2011/05/08

トリウム原発のしくみを調べてみたけれど

昨日の記事「トリウム原発って何だろう」で、「この記事には方式に関しては書かれていない」と書いた。日経ビジネスオンラインの元記事 "中国が独占意欲「トリウム原発」とは" には、方式自体は「溶融塩炉」として書かれていて、
 この方式は、核燃料(トリウム-232)をフッ化物にして、フッ化物塩からできている溶融塩に溶解した状態で燃やす。地殻の中のマグマに少し似ていて、“ストーブ”の中で燃え続け、絶えず巨大なエネルギーを出す。液体燃料の原子炉ということがほかの原子炉と違うところだ。
という説明はあるのだが、そこでどういう核反応があってどういう副産物ができるかか分らないと、クリーンかどうか判断できないと思うのだ。特に、「既存の核廃棄物を含むさまざまな種類の核燃料を消費できる」という部分は、今の原発廃棄物の問題もあわせて解決できることになり期待できる特性だと思うが、これにしてもどういう仕組みでそうなるのか納得したい。

最初に検索で調べた結果得たのがこれ。→ トリウムの放射性壊変系列
このサイトには「地面からの放射線」というページもあり、さらにそのひとつであるトリウムに関する説明がある。

ただこの「トリウムの放射性壊変系列」をみると、自然に崩壊するプロセスに関して記載してあるようだ。原子炉として使うには別のプロセスがあるはず。

調べたらやはりWikipediaに到達した。→  Wikipedia トリウム燃料サイクル
\mathrm{n}+{}_{\ 90}^{232}\mathrm{Th}\rightarrow {}_{\ 90}^{233} \mathrm{Th} \xrightarrow{\beta^-} {}_{\ 91}^{233}\mathrm{Pa} \xrightarrow{\beta^-} {}_{\ 92}^{233}\mathrm{U}

中性子をあてることでトリウム233になり、その後ウラン233になる。ウラン233 は原発で使われるウラン235と同様に核分裂を起こし、その生成物はトリウム229となっている (Wikipedia ウラン233)。トリウム239は最初に調べた「トリウムの放射性壊変系列」に入ってて、ここでこのラインの追跡は終わってしまう。

これ以外の系列もWikipedia トリウム燃料サイクル にはあるのだけれど、確率的な反応なので分裂せずに別の同位体として残ったり、それが別の核種に崩壊したりするようだ。たくさんあって、自分の手に負えないように思う。ここで一旦断念したい。

ただ確率的な過程の中でさまざまな核種が存在する状態になっており、そのため
崩壊を繰り返して237Np、238Pu、239Pu、240Pu、241Pu、241Am、242Puと、有害なプルトニウムの同位体を生成する。 237Npは半減期214万年と比較的安定で、再処理で除去(違う元素なので分離可能)できる。アメリシウムやキュリウムについても同様で、廃棄するほか原子炉に戻して核変換によるリサイクルを図ることも可能。
というようななんでもOKという状況なのかもと思う。

それは一方では、
トリウム燃料サイクルは、原子炉内の核種変化や使用済み核燃料の再処理によるリサイクルについて様々な期待がもたれている。しかし実現には課題も多く、当面は同様に使い捨て状態で運用されて行く見込みが強い。
と書かれている部分につながっているのかと思う。やはり最終的にどうなるのか、事故が起こったときどうなるかは、気になるところだ。

まだまだ理想にはいかないのだろうけれども、研究だけは国家レベルで進めていただきたいと思う。今のように、御用学者でないと生きて行くのが難しいという態勢にするのでなく (参考: 現代ビジネス  2011年04月30日「迫害され続けた京都大学の原発研究者(熊取6人組)たち」)。

トリウム原発って何だろう

これは原発事故の前の話なのだが、こんな記事があった。

中国が独占意欲「トリウム原発」とは:日経ビジネスオンライン

中国科学院の発表に関して書かれた解説なのだが、その中国科学院の発表内容はびっくりする内容で、これは気になっていた。発表内容を一部抜粋する。
1トンのトリウムは200トンのウランあるいは350万トンの石炭と同じエネルギーを発生させる。

わが国はトリウム資源大国。1000年にわたって枯渇の心配がない。

その特徴は構造が簡単で、長期連続運転が可能で、燃料の“雑食性”が強いなどの利点がある。しかも、小型かつ精巧に作ることができ、一定量の核燃料を装入すれば数十年の安定運転ができる。さらに、理論的に、核廃棄物は現在の技術による原子炉の1000分の1しか発生しない。次世代原子炉は世界で研究開発中であるが、我が国がトリウム溶融塩炉の研究を今始めれば、おそらくすべての知的所有権を獲得することになる。
トリウムという元素自体が今まで認識していないものだったので、ここでみるかぎり天然に存在するものだということも全然知らなかった。この記事を読み進めると、レアアースと一緒に産出されるもののようだ。ということはこれまで廃棄されていたということか (あとでまた記事にするが実際被害が出ているようだ)。

また、この記事をみると、米国も積極的に推進しようとしているし、日本を除く全世界で研究が進められているという。オバマの推進理由として、クリーンエネルギー (ここでは基本的には二酸化炭素削減) だけではなく、核兵器廃絶も狙いにある。

この人の前の記事『「友愛」は通用しない資源外交――“核ルネッサンス”に乗り遅れるな』では、
2.米オークリッジ国立研究所が中心になって開発した、原子燃料としてトリウムを利用する溶融塩炉とよばれる原子炉が、技術的にも経済的にも実用化の可能性が出てきた。もともと核の平和利用には最適でむしろ本命であったと言われる
と書かれている。核兵器の材料となるプルトニウムが生成されないことがネックだったというような書き方だ。

という訳で、もしこの方式の安全度が高いのなら、日本こそが推進すべきと言う著者谷口氏の主張に同意する。

ただこの記事には方式に関しては書かれていない。方式に関しては別の記事を探して調べたのですが、まだ理解できておらず、今の所は保留にしたいと思います。[補足: 少し調べました。→ トリウム原発のしくみを調べてみたけれど ]

2011/05/07

夢の原発?

以前日経エレクトロニクスでこんな記事があった。

夢の原発「TWR」,実現への道 (日経エレクトロニクス2010年8月23日号)

ビル・ゲイツが進めているということで話題ではあったのだけれど、原発自体に興味も基礎知識もなかったので、そのときには読まず積んだままにしてあった。

原発事故があって、もんじゅもヤバい状況だという話も聞こえて来る中、もしこれがより安全な方式なら検討する必要もあるのじゃないかと思って読んでみた。

今核燃料としては使えない劣化ウランに対して中性子をあて、プルトニウムに変換する。そのプルトニウムが核分裂する。そこで発生する中性子で劣化ウランをプルトニウムに変え ... という基本的に高速増殖炉と同じ原理のようだ。しかも同様に冷却剤にNaを使う。

日経エレクトロニクスの記事には、TWR (Traveling Wave Reactor) という名前しか書かれていないが、日本語では「進行波炉」というようだ。→ Wikipedia 進行波炉

Wikipediaの記述に
燃料である劣化ウランに点火された後、その反応の波が、60年以上かけてゆっくりと進行する炉であることから、進行波炉と呼ばれている。
とあって「高速」のつかない「増殖炉」なのかと思ったのだが、あとで教えていただいたところによるとそれは間違い。「増殖」のつかない「高速炉」だそうだ。

Wikipedia 高速増殖炉 には
高速増殖炉(こうそくぞうしょくろ、Fast Breeder Reactor、FBR)とは、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いた増殖炉のことをいう。

高速中性子を利用しながら核燃料の増殖を行わない原子炉の形式は、単に高速炉 (Fast Reactor : FR) と呼ばれる。
とある。「高速増殖炉」の「高速」は「高速中性子」のことだった。中性子には「高速中性子」と「熱中性子」があって ... この説明も外部に頼ろう。
高速中性子と熱中性子

高速増殖炉の冷却剤 (熱運搬剤といったほうがいいように思うが) が水ではなく金属ナトリウムなのは、水は減速剤でもあるから。同じ意味でTWRも金属ナトリウムを使う。

一方、「高速増殖炉」の「増殖」は、「転換比」(→ Wikipedia ) が1以上あるという意味だと言うが、これはちょっとまだ理解できていない。この転換比というのは何を投入燃料とし、何を生成物として比較するかによって決まると思うのだが、TWRの場合は生成物はないことになるのでその場合どうなのだろう。内部では最初に投入したプルトニウム以上のプルトニウムが一旦生成されているはずなので「増殖」と言ってもいいような気がする。

「夢の原発」TWRに関しては、まだ技術課題があるようだ。特に燃料封止用の被覆管の耐久性がネックとのこと。TWRの寿命である60年〜100年までもつものがない。

私としては金属ナトリウムを使う点も気にかかる。何か事故があった時に、基本的に収束方向に進むという反応でないと不安は拭えないと思う。

トリウム原発に関してもあわせて書きたかったが、出掛ける時間になったので、それはまた別稿で。[追記: 書きました。→ 「トリウム原発って何だろう」]

2011/05/01

田口行弘のインスタレーションアニメーション

インスタレーションアニメーションという言い方は本人はしていないかもしれません。インスタレーションを少しずつ動かしてそれをコマ撮りしてひとつの映像作品にしたもの。


森美術館で展示が行われているのですが、先日アーチストトークを聴きに行ってきました。

MORI ART MUSEUM [MAM PROJECT] 田口行弘
ベルリンを拠点に活躍する田口行弘(1980年生まれ)は、ドローイング、パフォーマンス、アニメーション、インスタレーションが混然一体となった「パフォーマティブ・インスタレーション」で近年注目を浴びています。日用品や家具、スタジオの床板までが命を吹き込まれたように踊りだす映像は、静止画像を繋げる古典的なアニメーションでありながら、現代にも何らかの可能性を示唆してくれます。
ここには「パフォーマティブ・インスタレーション」とありますね。 森美術館の壁の一部を使って同じようなインスタレーションを作っています。上記のビデオの最後にあるものですが、会期中に今後も少しずつ変わるんじゃないかな。 会場の中で制作風景のビデオも流していました。上記のビデオの2番目の畳を使ったものなんですが、畳を持っている人たちに、川の対岸からメガホンで指示している風景が面白い。「次、最後尾の人、畳をもって先頭へ移動してください」なんて。

トークでは、これらのインスタレーション以外に、香港で行った街を駆け抜けるパフォーマンスの話がありました。固定ビデオカメラをセットして、その前を全力で駆け抜けて行くのです。海に飛び込むところまであって、警察から不審尋問されているところの写真もありました。 インスタレーションをアニメーションにするというと石田尚志の作品もありました。これは「アブストラクトアニメーションの源流」で見たのでした。 石田尚志 作品

そうそう、ストップモーションアニメと言うとこれも思い出しました。


2011/04/15

Paul Simon Interview

ポールサイモンのインタビューがNBCであった。最初は動画を埋め込んでいたのだけど、現在はできないようで、リンクだけ載せる。

Paul Simon, still playing after all these years


Brian Williams interviews the legendary singer/songwriter about his new album, the changing music business, and the best signals to throw in baseball.
http://www.nbcnews.com/video/nightly-news/42598920#42598920

Paul Simon: 'I love...playing for myself'


The pop icon talks with Brian Williams about how he has managed to produce powerful music for more than four decades, and credits clean living for his clear voice.
http://www.nbcnews.com/video/nightly-news/42595792#42595792

Acoustic vs. Autotune: Paul Simon breaks it down


In an interview with Brian Williams, the pop singer talks about the "perfect storm" of technology that has changed the music business.
http://www.nbcnews.com/video/nightly-news/42596363#42596363

Paul Simon defends Barry Bonds: ‘We can’t all be Derek Jeter’


In an interview with Brian Williams, the pop icon and part-time little league baseball coach weighs in on drug use--both in sports and in music--and cautions against taking a moralistic stance. Watch the full interview Thursday on NBC Nightly News.
http://www.nbcnews.com/video/nightly-news/42594426#42594426

2011/04/13

原発が夢の技術だなんて思ったこと一度もない

この一ヶ月に何度か見かけた発言。
原発は夢の新技術だと思っていた。
自分が一度もそう思ったことがないので、こういう発言には驚いた。例えば中島聡さん

Life is beautiful 2011.04.01 「エンジニアから見た原発」
典型的な「理科系少年」として育った私にとっては、原子力発電は宇宙旅行や人工知能とならぶ「人類の英知を集めた科学技術の結晶」であり、あこがれでもあった。ブルーバックスの相対性理論に関する本はすべて読んだし、アインシュタインの書いた e=mc2 という式は私にとってはまさに「人類の英知」を象徴するシンボルであった。
私は原発の仕組みは今回ようやくだいぶ理解してきたが、これまでは「原爆のエネルギーをゆっくり取り出すこと」くらいの認識しか持っていなかった。制御棒で抑制するけど、もしそれが故障したら制御が効かなくなるもの。確かに、制御棒での制御は、壊れたら炉に落ちて反応をストップさせる方にしか進まないということは知っていたが、それでも落とせなくなったりする可能性もあるんじゃないのと思っていた。

安全ではないから、敦賀湾のように都会からはなれたところにつくる。以前読んだ記事に、その土地の老人が、「周辺に住んでいる人にまでお金をくれるということは、何かあったらあきらめろという意味だろう。自分は老い先短いのでもうあきらめている」という主旨の発言をしていた。

もう一つは廃棄物の問題だ。処理ができず、子孫までずっと保管する、そしてそれはずっと増え続ける。こんな無責任な話はないだろう。それは自分達の世代で石油を枯渇させるよりもひどい話だと思う。

原発のプラスの面は、日本には資源がないから仕方ない、というもので、とてもプラスには思えないもの。それだって、ウランも輸入しなければならないと聞くとなんじゃそりゃと思う。技術的にすばらしいと思える点はひとつもない。

もっとも、私が長崎で生まれ育ったというところが大きいかもしれない。ただ大きな爆弾という訳ではない原爆のことを知っていれば、原発は安全なものだと言う教育はできなかっただろうし、受入れられなかっただろう。よその地域では、原発推進のポスターを子どもに書かせていたところもあったんだね。

核アレルギーという言われ方もあることは知っているけれど、それは原発から遠く離れたところの人間の勝手な言い分だと思っていた。

今話題になっている記事

福島には原発が必要だった - 夢の中ではうまく歌える
を読んで、40年前はそれでも受入れざるを得ないところがあったんだな、そしてそれはある程度豊かになっても、いやそれで豊かになったからこそ、捨てられなかったんだなと思う。

さて全国の残る原発の周辺の皆さんはどのように考えられているのだろうか。

2011/04/11

東電の国有化に関して

東日本大震災以降、一度もブログを書いていませんでした。まず、被災された皆さんにお見舞い、お悔やみ申し上げます。また、義援金、支援物資を送る以外のことができていなくて申し訳ない思いです。

さて今日の本題。

東電の国有化という話があるようだ (http://t.co/KRR2PkQ)が、それが東電の責任を国がそのままかぶるという意味になるなら反対する。

先日ツイッターで次のように書いた。

ryokan: ソフトバンクの孫さんが主張するようなNTT分離は電力でこそ行うべきだな。スマートグリッド化をすすめ、再生可能エネルギーを使う発電業者の参入を促す。配電新会社を国営で立ち上げる。配電網は東電から買い上げ、賠償の足しにしてもらう。まずは関東圏から。 (Mon Mar 28 23:42:44 +0000 2011)


ryokan: 少々高くても再生可能エネルギー発電業者から買うよ! (Mon Mar 28 23:48:05 +0000 2011)



いっぺんにいろいろなことを書いたので整理すると、
  • まず東電に賠償責任があることを明確化する。地震の規模は想定外だったかもしれないが、冷却機構の喪失とそれが回復できていないのは想定外とはいえない(http://bit.ly/fBWvsY)。
  • 東電の賠償は基本的に東電の内部留保 (http://goo.gl/NgcF0)の取り崩し、資産の売却でまかなう。
  • 資産といっても電力事業者でないと不要なものが大半だろう。受け皿として国有会社を設立する。
  • 現在東電が行っている発電と送配電の業務を分離する。新会社はまず配電から。それでも賠償額に足りない場合既存の発電所を順次切り売り。
  • 発電に関しては独占とせず新規参入を促す。特に再生可能エネルギーを使う発電業者の参入を促進させる。
  • 消費者はいずれかの発電会社と契約する。価格の安いところや、少々高くても再生可能エネルギーを供給するところなど、各自の価値観で選択する。
  • 配電会社は各消費者の使用量を計算し発電会社ごとに集計する。発電会社の供給量も計算する。供給量が足りていない発電会社は他の発電業者から購入する。その価格は発電業者間で決める。
  • 発電会社が安い価格を設定しても良いが、自社で発電量が足りない場合は他社から仕入れることになるので、そのリスクを見込んで価格設定、契約者の募集をしなければならなくなる。
この時は新規発電会社は再生可能エネルギーのことしか言及していなかったが、森ビルや製鉄会社が発電しているのを東電に供給しているそうなので、従来の発電で新規参入するところも多いだろう。特にエネルギー利用効率の高いコジェネは期待できる。

また、再生可能エネルギーでは主に太陽光発電と風力発電を想定していたが、地熱発電のコストは従来の発電とほぼ同等らしいので日本だと特に期待できるところだろう。火山というと国立公園内という場合も多いだろうが、今の状況だと多少風景を犠牲にしてもエネルギー自立を図るべきだと思う。

各家庭で発電した電気を買い取って売る業者も複数出てきて良いと思う。そのためには買い取り価格も自由化を行う必要があるだろう。

まず関東圏から始めるがうまくいったら全国的に広げる。既存の各地域の発電会社は東電のような賠償の負債を抱えている訳ではないが、配電網の買取で得た資金は原発の安全性の強化にあててもらう。いつ東電のような危機が訪れるかもしれず、そのときに国が救ってくれないと分っていれば、現在の経営陣も安全性強化を先送りにはできないだろう。

地震は不幸なことではあるが、ただ悲しんでばかりもいられない。脱原発から再生可能エネルギー産業を輸出する国にする大転換のチャンスとすべき。太陽光発電や太陽熱発電のような他国に依存しないエネルギーは新興国にとっても有利なはずで、そういう国々と協力しながら産業の転換を進める。

国にいくらでも資金があるような書き方をしたけれど、原発以外の震災の立て直しも行わなければならない。その資金を賄うためには、増税や電気料金の値上げも必要だろう。「日本人の力をあわせる」というのは、ボランティアを行うとか義援金を出すというだけでなく、増税なども容認するって意味だろう。産業界に関してはそれとは別に考える必要があるけど、円高や新興国の安価な労働力への対抗等に比べると容認できるレベルになるのではないかと思う。

この転換の中で、東電の株が紙切れ同然になるかもしれないがそれも我慢する。私も直接東電の株を持っている訳じゃないけど、投資信託や年金基金の中に組み込まれているから影響はあるだろう。それも仕方ない。

この震災の中で、日本人として希望を持たせるメッセージを何度も目にした。ただ頑張って前と同じ日本を復活させるのではなく、旧来の悪弊や制度疲労を起こしている仕組みもあわせて解体して、新しい日本を創っていくべきなのだと思う。

2011/03/31

Web Intents テスト


ryokan: 日当40万円の仕事があるのだけど、働ける時間は最大15分で、その時間分しか支払いません! (Wed Mar 30 12:54:18 +0000 2011)



以下はTwitterのWeb Intents APIを使っています。

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詳細はここ → Web Intents

2011/03/02

産業日本語研究会シンポジウム

まず長尾先生の基調講演 「知識インフラと日本語」。前回の知の構造化シンポジウムのときと同様、「知識」と「知」の関係。「知」には慣習や善・得に支えられているもの、という話が導入になる。その後情報の分析の話が中心になった。

分析の目的には、日本の産業の強化、イノベーション推進があるようだ。日本は要素技術はもっているものの、iPadのようなものを実際に出すのは外国の会社に先を越されている。

人文科学、社会科学的視点をもった、経済・社会にインパクトを与える研究開発が必要になる。SNS 的に人をつなぐ必要がある。それをサポートする知識インフラが必要になる。これは各分野の知識データベースをゆるいつながりでつないだようなもので、4月からはじめる科学技術基本計画 に取り入れられている。

後は言語技術の重要性であるが、これに関しては皆さん合意ができているだろうことですので、省略します。

発表資料はここから入手できます。→ 「第2回産業日本語研究会・シンポジウム」発表資料

2011/02/16

森美術館 MAMCナイト

もうだいぶ前になっちゃいましたが、森美術館で行われた MAMCナイト に参加してきました。これはMAMC メンバー向けのイベントなんですが、メンバー外への無料招待に当選したのです。

現在行われている「小谷元彦展:幽体の知覚」展を解説付きで2回まわります。1回目の解説はキュレーターの荒木夏実さん、2回目はコンサヴァターの相澤邦彦さん。コンサヴァターというのは、美術作品の保存と修復を行うお仕事の人で、現代美術には関係なさそうに見えるのですが、今回は現代美術でコンサヴァターがどう関わるのかを聴かせてもらいました。

小谷元彦展は以前カテジナ・シェダーのアーチストトークがあったときに見たので、3回見たことになります。八面スクリーンに映し出される滝の作品があるのですが、前回は並んでいる人が多くて断念したのを、今回はゆっくり鑑賞できてよかったです。

小谷は彫刻家ですが、動かない作品だけでなく、このような動きのあるものも制作しています。他にも、髪の毛で編んだドレス、狼の毛皮で作ったドレス、映像作品もあります。髪の毛で編んだドレスは、京都のお寺にある髪の毛で結った太い綱にインスピレーションを受けたそうです。

解説によると、コンセプトだけの作家ではなく、彫刻家としての確かな技術をもっているという評価がなされているそうです。能面をモチーフにした作品も面打ち師に師事してから作ったとのこと。

コンサヴァターの相澤邦彦さんのお話では、現代美術での関わりとして「予防保全」という考え方があるとのことでした。巨大な彫刻作品を壊さないようにどのように運び、展示するか。今回は、美術館の壁に穴をあけて支柱を通し、作品の目立たないところにワイヤーを伝わせて固定するといったことも行われています。

保全という意味で、現代美術は現代美術なりの難しさがあるということでした。それは、様々な素材を使うことで、新素材の情報を常に仕入れないといけません。プラスチックという素材は出来てからまだ百年そこそこ。いつまでもつのかまだ分かっていない。だが、アーチストにとって魅力的な素材の一つ。他の素材では表現出来ないものもある。

保全の敵は、湿度、温度、光だけでない。人が入るとほこりが舞うし、虫を連れてくる場合がある。昔は美術館を締め切って燻蒸を行っていたが、人体や環境に悪いので、今は湿度や温度のコントロールを含めた統合的な対処に移って来たということです。前の展覧会では、部屋一杯に生土を使った作品があり、最初に土を焼き、湿度をうんと下げたりしたとのこと。

私は、この前の展覧会にも行ったのですが、実は繋がっているその隣の部屋の展示では、霧が出てくる作品があったのです。その点で難しかったのではないかと質問してきました。湿度を下げた影響で、霧があまり出なかったとのことでした。あらあら。

粉機の展示には写真作品もありました。デジタルで製作された作品は、修復するのではなく再出力すればいいのだが、出力機器がいつ迄あるのかという問題もあるし、保存メディアにも寿命がある。またデジタルデータのフォーマットもいつ迄も使われている保証はないということです。確かに自分が持っているDVDも劣化するんですよね。テープのときと違ってじわじわ劣化するのではなくて、いきなり見れなくなるから厄介です。

MAMCのメンバーになれば、美術館や展望台にいつでも行けるだけでなく、こういうイベントやカクテルパーティーにも参加できるのですが、年間21,000円はちょっと出せないな。私は年間パスポート 5,250円を買うかどうかで悩むレベルです。

そうそう、今3大個展といわれている他の二つ、曽根裕高嶺格も見に行かなくちゃ。

関連記事:
不可能で限界があるから彫刻は面白い―小谷元彦 アーティストトーク (これは行っていませんが)
flickr MAMCナイト 1/25/11

《スケルトン》の形状に、興味津々で見上げます

2011/02/13

みんなソニーが大好き2

週刊ダイヤモンド 2月12日号の第2特集は「SONYを去ったエース社員たちからの提言 ヤメソニーに訊け!!」。これは技術者としては考えさせられた特集だったな。元ソニー社員のソニーに対する愛が伝わってくる。

以前書いた「みんなソニーが大好き」は、ソニー部外者からの愛を感じて書いたものだったけれど、もちろん社内の人の方が愛は強いだろう。そしてここに集まって来ている人たちは、ソニーを愛しながらも、もしかしたらその愛の強さ故に去らざるを得なかった人たちとえるのではなかろうか。いわばソニーに片思いし続けた人たち。

この特集の中に、1969年のソニーの求人広告 "「出るクイ」を求む! 英語でタンカの切れる日本人を求む" が出ている。そういう人たちが集まってできた会社。しかしソニーは次第に変わってくる。

「みんなソニーが大好き」 で書いた中に、クリステンセンの「マーケティング部門が市場分析を重視するようになったため、ソニーは破壊的技術を創り出せなくなったのである」というのがあった。私は、"市場調査で分かるのは、「今よりちょっとだけいいもの」なのです。"と書いた。そのときは知らなかったけど、ヘンリー・フォードが「もし私が顧客に彼らの望むものを聞いていたら、彼らはもっと速い馬が欲しいと答えていただろう」と言っていたんだね。

週刊ダイヤモンドでも本社機構の肥大を問題にしている。ハルトムット・エスリンガー 「デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手」 にもソニーのことが書いてあった。出井さんは巨大企業に必要なビジョンを出せなかったという評価。
しかし今のソニーは、1945年に東京通信研究所を立ち上げた井深大が、盛田昭夫とともに会社を興したころとは、大きく異なっている。井深と盛田が第一線を退いて、老い、やがてこの世を去ったとき、ソニーが失ったものは創業者だけではなかった。そのときに会社の魂も失われた。
私は外から見ていて、出井さんは、ハードとソフトとネットの統合というビジョンを出しているんだなと感じたけど、きっと整合を持った形でビジョンをインプリメントできなかったんだと思う。どこで読んだかわすれたけれど、ソニーの技術者は、彼のような技術出身でない経営層を「文官」と呼んでいるそうだ。自分達は「武官」。出井さんは武官の心をつかめなかったのだろうね。土井利忠さんがソニーの技術者から愛されていると感じた (以前の記事) が、それと対照的なのではないかな。いやここはあくまで外部からの見方ですが。

'グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた' の著者 辻野晃一郎さんも出てくる。辻野さんへのインタビューの中で、同じくソニーを辞めた知人の言葉を紹介している。
「辻野さん、ソニーって会社の名前じゃなくて、生き方ですよね」
こういう言葉には心動かされる。

他にもソニーの生き方を志した人の話が出てくる。2005年にソニーの若手社員だった三根さんは、Googleを訪問して「ここは21世紀のソニーだ」と思ったそうだ。三根さんの入社は2001年以降で、その時代にはソニーは変わって行っているころだと思うけど、ソニースピリッツというものは残っていたんだろう。

この記事の中には希望も見いだせる。今でもソニーには、出る杭や、出る杭を目指す人材が集まって来ることだそうだ。大事にして欲しいと思う。

他にもソニーに関して書いた記事があります。

ソニー製品しか買わない (2005年3月21日)
Tokyo Designer's Weekに行って来た (2005年11月10日)

2011/02/06

知の構造化センター シンポジウム

2月5日、東京大学知の構造化センターのシンポジウムを聴きに行きました。

東京大学・知の構造化センターシンポジウム

Ustream 中継がありました。アーカイブは以下。
会場の東大福武ホールは、各席に電源があり、今回は無線LANも提供されて、ハッシュタグ #cks11 も宣言されたので、多くの人がTwitterで発信していました。Togetterまとめ ができています。発言者数が 1月の"Japan Innovation Leaders Summit" のときほど多くなかったので、まとめもまだ見やすいと思います。

長尾先生は、精力的にさまざまところで講演されていて、私もできるだけ聴きに行っています。今回はこれまで話があった国立国会図書館のデジタル化、著作権法改正の話が中心だったのですが、1994年の日本初の電子図書館となった京大図書館の話は私は初めてて でした(って勉強が足りんということなんですが)。ただ全文検索が出来るというのではなく、書籍を目次の構造で構造化しており、部品単位に得ることができます。これはGoogle Booksでも実現されていない機能です。コピペ論文は一般によくないとされているが、この図書館で部品単位でばらばらにされたものを再構築した論文は必ずしも悪いと思わないという発言が印象的でした。

12月の暮れの東京芸大シンポで「芸術・文化のアーカイブの検索」に関してはなされたそうで、その話も今回のお話にも入れたかったが時間が足りないということで軽く言及されただけだったのが残念でした。東京芸大のシンポジウムはあらかじめ知っていたら参加したのにと思います。

セッション1 「思想」の構造化は、今回の目玉だと思います。岩波の雑誌「思想」の90年分をデジタル化し、MIMAサーチで検索、分類、分析可能にしたということです。検索結果をコンテキストで分類されるので、果物のアップルと、IT企業のアップルを分けて得ることができます。文書の類似性でリンクが貼られ、思想界が俯瞰でき、また年代別にトピックの変遷を知ることができます。「これは研究のツールとして使える」と、文科系の先生が興奮されていたという話が印象に残りました。

その文科系の研究にとっての価値は、ビデオレターとして登場したコロンビア大学キャロル・グラック先生の話で裏付けられます。
知の構造化は、知の「脱」構造化にも繋がる。私たちの思考を制約している既存の枠組みから私たちを解放する可能性も持っている。
既存の研究も「〜派」という枠組みに囚われずに見直すことにより、新たな発見、新たなものの考え方が生まれるとすると素晴らしいことだと思います。会場の意見などを聞いていると、既存の枠組みだけで考えるだけではダメで、枠を超えた思考が人文系研究者に求められるようになるだろうという観測でした。学会の大御所の抵抗もあると思うのですぐには変わらないかもしれませんが、ITが社会を変革することの現場に居合わせたような気がしました。エジプトのデモの前夜のような感覚と似ているのかもしれません。

午後は技術が中心であまり新鮮な話もなかったのですが、Wikipediaの分類、マップ化のデモは興味深かったです。この分類技術も昔からあるものではあるのですが、Ajaxを使ったズーミングと画像でWikiページを表現することを組み合わせたインターフェースが魅力的です。→ Wikipedia SOM Visualization

パネルディスカッションでは、いろいろな側面から議論が行われ、その点ではテーマが絞られていなかったと思います。その中で、東大辻井先生の『人類史上初めて「知識」を客観的な研究の対象としてみることができるようになったのではないか。』という発言が印象に残りました。

2011/01/30

電子雑誌 fotgazet 創刊

先日メールかツイッターで知ったのですが、fotgazet というフォトジャーナリズムの雑誌の創刊のためのリクエストを募集していました。その時点では既に目標数を達成していて創刊されることは決まっていたのですが、価格等が決まって創刊準備が進んでいるようです。

http://www.fotgazet.com/

ここにサンプル版が置いてありますが、サンプル版でもボリュームがあります。創刊号は100ページ以上になるそうです。また、電子書籍なので、インターネットへのリンクやビデオもあります。これで年4回発行2,400円だったら安いんじゃないでしょうか。

一方の "DAYS Japan" も電子版の配信をするそうですね。
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/180301031.html
これはまだ目標数に達してないのか ... 皆様、ぜひご協力をお願いします。
 

なお、fotgazetは、メルマガ「fotgazet通信」を出すそうです。 こちら → http://www.melma.com/backnumber_00189203/

2011/01/25

フォントのふしぎ

発売前にTwitterかメールかで知って、発売された直後に買いました。

フォントのふしぎ  ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?
フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見える...by 小林章¥ 2,100

(アフィリエイトリンクです)

こんな表紙じゃないと思ったのだけど、写真をたっぷり使ったカバーの下はこうなっていました。

フォントの説明よりも、それがどこで使われ、どのような効果を出しているかを主に写真で紹介したもの。テキストが少ないので、読むよりも鑑賞するといった感じになります。

もともとレタリングが好きで、教科書や書体字典を買って描いたり、中学校の時は新聞の広告や、包装紙からロゴを切り抜いて集めたりしていたので、そのころを思い出しました。

この本の記述で、Xの交差部分は線を少し細くしている、とか、ゴシック体でも"O"の上下と左右の線の太さは同じではない、とか書いてあって、「そうそう」と嬉しくなりました。

2011/01/03

人生の戦略とプロトタイプとプロセス

計画とプロトタイプ


ずっと前から読んでたんだけど、年末から元旦にかけて読み終えた。
デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)
ティム ブラウン Tim Brown早川書房 2010-04
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この中に「人生をデザインする」という項があって
人生を「計画」するのと、人生を「漂う」のと、人生を「デザイン」するのとでは、大きな違いがある。
と書かれている。「漂う」は論外として、「計画」と「デザイン」ではどう違うのだろうか。

ここでは「計画」を次のように捉えているのだ。
あらゆる道のりをあらかじめ計画して、人生を過ごす人々がいる。どの大学に入学すべきか、どのインターンシップが出世の近道か、何歳で退職するか、あらかじめ決めている。そして、行き詰まったら、両親、代理人、ライフ・コーチの力を借りるのだ。
そして次のように続ける。
しかし、残念ながら、この方法はうまくいかない。そもそも最初から勝者が分っていたら、ゲームをプレイする意味などないに等しいのだ。
だからといって、ダイスを振るようなものではなく、やっぱりゲームだったら勝つことを目指すんだろう。勝つということは人によっては適切ではないので言い換えると、目的意識をもつことだ。

ここでティム・ブラウンはデザイン思考で用いる概念「プロトタイプ」を持ち出す。
人生をプロトタイプと考えてみよう。実験を行い、発見をし、視点を変えることができる。
人生のような答えが分っていないものに対して「計画」は不適切で、それよりも、試してみて良ければ採用し、さらに改良を加えて行く、悪ければ別の視点から取り組むほうが良いということだろう。

勝間和代の人生戦略手帳


ツイッターでフォローを始めたのをきっかけに、勝間和代オフィシャルメールマガジン (有料版じゃないやつね) をとっている。1月1日に来た年賀状メールには、『勝間和代の人生戦略手帳』の宣伝ページへのリンクが書かれていた。

これは、目標実現のための行動・実践を、手帳に書いた計画と、勝間さんから来るメール (有料版) による後押しを組み合わせることで確実に実施していくもののようだ。

それでは自分は


勝間和代さんのいうように、目標を設定して戦略を立ててというのは大事なのは分るけど、正直なところそういうのに抵抗のある自分がいる。長期的な目標を設定すること自体に抵抗があるのは、歳をとったせいなのかとも思う。また、今までいろいろなところに首を突っ込んでいくような生き方をしてきていて、例えばそれはブログであったりツイッターだったりする訳だけど、そのような生き方を否定したくないという思いもあるのだろうと思う。

目標を設定してそれにまっしぐらに向かわないことの言い訳みたいなところもあるのは、自分自身で理解もしているのだけれど。

計画して実行して...というPDCAをまわすということと、人生をプロトタイプと考えて実験を重ねる、というのはある意味では同じなのだろうけど、プロトタイプのほうがしっくりいく。それは、そう考えると失敗を容認しやすい、ということは冒険がしやすい、ということかもしれない。

という訳で、自分としては、どのような実験にトライするのか考えたい。また、その実験の選択も間口を広げておきたいと思う。求められれば引き受けるというスタンスをとるということだ。

あまり大きなことは達成できないかもしれないと思うけれど、少しでもよくなることを目指す、そのプロセスに人生の充実を見いだして行きたい。

そういうことを考えていたところに宋文洲さんのツイートが目に入った。

sohbunshu: 結果の多少よりも、自分の努力と実力で結果を得るプロセスが楽しい。「稼ぐのが簡単、使うのは難しい」の本来の意味だ。 (Sun Jan 02 23:02:30 +0000 2011)

また、次のツイートもプロトタイプの考え「視点を変える」に近いかと思う。

sohbunshu: 「人生のやり直し」とはできなかったことに拘ることではなく、違うことに意味を見出すこと。 (Mon Jan 03 00:40:48 +0000 2011)

2011/01/01

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

今年の目標はブログ再開でしょうか。昨年8月にブログを中断して主にTwitter (@ryokan) にしか書いていなかったのですが、Twitterだとまとまったことを書けない以上に、残らないんですよね。書いた内容自体は別ブログに転送していて、読めるし検索もできるのですが (取りこぼしもあるようですが)、自分のなかで書いたことが残っていない感じ。一つの記事に複数の話題が混じっているし、一つの話題が複数の記事に渡って書かれている。整理されていない状態がそのまま残っていて、かたをつけずに先に行っている感が強いのです。

もちろんブログでも複数の記事に渡っている場合もあったし、結論は出せていないままのものも多いのですが、ブログでは投稿の時点でその時点の頭の整理は行っていて、その頭の整理を行ったということ自体が残っているということでしょう。

今後はTwitterで書き散らしたものをブログで整理するプロセスを定着させて行きたいと思います。いままでブログにもTwitterで書いた方がいい程度の記事も結構あった (「つぶやき」タグをつけています) のですが、そういうのは少なくなって全体に数は少なくなると思います。

場所に関しては、昨年8月からFC2、Typepad、VOXなどいろいろ試して見ているのですが、なにかしっくり来ないのですよね。exblog の使いやすさが忘れられないというか。そんな中、Microsoft Liveで提供されていたSpacesがWordPressに移行したので、これを機に新しいものに挑戦という意味を含めてこちらをメインにしていこうかと思います。

皆様、よろしくお願いします。

2010/10/10

今年のブログアクションデーのテーマは「水」

ログインすらしていなくて、みなさんのブログもあまり読んでなくて申し訳ありません。RSSリーダーには登録しているのですがそれも追えていなくて。Twitterも全部追える訳じゃないし。Twitterへの投稿もペースが落ちました。なんかスタンスが定まりません。

ところで宣伝。今年のブログアクションデー (10月15日) のテーマは「水」です。

Blog Action Day 2010

水がないとマグロも住めませんね。

2010/07/01

おすすめ

こんにちは。

このトップ記事は内容を平和に関するもので埋めてみたいと思います。
[注: エキサイト時代の広告対策。いいスポンサーがついていなかったようで、お勧めできない広告ばかりになっていた。]

9・11—アメリカに報復する資格はない! (文春文庫)
-- ご存知チョムスキー。

帝国を壊すために—戦争と正義をめぐるエッセイ— (岩波新書)
-- 平和の女神アルンダティ・ロイ。戦士かな?
一個は環境問題、社会問題の広告がつく。もう少しだな。

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)
-- 爆笑問題の太田光と学者の中沢 新一の対談形式。

うーん、やっぱりNPOとか広告出せないよな。勝手に広告出すか。

国境なき医師団: 支援をする
「国境なき医師団 詐欺」で検索して寄付しないことの正当化理由を探したりしないで、このサイトを見て共感して協力するようになってほしい。
追記: お、ユニセフとか、ソニーのEarth F.C. とか出て来た。インタレストマッチの説明をみると個別記事じゃなくて全体で判断するようですね。

2010/06/30

選挙期間中のブログ更新の自粛はするな

おはようございます。日本チーム頑張りましたね。

選挙期間中、ブログで政治的な発言、特に特定政党や特定候補者の主張にあった発言や、逆に批判する発言を控える人が多いように思う。また、そう公言している人もいる。特に今回は「ネット選挙解禁」が国会に出されていて、結局流れちゃったので、ダメという認識が広がっているように思う。また改正案でもTwitterはやっぱりダメということになっていたので、Twitterにも広がっているような気がする。

以前も書いたけど (「これは歓迎すべきことかも」)、これは困った傾向だと思う。特に控えると発言している人は、他の人の発言まで抑える効果をもつことを認識すべきだ。

ちゃんと「自粛すべきでない」と主張するために、公職選挙法 "第13章 選挙運動"を読んでみた。

まず、大きな枠組みとして、第13章は選挙運動でやっていいことと悪いことを規定していることだ。そしてその選挙運動に関しては、第129条で、
選挙運動は、各選挙につき、
...
公職の候補者の届出のあつた日から当該選挙の期日の前日まででなければ、することができない。

と書かれている。

すなわち、ここで「選挙運動としてできないこと」と規定されていれば、選挙期間外であってもやっちゃいけないことになる。「選挙期間中だから自粛していること」が、通年でやっちゃいけないことかどうかで判断してみれば、自ずと分るだろう。

それから、なぜ立候補している訳でなく選挙事務所で働いている訳でもない一般人が自粛しているのかということも考える必要があるな。これは法律の中に書かれている「何人も」という表現がキーになるだろう。これは一般人も含んでいる。以下では主に「何人も」という表現を使っているところを見て行く。

第138条:戸別訪問禁止「投票を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて戸別訪問をすることができない」だから、選挙期間中は友だちの家へ行ってもいいけど「投票して」とか「するな」とか発言しちゃダメ。

138条の表現「投票を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて」だと、特定の候補者や政党に無関係な場合でも、例えば「棄権しないよう」に呼びかけるのもダメになるな。

138条の2では、 「演説会の告知を戸別に行ってはならない」というだけでなく、「特定の候補者の氏名若しくは政党その他の政治団体の名称を言いあるく行為」もダメっていうことになるな。係り受けの範囲は難しいけど、演説の告知に限定しないようだ。

要は、一般人も含めて連呼はダメだってことか。いや待てよ、これじゃあ選挙事務所も連呼しちゃいけないってことになるな。実は連呼に関しては、後の方第140条の2 「連呼行為の禁止」で出てくるので、この「言いあるく行為」というのはそれとは別になるということになる。歩いている最中のつぶやきも含まれそうな表現だ。かといって止まったときはOKというのもなさそうだし。これはこの法律の文言だけでは私は判断できない。

第138条の3 人気投票の公表の禁止:これも「何人も」って書いてあるんだけど、マスコミの結果予想もダメだってことだよな。しかし、Wikipedia 「選挙違反」を見ると、
人気投票の公表
人気投票の方法が必ずしも公平とは言えず、その結果によって有権者が影響されたりすることを防ぐため、禁止されている。新聞社等が行う世論調査は調査員が被調査員に面接して調査をした場合に該当し、人気投票には当たらないとされている。
とある。

第140条 気勢を張る行為の禁止:デモとかパレードとか珍走団禁止ってことだな。日本選手団の応援は ... これは選挙じゃないからいいけど、どさくさに紛れて「たちあがれ日本!」なんて言っていたやつまさかいないよな。

第145条 ポスターの掲示箇所等:「ポスター」は常識的に考えて「投稿者」じゃなくて紙のポスターのことだろう。

第146条 文書図画の頒布又は掲示につき禁止を免れる行為の制限:やっと「文書図画」に来た。なるほどブログやツイッターは「第142条(文書図画の頒布)又は第143条(文書図画の掲示)の禁止を免れる行為」と見なされる可能性があるのか。

書いちゃ行けない範囲は、候補者、政党だけじゃなくて、「候補者を推薦し、支持し若しくは反対する者の名」も入っている。「たちあがれ日本」を支持する「石原慎太郎」とかも含まれるな。って、あ、この投稿もそうか。「自民党」とか「民主党」とかの文言が入っていてもいけないことになってしまう。

だからブログ投稿は「第142条(文書図画の頒布)又は第143条(文書図画の掲示)の禁止を免れる行為」でないことを言わないといけないのか。

で、第142条(文書図画の頒布)を見ると「選挙運動のために使用する文書図画は ... 頒布できない」とある。「文書図画」にWebが入るとしても「選挙運動のために」でなければOKじゃないかな。

政治的な発言や、候補者や政党に対する批判が「選挙運動」ととられる可能性があるという懸念もあるかもしれないけど、最初に書いたようにそれが「選挙運動」なら、常にダメってことになる。

私の結論は、特定の候補者への支持を訴えたりするのでなければ、ブログ更新、ツイッター投稿OKです。自分が誰を支持するとか言って構わない。

何か誤解があればご指摘下さい。

■ おまけ

今回のテーマに関係ないんだけど、「飲食物の提供の禁止」のところで、事務所で出る弁当の数まで細かく規定していて面白かった。

第140条の2に「前項ただし書の規定により」って書いてあって、「書」って何?「下記」のかな漢字変換ミス?って思ったのだけど、悩んだ末「ただし書き」のことと判明。

2010/06/25

見てました

おはようございます。

夜中にトイレに起きたら3時40分頃だったのですのままテレビ見てました。

目標は予選ベスト4です、なんて言っててごめんなさい。

ツイッターの発言をまとめてポスターにしてみました。→ Google Docs

2010/06/22

今日は【肉ぅ】記念日

おめでとうございます。

エキブロから引っ越しを考えてるんだけど、こういうつながりってどうするかなぁ。
exexbloggers ってグループでも作るか。

以前書いた記事

2007-10-14 いつのまに ... (「うわさのキーワード」のとき)
2006-06-18 エキサイトブログはなぜ他と違う魅力があるのか (ネームカードのとき)
2004-12-19 顧客が作る「サービスの魅力」

いただいたトラックバック

Tracked from ブログ中を青で染めろ!@.. at 2010-06-22 22:14 x
タイトル : 6月22日は【肉ぅ】記念日
さて、話は2週間ほど前にさかのぼります。 ギズモ:「ねぇ、せばさん。もうすぐ今年も【肉ぅ】記念日ですよね。今年はどこへ行くんですか?」 助手せば:「今年もやっぱり焼肉でしょうかね〜。」 せば:「うん、焼き肉はいいけどさ、ちょっと遠出はきついんだよね。うちの近所に焼肉屋あったっけ?」 白せば:「あったね、一軒・・・」 一同:「「「「「あの焼肉屋とは思えない名前のあそこか・・・・・。」」」」」 ギズモ:「それにしても、すごいネーミングですね〜。」 黒せば:......more

2010/06/13

ぶーぶーうるさいよっ!

こんばんは。スーツを着たマラドーナです (ウソ)。

ワールドカップ、今回は期待できないから ... と思っていたのですが、南アフリカの開幕戦みてやっぱいいなと思ってしまいました。日本チームに期待しなければいいんですね!

北京オリンピックの時もそうだったのですが、南アフリカの開催に関しても「大丈夫なのかよ」と直前まで思っていたのですが、今はこれが無事終って、南アフリカにとって、アフリカ大陸にとって、飛躍の第一歩となってくれればと思います。

というわけで、お祭りに参加する気分を盛り上げるため、これ買いました。115円だし。

バーチャル・ブブゼラ (iTunes Store)

... でもね、全然音が小さくて、これではお祭りになりません。

本物買うかな。ってどこで吹くんだよ。

2010/06/11

エキブロ-Twitter連携

こんばんは。

エキサイトブログのお知らせで、

2010年5月31日 エキサイトブログでもtwitterを楽しめるようになりました。

というのが出てたので、早速入れてみたのですが、すぐにやめて元に戻してしまいました。

本文に広告が載るというのは理解していたし、それを容認して入れたのですが、ちょっと広告の質が良くないですね。本文と連動するんだったら、もっと省エネ製品とか、フェアトレードとか、チョムスキーの著作とか、iPhoneとか出るんじゃないかと期待していたのです。でもそういうところは広告を出してないんでしょうね。というか今は全体に出稿量が少ないんでしょうね。

もう少し景気が良くなったらまた復活させてみたいと思います。

いただいたトラックバック

Tracked from あざらしサラダ at 2010-06-12 08:05 x
タイトル : ◆木を隠すなら森?
にぶろぐさんのエントリー「エキブロ-Twitter連携」で紹介されているのだが、エキサイトブログで投稿すると自動的にツイッターで呟いてくれるようになったので、以前のようにわざわざ「TweetDeck」でつぶやく必要がなくなり、大変重宝している。 加えて、「mixiボイス」にも「Twitter連携機能」が追加されたので、Twitterでツイートした投稿コメントが、自動的にmixiボイスのつぶやきとして表示されて、こちらも大変便利。 ただ問題は、にぶろぐさんも指摘している通り本文と広告が全......more

2010/06/07

そういえば菅直人は ...

... これまでの政治家と違って、林業に本腰を入れてくれてありがたい、と先日のイベントで速水林業の速水氏がおっしゃってました。

検索したらこんな記事がありました。

菅直人公式サイト 2008年7月27日林業再生

公式サイトあったんですね。最新の記事は「責任」か。なるほど、今は責任の重さを受け止めてるんだね。

って思ったらこれ5月 8日の記事じゃん!

まあ、ここ数日はそれどころの話じゃないことも分るけど。なりすまし対策も考えないといけないしねえ。

2010/06/01

森がある

こんばんは。森英恵です (ウソ)。

昨日、こんなニュースがありました。

ニッポン密着:ヒノキ、中国人が大量買い付け打診 「資源、持って行かれる」 (毎日新聞 2010年5月30日)

ちょうど先週、国立新美術館で行われた「森から始まるリレートーク」の中で速水林業の速水氏の講演を聞いて来たところだったので、気になった。

以下、速水氏の話の中からメモと感想。

間伐など森林のメンテナンスは重要なんだけどコストが割りに合わなくて荒れている森林が多くなっているそうだ。日本の林業が厳しいのは知っていたので、講演ではその対策を期待した。

速水氏の話を聞くと、速水林業では適切な取り組みが出来ていることがわかった。でも、速水林業はなぜそれが出来ているのだろう。

話を聞いていると、ブランド化がうまくいっているように感じた。品質に対する信頼。そこの製品を使うことの誇り。

速水林業では、FSC森林認証というのを取得しているそうだ。
速水林業 FSC森林認証
WWFジャパン FSCについて

FSC認証は正しく伐採された木材であることを保証する仕組み。それ自体は木材自体の品質を保証するものではないけれど、ブランド化を支えているものの一つとしても機能していると思った。
日本に輸入される違法伐採木材は全体の20%*に達し、先進国中で最も高いそうだ。諸外国は国を挙げてそのような木材を排除する取り組みを行っている。皆さんもFSC認証マークのついた製品を選んでほしいとことです。

責任ある林産物の購入 (WWFジャパン ) では日本が輸入する木材の6%〜20%と書いてある。

違法伐採は単なる窃盗や詐欺にとどまらず、人権侵害でもある。森林が根こそぎ伐採されてしまうと、周辺の住民は、燃料、食糧、水も手に入らなくなる。遠くまでそれらを集めに行かなければならない。男は仕事をしないので、多くは女性、女の子。教育は受けられないし、健康も害してしまう。

さて森林を守る話に戻るが、多くの業者は速水林業のような取り組みも出来ないのではないかと思う。日本の森林全体がブランドになれる訳ではなく、コスト競争に晒されるところが多くなるだろう。森林を守るためには、林業の業界全体が繁栄するしくみが必要じゃないかな。

森林の保水力が重要で、水源としてばかりでなく農業や水産業にとっても欠くことができないのなら、応分の受益者負担をすることもできると思う。受益者が国民全体なら国庫負担でも良いんじゃないかと思う。

そういえば水源の権利を外国人に狙われているという話もあったな。それこそ森林のコストを負担しなければいけないところなんじゃないの? 例えば、サントリーは森林保護に力を入れているようだ。

サントリートピックス 2008.10.08サントリー「天然水の森 南アルプス」で、水源涵養活動を拡大します。

しかし、サントリーが保護していると言っても山の一部でしかない。山全体が地下水でつながっているのだから、山の一部だけでは十分じゃない。その意味で一企業の取り組みでは十分じゃない。

国の戦略として、山を森を環境を守っていく必要があるだろう。自然第一というようなセンチメンタルな理由じゃなく、経済戦略として。

2010/05/31

ヤン フードン展

こんばんは。

先週土曜日は、原美術館でヤン フードン展を見て、国立新美術館の「森から始まるリレートーク」を聞いて、NANZUKA UNDERGROUND 渋谷の「破滅→再生*ラウンジ」を覗いてきました。

ヤン フードンは中国の現代アーティスト、映像作家です。

ヤン フードン 「将軍的微笑」 (Tokyo Art Beat)
原美術館 プレス用資料 (PDF)

部屋全部を用いた映像インスタレーション「将軍の微笑」は面白かったけど、他のは何が良いのか分りませんでした!

ヤン フードンというアーチストは今回が初めてだと思って行ってみたのだけど、過去の資料見てたら2003年に森美術館で行われた「ハピネス」にも参加していました。だから初めてとは言えないのだけれど、記憶に残っていませんでした。

2010/05/29

針生一郎氏逝去

こんばんは。

美術館にはここ数年よく行くようになっていたのですが、美術評論を読むほどではなかったので、針生一郎氏がここまで有名な美術評論家とは存じ上げませんでした。

毎日新聞 2010年5月26日 訃報:前衛美術評論の草分け、針生一郎さん84歳 (魚拓)
ART iT 2010年5月27日針生一郎逝去(1925-2010)

ご冥福をお祈りします。

トラックバック: 世祓い「日曜美術館」
-- 再放送:6月6日午後8:00〜

2010/05/09

ソフトバンクモバイルのWebサイト

おはようございます。

先日、ソフトバンクモバイルのWebサイトMySoftBank で、iPhoneのメールの設定を変更しようとしてはまりました。それについては後述しますが、そのWebサイトももうすぐ改善されるのですね。

My SoftBankの登録方法、ログイン方法が変わります (2010年5月8日)

今まで複数あったログインID / パスワードが一つに統一される。(【2】ログイン方法について )
私がはまったのの一つは、ログインを求めているところで、どのログインIDを使えばいいのか、何がログインIDになるのか (IDといいながら電話番号をいれなければいけないところがある) ということ。また、パスワードはログインID以上にあって、という言い方もへんだけど複数のパスワードをいれなければ行けない場面が出てくるし、変更できないパスワードもあって、この場面でどういうパスワードを入れれば良いか分からなくなる。

というか、「【2】ログイン方法について」の図の左側をもっと早く出していて欲しかった。

新規サイトはこれで問題の一つが改善されることにはなると思うけれど、改善点は複数あるのでそれらもあわせて改善されることを期待したい。

改善すべき点をまずあげて、その後に、順を追って私がはまった道をたどりたいと思う。

改善すべき点

・複数のID / パスワードのどれを使えば良いのかわかるようにする
・ID / パスワードが分からない時に問い合せする方法をその場に示す
・iPhoneからでないとたどれないページがある。

私がはまったストーリー

やりたかったことは、iPhoneのメールアドレス (電話番号を使うSMSを含めると3つある) のうち、iPhoneの「メール」アプリで使うEメール(i) (xxx@i.softbank.jp の形式のもの) の設定変更。



PCから My SoftBank へいくとこんなメニュー。 この「メール設定」は、xxx@softbank.ne.jp 形式のメールの変更に行くけど、xxx@i.softbank.jp 形式のメール変更には行けない。



一方、iPhone の Safari で My SoftBank を開くとこうなる。 もとの URL から http://mb.softbank.jp/iphone/にリダイレクトされる。ここではEメール(i) の変更メニューがある。

http://mb.softbank.jp/iphone/の作りはiPhone向けだが、PCからでもアクセスはできる。そしてそこからメニュー選択するとでるログイン画面 (下の画面) もやはりPCからアクセスできる。
基本的には iPhone でのみアクセスすることを前提にした設計、すなわちPCからは変更させない設計になっている。PC向けサイトからでもここにリンクしてくれれば良いのだが。



この画面でログインIDと出ているのは複数あるログインIDのどれか分からないようになっている。実際はここは、メール xxx@i.softbank.jp の"@" の前の部分 (xxx) になるので、そう書くだけでもずいぶん違う。

ここでのより大きな問題は、このログインID やパスワードが分からなくなった場合のナビゲーションがないこと。ここでいれるログインIDが何か分からない場合にはここで途方に暮れることになる。

実際はここで本当に分からなくなった場合は、ソフトバンクに電話して、リセットを依頼しないといけないのだ。通常だとメールでリセットのための専用URLを送ってくれるのだけど。

この部分はソフトバンクのサポート窓口を使って投稿して初めて分かった。結局Webどこにもそういうことは書いていなかったことになる。

アップルはこういうことを認識していてiPadの独占販売をソフトバンクに与えているのかな。アップル自体にもマイナスになると思うのだけど。

iPad 価格と利用料が発表に

こんばんは。

最初に書いておくけど、買おうと思っている訳じゃないよ。少なくとも最初は ...

iPadの日本のキャリアは SoftBankになったようで、価格と利用料が発表になりました。

iPad 販売価格一覧表

16GBモデル現金価格で比較すると、iPad WiFi 48,960 円、iPad WiFi + 3G 58,320 円 (定額プラン) / 61,920円 (プリペイド) か。

3Gの通信料は定額プランとプリペイド (1GB)、プリペイド (100MB) がある。

料金プラン
- 定額プラン 4,410 円 (最初24ヶ月は2,910円に割引)
- プリペイド (1GB) 30日または1GBに達するまで4,410円

プリペイドは3G通信を使う時だけ予めお金を払って使うのだろうけど、自動リチャージというのがあってこれを利用すると毎月自動的に4,410円払うことになる。月定額と同じ値段で、割引がなくて、1GB上限がある。このプリペイドプランを選ぶメリットってなんだろう。

プリペイド (100MB) プランはまだ料金が発表になっていないけど、普段外で使わない人は、これで自動リチャージしないというのがいいだろうな。

SoftBankでは5月10日から予約開始になる (予約販売について | SoftBank)。

予約なのにソフトバンクのお店に行く必要があるみたい。それも全国で16店だけだって。並ぶんだろうね。

アップルオンラインストアでも5月10日から予約を行うけど、予約方法に関してはアップルのサイトには何も書いてない。アップルの店舗でも予約するんだろうな。

ところで、アップルではSIMロックフリーで販売されるという話が一時流れたのだけど、結局SIMロックになるようですね。

taromatsumura: iPad 3G版のSIMロック問題ですが、やはり「日本国内販売分は、すべてSIMロックで販売されます」ので、Apple StoreでもソフトバンクのSIMロック端末になります。確かにソフトバンクのサイトで細かい販売店情報が載っているので、冷静に考えればそうですね。 (Sat May 08 14:33:13 +0000 2010)

SIMロックフリーなら、DoCoMoとSoftBankで料金競争を行ってくれるかと期待したのですが。

基本的に持ち出さないのだったら、WiFiモデルかなあ。iPod touchと同じで基本的に外では使えないと思ってたけど、マクドナルドくらいしかないけどSBのWiFiスポットが使えるし。

Pocket WiFiを使うという手もあるけど、これはこれで料金プランで悩みそうだ。

2010/05/04

議論は問題点を浮き彫りにする

こんにちは。

「アートの評価ってなんだろうね」の中で、Twitter のまとめTogetter - まとめ「黒瀬陽平「芸大不合格者展」について」を参照した。

この中に次のような発言があった。

ho4not: こういうもめ事はやればやるほど面白いし、その過程で意外な問題点が浮き彫りになる。敵と味方もはっきりする。「不毛」とは思わない。外野の一人としては今後の展開を注視したい。まあ巻き込まれるだけの人は可哀想だから、意思確認はきっちりとしてほしいが。 (Sun Mar 14 13:03:36 +0000 2010)

本当にそう思う。先日、こんなやりとりもあった。

Togetter - まとめ 「孫正義 VS 佐々木俊尚 「光の道」Ust 討論会 が決まっていく様子」

この中で浮き彫りになったのは、こういうことかな。

sasakitoshinao: そもそも孫さんがなぜ他のステークホルダーも入れたオープンな議論を避けられるのか、ちょっと私にはよくわかりません。 @masason @ksorano (Sun May 02 04:41:40 +0000 2010)

@ksoranoさんの奮闘に対してはこんな発言もあった。

softbank_ichiro: 場所や放送媒体も、お二人で決めた方が良いと思う。貴方のがんばりや努力は認めるが、この件は貴方には荷が重すぎる。自らの「勉強不足」を、今回の件で糧にして、次がんばってください。@ksorano 孫さんと佐々木さんがお二人だけの討論を同意されたなら、場所とサービスの選定だけを考えます (Sun May 02 05:49:21 +0000 2010)

今回はまだ出て来ないほうが良かったみたいな書き方だけど、問題点を浮き彫りにさせたというだけでも大きな収穫だと思う。というともう終ったみたいだけど、本番では違った形で公開するみたいだから期待です。

アートの評価ってなんだろうね

おはようございます。

美術展にはよくいく方だと思うのですが、特に現代美術などは「わからないところが面白い」というスタンスで行っています。つまり、全然わかってない。「何がいいの?」なんて聞くな。

美術展の中で、素人の作品が入っていても気がつかないでありがたがってみてるだろうと思うんです。

一方公募展などで、一般の作品群が並べてあるようなところだと、数が多くてじっくり見てられないというのもあるけど、ざっと流してみちゃう。その中にプロの作品があっても気付かない。

先週「今日行った展覧会 2010.04.30」で書いた国展もそう。
非常に出品点数が多く、もうひとつ展覧会に行こうと思っていたので、あまり長い時間をかける訳には行きません。申し訳ないけど、本当にざっとしか見ていないんですよね。ちょっと変わった傾向の作品は足を止めてみるのですが、それ以外は見渡す感じでしか見ていません、絵画も抽象画がほとんどで、というと何が良くて何が悪いのか判断できないんですよね。嫌いなものなら傾向はあるのですが、嫌いでないからといって好きといえるかというとそうでもなく、ましてや良い作品を評価できる訳でもない。
権威主義ですな。

「Heart Art in TOKYO 2010」でも同じような感想を書いたのでした。

また、この国展では新人賞とか奨励賞などの賞を出している (リンク)。賞をとったものは作品にその旨の札がついているのですが、その作品はちょっと注目はするけれども、やっぱり良さがわからないのです。どうやって評価しているんでしょうね。

同じようにアートの評価とは何かを考えさせられるできごとがありました。

Togetter - まとめ「黒瀬陽平「芸大不合格者展」について」

「芸大不合格者展」はどんなものかというと ...

kaichoo: 「芸大不合格者展」ですが、各予備校から3〜5名、「こいつなんで落ちたん!?」というハイクオリティな不合格者を選抜し、デッサンと作品と二次試験に提出したファイルを展示したいと思います。芸大の入学式時期にできたらいいなー (Sat Mar 13 16:30:48 +0000 2010)

最初はこのように入試試験官節穴という構図だったのが、美大や予備校の存在意義、「アートの評価」まで含む問題だということが分かります。受験に合格するための「受験絵」とか、その人の「ポテンシャル」だとか。

アート界でも議論になるようなものだったら、私がわからないのは気にしなくて良いことなのだろうと思うことにします。

2010/05/03

「鳥の足跡」と原油流出事故

こんばんは。

先日WIRED VISIONにこんな記事があった。

宇宙から見た川のギャラリー (WIRED VISION 2010年4月28日)

いや別に天の川とかそういうのではなくて、地球を衛星写真で撮ったもの



この中で特に2枚目のこの写真に興味をもった。

ミシシッピ川の鳥趾状三角州(Birdfoot Delta)

パーム・ジュメイラ (Wikipedia) じゃなくて自然にできたもの。

あんまり面白いのでGoogle Mapで探してみた。

Google Map: ミシシッピ川河口近辺 ストリートビューもあるよ!

そういえば、先日メキシコ湾で石油掘削施設で爆発事故があって、今も流出が続いているんだよな。日本ではあまり話題になっていないけど。

NASAが衛星写真を公開している。

Oil Leak from Damaged Well in Gulf of Mexico (2010年4月27日)

この「鳥の足跡」のすぐそば。
予測では、この「鳥の足跡」まで到達するようだ。

Coast Guard: Impossible to Estimate Spill (CBS News 2010年5月1日)

流出量も1日 25,000 バレルと推測されている。

といってもどれくらいかわからないけど、日本の新聞では400万リットルと予想されていると書かれている。

米原油流出:生態系や経済に深刻な影響か 大統領が現地へ (毎日新聞 2010年5月2日)

400万リットルでもイメージつかめないけどね。Wikipedia では、「原油の輸入量は国内消費量全体の99.7%、2億5,460万キロリットルである」(2006年度)と書かれている。1日にすると70万キロリットルか。0.5%くらい。

量よりも環境への影響、経済的な影響が心配だ。ここはハリケーンカトリーナで大きな被害を出したところで、ようやく立ち直って来たかというところにこの痛手ということが報道でも触れられていた。

2010/05/01

今日行った展覧会 2010.04.30

こんばんは。フリーダ・カーロです (ウソ)。

今日は休みをとってもうすぐ会期末になる美術展に行っていました。

最初に行ったのがここ。

国立新美術館 アーティスト・ファイル2010 —現代の作家たち

新進アーティスト7人 ... と思ったのですが、「30歳代から50歳代まで幅広い世代」だそうです。私が知らないだけということですね。知っているのは先日「石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流展」で見た石田尚志だけでした。

新進ではないかもしれませんが、表現はそれぞれ新しいものと感じました。特に福田尚代の文庫本と細かい刺繍と回文を使った作品群、壁一面にディスプレイされた O JUN の絵画作品群、アーノウト・ミックのビデオ作品。

同じく国立新美術館で行われていた 国展も見てきました。アーティスト・ファイル2010のチケットを買おうとしていたら、招待券が余っているという人からいただいたのです。いやそれアーティスト・ファイル2010には入れませんから ... でもありがたくいただいて見てきました。

非常に出品点数が多く、もうひとつ展覧会に行こうと思っていたので、あまり長い時間をかける訳には行きません。申し訳ないけど、本当にざっとしか見ていないんですよね。ちょっと変わった傾向の作品は足を止めてみるのですが、それ以外は見渡す感じでしか見ていません、絵画も抽象画がほとんどで、というと何が良くて何が悪いのか判断できないんですよね。嫌いなものなら傾向はあるのですが、嫌いでないからといって好きといえるかというとそうでもなく、ましてや良い作品を評価できる訳でもない。絵画はみんな大作 (サイズが大きい) なんですけどね。

行きたかったというのはこれ。→ 東京都写真美術館: 森村泰昌展・なにものかへのレクイエム

「なにものかへのレクイエム」は、以前行った「森村泰昌 - 美の教室、静聴せよ」展 (→ うえぶろぐ「挑発するモリムラ」) 関連イベントとしてあった映像作品から続くシリーズです。ですからその当時新作として上映されたものを含み、さらにその後の2年間で制作された作品が追加されています。

一つの作品の中に複数の作品へのオマージュがあったり、解説抜きではその魅力がフルに掴みきれないものも多いのですが、楽しめました。

もうひとつ行きたいものとして、渋谷Bunkamuraで行われているレンピッカ展があります。これは9日までなのでまあ行けるといえば行けるのですが、どうしようかな。

そうそう、恵比寿に行ったついでに、蜷川実花 「春の全館イベント ニナガワ・バロック/エクストリーム」にも寄って見るかと思ったのですが、ちょっとそこまで足を伸ばす気になれませんでした。

2010/04/29

自動ログアウト

おはようございます。

(以下エキサイトブログの話です)

いつからかわからないですが、一定時間操作しないと認証が切れるようになったんですね。再度ログインを要求してくる。

特に気を付けないといけないのは、記事を書いている間は通信は行われないので、エキサイトのサーバー側は何も操作していないという認識になること。で、記事を書いて「送信」とやると、ログインを要求してくる。せっかく書いた記事は失われちゃう。

そうでなくともブラウザが反応しなくなったりすることもあるので、別に書いてからコピーするようにすべきなんだけど、めんどくさくてついついやっちゃうんだよなー。

2010/04/25

いきなり絡んでくるオヤジ

こんにちは。俺も他人のことはいえないけど、これはな。

芦田宏直さんと森山誉恵さんの議論?まとめ

3keys_takae: わかる。ともに頑張ろうね。RT @shimizuakihiro: 壁にぶつかる度に自分のショボさに気づかされるけど、それを直視したら成長できるんだろうな。がんばろ。 (Thu Apr 08 13:56:28 +0000 2010)

HironaoAshida: また気安く「わかる」ねんていいやがって。言う方も言う方、答える方も答える方(苦笑)。RT @3keys_takae: わかる。ともに頑張ろうね。RT @shimizuakihiro: 壁にぶつかる度に自分のショボさに気づかされるけど、それを直視したら成長できるんだろうな。がんばろ (Thu Apr 08 13:57:23 +0000 2010)

なんの目的でいきなり絡む? 「また」なんて書いてあるからこれ以前に確執があったのだろうか。

「芦田先生の大きな愛を感じる」なんてコメントもあるんだけど、私には、若い女性を服従させたいという欲望しか感じられない。

@masuiさんのツイートで知ったのだけど、こういう発言を見てるとね。

芦田宏直氏の女性観・女子教育観
良妻賢母こそ最大のキャリア教育です。
バカな男は会社に迷惑かけるだけだが、バカな女は子供の一生に迷惑をかける。
女性は自分のいやなことをやらせる (ママがやってくれる → 妻にやらせる) 存在なんだよ、この人にとって。

芦田の毎日「生活苦とは何か?」
この入院の間、私と息子の太郎(当時中1の春休み)は、2人くらし。食事も炊事も掃除もすべて自分たちでまかなうしかない。テラハウスからすこし早めに帰り、私が夕食を作る。学生時代以来の自炊だ(フライパン料理なら誰にも負けない)。こういうとき、男同士というのはなんともなさけない。お互い何も話さない。後かたづけをどちらがやるか、あうんの呼吸とまではいかず、なんともいえない緊張感。家庭が“暗い”。
奥さんの入院で、初めて奥さんのありがたさがわかった ... と続くのかと思ったら、
 スーパーマーケットの買い物に行って、(男が)むなしく思うのは、消尽するもの(生きるための食べ物)への消費、消費的な消費に耐えられないからである。こんなものに耐えられるのは、母親としての女性以外にあり得ない。
そして最後は、
 若い男どもよ、ショッピング(と旅行)の好きな女たちには気をつけた方がよい。
だってさ。

新党の政党名

こんにちは。

新党ブームですね。

2010/4/7 平沼新党の党名は「たちあがれ日本」(産經新聞)
2010/4/19 橋下知事、新党「大阪維新の会」旗揚げ (日本経済新聞)
2010/4/20 日本創新党:設立届提出 「第三極」へ見切り発車 乱立、見当たらぬ結集軸 (毎日新聞)
2010/4/24 「ますぞえ新党」は撤回…ドタバタ旗揚げ (日刊スポーツ)

「新」とか「日本」とか、主張が表れない党名多いよな。前からだけど。「日本新党」、「新生党」、「新進党」、「新党日本」とか。英語名にすると良くわかるよ。「日本新党」の英語名は "Japan New Party"。日本の新しい政党、って全然固有名詞になってないよな。「新党日本」は、"New Party Nippon" か。

「新しい」っていうと技術の世界ではよりよいものと相場が決まっているのだけど、政治ではどう「新しい」のか吟味が必要だよな。「維新」とか使う人の理想が明治時代への復古だったり、もっといえば江戸時代の身分制度を懐古しているようにさえ見える。

ところで、毎日新聞に面白い記事があった。「たちあがれ日本」の略称が「日本」になって、「新党日本」とかぶっても、今の法律では避けることができないんだそうな。投票用紙に「日本」と書いてあったら両党に案分するのだそうだ。

質問なるほドリ:政党名の付け方に決まりってあるの?=回答・笈田直樹 (毎日新聞 2010年4月22日 → 魚拓)

原口さんも、勝手にやってくれ、俺達に影響ない、って感じですかね。

そういえば、「ますぞえ新党」の記事の見出しを見た時に、「えー!? もう断念しちゃうの」と思ったのですが、「ますぞえ新党」という名前を断念するという話だったのね。

2010/04/24

メモ: Google App Engine 開発に Python 対話モードを用いる

こんにちは。

Google App Engine でプログラム作る時に、これまではインタープリタとしての Python を活用していませんでした。これでは効率悪いなー、と言ってもまあそれ以上に毎回思い出したり調べたりするのに時間がかかっていたのですが。

今回 Python を対話モードで使ってみました。あまり試行錯誤は書かず、うまくいく方法のメモだけ残したいと思います。

必要なモジュールをインポートする


ここは対話モードでなくても行っているのでわざわざ書くこともないけれども。
>>> date = datetime.datetime.now()
Traceback (most recent call last):
File "", line 1, in
NameError: name 'datetime' is not defined

>>> import datetime
>>> datetime.datetime.now()
datetime.datetime(2010, 4, 24, 11, 13, 23, 621482)

Googleのモジュールはこれでは見つからないので、利用可能にしなければならない。

モジュールのありかをPYTHONPATHで指定する


参考: A-LIAISON BLOG Mac OS X LeopardでPYTHONPATHとPYTHONSTARTUPを設定してみました

import する場所を PYTHONPATH 環境変数で教える。ターミナルで、Pythonに入る前に行う。
export PYTHONPATH=${PYTHONPATH}:
/usr/local/google_appengine:/usr/local/google_appengine/lib/antlr3:
/usr/local/google_appengine/lib/django:/usr/local/google_appengine/lib/webob:
/usr/local/google_appengine/lib/yaml/lib
(改行なし)

ところが今回行うAPI結果取得ではこれでは十分でなかった。

APIを用いた検索結果取得


APIを用いた検索結果取得
>>> import urllib
>>> from google.appengine.api import urlfetch
>>> url = "http://search.twitter.com/search.atom?q=" + urllib.quote(keyword) + "&locale=ja&rpp=30"
>>> urlfetch(url)
Traceback (most recent call last):
File "", line 1, in
File "/usr/local/google_appengine/google/appengine/api/urlfetch.py", line 238, in fetch
rpc = create_rpc(deadline=deadline)
File "/usr/local/google_appengine/google/appengine/api/urlfetch.py", line 200, in create_rpc
return apiproxy_stub_map.UserRPC('urlfetch', deadline, callback)
File "/usr/local/google_appengine/google/appengine/api/apiproxy_stub_map.py", line 345, in __init__
self.__rpc = CreateRPC(service)
File "/usr/local/google_appengine/google/appengine/api/apiproxy_stub_map.py", line 54, in CreateRPC
assert stub, 'No api proxy found for service "%s"' % service
AssertionError: No api proxy found for service "urlfetch"

解決策は下記に書いてありました。

メモなのですよGoogle App Engine の urlfetch を試してみた
>>> from google.appengine.api import apiproxy_stub_map
>>> from google.appengine.api import urlfetch_stub
>>> apiproxy_stub_map.apiproxy = apiproxy_stub_map.APIProxyStubMap()
>>> apiproxy_stub_map.apiproxy.RegisterStub('urlfetch', urlfetch_stub.URLFetchServiceStub())
>>> urlfetch.fetch(url)

後はDOMの操作。

DOMの操作


まずは検索結果をパースして要素を得る。
>>> import xml.dom.minidom
>>> result = urlfetch.fetch(url)
>>> top = xml.dom.minidom.parseString(result.content)
>>> entries = top.getElementsByTagName('entry')
>>> entry = entries[0]
>>> name = entry.getElementsByTagName('name')[0].firstChild.data

今回知りたかったことは、属性の取得方法。

参考: Dive Into Python 9.6. Accessing element attributes
>>> link = entry.getElementsByTagName('link')[0]
>>> attributes = link.attributes
>>> attributes

>>> attributes.keys()
[u'href', u'type', u'rel']
>>> link=attributes["href"]
>>> link.name
u'href'
>>> link.value
u'http://twitter.com/username/statuses/nnnnnn'
以上、できました。

2010/04/18

バックラッシュ

こんにちは。

もう一つツイッターで誤解が判明した話を書いておこうと思う。

以下のような発言を引用した投稿があった。
前に某男子に「結婚してもずっと働いていたいな」って話したら、 それだけでフェミニスト扱いされた上に「お前みたいなやつがいるから社会の生産性が下がるんだよ!」てゆわれた。
ので、
「フェミニストって女性を大事にする人のはずだったけど、盛大に誤解されてる。
...
「フェミニスト」を「ウーマンリブ」という意味だと勘違いしているのではなかろうか。
と書いた。誤解というか、フェミニズム運動家達がそう使っているのだろうけど、「フェミニスト」という言葉は違和感あるなあ。

これに対して、「それ (フェミニズム) が女性内対立助長する面も」あるという意見をいただいたので、
ラジカルなフェミニストだと、体育のときの男女同室着替えとか強制するらしい。
と書いたのだけど、これの情報源に直接あたったことがなかったので調べた。すると下記記事が見つかった。

荻上式BLOG 2006-08-10 ジェンダーフリー=男女同室着替えさせまくり説についてのまとめ。

なんと、週刊新潮が流したデマらしい。私はそれを信じてた訳ですな。それもツイッターに書いたら以下のような発言をいただいた。

nori76: 俗に言うバックラッシュ。フェミは極端な部分だけ取り上げられがち。RT @ryokan: 調べたら新潮が作ったデマらしい。http://bit.ly/b7qWBu RT @ryokan 体育のときの男女同室着替えとか強制 @May_Roma (Wed Apr 14 21:55:57 +0000 2010)

sarasara1123: ジェンダー平等に反対するバックラッシャーが流した都市伝説です。不審に思って確認した人によると 一部学校で施設不足ゆえ昔から同室の所があっただけ。改めて同室にした所ゼロ。安心してね RT @May_Roma RT @ryokan: ラジカルなフェミニストは 男女同室着替えを要求 (Wed Apr 14 22:42:28 +0000 2010)

これでバックラッシュと言う言葉を知った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/バックラッシュ

なお、男女同室着替えに関してもう少し調べたら、政府の男女共同参画局でも言及されていた。

男女共同参画基本計画(第2次)平成17年12月決定の概要と、本文の「第2部 施策の基本的方向と具体的施策 2. 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革」では、
児童生徒の発達段階を踏まえない行き過ぎた性教育、 男女同室着替え、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦等の事例は極めて非常識で ある。

と出てくる。具体的な事例は示されていないものの、そういう事例があるということを言っている訳だ。

この文書を作成した人たちもそのデマを信じているだけなのかもしれない。

ところで私は今のフェミニズムが行き過ぎているところまで到達しているとは思わないけれど、なんでもフェミニズムの文脈で語ってしまう上野千鶴子は勘弁して欲しいです。

→ にぶろぐ: 「なんだよ上野千鶴子って」 (2008-04-20)、「美人なだけじゃない」 (2008-04-21)

在日外国人に対する子ども手当支給に関して

こんにちは。

毎日新聞と広瀬香美さんがツイッターを使った時事テーマの勉強会を毎週行っているのですが、先週 (4月7日) のテーマは「子ども手当」でした。この中にこんなやりとりがありました。

kohmi: 今日の毎日JPを読んでいたら、子ども手当と外国人の方の話。。。の記事がありました。が、よくわからなかったのです。コッコちゃん、あの記事の内容、簡単に言えばどういう事ですか? #kokkokokko   @mainichijpedit (Wed Apr 07 13:12:26 +0000 2010)

mainichijpedit: @kohmi 支給要件に「養育者の国内居住」というのがあって、つまり海外に住む日本人が対象外となる一方、国内に1年以上住む外国人は子どもを母国に残してきても支給されてしまうんです。ちょっとおかしいですよね #kokkokokko (Wed Apr 07 13:17:40 +0000 2010)

私は、これに対して、
民主党のもともとの意図なのか? 官僚がわざと仕込んだ穴なんじゃないか。穴を作っておいて、穴のあることを広めて、問題を大きくして、国民に騒いでもらって、民主党に去ってもらうというストーリーなのではないか。
ということを書いた。

これに対して教えてもらったのが、下記リンク。

"子ども手当について一問一答"
Q. 子ども手当は在日外国人の子どもが海外に居住する場合にも支給されるのですか。
A. 児童手当では、過去30年間にわたり、日本人の海外に居住する子どもと同様、在日外国人の子どもが海外に居住する場合にも支給されておりました。
平成22年度の子ども手当においては、その支給要件を踏襲しましたが、その確認の厳格化を図りました。
また、平成23年度以降の子ども手当については、子どもにも日本国内居住要件を課すことを検討します。
すなわち、もとからあった問題点で、民主党が入れた訳でも官僚が入れた訳でもないということです。

でもここで新たな疑問が生じます。「ではなぜ今になって問題視されているんでしょう?」

それに対しても答をいただきました。「児童手当が出来た当時はそれで良かったのですが、見直さず放置運用されてきたため、今になって政争の道具となったのです。」

政争の道具か。私もそのプロパガンダに乗せられていたのですね。反省したいと思います。

2010/04/12

今年の桜

こんにちは。

大阪へ高速使って往復する間FMラジオを良く聞いたけど、桜ソングの特集多かったですね。コブクロのカバーというのもあったな。沿道の桜も見ていましたが、静岡辺りだと3月末でもう葉桜になりかけていたところがありますね。

さて、今年の桜写真。って、今頃なんだよって感じですね。


4月5日、大阪城公園の桜です。



そして昨日、奥さんがサンドイッチを作って、近所の公園へ行きました。小さい公園で静かです。

2010/03/31

高速土日1000円を利用してみた

走れ〜高速の〜ていこ〜くかげきだん〜♪ うなれ〜 ... あ、おはようございます。

高速土日1000円というのが導入されてから、これまで一度も機会がなくて使っていませんでした。それ以前にETCもカードだけ入手して機械を導入してなかったのですが。

で、土日に大阪へ行くので、この割引を利用しない手はないと、急遽機械を買いました。

土曜日に大阪へ行く時の料金は2,050円でした。え?1,000円じゃなかったの? 首都高速を越えたんだったら別料金になるのは知ってたけど、別に阪神高速は通ってないのですが。

調べたら、大都市近郊は別料金で、30%引きなんですね。

NEXCO中日本 ETC情報 > 割引情報 > 休日特別割引(土日祝日/軽自動車等または普通車限定)

日曜の帰りはさらに違う値段だったのですが、それは高速を降りた時間が22時を過ぎていて、大都市近郊区間の割引が50%になっていたからのようです。

高速を下りた時刻が24時の15分前で、もうちょっとで月曜日になり、休日割引が適用されなくなるところ ... と思っていたのですが、そんなことはないようですね。24時までに降りなきゃと言ってスピード出されて事故が増えても困るしね。

今度は平日にも利用するんですが、その際は平日夜間割引というのが使えるようですね。

NEXCO中日本 ETC情報 > 割引情報 > 平日夜間割引(祝日を除く月〜金限定)

夜8時以降に帰り着くようにすれば30%引きになります。

というか割引ってこんなにあるんですね。→ NEXCO中日本 ETC情報 > 割引情報

ちょっとこれどれが適用されるのか判断するの人間の能力超えていますね。と思ったら、高速料金を計算してくれるドライブコンパスというサービスがありました。

NEXCO中日本 ドライブコンパス

高速道路に乗った時刻から、降りる予定時刻を予測して料金を計算してくれる優れものです。

ドライブコンパスでいろいろ変えて調べてみていたのですが、同じ時間帯でも行きと帰りを逆にすると値段が変わったり、遠くに行ったほうがかえって安くなったり、やっぱり常人には理解しがたい割引体系になっているようです。

ところでサービスエリアに、「どのくらいサービスエリアでねばれば料金が安くなるか計算してくれる」ケータイ向けサイトのお知らせがありました。でもそんなことをすると駐車場のキャパが足りなくなるんじゃないかなあ。でもそれだけお金を落としてくれるからいいのか。

追記: 近い方が高い料金の謎が分った。片方向にしか入れないICだったため逆方向に入って遠回りして帰ってくるコースを選んでいたのでした。

iPhone修理難民

おはようございます。

先週の金曜日に、iPhoneトをイレに落としてしまいました。すぐに上げて拭いたらその時は使えて安心したのだけど、後で使おうとしたらやっぱり問題がありました。

・バックライトがつかない。メールを読んだりWeb見たりするだけでなくて、電話かけるのにも苦労するんですね。

・ヘッドフォン入れてないのに入れていると認識される。すなわちマイク付きヘッドフォンでしか通話できない。着信はバイブにして、着信があったらヘッドフォンを刺して通話するしかない状態。

家族のケータイを買うのに家電量販店へ行ったのですが、そこでは修理の受付はできず、ソフトバンクのお店に行く必要があるんだそうです。

土日には予定が詰まっていたので、修理に出しに行くこともできず、月曜日会社の帰りにソフトバンクショップへ行って来ました。

水没させた場合保証の範囲外ということは知っていたのですが、全交換で2万2千円かかるそうです。保証が切れた後もこの値段なんだそうです。これじゃアップルケアに入ったの意味なかったかな。

仕方がないのでそれでお願いしようと思ったのですが、ソフトバンクのお店に交換用の代替機がありませんでした。いつ入るかも未定だって。他の近くの店に問い合せてくれたけど、そこにもなかった。まだ他の店も問い合せてくれるって言ってたけど、見つかるまでお店で待つのもねえ。

普通だとそのお店からサービスセンターにものを送るんですが、そういうこともしないようですね。

という訳で、修理するのには、その時点で修理が出来るお店を探さないといけない。これってどうなの? 修理させないで基本料金だけずっといただこうと言う狙いだろうか。

ソフトバンクじゃ埒があかないので、アップルストアのジーニアスバーを予約しました。

後で息子君が調べて教えてくれたのだけど、10日くらい乾燥させると直るそうですね。

リアリズムと防衛を学ぶ: 水没したiphoneをじっくり乾燥させたら10日後に復活


実際、ヘッドフォンが刺さっていると認識される症状は直っているようです。もう少し待つかな。その間奥さんのケータイを借りて。

コメント欄を見ると、乾燥させるのに冷蔵庫に入れると言う技もあるようですね。しかし、これやると冷蔵庫から出した瞬間に露がつきそう。

2010/03/27

Windows on Mac 続き

おはようございます。

メモリはMacBook Proが 4GB * 2で 8GBまで対応しており、4GB一枚刺しでも大丈夫だと分ったので、4GBを発注。Windows は 32bit 版だと4GBまでしか対応していないけれど互換性などを考えたらこちらのほうが安心かと思い32bit 版にしました。

ところが買いに行ったらMacBook Proの在庫がなくて、MacBook のほうが1万5千円安かった。CPUパワーは変わらないし、HDDはMacBook のほうが大きい。

しかし、MacBookは、2GB * 2 = 4GBまでしか対応していない。

うーん、そこで悩む。

悩んだ結果、iMac の2GB * 2 = 4GB を MacBook に刺し、買った4GB を iMac に刺すことにして、MacBook を買いました。メモリは同じものということは調べていたのですが、4GB 1枚に対応しているかは調べておらず、まあ対応してなかったらもう1枚 4GB を買えばいいかと思って。

実際やってみたら動きました。で、知らなかったんですが、iMacってスロット 4つあったんですね。さらに MacBook から出て来た 1GB メモリ2枚も刺してみました。結果、6GB メモリ で動いています。

2010/03/21

長谷川等伯展、平日午前中で40分待ち

おはようございます。夜中の暴風雨がウソのようにすっかり晴れましたね。

18日午後にシンポジウムがあるので休みを取っていたのですが、午前中があいているので、急遽長谷川等伯展へ行って来ました。「平日午前中でも2時間待ち」という情報を得ていたのですが、9時半の開館時間に行けば大丈夫だろうとふんで。でも朝急遽決めたので、結局ついたのは10時前になっちゃいました。



で、こんな感じ。入場制限で40分待ちだそうです。まあまだ容認できるかな。北斎のときは2時間待ちで断念したので。

中に入っても人が多いので作品の全体を一度に見ることができるポジションを得ることはできませんが、人の移動もあるのでそれにあわせてポジションをとっていけばそれなりに楽しめました。

出展作品は以下のように時系列に分かれています。

第1章 能登の絵仏師・長谷川信春
第2章 転機のとき—上洛、等伯の誕生—
第3章 等伯をめぐる人々—肖像画—
第4章 桃山謳歌—金碧画—
第5章 信仰のあかし—本法寺と等伯—
第6章 墨の魔術師—水墨画への傾倒—
第7章 松林図の世界

第1章のあたりは、仏教画として決まった構図の作品ばかりなので面白いものではなかったですが、それに比較する第2章、それから豪華な第4章、水墨画の第6章が興味深い作品が多いです。水墨画に描かれた人物は中国の水墨画の真似で雑な感じがしますが、風景画の構図、墨の濃淡を使った遠近表現が素晴らしい。竹林猿猴図屏風のサルはかわいい。

12時くらいまでいたのですが、そのころ待ち時間は80分になっていました。明日までなので混雑が予想されますが、9時半の開館前に行くようにすればなんとかなるんじゃないでしょうか。

2010/03/13

Windows on Mac 検討ちう

こんばんは。

大学生になったら個人用のPCもいるだろということで購入を検討しているのだけど、やっぱMacだろ、でもWindowsもないとな、ということでBootcampを使ってWindows on Macにすることを検討中。

しかーし、Windowsのことは良く知らないんですよね。会社では使っているのだけどメールは秘書に印刷させて読んでるし (大ウソ)。

今だとWindows 7なんだろうけど、どれなん?

価格.com マイクロソフト(Microsoft)のOSソフト 製品一覧
PC本体構成部品 (CPUとかメモリとか) と一緒に購入する場合に使えるDSP版というのがまだ用意されているのだけど、製品版になかった 32 bit / 64 bit の分類がある。

act2.com 製品情報 / Windows 7 DSP版
なんか64bitのほうが強そうだけど、そもそもMacに使えないなんてことがありそうだ。

それからVMware Fusionというのも合わせて買っておくといいかも。

みなさん、アドバイスお願いしま〜す。

2010/03/03

iPhone投稿テスト from カメラロール



基本的にTiltShift Generatorと変わらないけれど,元の写真サイ
ズが大きい。

iPhoneから送信

追記: 同じものを別のアドレスに送ったら写真の前のテキストは保存されてた。エキブロの仕様ということかな。それともiPhoneから送った場合だけだろうか。

注: エキサイトブログへの投稿です。

iPhone投稿テスト by TiltShift Generator



iPhoneから送信

追記: 写真の前に書いたテキストが消えているな。これはiPhoneのメールの仕様だろうか、それともエキブロ携帯投稿の仕様だろうか。

注: エキサイトブログのときの投稿です。

2010/03/01

言葉が専門家と一般人をつなぐ

こんばんは。

先日24日に休みをとって、第1回産業日本語研究会・シンポジウムに行って来ました。大雑把にいえば、人間にもコンピュータにも分りやすい日本語を作ることを目指した研究会です。

その中で、「理解しやすい日本語を作る先行的な取り組み」として、司法の分野と医療の分野が紹介されていました。これらの場合、「専門家にしか分らないような日本語を一般人にも分るようにする」ことを目的とした取り組みです。

興味深かったのは、その取り組みの構造が恐ろしく似ていたことです。

まず目的が、「必要に迫られて」ということです。司法の分野は裁判員制度の導入で、医療の場合は「インフォームドコンセント」です。

これまで裁判は、検索、弁護士、裁判官という、いずれも司法試験を通った人で行われてきました。そこに司法の素人である裁判員が加わることになります。正しい判断をするためには、正しく理解しなければ行けません。そのために、専門用語で構成された法律、冒頭陳述や求刑など裁判で作成される文章を理解できるようにしなければならないということです。

医療の分野の「インフォームドコンセント」も同様に、治療の方針を患者側が納得した上で進めないといけないので、納得する前に理解できる必要があります。それまでは「先生にお任せ」であったので、説明の必要すらなかった場合もあるのですが、これからそういう訳にもいきません。
その改革のプロセスも似通っています。その専門家と、専門外の人 (その中で特にNHKなど日本語で伝えるという意味では専門家) でタスクを作ります。数ある専門用語の中から重要なものをピックアップし、ひとつひとつ専門家が意味を説明し、非専門家が分らないところを聞いて、それからどういう言葉なら理解できるのかを議論します。

またこのプロセス自体も手探りで作って行ったと言うことです。

タスクメンバーの関与の仕方が変わって行ったというのも共通しています。最初はやり方がわからないことによる試行錯誤もあるし、専門用語をどうやって簡単にするのかが難しいこともあって、それほど皆さん乗り気ではなかったようですが、次第にこの議論が面白くなって来たと言うことだそうです。みなさん素人と言っても別の分野では専門家な訳で、知的好奇心を刺激するのでしょう。また何でも真剣にやれば次第に面白くなって来るものです。

面白かった例は「冒頭陳述」を「検察が考えるストーリー」 (すみません今資料がなくてうろ覚え) に言い換えるときに、検察側の反発が大きかったということです。「ストーリー」というと、如何にも作り話に聞こえ、検察側が誘導しようとしているみたいに聞こえてしまいます。しかし、本来裁判はこの冒頭陳述が証明付けられるかを争うプロセスです。有罪率が高かったり、推理ドラマでは裁判前に犯人が参りましたと言うところを見せられて来ていますから、日本人は検察のいうことは正しいものと捉えがちです。またマスコミも、冒頭陳述のそういう位置づけを説明せず、あたかもそれが実際にあったことをそのまま報道しているかのような書き方をしています。

結局この「ストーリー」でいくことにしたそうですが、この名前の変更だけでも、これまで常識と思っていたことを考え直すきっかけになるでしょう。それは検察にとっても同様じゃないかと思います。これまで正しいものとして受け止められて来たものが、そうでないかもという目で見られるのですから、自ずと説得力のある書き方に変わってくるのではないでしょうか。

ただ本当は単語の意味の問題だけではないのですけどね。そういう意味で、次のイベントは気になります。

2010年3月7日 裁判員裁判におけるコミュニケーション・デザインの学際的研究

携帯投稿

(エキサイトブログの話です)

初めてiPhoneでメールによるブログ投稿をやってみたけど一定文字数で勝手に改行が入るのな。
みんなどうしてんの?

それからゆきさんにはiPhoneからも写真付メールが送れるって言ったんだけど、先に文章を書いて後で写真を添付するって出来ないみたい。最初に写真を指定してそれから書き出すようですね。

以上後で改行を取り除きました。

束芋展に行って来た

こんにちは。

津波警報が出ている中、湾岸の埋め立て地に行って来ました。地下鉄のみ
なとみらい線は避け、横浜駅から歩くことにしました。日産のグローバル
本社の中、吹抜けの二階が一般の人も通れる通路になっていて、新高島の
ジャックモール方面へそのままつながっています。吹抜けの一階が日産の
ショールームになっているので、ついつい衝動買いしたくなるようになっ
ています (しないしない)。

束芋は、線画中心のドローイングと、そのアニメーションをメインとした
アーチスト。アニメーションも部屋の両壁と床に投影する作品や円筒の内
側に投影する作品もあり、むしろビデオインスタレーションですね。

モチーフは、指や足など人体の一部、髪、自動車電車自転車、花、昆虫、
イカやタコ、液体、抱き合う男女など。道だと思っていたものの先が足
だったり、指の付け根にまた指が生えていたり。

こういうとグロテスクなのかと思われるかもしれないけど、そんな感じは
しません。私が鈍感になっているのかもしれないですが。エロチックとい
う感じもほとんどしない。ただ不思議とか面白いという感じでした。

束芋 - 断面の世代 | 横浜美術館 3月3日まで。



2010/02/28

ジュリアン・オピーと小瀬村真美

おはようございます。

ケントリッジ展へいくと、所蔵作品展も同時に見ることが出来ます。早川良雄展はその一部分の企画でした。

時間があまりなくて、他の所蔵作品は駆け足でしか見ていないのですが、その中で目に留まったのが、「動く風景画」というような作品。外に面した休憩室のような部屋の窓とは反対側の壁に展示してあります。

説明を見ると、ジュリアン・オピーという人の作品で、「日本八景」シリーズの4作品。
国立美術館の所蔵作品データベースというのがあるんですね。ここでは作品自体は見ることができませんが。

「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港
「日本八景」より 真鶴半島の上の月
「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山
「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ

「彫刻」という分類になるんですね。

「動く」と言っても、枝が風で揺れたり道路に車が通っていたりする程度で、風景そのものを見るように楽しむことができます。特に気に入ったのは、夜景が海に反射して、灯りが揺れているもの。
View of Moon over Manatsuru Peninsula. (かすかですが音が出ます)

この絵はフラットに色づけをしたイラスト風なのですが (カットアウト加工というらしい)、以前「日本×画展(にほんガテン!) しょく発する6人」で見た、小瀬村真美の動く屏風絵を思い出しました。小瀬村真美の作品は日本画なので和室に向いています。どちらも好きですが、どちらかというと小瀬村真美作品がより好きです。

小瀬村真美: 「四季草花図」 (小瀬村真美サイト > works > works_02 > 四季草花図)

同じような作品で、Lee Lee-Nam という人の作品 (→ YouTube "Digital Eight-fold Screen 2008, by Lee LeeNam") があるのですが、これはちょっと違和感がありました。小瀬村真美を見た後だったので、「おっ、いいかな」と思ったのですが、明るすぎるし、動きが派手すぎるように思ったのです。今回見たジュリアン・オピー作品は、そういう意味で抑制が利いていて良かったと思います。

ところでジュリアン・オピーに戻りますが、公式サイトには、動く風景画以外のタイプの作品も多く載せられています。その中で、人物画 (例えばArtwork > Painting > 2007) の感じはどこかで見たことがあります。

画像検索したら、以下の記事にありました。

SCRATCHBRAIN.BLOG 2009/10/25 「ジュリアン・オピー個展に行ってきた」

Blurというグループのアルバムのジャケットでした。私はこのグループは知らなかったのですが、アルバムのジャケットはどこかで見たことがあります。

The Best of Blur
Blur
B0000509DR

いろいろ脱線しましたが、所蔵作品展でジュリアン・オピー作品に出会ったのも脱線な訳で、それも一つの楽しみでしょう。行かないことにした「医学と芸術展」も、ダミアン・ハーストと松井冬子だけじゃない訳で、行くと何か新しい発見ができただろうと思います。

終ってから盛り上がるケントリッジ展

いや私が気がついてなかっただけかもしれないですが。

こんにちは。

先日、メディア芸術祭の後に、東京国立近代美術館で行われていた、ウィリアム・ケントリッジ展へ行って来ました。

ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える
そしてドローイングは動き始めた……


最初に京都国立近代美術館で行われ、東京に来ています。その後は広島に行くそうです。

もともとこのアーチストの存在を知らず、計画には入れていなかったのですが、チケットを譲ってもらったので行ってみることにしたのです。同じ場所で開催されている早川良雄展は行ってみようかと思っていて、会期も同じく14日までだったので、併せて見にいけると思って。

ケントリッジ作品は、ドローイングのコマ撮りで作るアニメーションが中心です。原画を複数用意して順に撮影するのではなく、原画を一部消しながら書き加えて行きます。明確なストーリーがある訳ではなく、そういう意味では石田尚志と同様、抽象画のアニメーションです。

一つの大きな部屋の複数の壁を使って複数の作品を展示というか上映しています。音声はその部屋ではレシーバーを借りてチャンネルを合わせて聴くのですが、金曜日ですが建国記念日と土日の間ということもあって、結構込んでおり、すぐには借りることが出来ませんでした。一旦残りの作品を一通り見てからその部屋に戻って来て、レシーバーを返す人を待ってやっと借りてみることができました。

ケントリッジ展自体は好みが分かれると思いました。全体的に暗いトーンの作品なので、私も最初はちょっと自分に合わないかなと思いながら見ていました。ユーモラスではあるんですけどね。

私が興味を引かれたものは、ドローイング2枚を使って鏡を使って立体視できる作品などがあります。それから、真ん中に立てた鏡面円筒に反射させるとちゃんとみえる不思議絵がありますよね。上からテーブルに投影することで、それを動画にしている作品も面白い試みと思いました。







[追記: 京都国立近代美術館の中の人 (@MoMAKyoto) が、この作品の解説のありかを教えてくれました。
キュレトリアル・スタディズ 03 ウィリアム・ケントリッジ???Part II: 新収蔵作品研究《やがて来たるもの(それはすでに来た)》]

これ以外にもあります。→ 京都国立近代美術館 (MoMAK) MoMAKJapan さんのチャンネル

前評判はよく分らないのですが、金曜日でも結構混雑していたので、話題のアーチストなんだなと分りました。ちょうど京都国立近代美術館がツイッターを使っていることが分り (@MoMAKyoto) 、フォローを始めたら、「もっと早く行くんだった」とか「2時間じゃ足りなかった」とか「見逃したー」という声に対してひとつひとつコメントを返しており、やはり後になってからじわじわ盛り上がって来たのだと思います。特に「見逃して残念」と言う声には、3月から始まる広島展を勧めていました。

広島近辺の人は一度行かれると良いと思います。本人によるレクチャー/パフォーマンスが、4月16日に行われますのでこの日は狙い目です。

さて、明日は森美術館で行われている「医学と芸術展」の最終日なんですが、どうしようかな。東京マラソンのコースのそばじゃないのですが、東京の主要駅は混雑しそうです。横浜美術館で行われている束芋だけにしようかな。

2010/02/23

誰もが最終着地点を目指す

こんばんは。スキージャンプもフィギュアスケートも着地は大事だよね〜。

FriendFeedには、ブログやFlickr, Picasaへの写真の投稿、FacebookやTwitterの投稿、はてななどブックマークの登録を集める機能がある。みんながFriendFeedを使ってくれるのなら、いろいろ巡回しなくてもここだけ見てれば大丈夫。

だけどFriend FeedからTwitterに投稿を流す機能もある。それぞれがTwitterに流してくれるのなら、Twitterだけ見てればいいか。Twitterだけ使っている人もいるし。Foursquareなど、Twitterと連携して投稿をTwitterに流せるものもある。

ユーザが集まるところだからそこにFeedを集めるのか、そこにFeedが集まってくるからユーザが集まるのか。

さてそこにGoogle Buzzの登場ですよ。Twitterの投稿をGoogle Buzzに流すことはできる。逆方向はFeedTweetというサービスがベータテストを行っているけれど、そんなにメジャーになっていない。

そうするとGoogle Buzzが最終地になるのかな。そのポテンシャルはあると思う。Gmailユーザは何もしなくても使うことができるので、最初からユーザが揃っているといえる。

しかしまだ実際にはGoogle メールを使っている人でもBuzzに投稿している人はあまりいないような感じ。私もBuzzに書き込みはしたけれども自分でもたまにしか見ないしな。最初はTwitterからBuzzに流す設定をしていて、私の投稿が最後に集まるところをBuzzにしたこともあったのだけど、自分でも見に行かないところを最終集約知にしてもあまり意味がないしな。で、結局それはやめちゃった。

Google Buzzのようにコメントが続くかぎり最初の投稿が何度も上がってくるものよりも、どんどん流れて見えなくなっちゃうTwitterのほうが心地いいように思える。

2010/02/14

Google Buzz は Google Wave の布石か

おはようございます。バズー!とかみんなで言ってもTwitterは落ちないから大丈夫! (「バルス!」とそんなに似てなかったか ...)

先日Google Buzzが公開されて、早速使って見ている。

地図情報との連携があるのでfourspace対抗かと思ったんですが、一般的にはTwitter対抗と見られていますね。

ユーザーを探すのが苦労するね。アドレスを知ってないといけない。いやもちろんTwitterだって同じなんだけど、メールアドレス公開することになるからみんなそこで躊躇してるんだろう。またメールを公開するということは、一緒に記述されている姓、名も公開されることになる。これは盲点で、私も以前エキブロ仲間のイベント用Googleカレンダーを共有するという時に初めて気付いた (→ Exbloggers カレンダー - 昨年9月以来新規投入イベントはありませんが)。

そんななか、フォロー数を一気に80まで増やしてみた。フォローされると、相互フォローを促すような表示が出るんだもの。なんかmixiのマイミク申請みたいで、相互フォローしないといけないような気になる。

で、その結果、カオスです。興味のない情報が並んで、その中に興味を引かれるものがあるのだけど探すのに一苦労。

また、投稿にコメントができるという点も、一つの投稿がとる縦幅を広げていて、一覧性を悪くしている。コメントは閉じられていれば良いのだけど、前回見た以降にコメントがあるとそれらは展開されて表示される。そして新しいコメントが加わると元記事の並びがまた上の方に上がって来て、何度も同じ記事を見ることになる。

これは鬱陶しいと思ってたが、それを評価する意見もある。

Yuuka Lingさんの"twitterでは「1200人も」フォロワーがいるのに、つぶやいても何の反応もない件。 "へのコメント
高橋伸行 - twitterの場合は@で返すと、どの発言に対する返事か分からないことがあるし、
時間が経過すればするほどこの問題は拡大していく。
だけどbuzzの場合はどんなに古い話題でも的確に繋がるから返事がしやすい。
投稿ごとにミュートすればいいみたいではあるが、ミュートすると新しいコメントがあったことが分らなくてミュートした効果が分らないかも?

確かにツイートは何に対するリプライか分りにくいけど、分らないもので特に興味が持てなければスルーすれば良い。こちらは元の投稿に興味がなくとも見せられるからなあ。フォローしていない人のコメントも入るというところも違いが生じるところ。

同じ発言でも、フォローしている人の発言とそうでない人の発言では、重みが異なるし意味が異なる。と思っていたら、ちょうど昨日やってた津田大介と坂本龍一の対談ライブストリームでたまたま聴いた部分で同じことを言っていた。

Twitterではフォローしている人のリプライ発言が、自分のフォローしていない人に対するものだった場合にはタイムラインに上がって来ないという仕様も、今考えてみるとなかなか良い。自分で、このリプライはみんなに見て欲しいと思ったら、@マーク付きIDが先頭にならないように、さらに他の人も話題が分るようにキーワードを含めた形で文章を書いて、投稿すればよい。コミュニケーションを意識しつつそれなりのコントロールができる。

Twitterではタイムラインでは上がって来ないけど、その人の場所へ行けばその日との発言は全部見ることが出来て、その人が誰と対話しているかを知ることができる。その人の考え方を知ることができる。一方、Google Buzzではその人がどこにコメントしているか分らない。それは旧来のブログやSNSでも同じだけど。

こういうと、やはりTwitterは、人に視点をおいて、人と人をつなぐメディアなんだと分る。
一方、Google Buzz は? 先程のYuuka Lingさんのコメントにこんなのがあった。
KOZO HIRATA - 今はTwitterよりBuzzのほうが、ゆるくていいし、古い話題でも過去の経緯が分かりやすいです。
フォロワーが多ければ多いほどTwitterでは、発言に気を使いますが、こちらは、テーマが決まっている分、発言はスレッドの中身のみを考えればいいので楽です。

掲示板のスレッドなんだね。人よりも「話題」に視点をおいている。

2チャンネルの掲示板のスレッドは誰でも立てられるけど、それは誰でも見られる場に課題提起をすることだ。一方 Google Buzz なら自分をフォローしてくれている人しか見ていないだろうから、話題を切り出すハードルが低い。そういう意味では、その話題もその人にリンクした側面が強くなるため、旧来の掲示板よりは「人」に重心を移しているとは言えるのだけど。

で、ようやく表題に書いた話題にたどり着く。

このような半分閉じて半分開いたような話題空間は、今までなかったんじゃないかな。いやもちろん掲示板を作るサービスはいくつもあって、それを使って参加したい人にだけ知らせるという方法はあったのだけど、参加したい人に知らせるのも強制しているようで気が引ける。自分の周りで、参加したい人にだけ参加してもらいたい、そういうニーズにぴったりあったものはなかった。

本来そこは Google Wave が狙っていたところではないかと思う。でも Google Wave は、招待制をとったことで参加者が少ないし、誰が参加しているかも分りにくい状況が続いている。また、どこで話題が立ち上がっているかも把握できない。私もいろいろ試してみたが、最近放置状態だ。

そこで GMail のアカウントを持っている人なら誰でも使えて、GMail でのつながりのある人は自動的にフォロー関係を持つように設定して始めたのではないかと思う。機能面でもGoogle Waveのような多機能からおとしているのではないかと思う。今はGoogle Waveのような履歴は残らないが、自分が書いたコメントは書き換えできる。きっと今後は、議論が荒れるような事態が起こるようになって、履歴が必要になる。そうしたら満を持してGoogle Waveのお出ましだ。

というストーリー。穿ち過ぎ?

サイバーアーツジャパンとメディア芸術祭

こんばんは。オリンピックの開会式はでっかいメディアアートだよね。

先週6日には、石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流展 (→ 記事)、レベッカ・ホルン展 (→ 記事 ) の後、レベッカ・ホルン展と同じ東京都現代美術館で行われている「サイバーアーツジャパン アルスエレクトロニカの30年」を鑑賞して、サイバーアーツジャパン展 シンポジウムも聴いてきました。

文化庁メディア芸術祭協賛事業「サイバーアーツジャパン-アルスエレクトロニカの30年」 公式ホームページ

この展覧会は、文化庁メディア芸術祭の協賛事業という位置づけになっています。文化庁メディア芸術祭は14日で終るというので、12日に行ってきました。あわせて同じく14日に終るウィリアム・ケントリッジ展にも行って来たのですが、それはまた別の機会に。

「第13回文化庁メディア芸術祭」

サイバーアーツと行っているのは、 東京都現代美術館 HPの記述
アルスエレクトロニカとは?
1979年にドナウ河畔のオーストリア・リンツ市で創始された、世界最大の電子芸術フェスティバルです。2009年で30周年を迎え、アルスエレクトロニカ・センター(美術館)/フェスティバル/グランプリ/フューチャーラボという4つの柱を通じて、デジタルアートとメディアカルチャーの国際的拠点を形成しています。
で対象とされているものを指しているようですね。メディアと言っても漫画などのように産業化された形態のものは入らないようです。いや、ポストペットや明和電機のオタマトーン、TENORI-ONも出展されていたので、ビジネスになっているか否かは関係なく先端的かどうかの差なんでしょう。

逆にメディア芸術祭では、漫画やアニメーション、ゲームなども扱っており、それぞれの部門で賞を出しています。

サイバーアーツジャパン展では、TENORI-ONと、風船につけたカメラからの視点から会場を見る作品を体験してきました。また、展覧会とは別の部屋で行われていたロボットタイルも体験してきました。下記映像とはちょっと違いますが、5つのタイルが動いて、常に上に乗っている人の動きをキャッチして常に移動する方向に進めるようにします。







シンポジウムでは、アルスエレクトロニカの発展の歴史や日本との関わりについて話されました。炭坑の街リンツ市が、斜陽産業の石炭に依存する体質の脱却を図るために始めたことなどは興味深い。また、継続させるためにはビジネス的な視点も重要で、アルスエレクトロニカは国営放送との協業で、ファンドを得ると同時に国内外での宣伝活動になり集客上も益があったことが話された。ビジネス視点はようやく日本でも意識されて来ているが、重要だと思います。

メディア芸術祭では、Memo Observatorium という作品を体験してきました。円筒形の透明ブースの真ん中に座ると、発泡スチロールのビーズが風に乗って壁面を高速で回ります。ある程度長く入っていると、だんだんビーズの回転の流れが変わって来ます。たくさん並んでいるからちょっと申し訳ない気になりますが。

ベアリング・ブロッケン IIという作品も面白かった。大量のベアリングを順次重力で射出して、鉄琴にあて、その跳ね返った次の鉄琴にあたって ... というのを繰り返して音楽を作るもの。すごく正確なコントロールが必要なものだと思います。今回の映像じゃないですが、 ベアリング・ブロッケン II の映像がありました。→ ベアリング・ブロッケンⅡ

これからいくとしたら最終日しかないのですが、「第13回文化庁メディア芸術祭」のHP の下の方にあるPDF会場案内図やスケジュールをチェックしておいた方が良いと思います。ちなみに、最終日14日は午前中シーグラフ2009、午後はテーマシンポジウム、15:40から「サマーウォーズ」だそうで、全てが魅力ですね。

2010/02/12

レベッカ・ホルン展

こんにちは。

6日は、レベッカ・ホルン展にも行って来ました。これは14日までなんですが、同じ東京都現代美術館で、アルス・エレクトロニカに関するシンポジウムがあるということで行って来たのです。

東京都現代美術館
レベッカ・ホルン展
−静かな叛乱 鴉と鯨の対話


この人はTVで初めて知りました。TVに出ていたのは、顔に鳥の羽根が外向きについたマスクをつけて、その羽根で相手の顔をなでるというパフォーマンスの映像でした。他にも鉛筆を外向きにつけたマスクで壁をなぞり壁にドローするというのがありました。下記映像の前半部分は指に鉛筆をつけて両壁に同時にドローしています。







これは自分の感覚器官の拡張と言う意味があるそうです。このように道具を自分の身体の先端につけると、その道具の先端が自分の身体の先端であるという感覚を持つらしいです。以前ソニーのコンピュータサイエンス研究所のオープンハウスへ行ったことがあるのですが、そのときに茂木さんがそう説明していました。

このような映像作品がたくさんあって、全部あわせると1日では見きれないそうです。上記 "Berlin" も42分の作品です。私は展示室にオープンにある作品だけで、映写のための部屋で上映されている作品は見ることが出来ませんでした。特に「ダンス・パートナー」はリンク先に出ている画像が魅力的で見てみたかったのですが。

映像作品のスケジュールもリンク先に出ているので、これから行く人は予め計画を立てて行くと良いと思います。

それから土日には午後3時から学芸員による解説のツアーがあります。これもたっぷり1時間あります。これも含めて計画しておいた方が良いでしょう。

これは展示室の作品、ほとんどが動く彫刻、というか機械なのですが、これらの作品の解説です。私は一通り見た後にこのツアーに参加したので、ほとんどの作品を二回見ているのですが、話を聞きながら見るのも、それはそれで良かったです。

この動く彫刻の一部は下記で出てきます。







ツアーの後も時間があったのですが、その後「サイバーアーツジャパン—アルスエレクトロニカの30年」も見たかったので、ここはこれで切り上げました。ちょっと詰め込み過ぎました。

2010/02/11

石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流展

こんにちは。



会期末ぎりぎりの6日に行ってきました。

東京都写真美術館
躍動するイメージ。
石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流


第1部 アニメーションの原理、第2部 抽象アニメーションの源流、第3部 <特集展示>石田尚志、の3部構成になっています。

第1部 アニメーションの原理は、覗き窓から見るパラパラ漫画 フェナキストスコープ (→ Wikipedia) など、プリミティブなアニメーション装置が展示されていました。手回し式で自分で操作するのもありました。フェナキスティスコープは日本語で「驚き盤」っていうんですね。

第2部 抽象アニメーションの源流は、フィルムに直接処理をするような実験的なものがありましたが、正直できたものにどういう価値があるか分りませんでした。カンディンスキーなどアニメーションじゃないものも展示されていました。アニメーションに興味があっただったか、アニメーションに影響を与えただったか、とにかくそういうものもあわせて展示されていました。

第3部の石田尚志の作品がやはり一番興味を惹かれる存在です。すっかり忘れていましたが、横浜美術館で滞在制作 (→ アーティスト・イン・ミュージアム横浜AIMY+NAPブログ: 石田尚志・映像制作プロジェクト アーカイブ) を行っていた人でした。そこで作られた作品も上映されていました。壁、床にペインティングを行い、また、映写機で壁に写したものを少しずつコマ撮りしていってアニメーションにしています。石田尚志独特のムニュムニュがムニュムニュ伸びて行く姿が面白い。横浜では見る機会を逃していたので、ここで見ることができて良かったです。



恵比寿ガーデンプレイスは初めて行きました。JR駅の発車時の音楽がビールのCMで使われているやつなんですね。

2010/02/01

Heart Art in TOKYO 2010

こんにちは。

実は、DOMANI・明日展2009に行った後、同じく国立新美術館で行われていた、Heart Art in TOKYO 2010 も見てきました。ハートアートコミュニケーション (展覧会全体のページ) というNPOが厚生労働省やエイズ予防財団行っているAIDS啓発キャンペーンです。
開催会期:2010年1月21日(木) 〜2月1日(月) ※1月26日(火) 休館
開催会場:国立新美術館 (東京都港区六本木7-22-2)
主  催:Heart Art Communication
後援 (予定):厚生労働省、文化庁、財団法人 エイズ予防財団、東京都、港区、港区教育委員会、社団法人 東京都医師会、フジテレビ、産経新聞社、ニッポン放送
協  賛:オカモト株式会社、共栄印刷株式会社、株式会社 遊美堂
協  力:日本エイズストップ基金、HIVと人権情報センター
出品点数:合計約500点
出品作品:洋画、日本画、水墨画、彫刻、工芸、写真、書道、文藝等

無料なので軽い気持ちで入ったのですが、500点もあるので、ひとつひとつじっくり見る気になれず申し訳ありませんでした。書道は全部飛ばしたし。

基本的に公募展なので、一人一人の出展者は有名な人ではないのも、ひとつひとつに時間をかけてみなかったことにつながっていると思います。この作品が、DOMANI展のほうに置かれていたらありがたがって見ていただろうなと、自分で思いながら見ていました。その一方で純粋に作品として訴えかけるものがないような気もしますし、じゃあその訴えかけるものがどこから来るのかというと答を持っている訳でもない。

その中でも興味深く見たのは、革工芸、手織、和紙、押し花などの作品。その手法自体に意味があるからだと思いますが、奇を衒わずとも平凡な作品にならないかもしれません。

そう思いながら見て行ったら最後に日比野克彦の作品がありました。最後においてあると言うだけで特別な扱いがされている訳でもなく、作品自体も一般のみなさんの作品の中に溶け込んでいました。もしかして他にも一流アーチストが紛れていたのを私が見逃していたのかもしれません。

No Man's Landのフランス政府の鷹揚さのこと、DOMANI展における文化庁の在外研修制度のこととあわせて、何を選んで育てるのか、選ばれるのは何かなど、答えはないけど考えていたのでした。

2010/01/31

No Man's Land 続き

こんにちは。

前の記事で作品のことを触れていなかったので、とってきた写真をあげておきたいと思います。個々の作品と作者のメモもちゃんとできていないので、あまりコメントできないです。申し訳ない。



外の様子。車も作品の一部です。右の写真は不要になったオフィス什器にペイント等を施してガレージセールをやっていたもの。もう全部売り切れたそうです。



企業もブースを出していました。左はエールフランス。右はプジョー。ここは作品がというよりロゴの変遷が面白かったので撮影してきました。シトロエンもありました。



参加型の作品。切り絵で作った街のシルエットを映し出します。



サビーヌ・ピガール。化粧品と食事のマッチングはエロチックです。



廊下も壁も庭も作品の場です。トリコロールとフランスパンはよくモチーフに使われていました。うちのブログの検索キーワードランキングで松井冬子と並んで上位に来る松井えり菜も出展していました。あんまりきれいなものでもないので小さく載せておきます。



最後のはDANDANSから。それぞれ制作過程を伺ったアーチストさんの作品をあげています。多くの方が来られていて、年齢も近いのでお互いよく話をしていました。卒業制作展どうすんのとか。
No Man's Land は今回限りなんですが、DANDANSはこれからも定期的に行われると思いますので、機会があれば是非また見に行きたいと思います。

これらを含め撮って来た写真を起きました。→ Picasa Web Album No Man's Land 10/01/29

2010/01/30

No Man's Land

こんばんは。

先日Twitterに流れて来た情報。
これも行かないと。創造と破壊@フランス大使館 − 最初で最後の一般公開 http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article3719
リンク先 (No Man’s Land 【ノーマンズ ランド】) 見てみました。
創造と破壊@フランス大使館 − 最初で最後の一般公開
フランス大使館新庁舎オープンに伴い、旧庁舎では日仏のアーティスト70人が参加するアートイベント『No Man’s Land』が開催されています。一般公開は2009年11月26日から2010年2月18日まで。入場無料。解体前のフランス大使館旧庁舎を訪れる唯一のチャンスをお見逃しなく!
開催期間延長決定!
今は「2月18日まで」って書いてありますが、先日見た時は1月31 日までって書いてありました。今週末までじゃん! 会期末に行くと混雑しそうです。今日もともと休みをとっていたので、行って来ました。



とはいえ、今日も結構な人が来ていました。ダーガー展のときの原美術館ほどじゃなかったけど。

これにあわせて別館では日本の若手作家の集団 DANDANS の作品展も行われていました。作家が傍にいて、制作方法など聞くことができます。こちらは本当に31日までのようです。

全部見たら3時間以上かかってしまいました。ついでにどこか別の展覧会に行こうかなと思っていたのですが、断念。いや残念でなくて、このイベントだけで十分満足しました。

ところで感心するのはフランス政府の理解の良さと言うか度量の広さですね。現代アートなので、これって芸術なん?と思える作品ばっかりなのですが、それをそのまま出している。日本政府が漫画、アニメに対する態度が、世界で受入れられたから利用しようというようにみえるのと対照的です。

注意: このイベントは、月曜日〜水曜日が休館日になっています。ちゃんと調べずに行ったのだけど休館日にあたらずによかったです。

2010/01/25

DOMANI・明日展2009

こんばんは。

国立新美術館で行われていたDOMANI・明日展2009に、最終日に行って来ました。

副題は「未来を担う美術家たち」で 〈文化庁芸術家在外研修の成果〉です。上記ページから引用します。
「DOMANI・明日展」は、文化庁の在外研修制度(新進芸術家海外研修制度)により、海外派遣された若手芸術家の成果発表の場として1998年より毎年開催され、今年で12回を数えることになりました。昨年より、会場を国立新美術館に移したことで、スケールアップした2回目の本展は、美術部門の様々なジャンルより12名の実力作家を選出し、現代日本の美術の一断面を切り取って紹介するものです。
全然知らなかったのですが、もう12回目だということでもっと早く知っておけば良かったです。

以下特に面白いと思った作品の感想。

栗本夏樹の漆の作品が面白い。「上杉の胴服II」は自動車のボンネットに漆を加工したもの。栗本は日本と他の文化の融合を目指しており、パレスチナ、韓国の文化との融合は明確に示しているのだが、ボンネットはイギリス文化だろうか。

伊庭靖子の作品は油彩なのだが、陶器の表面の透明感、柔らかいクッションの上の刺繍の立体感が感じられる。

吉田暁子の作品は壁を含めた部屋全体を用いたインスタレーション。糸を張った中に紙で鳥を表現していたり、蜘蛛の巣を表現していたりして、ステッチ・バイ・ステッチ展の手塚愛子作品を思い出した。

呉亜沙の作品は可愛い。特に自分のニューヨークの体験を日記風の巻物にして英語でテキストを書いているのが気に入った。出口のショップで薄いパンフレットが売られていて、1100円もしたのだけど買っちゃった。

藤原彩人の陶器で作ったレリーフ作品の大きさには圧倒される。こんな大きなものが陶器で作れるのだと思った。大きいものはいくつかに分けて焼いて組み合わせているのだが、その組み合わせ部分もきれいにあっている。

浅見貴子の墨の作品は、最初はなんだ白黒かよと思ったが、その墨の色にも表情があって (墨より黒い絵の具をあわせて使った作品もある)、立体を感じさせる。

ほかの作品も楽しめた。それぞれに個性があって。

全体の感想としては、今更なんだよと思われるかもしれないが、大きいのはいい!ということ。藤原彩人の作品だけでなく絵画もそう。伊庭靖子の作品も大きいからディテールが生き透明感が出せるんだと思った。浅見貴子の作品も印刷してみると良さが分らない (って久々にカタログ買っちゃったけど)。

そういえば、秋野不矩とか鴻池朋子とかアイウェイウェイとかの作品も大きいものだったな。そういうものか。

同じ展覧会に行った人のブログを事前には見ていなかったのですが、この記事を書くにあたって検索した中で次のブログ記事が目に留まりました。

はろるど・わーど (2009-12-22) 「DOMANI・明日展2009」 国立新美術館

展覧会の写真があります。承認を得れば撮影することができたんですね。それからショップに伊庭靖子作品のハンカチがあったのに気付きませんでした。行く前に見ておけば良かった。ショップは展覧会に入らなくても買えるのですが、それも今日までだし。

いただいたトラックバック

Tracked from はろるど・わーど at 2010-01-27 21:48
タイトル : 「DOMANI・明日展2009」 国立新美術館
国立新美術館(港区六本木7-22-2)「DOMANI・明日展2009」2009/12/12-2010/1/24国立新美術館で開催中の「DOMANI・明日展2009」へ行ってきました。新美術館で2度、それ以前の損保ジャパン時代を含めると、今年で12回を数えるに至った展示ですが、一応、DOMANIとは何ぞやということで、その概要を公式HPから転載しておきます。「DOMANI・明日展」は、文化庁の在外研修制度(新進芸術家海外研修制度)により、海外派遣された若手芸術家の成果発表の場として1......more