは強そうだし、あまり期待しないようにしていたのですが、こういうラッキーな勝ち方でも、俄然今後に期待しちゃいますね。「私をドイツに連れてって」といいたくなります。

2005/03/29

夢想は夢想でいいんだけど

私も夢想家なので、夢想を夢想といっている限りはいいと思うのですが (ほんとは義に反した夢想を吐露するのは止めて欲しい)...

朝日新聞 2005.3.27 若宮啓文「風考計」
竹島と独島 これを「友情島」に…の夢想
 例えば竹島を日韓の共同管理にできればいいが、韓国が応じるとは思えない。ならば、いっそのこと島を譲ってしまったら、と夢想する。 
見返りに韓国はこの英断をたたえ、島を「友情島」と呼ぶ。周辺の漁業権を将来にわたって日本に認めることを約束、ほかの領土問題では日本を全面的に支持する。FTA交渉も一気にまとめ、日韓連携に弾みをつける——。
の部分は、夢想だといっているので、朝日新聞の読者の人もそれはわかると思うのですが、それ以外の部分で事実であるかのように書いてあるのは、事実だと理解しちゃうんじゃないでしょうか。

前にも書きましたが、これが事実! って書いてくれないので、この分野の専門家でない人は断片的な知識しか持ちえません。私もその一人ですが、それでもこれは違うんじゃないの、と思います。

「今回思い知ったのは島に寄せる彼らの深い情念だった。」
-- もともとこの島に愛着を持っていたのではないと思うのですが。

「韓国が日本に強要されて保護国となり、5年後に併合されてしまう。」
-- 朝鮮からの依頼で併合にしたと理解しています (石原慎太郎がそういったからではなく)。

「日本が独立運動を容赦なく弾圧したように、彼らも「竹島奪還」の動きには過敏に鉄槌(てっつい)を加える。」
-- 等価なものなのでしょうか。「容赦なく弾圧」ってなんでしょう (いやここは本当に知らないので)。まさか暴力による運動を抑えたって意味じゃないですよね (反語)。

追加 ('05.03.30): 一番問題な部分を忘れていました。
「島を取り返せる見込みはない。」
-- 勝手に断定するな。

これらの文章がまるで事実であるかのように書いてあって、注釈も何もなければ、朝日新聞を読んでいる人は事実と思っちゃうか、少なくとも潜在意識に刷り込まれるでしょう。複数の新聞を読み比べればよいという人もいるかもしれませんが、多くの市井の人々は金銭的にも時間的にも余裕はありません。

最近堀江社長のジャーナリズム観に対する異議をよく聞きます。その多くは同意できるのですが、その主張をいうためには、プロのジャーナリストは事実と主張をきっちり分けて伝える姿勢が必要だと思います。

2005/03/27

立花隆の新連載

こんにちは。紹介が遅れました、てゆーかどうにも代理で紹介してくれる人が思い付きません。

nikkeibp.jp 「専門家の眼」で
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」

とう連載が始まりました。始まったというのはおかしいですね。「今月の終わり (3月30日) から公開される「立花隆の『メディア ソシオ-ポリティクス』」のページのテスト版である」とありますので。「場合によっては、毎日、あるいは一日に何度も発信することもあるかもしれないし、何日も書きかえられないこともあると思う」とありますが、昨日1日で一連のテーマですが5本の記事が書かれています。

これまで得られた情報(独自に取材したと言うよりは雑誌記事等オープンになっているものの集積)の組み立てによって「ミッシング・リンク」を解明していくのは、他ではみられないところだと思います。切込隊長やそのブログにコメントやトラックバックしている人をみていると、そういう分析は氏でなくともできているのでしょうが、少なくとも整理された形で提示されていません。

今後知りたいのは、
・SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか
・それともそれを含めて大きなシナリオがあった (堀江社長は駒に過ぎない) のだろうか。
・SBIはホワイトナイトになり得るのか。フェニックスがハゲタカに変わっただけでは?
・今後の見通し: 今回の行為は堀江社長は告訴等の手段をとると思われるが、それに勝つ可能性はあるのか。また長期戦に耐える体力をもっているのか。
などでしょうか。

立花氏を絶対視している訳ではないのですが、「即物的な最新情報をいっぱいに詰め込んだページとして展開するのではなく、むしろ目の前の現実から一歩引いて、より広い視野からそれを捉え直したときに、何がみえてくるかを中心に書きたい」というところに期待したいと思います。

2005/03/26

技術が満載!

こんばんは。金田正太郎です (ウソ)。

愛知万博開幕しましたね。今年のはじめくらいは、今年あることもあまり知られていなかったのですが、直前になってからテレビ等でよく取り上げられるようになり、だんだんちょっと行きたいかもという気分になってきました。

今日日経エレクトロニクスの最新号 (2005 3-28) が届いたのですが、その中に
愛知万博から垣間見る 2010年のエレクトロニクス技術
という記事がありました。上記リンクには記事の最初の部分しかないのですが、下記に特集ページがあります。
愛知万博(愛・地球博)スペシャルレポート

つくば科学博では、3Dなど見た目は派手な展示も多かったのですが、「新しい技術」としての展示はあまり印象に残っていません。印象に残っているのは米国館くらいかな。

一方今回は、各社が自社の技術を競って出しているような感じを受けます。トヨタも昨年当たりから展示するロボットをいろいろ発表していますね。「エイリアン」に出てくるローダーみたいなのに乗ってみたい。

接客,掃除,警備など,愛知万博で働く9種類のロボットをNEDOが披露
接客ロボット アクトイド (写真は上記リンクから引用) がフツーにいそうな人をモデルに作っているところが妙にリアル (→ ココロのサイト。動画もある)。身振りを交えながら受け答えるそうだ。きっとナンパしてみる人が出る、に1万ガバス。警備ロボットもいるのでやめといたほうがいいぞ。

ひざ下の軽量化で動作を素早く---愛知万博「トヨタグループ館」のワイヤー駆動ロボット
ワイヤー駆動なので、軽くパンチを出すとびっくりするくらい飛んでいくらしい (ウソ)。

IMTSに試乗,滑らかに加速しながら隊列走行(動画あり)
ハンドルが勝手に回っている動画もあります。専用道路を行くんだったらレールのあるゆりかもめなんかと同じような気もするけど。

行くひまあるかなー。会場までの移動に問題ありとか、お弁当持ち込み禁止で昼食難民が出るらしいとか、そういうのが解決した頃がいいかな。

2005/03/23

竹島問題の解説が...

... 「素朴な疑問: 竹島問題」として毎日新聞2005年3月22日夕刊に載っていました (Webには載っていないようです → 2005.4.6訂正: 載っていましたのでリンク追加しました。毎日新聞のバックナンバー探しにくい)。

こんばんは。チョー・ヨンピルです (ウソ。しかも古ッ)。

解説をしているのは「竹島は日韓どちらのものか」の著者、下條 正男 拓殖大学教授。
感情的な議論を排し、淡々とロジカルに韓国側の論拠を検証し、論拠のほころびを指摘しています。

例えば、ある文献の記載を「鬱陵 (うつりょう) 島 (韓国領) から竹島 (にあたるとされる島) が見える」と解釈し、これを竹島が韓国領である根拠にしています (「見える」ことが根拠というのはここではおいておいて) が、この文献の記述を300年前には「韓国本土の蔚珍 (ウルチン) から鬱陵島が見える」と解釈し、鬱陵島が朝鮮領であることを主張しているそうです。教授はこの自家撞着を韓国側の解釈に問題があることの証拠としてあげています。
しかし一方で、日本側の論拠を集める努力の不足、反論の不足も問題にしており、一方的に日本が正しいとしている訳ではありません。冷静さを失わず、間違っているものは間違っているといい、論拠の薄弱な主張をしない点は、学者としての誠実さが現れています。

最後に
歴史問題は、日韓の社会システムや文化の違いを相互に理解し、問題の本質は何かを考えることから始まります。竹島問題を契機として、日韓の真の友情を育む第一歩にすべきではないかと思います。
とまとめています。

この点は私が先日書いた記事「対馬の日」で書いたこと「韓国の皆さんに歴史をちゃんと認識してもらういい契機になるのではないでしょうか」という点と通じるものがあると思います。まあ、私は本音では冷静な議論ができることに大きな期待は抱いていないのですが。

追加トラックバック
浮世風呂さん: 竹島と歴史教科書:竹島問題勉強ノート
-- 勉強と言うより調査・研究した結果が載せられています。

コメント
Commented by rakurakuonsen at 2005-04-07 00:09 x
こんばんは。TBありがとうございました。
下條正男 拓大教授の記事、読ませて頂きました。確かに、冷静でロジカルな内容ですね。こと、史書の解釈については、一つ一つ地道な点検ができるはずの分野だと思うのですが、いろんなバイアスに邪魔されてしまっているなぁという感がします。
韓国においても「はじめに結論ありき」の言論ではなく、客観的に対話する機運が高まることを期待しています。
現政権にはちょっと期待薄なんですけれどね。改めて、TBありがとうございました!

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-09 12:19 x
★rakurakuonsenさん、そちらにコメントしました。
みなさん、rakurakuonsenさんのブログ浮世風呂はすごいぞ。韓国の民衆に読ませたい。

2005/03/21

ソニー製品しか買わない

... って人は昔は良く聞きましたがが、今はほとんどいないような気がします。私もそれに近いメンタリティを持っていましたが、今はそんな気持ちほとんどなくなっています。
あ、おはようございます。モモです (ウソ)。

ソニー製品は壊れやすい、ソニータイマーというのがあって保証期間が過ぎた頃に壊れる、などいろいろ言われていましたが、それでもソニー製品を選んでしまう。他にないものがあったんですね。やっぱり新しさでしょうか。新しい機能がある、というよりWalkman、ビデオカメラに代表されるライフタイルの提案。それからデザインも見逃せません。総合的に言うと「ソニー」というブランドを買っていた、ソニー製品を使っている自分自身を買っていたともいえるでしょう。ナルシストですね。

そういうところにソニー復活の鍵があると思います。
もちろん、先日の会長、社長の交代というニュースをきっかけに書いているのですが、もうひとつは以下の一連の記事がきっかけになっています。

Wired News 2005年3月16日
マックのモック・デザインといえば「イサム」
Wired News 2005年3月17日
発売前から熱く論じられていた『iPod shuffle』

過去にもこんな記事があります。

Wired News 2004年6月21日
ファンたちがデザインする未来の『iPod』

ここで出てくる「イサム」、真田 勇氏のサイトApplele新種林檎研究所は、DesignCafe Blog (ひらさわさん)でも良く紹介されています。これもDesignCafe Blogで 知ったのですが、Exciteブログも持っておられ、新しいサイトもオープンされたそうです (サイトはここ →apple-style.com)。探したら、真田さんへのインタビュー記事がありました (URLを見ると2002年の記事らしい)。Wired Newsでもずっと前にも紹介されていたんですね。

Wired News 2002年1月31日
マックのデザインを先取りする日本のアマチュア・デザイナー

これらを見ると、アップルが真田さんに限らず熱烈なファンに支えられており、その意味で昔のソニーの立場にあると思います。アップル自体は最初からそういう人気を持っていたと思いますが、スティーブ・ジョブスが復活してから特にその傾向が強まっていると思います。

アップルの話ばかりになってしまいましたので、ソニーの話に戻ります。復活の鍵はCELLにあるのではないかと思います。ただCPUとしてではなく、CELLが入っている機械の相互連携で何か新しい世界が開けることを期待しています。

追記: 忘れていました。こんな記事もありました。 → 日経エレクトロニクス 2005/03/01「Appleにあって,ソニーに足りないもの」 ここの結論のひとつに、「経営陣によるトップダウンのアプローチ」をあげていました。

コメント
 Commented by Applele@所長 at 2005-03-21 14:03 x
yoshihirouedaさん、私のことを取り上げていただいて、ありがとうございます。私も大のソニーファンなんです。ソニーの復活に期待したいですね。

 Commented by design-life at 2005-03-21 19:05 x
そうですね、appleの好きな人がソニーマニアって良くあります。
僕もソニーは大好きです。sanadaさんは欧米では有名ですし、僕
が初めて知ったのもNYでたまたま見かけたMac専門誌だったり
します。sanadaさんがblogを初めていろいろなアイデアがかいま
見れて距離を感じなくなったのは有り難いことです。
ソニーに関して言えば、初代の505のようなパッションを感じら
れる製品が見あたらないこと。経営陣の交代で昔のようなパッシ
ョンとイマジネーションを感じる製品が生み出せるかが復権の
鍵だと思います。日本のメーカーですし頑張って欲しいなと。。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-21 21:43 x
★真田所長、コメントいただきありがとうございます。次のひらさわさんのコメントにもありますが、アップルフリークとソニーファンってかぶっているように思います。あとホンダも。ヒントはそこらへんにあると思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-21 21:49 x
★ひらさわさん、コメントおよびトラックバックありがとうございます。「パッション」... 大事ですよね。
そちらでもう少しコメントします。

 Commented by Macman at 2005-04-14 01:11 x
私が今一番ほしいソニー製品はトリニトロンモニターのPROFEEL-PROです。濃縮ソニー臭がプンプンします。けっして懐古趣味ではありません。このモニターが今のソニーグループ全社にかけているなにかを映しています。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-15 23:32 x
★Macmanさん、PROFEEL-PROってあこがれでしたね。床に直接置くスタイルも斬新でした。今だとQualiaシリーズでしょうか。でもQualiaは価格と性能のバランスが悪いように思います。

 Commented by Macman at 2005-04-16 15:24 x
PROFEEL-PROのデザインが秀逸だったのは簡単に言ってしまえば、誰が、どこで、どう使おうとかっこよくみえるところにあります。4畳半、トイレ、風呂なしのモノが散乱した部屋でもそれなりにかっこよくみえます(笑)。4畳半ベンツもありかな。という気がします。対して、おなじく高級、高性能機のQualiaは…。家のたてつけ、部屋のしつらえ、お財布の中身までみあったものでなければなりません。セレブ仕様といった感じがします。住宅会社に委託販売させては?と言った具合です。さて、いまのソニーに必要な価値観はどちらでしょうか?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-17 09:08 x
★Macmanさん、なるほど。「4畳半にも似合う高級機」ってすごく納得できます。ステータスのためではなくて自分のこだわりのため、というか。

2005/03/20

不愉快な勧誘

おはようございます。ハリーホークです (ウソ)。ハゲタカじゃないぞ。

night_in_tunisiaさんの「徒然なる数学な日々」で、「日本テレコム、ウザー」という記事を書かれていますが、日経 IT Proが先週一週間行っていた【緊急連載・ソフトバンクはどこへ行く】のなかで、新たな主役「おとくライン」を巡る騒動としてまとめられています。
総務省総合通信基盤局消費者行政課は「総務省に寄せられた,おとくラインの代理店の勧誘についての苦情が目に付き始めた。例えばある代理店からの勧誘を断わっても,また他の代理店から勧誘が来るという。そこで日本テレコムに説明を求めた。こういった苦情が減らなければ次の手を考える」という。
また、
NTT西日本は2月14日,他事業者による電話サービス勧誘にまつわる注意文書をWebサイトに掲載(関連ページ)。NTT西日本は「特に日本テレコムを名指ししたものではなく,従来からもあった問題」(広報室)としているが,タイミングとその内容からして日本テレコムのおとくラインに照準をあわせた可能性が高い。
とあります。NTT西日本のサイトをみると、(日本テレコムがと言う訳ではないが)NTT西日本を騙っているものもあるらしい。

以前うちにもかかってきたときには記事にしましたが、その後も掛かってきています。うちへの勧誘は
・断っても何度もかけてきたり、
・申し込んでもいないのにあとは手続きするだけみたいな口振りだったり、
・皆が手続きしなければいけないようないい方だったり、
・工事費が5年分割になっていて、5年間は使い続けないといけないことが、なかなか分からないようになっていたり、
くらいなもんです。これでも十分不愉快ですね。

きっとお年寄りなんかはすなおに従っちゃうんだろうなあ。

それから、日本テレコムはこれまで回線数が順調に伸びていないのをNTTの体質によるものとしていて、私もこの記事を見るまでそういうことあるだろうなと思っていたのですが、それに対して、NTTは「事実に反している」と抗議文書を出しています。

以前にも書きましたが、 お客様を大事にしなければ会社の存続も危うい時代だということを認識する必要があると思います。

2005/03/19

対馬の日

おはようございます。ペヨン潤です (ウソ)。

昨日テレビでのニュースを見て爆笑してしまいました。

毎日新聞 2005年3月18日
馬山市議会: 「対馬の日」条例案を可決

みんなで「ウリナラー、ウリナラー」ってシュプレヒコールやってるんだもん。これ議会? 韓国語に「冷静」って言葉ないの?

今回の一連の事件は、韓国の皆さんに歴史をちゃんと認識してもらういい契機になるのではないでしょうか。

毎日新聞 2005年3月18日
韓国: 対日新政策の要旨

「徹底した真相究明」とおっしゃっていることですし。私もちゃんとした整理が欲しい。新聞などで相手の主張がそのまま記載されると、どこまでがウソで、どこからが捏造なのか分からなくなります(え?)。新聞もそのまま報道するのではなく、「正しくは・・・」と注釈をつけて欲しいです。慰安婦の問題も、「強制連行」といわれるなら「誰が強制連行をしたのか」を明確にして、公式に出してもらいたい。その上で、「これまでそのことをあいまいしていて申し訳ない」と謝罪/反省しましょう。

「韓国の大義と正当性を国際社会に示す努力」ともおっしゃっていますので、国際司法裁判所で示してもらいましょう。1954年、国際司法裁判所に提訴する提案を韓国側は拒否しました(外務省HPより)が、今度は合意してくれるんじゃないでしょうか。これは得難いチャンスですよね。一方、この提案は50年前でそれから提案していないのは、いまだと負けるかもしれないからという観測もあるようです。それで負けるのはつらいことかもしれませんが、今の状態よりましでしょう。50年前の提案を言い訳ににこれまで何もやっていなかった外務省の怠慢も明らかになりますし。また、中国(尖閣諸島問題)に対しても我々は逃げも隠れもしないというアピールになります。

毎日新聞 2005年3月18日
盧大統領: 正面突破を指示 「非外交的」批判も

盧大統領は冷静さを欠いているようですが、これに対してこちらも熱くなってはいけません。また、ただ熱くなっているだけと受け流すのも、問題を先送りにするだけです。冷静に、真摯に、そしてしたたかに、「両国民にとっての利益を最大にするのはなにか」という視点で交渉してもらいたいと思います。「うちはいいけど、あんたそれでいいの? ほんと?」って言ってみましょう。

花粉防衛隊

みなさん、お元気ですか。暖かくなってきて、うれしいですね (涙)。

11月に、はるかさんのところ(パイルダーオン!) に、
11月に病院へ行ったら、ポスターに今年はもう花粉が飛散しているという情報が載っていました。ああ、次はアレルギーの薬もらわなきゃと思っていたのですが、後で考えたらそのとき風邪だと思っていたのはもう鼻炎だったようです。そのときに薬をもらえばよかった... ポスター見た瞬間に気付けよと自分にツッコミを入れてみる。
というコメントを残しました。

その後飲み薬と点鼻薬をもらってきて、鼻はなんとかなっているのですが、目がかゆい。

日経BP 健康 Dr.神谷の目の健康講座
花粉症の季節の“アレルギー性結膜炎”

目も結局目薬なんですね。今度は目薬も処方してもらおう。

鼻は何とかなっていると書きましたが、

日経BP 健康プラス 3/17
花粉症ピーク時の「鼻水・鼻づまり」改善法

に紹介されている「鼻腔クリーム」はちょっと興味ある。「鼻の穴の入り口から内側にクリームを塗って、そこで花粉を捕らえ、奥への侵入を阻止するというもの」だそうだ。花粉がついたら離れないだけでなくて、鼻をとおっている吸気から花粉を呼び寄せる力もあるのでしょうか。

追加トラックバック: 私の対策って訳じゃないんですけどね。 → あなたの花粉症対策は?

2005/03/18

屋外広告最前線

こんばんは。天野祐吉です (ウソ)。

仕事で遅くなって、1時過ぎに夕食をいただきながらテレビを見ていたら、トリセツという番組が放送されていました (このサイト1ヶ月アップデートされてませんね)。初めて見ましたが、毎回あるテーマを選んで、そのテーマに関していろいろな側面からの知識を提供するものです。今回は「屋外広告」。

司会の松任谷正隆が、「街を歩いていて普段はあまり気にしませんが、ふと立ち止まってみると街は屋外広告にあふれていることに気付くでしょう」と言っていましたが、そんなことみんな気付いてるっつーの。

という訳であまり期待していなかったんですが、結構楽しめました。

・屋外広告の歴史: 番傘、銭湯など
・立体広告
・ラッピングバス、地下鉄中吊り広告の路線別お値段の差
・高速道路からみえる看板のお値段: カーブは安い。周りに他の広告がないところは高い。
・佐藤可士和、黒生の広告戦略を語る
・ビル全体を広告にする、街全体を広告にする

追記: 特にびっくりしたのが次の2つ。

・地下鉄の窓が映画館。地下鉄の線路の壁がディスプレイになっており、電車のスピードとシンクロさせて画面が順次見えるようになっている。いわばぱらぱらマンガみたいなもの。以前神戸の北神急行か地下鉄で見たことがあるのですが、このときはCG線画だったと思う。今のはフル画面、普通の映像になっている。
・ タイヤにまで広告。タクシーのタイヤのホイールキャップ部分に広告がある。自動車が動いタイヤが回ってもその部分は回転しないようになっている。

ところで、高速道路から見える看板の話の前振りで、松任谷正隆が「昔は高速道路から見えるものって、競馬場やビール工場くらいでしたよね」って、ばかー

もうわかる人少ないんじゃないの。

追記: 改めて見ると内容がない記事でしたね。もうしわけありません。最後のがいいたかっただけかも。

2005/03/16

歴史の証言者 (マンガ編)

こんばんは。呉智英です (ウソ)。

一つ前の記事を書くために、以前 SIGHT 22号のことを書いた記事を読み直してみた。リンクはまだ生きてるかなと思ってたどってみたら、最新号に更新されているではないか! しかも音楽雑誌のくせにマンガ特集!

SIGHT 23号
永久保存版 読むならこれだ!
究極のマンガ特集
年代別ベスト 1960〜2005


早速買ってきた。

10年単位で区切って、その時代のMUST-READマンガについて、対談形式で語っていくもの。1960年代だけちゃんと読んでほかはまだパラパラめくっただけなんですが、1960年代マンガを語る二人のオヤジ夏目房之介 (1950年生まれ) と渋谷陽一 (1951年生まれ) の意気軒昂なこと!
夏目「60年代に日本のマンガは大転換するんですね。その現場をほんとの意味でリアルタイムで見たのが我々ですね」
渋谷「ざまあみろって感じですよね(笑)」

渋谷「で、60年代を総括しますと」
夏目「言っちゃ悪いけどね、あんなにおもしろい時代はない」
渋谷「そうだそうだ!」
「言っちゃ悪いけど」って、ちっとも悪いと思ってないし。

おまえら、ただその時代に生きただけだろ、と言いたい一方で、ちょっとうやましいぞと思う。ここにでてくるのは、スポーツ、音楽と同様に「歴史の証言者」という観点。それが世代の連帯感を作っているのだと思う。

一方70年代以降はまだぱらぱらと見た段階なのだが、それほどのパワーを感じない。それはもしかしたらオヤジの毒気に当てられているだけかもしれない (私もオヤジといっていい年代ではあるのですが)。もう少しじっくり読むと、静かな情熱が感じらるのかもしれない。

ということで、またこのシリーズで書くかも。では。

コメント
Commented by cosicosi3 at 2005-03-16 10:39 x
渋谷陽一さんって音楽評論する人ですよね。
あの語り口が好きです。
それにしても、雑誌の右下「U2が落とした爆弾」が非常に気になります。
アイリッシュバンドのU2?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 21:39 x
★cosicosi3さん、そうなんです。SIGHTは音楽雑誌ROCKIN' ONの別冊で、渋谷陽一はROCKIN' ONを創刊した社長、今はSIGHTの編集長です。SIGHTは政治(主に平和)も扱うし、純粋な音楽雑誌と言うよりサブカルチャー雑誌ですね。という訳で、U2はそう、音楽と政治に接点があるあのU2です。

2005/03/15

歴史の証言者 (ロック編)

こんばんは。ピーター・バラカンです (ウソ)。

本屋に行ったら、こんなムックがあったので、買ってきた。

AERA in ROCK

以前記事にしたSIGHT 22号「特集: 究極のロック・アルバム100枚」が、音楽的にまじめな本だったのに対して、これは、青春を熱く語ったり、斜に構えた描写等、いろいろな角度からの記事があって面白い。

中でも、買うきっかけになったのが、「ミュージシャン血風名珍語録」。解説と言うかツッコミもいい。

スティング「僕はロックグループの一員であるということは、色んな意味で思春期的な現象だと理解している」
-- ソロ活動とポリス解散説の位置付けを聞かれて。以後この発言が不動の結束を誇る新人バンドや、ずっとバンドで活動することそれ自体に意味を見いだしていた人々に、波紋を投げかけた。ロックをこうも客観視した発言は珍しい。

これはまともな例。おばか発言も多いぞ。

「完全モテのロック・スタイリング術」 これも購入のきっかけでした。
「ロック女子覆面座談会: 美形ロックは永遠に不滅」 司会者が、音楽的には違うんじゃないのと言いたいのをうまく言えないのが笑える。

買ってから興味深く読んだのが、LED ZEPPELIN 来日時のことをまとめた記事。歴史の1ページに幸運にも立ち会った人たちの熱気が伝わってくる。以前「江夏の21球」で書いた「歴史の証言者」という感覚がここにもある。いや、ミュージシャンの泊まるホテルにまで行ったりして、むしろこちらの方が積極的にその場に関与しようという姿勢が見られる。毎年やっていていつ感動的なシーンがあるかわからない (むしろそうでない場合が圧倒的に多い) 野球と、もう二度と来日しないかもしれないミュージシャンと比べるのは酷な話か。

全体的には私より上の世代向けに書かれたものなのだが、私は一種冷めた眼で見られ楽しめた。もっと若い世代には、「自分達の世代にはあった熱いものが今の世代にはない」という優越感やノスタルジーが感じられるものになってるかもしれない。

コメント
Commented by fumi_o at 2005-03-15 23:51 x
こんばんは。
ピーター・バラカン大好きなロック少女です。("少女"はウソ)
はてさて、んもう~ このエントリー拝見して即注文してしまいましたよ。もちろん画像をクリックして。(^^ゞ 届くのが楽しみです。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 00:53 x
★fumi_oさん、私決して朝日新聞社のまわしものではありません(笑)。これ出てから1ヶ月たっているので、注文した方が確実かもしれませんね。さて、fumi_oさんのブログには音楽ネタ多いですよねー。私の知らないのばっかりだ(汗)。

 Commented by fumi_o at 2005-03-16 22:28 x
>音楽ネタ多いですよねー。
そんなに多くはないとおもうのですが、、、。「音ログ」設置していると、自分が聞いているのと同じのを聞いている相手(ブロガー)が分かるのですが、そのブログに飛来してみると、自分よりも干支一回り離れているような若い方ということが多く、「私って成長していないのかしら?(汗」と思ったりすることも。。。
そうそう。
渋谷陽一も嫌いだけど好きですね。わはは
なんだかんだ言っても、著書もってたりして。ロックとカウンターカルチャーなどの本は、一時期ハマって読み漁ってましたけど、知れば知るほど「あと15年早く生まれたかった」などと団塊の世代を羨ましく感じることが多かったですね。←過去形

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 23:56 x
★fumi_oさん、成長していないのは昔の音楽を聴き続けている人のことじゃないかな(って私のことですが)。若い人と同じ音楽を聴いているのは、「時代に遅れていない」といいましょう。私も団塊の世代に対しては羨ましくもあり、恨めしくもありというアンビバレントな感情がありますね。

 Commented by fumi_o at 2005-03-21 22:12 x
はろー♪
今朝届いて、今日は1日これを読みながらソファでだらだら過ごしました。(お留守番だったもので) 巻頭のモノクロの写真やインタビュー記事などは読み応えありましたが、アンケートのページはやたらと官僚とか政治家に答えさせているのが、なんだかな。。。と、熱いロックがなんだか「無理矢理熱く語ってないか?この人たち」という気がして、どうにも消化不良。
話は変わってー
今年のサマソニにOASISが出演するらしいので、是非見に行きたいと思っているのですが、どうなることやら。
http://www.summersonic.com/index.html

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-22 23:59 x
でしょでしょ。官僚とか政治化とか、「昔の熱いハートを政治にぶつけてます!」って言ってるようですよね。「俺も昔はワルだったんだぜい」と言うのと変わらん。編集後記も「朝日新聞のエリートの中でも、こんな雑誌作れるのを見せよう」みたいな文化祭的なノリで。まあ全体にそんなトーンなので、ちょっと引いたところで見ると面白いと思います。

2005/03/13

サラリーマン社長のプライド

おはようございます。野田義治です(ウソ)。

エキサイト山村社長のブログを見るとお腹が空いちゃうのであまり見ないようにしていたのですが、パイルダーオン!(rkyaさん) の「頑張ってる男はかっこいい」やdesigncafe-blog (design-lifeさん) の「同感です。。」で紹介されているので見てみました。

頑張れ「サラリーマン!!」 3月8日

全体はサラリーマンとして働く人たちへの讃歌なのだが、私は以下の部分に感動した。
 小生は雇われ社長に誇りを持っている。日本一の雇われ社長、雇われ社長のプロを目指している。よっていまだかつて、自分で会社を起こそうと思った事はない。こんな言い方は乱暴だと思われるかも知れないが、会社は、少しのお金と印鑑で作ることができる。まあいえば能力がなくても会社を作って社長になる事はできる。しかし雇われ社長は違う。能力とスキル、バックグラウンド、パッション、リーダーシップ、ビジョンがなければ雇ってもらえない。雇われる能力がなければ、なれないのである。 
 伊藤忠商事の社長になるには印鑑とお金ではなれない。日々、それも何十年もかけて信用を積み上げて、毎日同じワークを繰り返し立身して、そして大きな運にめぐり合わなければなる事ができない。芸能人で1,2年スポットライトを浴びる事も人生だと思うが、サラリーマンとして何十年もかけて信用を積み上げて立身するという事は、実は大変なスキルと努力と忍耐力が必要なのである。
自分の仕事に対する矜持、それが評価されているという自負が感じられる。

もちろんdesign-lifeさんが書かれているように、起業家であっても永続させるためには総合的な能力が必要になる。その能力には人から信頼を得られることも含まれるだろう。それには仕事への真摯な取り組みが必要になる。

その意味では、起業家社長との違いだけでなく、親から会社を引き継いで最初から社長であることを約束されていたあの前会長や、サラリーマン社長であったことを忘れてしまっているマスコミのあの主筆やあの会長とも違うという主張もあるだろう。

私も別に社長になりたいと思っている訳ではないしその器でもないと思っているが、自分の仕事に自信をもってへこたれず真摯な取り組みを続けたいと思う。rkyaさんが書かれているように頑張ってる人はかっこいいと私も思うし、自分もそうありたいと思う。そしてそれはサラリーマンだけでなく、うちで家事に取り組む専業主婦も同じなのだ。熱があってもがんばっているうちの奥さんを見ていてそう思う (家事代わってやれよって? そう申し出ているのだけど)。

山村さんの記事はサラリーマンだけでなく多くの人に読んでもらいたいものだ。

2005/03/08

報道GOサイン

こんばんは。ライブドアのパブリック・ジャーナリストです (ウソ)。

この件に限った話ではないのだが、なぜ逮捕されるまで全国的に報道されないのだろうか。

毎日新聞 2005年3月8日
カリスマ失墜:西武事件・堤前会長逮捕 生活すみずみまで−−「城下町」所沢
西武鉄道が管理する北口ロータリーは夜10時まで西武以外のタクシーは締め出される。 
市道24路線 (約8000平方メートル) を「ほとんど使われていない」と無断で壊し、(ゴルフ場の) 敷地にした。 
市東部にある「所沢聖地霊園」。西武鉄道は69年、この場所に25万平方メートルの宅地造成を計画した。市は開発に合わせて上下水道を整備したが、西武は近くに火葬場があることを理由に計画を変更した。74年に上下水道完備の奇妙な霊園が売り出された。
なんらかの理由で許されているものもあるのかもしれないが、明らかに不法なものもあるよね。

まるで知っていても言っちゃいけなかったタブーが、堤義明逮捕で解禁になったかのようだ。

地下鉄サリン事件のときも同じような印象をうけた。

そして今この時点でも多くの事実が報道されずにいて、なんらかのGOサインを待っているのだろうか。

ブログサービスの苦闘は続く

こんばんは。真鍋かをりです (ウソ)。

先日、「前兆?」で容量拡大競争のことを書きましたが、このことに言及した記事がありました。

デジタルArena 2005/03/07
ヒット中の「ブログ」、いかにお金を生むビジネスに結びつけるかが最大の課題」

・まず、ユーザの拡大により、設備増強を続けなければならない。
・Yahoo!が容量2GBを売りに参入したことで、他のブログサービスも対抗上容量の拡大を余儀なくされている。
・容量の面でユーザを有料版に誘導することができなくなってきており、課金によるビジネスモデルは成立し難い。
・別のビジネスモデルを模索する必要がある。

課金以外のビジネスモデルモデルが必要というのは最初からの想定だったと思います。可能性が高いのは広告でしょうね。ただ人が集まるというのではなく、同じ趣味、価値観の人が集まるので、そこをうまく活用できればよいと思います。Google Adsenseはその解のひとつだと思います。実際に導入しているブログサービスもありますよね。

とはいえ、私はエキサイトの商売っ気のないところが性に合っているように思います。サービスを提供しているエキサイトだけでなく、集まってきている人たちも私にあっています。アフィリエイトを禁止していることも一因かもしれません。居心地がいいんですよね。他にも作ってみましたが、なんか移る気がしません。

ところで、デジタルArena の記事では、投稿+トラックバックが負荷をかけるみたいな書き方がなされていますが、これだと投稿時にページを作り直せばすむ話のような気がします。しかし実際は訪問のたびにそのページをデータベースから構成しているんじゃないでしょうか。ブログを開設するユーザが増えるとページビューも増えるため、ユーザ数に比例する以上のペースでサーバを増強しないといけないような気がします。

2005/03/06

決闘!

おはようございます。ヤンクミです (ウソ)。

昨日予告した毎日新聞の「余録」から (タイトルはそう見えないかもしれませんが決闘の話です)。

毎日新聞 2005年3月5日
余録: 「この証明は少し補わなければならないが、もう時間がない」…
フランスでは19世紀まで決闘が行われていたそうです。映画「天井桟敷の人々」のことを思い出しました。

天井桟敷の人々
評価の高い映画なんですが、ここでは、映画のクオリティより、拳銃による決闘というシチュエーションがいくつか出てきたことが印象に残っていることについて書きたいと思います。拳銃による決闘?っていつの時代かよく分からなかったのですが、1840年代のパリが舞台だそうです。西部劇ならいざしらず都会でこんなことが行われていたのですね。映画の中では、金持ちが気に食わない貧乏人に決闘を申し込んでいました。決闘は申し込まれたら受けないといけないようで、相手は拳銃を触ったこともないような貧乏人ですから金持ちの勝ちは見えているようなもので、合法的に殺すのに使われていたようでした。映画では、それを救うため、主人公が決闘の前夜にその金持ちを殺しに行っていました。

「余録」の中では「明治日本で決闘罪が作られたのも、主に外来の習慣が入るのを防ぐためだったといわれる」とあります。江戸時代まで日本にも決闘はあった訳ですが、武士同士のものですよね。こんな野蛮な習慣が入ってくると困るので、それを禁止するのは当然でしょう。

一方今回の中学生の決闘。素手でタイマン、相手が降参したら終わり。マンガだったら「正々堂々」という形容で奨励される行動ですよね。少なくとも、陰湿ないじめや集団リンチ等よりずっと良いように思うのは私だけじゃないと思います。

でも新聞じゃそう書けないんですよね。この「余録」でも
まずは誰であれ、暴力ざたを仕組むのを許してはならない。ただ万事に節度や歯止めが失われた世の風潮のせいだろうか。ルールを決めたケンカが独自の犯罪を構成する事実に、ちょっと虚を突かれたのも正直なところだ。
とあって、複雑な思いをうかがわせます。古館伊知郎も疑問を呈していましたが、暴力を肯定する訳にはいきません。

これから、マンガなどではやりにくくなるでしょうね。

トラックバック先
■ 社会派ブログ--実はただのグチさん: 「決闘罪に関する件」

2005/03/05

親の呪縛

こんにちは。辻井喬です (ウソ)。

毎日新聞の「余禄」(天声人語みたいなとこ) で決闘の話題が出ていたので、それを題材に書こうとおもったのですが、まだWebに載っていませんでした。

昨日の分はこれです。

余録: 「他国へ商売に行っても…」 (毎日新聞 2005年3月4日)

ここで紹介されている近江商人、中村治兵衛「家訓」
「他国へ商売に行っても……自分の事よりもまずお客のよいように考え、高利を望まずに何事も天道のめぐみ次第と思い、その地の人々を大切に商売をしなさい」
が、近江商人全体の価値観「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」になっているということです。すばらしいですね。

一方、堤康次郎が作った家憲は、堤家の繁栄しか考えていない。卑しいですね。

しかも株の名義を書き換えて相続税対策。これって「節税」(法律に違反していない) ではなく「脱税」(犯罪) ですよね。「節税」なら今後も真似する人が続出するとおもいます。
こんな人が衆議院議長まで登りつめた政治家というのですから、投票した人もそれを恥じているでしょうね。

堤義明氏逮捕から、いろいろな記録がテレビで流されています。16歳から帝王学を叩き込まれ、その中には「友人は作るな」というのもありました。かわいそうな人生といえるでしょう。

「帝王学」ってなんなんでしょうね。私には無縁の世界の話ではありますが、人の上に立つものの心構え、矜持を学んでいるものだと思っていました。もちろん友達のふりをして近づいてくる人も多く無闇に人を信じてはいけないというもの含まれるでしょう。しかし、信頼関係を構築しなければ大きな組織を動かせないでしょう。

子供、子孫のために良かれと思ってやったことなのかもしれないですが、子孫の幸せにつながっていませんよね。呪縛でしかない。

世の中には、2代目3代目とうまくいっているところもあると思うのですが、そういうところの良い点はあまり出てきません。出てきてもうまくいっている部分だけが出されるので、あまり参考にできません。西武だってこれまではうまくいっている例として扱われていたのですよね。近江商人の家訓は家訓としてではなく共通の価値観として引き継がれて、それはむしろ繁栄や財産を引き継いでいると言うより、繁栄をもたらす考え方を引き継いでおり、繁栄自体は子孫の努力の継続によるものと言えます。やはり、「家」という考え方をする時点、自分の「家」だけの繁栄を考える時点で間違っているのでしょう。

トラックバック先:
■ 瀬戸智子さん 「驕れるもの久しからず」

前兆?

はおようございます。ダミアンです (ウソ)。

design-lifeさんの「どう考えてもおかしい・・」へトラックバックしています。

design-lifeさんのところでは、画像容量30MB中13.09MB使用中なのに、グラフのほうは1%くらい (というか測れないくらい) を指しています。

私のも見てみました。0.44MB 使用中...
私もグラフの画像をはりつけようと思ったのですが、グラフには何も出ていません... そんなもの見せられても仕方ないよね。

ブログサービス各社最近容量を拡大する競争を行っていますね。
■ gooブログ、ディスク容量を無料版で3GB、有料版で1TBに拡大 (Broadband Watch 2005/02/15)
■ Seesaaブログ、無料ディスクスペース拡大のお知らせ (Seesaaからのお知らせ 2005/02/09) → テキスト 無制限、ファイル 最大2GB
■ livedoor Blog、容量を最大2GBへ拡張。サイトリニューアルも予定 (Broadband Watch 2005/02/07)
■ Yahoo! JAPAN、最大2GBまで画像投稿が可能な「Yahoo!ブログ」ベータ版 (Broadband Watch 2005/01/31)
■ ココログのディスク大容量化について (お知らせココログ 2005/03/01) → 拡大競争には懐疑的ですが、順次検討とのこと。

いよいよExciteも容量を拡大? その前兆なのかも。期待しちゃいますよね。私も容量制限を気にしないでよくなると、こころおきなく投稿できます (おもいっきりウソ)。

そうなった場合、画像容量拡大のためにアドバンス会員になっている人は複雑な心境かもしれません。

2005/03/02

「もったいない」とアニミズム

こんばんは。もったいないおばけです (ウソ)、という書き出しではじめようと思って、「もったいないおばけ」で検索してみたんです。そしたら、こんなコラムが検索されました。

日経BPスペシャル
幸せになる「もったいない」話 枝廣淳子
(この第2回で「もったいないおばけ」が出ています。)

ここでも、「もったいない」は、環境を守る上でのキーワードであり、日本人の誇れる価値観である(アジア各国にもあるそうですが)という位置付けがされています。この中でも特に、
私たち日本人が「もったいない」と一言いうときには、「お天道さまに申し訳ない」というような……そんな心情的な何かがこもっていますよね?
また、第2回では、「山川草木悉有佛性」という仏教用語が紹介され、
山や川などの自然存在にも、草や木にも、悉(ことごと)く仏となる性質があるということ。動かぬものも、物言わぬものも、どんなものもすべて仏となる性質を持っている。故になにものも粗末にしてはならない、という思想だそうです。
と説明されています。そして第3回では、
 「アニミズム」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか? アニミズムとは、自然の万物の内に、アニマ(精霊、霊魂)が宿っている、という考え方です。日本の神道の神は、「八百万(やおよろず)の神」と呼ばれますが、山にも川にも、岩にも、動物にも植物にも、火や風や雷や風にも、神が宿っているという感覚は、アニミズムに立脚しています。
とアニミズムにつながっていることを述べています。そして、「生かされている」という感覚。

そうなんです。私の「もったいない」という感覚は、私の宗教観とつながっていたのです(「多神教礼賛(アニミズム礼賛)」)。はよ気付けよと思いますよね。

私が、日本人としての誇りや愛国心を思うとき、他を排斥するナショナリズムとは違って、こういう自分達が共有して持つ価値観に誇りを持っているのだと思います。この価値観を世界に広めていくことが、日本人の役割なんじゃないかと思うのです。京都議定書のような不平等条約も受けいれ、「歯をくいしばってがんばろう」と書いたのは、そういうところに考えのベースがあります。

「甘ちゃんだ」、「夢想家だ」という批判は甘受します。批判に反論しません。いつかあなたも仲間になってくれることを信じています

2005/03/01

もったいない

エキサイトブログのプレゼント企画、締め切り過ぎちゃいました。ぎりぎりをねらっったのがまずかったな。応募すれば絶対当たるという根拠の無い自信があったのに。もったいない。

もったいない? そうでした。この記事

毎日新聞 2005年2月22日 (その他のリンク 1, 2, 3)
マータイさん: 「もったいない」に感動し、離日
ものを作りすぎたり、再使用、再利用できるものを捨てたりすることを「もったいない」と表現する、日本人の知恵に感銘しました。私はこの言葉を世界に発したい。3月にニューヨークで開かれる国連世界女性会議で、この言葉を発表するつもりです。
「日本人の知恵に感銘しました」なんて言われると、ちょっとうれしく誇らしいものです。でも、我々も忘れがちな言葉を再認識させられ、むしろありがとうと言いたい気分です。

ふだん使わないながらも、その価値観は自分の中にしっかり持っていると感じています。衝動買いしたいという衝動が常にあるのですが (どんな衝動だ)、それを抑えているのは、「本当にいるのか」、「今までのものがまだ使えるのじゃないのか」という心の声。

そういう訳で壊れないものはなかなか捨てられないんですよね。電磁調理器なんかもう20年以上使っています。最初は寮の部屋で管理人さんに内緒で鍋パーティをするために買ったのでした。寮を出てガスのあるアパートに移った時もそれだけ自炊してました。結婚して引っ越しするごとに都市ガスになったりプロパンガスになったりしてガステーブルは何回か買い替えたのですが、鍋料理のためにまだ使っています。重くて厚いんです。ファンの音もうるさいし。最近のは鉄鍋でなくても使えるそうですね。でもまだまだひっぱります。まだ使えるものを捨てるともったいないですからね。

しかし、一方ではこういう事実もあります。

日経 買って得する家電製品ニュートレンド講座
第28回 冷蔵庫の失敗しない選び方(1)

400Lくらいの大きめのほうが消費電力が最も少ないそうです。びっくりしました。自分には大きすぎてもったいないと思えるものも、環境的には最も地球に優しいということになります。また、消費電力はどんどん下がっていますから、いまあるものを使い続けるよりいっそ買い替えた方が良い場合もあるでしょうね。一方でそのメリットも出ないうちに買い替え続けていては意味がありませんから、どこで買い替えるべきか難しいところだと思います。

「もったいない」 この言葉を大事にしていきたいと思います。あわせて、ただ情緒的に使うのでなく、何がほんとうにもったいないのか、考えて使わなければならないと思います。