2007/11/28

「けまらしい」って言葉...

... 初めて聞いた。うーん、出だしが「野良妊婦」のときと同じだ。

ARTIFACT@ハテナ系 (加野瀬さん) 「けまらしい」の変化

この中で引用されている内容を引用する。
http://twitter.com/nekosuzu/statuses/413494382
ふーむ。けまらしい、とは、見知らぬ人たちが出会って圏を作りつつあることへのDISりを意味していたが、今は、既に知っている人たちの馴れ合いをDISることを意味している。

これをみると「けまらしい」は、ネット用語らしいということが分かる (「DISり」、「DISる」も分かんないけどネット用語だろうな)。きっと実在する言葉、方言かなにかをネット用語で使い始めたのが定着したのだろう。「じぇらしい」みたいな...

... と、思っていた。しかし、加野瀬さんの次の文についているリンクをたどってみるとそうでないことがわかる。
Twitter検索 : けまらしい
非常に多く使われていて驚いた。

検索結果の中にこんな発言があった。
けまらしいを造語だと知らない人がいたのか…

ここにはリンクも示してある。
http://d.hatena.ne.jp/koseki/20040723/nareai
「あの人たちが仲良くするせいで私が不快になる」っていう気持ちを表現する新しい言葉を作ったらどうか。たとえば、「けまらしい」と言うことにしよう。

って全く語源がない言葉だったのか!

全く語源もなく、ということはその言葉の成り立ちに共感できるポイントもなくて、定着させることができるというのは、恐るべき才能といえよう。まだ名詞だと新しい意味を定義することはやりやすいと言えるが、形容詞ですからね。相当世の中の空気と言うか共通の価値観を嗅ぎ取って、またうまく切り取って(意味の外周を定義する)、さらには音感的にその意味と親和するものを選ばないといけない。

「DISる」も含めて、はてなキーワードに登録されていた。モヒカン用語なのか。
けまらしい
DISり
DISる

「DISる」は"disregard " (無視 - する) のことかと勝手に理解していましたよ。

追記 (2009.08.02): 辞書に載って話題になってる。
goo辞書 「けまらしい」の意味 (提供元:「大辞林 第二版」)

2007/11/22

四字熟語クイズ - ジャックと四字熟語の木

こんばんは。問題が「○肉○食」だけで意味が示されてなかったら「焼肉定食」も間違いとは言えないよな?

やってみた。→ goo辞書 > 「ジャックと四字熟語の木」

初級: 四字熟語もゲームも簡単
中級: 四字熟語自体は知らないのが多いがゲームは簡単
  -- 読みが書いてあったり、三択で他の2つがあからさまにまちがい、とか
上級: 四字熟語も知らないし、ヒントもない

というわけで、初級中級は10問正解、上級は5問正解で「まあまあ合格点」とは言われたものの、あてずっぽが多かったから合格とは言えないな。

ゲームをやっている間は意味を確認するヒマなんかないですが、終ったら正解した分の四字熟語の意味をじっくり調べられますよ。

民営化になって

こんばんは。渚のポストマンです (ってわかんないか)。

まあ聞いて下さいよ。

アメリカの銀行に手紙を出す用があって、民営化になったJPで料金を調べようとしたんです。

トップページ
> 国際郵便 http://www.post.japanpost.jp/int/index.html
> 料金・日数を調べる http://www.post.japanpost.jp/cgi-charge/
1. 送るものの種類を選択 → 手紙
2. 送るものの重量を指定 → 20グラム
3. 差し出す都道府県を選択 → 神奈川県 (全国一律じゃなかったっけ?)
4. お届け先の国・地域を選択 → アメ... アメ...、... あれ?

よく見ると、
 国・地域名の順序は基本的に50音順ですが、漢字表記の国・地域については順序が下になっております。
 また、アメリカ合衆国については「米国」、イギリスについては「英国」の表記になっております。
って、なんでわざわざ「米国」と「英国」だけ漢字表記なん?わざわざ最後のほうまでメニューをたどらないといけないの?

よくみると「米領サモア」なんてある。「サモア」が米領でないとたどりつけないじゃないの。「フランス」はカタカナなのに「仏領ギアナ」て。「オランダ領アンティール」ってこちらはカタカナ表記。「フォークランド諸島」には「英領」ってついてない。これで探せるのでしょうか。

で、ここまで選んで、「次へ」を押すと、こんどは、
5. 州・省名等を選択
って、違うんですか? これもアイウエオ順だし。泣く泣く「天知る地知るペンシルバニア」なんて口ずさみながら調べましたよ。やっとみつかりました。

昔は、地域別の表になっていたとおもいます。そっちのほうがずっとはやく探せるのに...

今でもあるんじゃないかと思って探したら、さきほど1〜4を選択して「次に」ボタンを押した、そのボタンの下に「料金表」ってありました。こんなところに...

これだと、通常郵便物だと、世界を3つに分けてあるだけ。「差し出す都道府県」も、米国内の州も全然関係ありません。はやく気づくようなところに置いとけって。

なんだ最初からそれにすればよかったと思いながら、通常郵便物で、北米が含まれる第2地帯に進みました。ここではじめて
発送手段: 船便、航空便など
サービスの種類:手紙とかはがきとか小包とか
をメニューで選びます。

さらに罠がありました。

普通ここで予想される「決定」とか「次へ」を期待するじゃないですか。それがないんです。

料金自体は既に分っていたので、ここで断念してしまいました。

さて、このレポートを書くにあたって、もう一度このページに来てみました。どこにリンクがあったか忘れたのでもう一度試行錯誤して。

ようやく分りました。「決定」とか「次へ」じゃなくて
「変更」
というボタンでした。そこを押すと、その下に、大きさや重さ別に整理した料金表が出るのです。

おわかりでしょうか。この「変更」というのは、メニュー選択で発送手段などを変えてみて別の結果を得るためのものだったのです。
最初から出すな!

民営化したら、効率優先になって、これまでよりもサービスが悪くなるだろうと言われていました。でもこれって民営化関係ないですよね。つい「そんなの関係ねえ」って使いたくなっちゃいました。

2007/11/16

ExciteとSkypeが業務提携

おはようございます。エキサイトのトップにSkypeのロゴがあるのは気づいていたのですが、昨日発表されたばかりだったんですね。下記で知りました。

FPN Excite×Skypeのケータイへの衝撃

この中で、
ライブドアとの提携は様々な要因があって失敗に終わったわけですが、このExciteとの提携はいろいろと事業シナジーが見込める印象で、上手くいく予感がしています。
とあって、「こいつエキサイトのこと知らねえな」と思ったのですが...

中身をみるとなるほど期待させる要因がいろいろあるようです。それもエキサイトの本気度に依存すると思います。「がんばってください」って棒読みさせないでもらいたいと思います。

リンク: Skypeブログ Excite & Skype業務提携

勝手にサービス改善委員会(2) "中の人"を出せ

こんばんは。いや、"中の人"などいない、なんてタテマエを言われても...

以前、ブログ向上委員会から「ビジネス目的のブログ利用について」というアナウンスがありました。これに対しては、何が変わったんだ? というので、ユーザの間で議論になりました。しかし結局分らずじまいになったと思います。

そのとき「エキサイトビジネスブログ」というポータルみたいなのも出来たけど、これもエキサイト流で、作りっぱなし。ねらいも明確にされないまま、いつの間にか終っちゃってました。

そのとき私が意図を推測したのがこれ。→ 「ビジネスブログ元年」 (2005年 2月 5日)
ビジネス利用とは何かを推測した結果得られたのが次の2点。
・企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして
・イントラブログ: 企業内情報共有、ナレッジマネジメント
  -- 後者はエキサイトではあまり想定していないかもしれません
後者は除外しているので、エキサイトの意図は前者だろうということになります。

作りっぱなしで何のサポートもしていない (ように見える) だけでなく、エキサイト自身もビジネス活用を全くやっていません! 山村社長ブログは、相変わらずグルメと旅行の話題が中心。たまにはビジネスの話題も出るにはでるけれど、「顧客とのコミュニケーション」にはなっておらず、コメント欄さえあけていないし、トラックバックも放置です (私の先日のトラックバックにはコメントを戴きましたので全くないわけではないようですが)。
エキサイト向上委員会は、ブログの形式をとっているものの、単なるプレスリリースで、こちらもコミュニケーションになっていません。

やっと今日の提言になります。「"中の人"を出せ」というのは、「ビジネスブログ元年」の中で書いた
新製品 (新車) キャンペーン時には開発者の声が直接伝わるブログなどがありますね
というのを意識しています。

実を言うと、自動車の開発者のブログってそんなに魅力があるとは思わないのですよ。昔と違って今は自動車は常に動向をウォッチして待ち望むものではなく、買い替える直前に比較検討するくらいなものでしょう? 開発者の声なんかどうでもいいですよね (「ガイアの夜明け」のGT-Rの開発ストーリーは良かったけどね)。

一方、ブログやその他のエキサイトのサービスは毎日使うものでしょう? 次にどのような改善がなされるか気になるし、意見を表明してそれが改善に寄与したらいいですよね。向上委員会のような顔の見えないなにかよりも、多少オタッキーで非モテでもそこにキャラクターが見えると余計にそう思うでしょう。いや写真を出せと言ってるんじゃありません。その人の言葉で個性を出した方がいいということ。

ネットの先には人がいる、ということはネットサービス企業であるエキサイトこそ知っているはずじゃないのかな、と思うのです。

2007/11/13

勝手にサービス改善委員会(1) このコミュニティを"売り"に

こんばんは。EN博には行けなくて申し訳ありません。

エキサイトブログのトップのフラッシュ広告で、エキサイトコンテンツの「ブログtoメディア」、公式ブログのアンジェラアキなどに混じって、EN博の宣伝もありましたね。これまでエキサイト一般ブロガーのイベントに対して何の関与もしてこなかったエキサイトなので、ちょっとびっくりしました。

「打席にたとえるのは違うのでは?」で、
エキサイトの魅力は、ユーザのコミュニティにあると思います。さらに、コミュニティを活性化する動きは、トラックバック企画や「エキブロ新聞」など、ユーザの中から生まれています。
と書きました。このEN博もユーザのコミュニティから生まれたものですね。

さて、この「勝手にサービス改善委員会」の最初の提言は、
「このコミュニティを"売り"にすること」
です。

コミュニティで行われる展覧会やコンサートなどのイベント、出版やそれに伴うサイン会、ボランティア活動、そしてトラックバック企画などの告知リンク集ページを作り、カレンダー形式で並べる。イベントの告知自体の詳細はブログにさせて、そのページへのリンクを投稿できるようにする。リンク集に載せるには検閲が必要かもしれません (リサイクルショップのフリーマーケット出店などで埋まっても困るしね)。

今回のEN博の広告がその端緒となればよいなと思います。

それから、エキサイトによるレポートを載せる。今週のピックアップブロガーが個人に着目したものなのに対して、コミュニティに着目したもの。

ブログ界の流行を掬いとるのもいいかもしれません。例えば脳内メーカーがはやっているとか。

地味だけどいいなと思っているのは、今回のリニューアルでの変更点で、"RSS"が"友達の最新記事(RSS)"となったこと。エキサイト外のブログも読んでいるので、別にRSSリーダーを使っているのですが、エキサイト内だけのRSSも同時に使っているのですよね。そしてそれはどう使い分けているかというと、エキサイト内のRSSはまさに「友達の最新記事」を知るために使っている。

他にもコミュニティを支援するサービスはいろいろ考えられるかもしれませんね。アイデアのある方は「勝手にサービス改善委員会」にご参加下さい。ってコメントかトラックバックで意見を書いてっていうだけなんだけど。

追記: EN博をトップページで広告してくれただけでなくて、お花まで贈ってくれたそうですね。→ ぞうけーさっかな日々: 銀座にて

2007/11/12

食べる側にも問題がある、のか?

おはようございます。山岡士郎です (ウソ)。

食品の偽装問題は、ブランドをありがたがり、ものの価値を自分で判断できない消費者のほうにも問題があるという主張が散見されます。それはある程度あたっているでしょう。
しかしこれはどうかな。

毎日新聞 2007年11月11日 余録:本能の衰退 (魚拓)
人間の世界では、今や腐った食べ物の目安は「賞味期限」表示だ。ところが、その偽装問題が後を絶たない。「白い恋人」を皮切りに、「赤福餅」、船場吉兆の菓子と続くと、あきらめに似た気さえしてくる▲「食べる側にも問題がある」との声も強い。確かに、腐っているかどうかはにおいでほぼわかる。にもかかわらず、もはや味やにおいだけに頼るのは難しい。加工食品の大量生産の裏で、危険を感知する人間の本能が弱っているのかと思うと複雑な気分だ
食べる時に悪くなっているのが分るんじゃ遅いんだってば。買う時に匂いかいだり色つやを見たりできない品物の話なのに、「危険を感知する人間の本能が弱っている」と言われても。

賞味期限が「おいしく戴ける」期限の目安であって、それを過ぎてもしばらくは安全面で問題はないことは知っている。だから賞味期限が来たからといってすぐに棄てたりしないし、賞味期限前に全部食べなくちゃとも思わない。そうやってしばらくおいておいて、いざ食べようと思うと痛んでいたりしては困るのだ。

売る側が、賞味期限が過ぎたものをすぐに廃棄してしまうのはもったいないという主張は分る。棄てるんじゃなくて賞味期限が近いものを半額にして売ればいいんじゃない。買うよ。廃棄しているのは、値下げするとそれを待つ人がいて、全体の平均価格が落ちるのを嫌っているだけだと思う。セブンイレブンのように食品を廃棄して行くことを戦略に組み込んでいるところもある (→ 2005年 06月 11日「食品の廃棄はもったいない」)。

確かに指摘が行き過ぎているところもある。原材料の表示が使っている量の順と違うという指摘もあったな。しかしこれは、マスコミがそれをニュースとして報道しているだけであって、消費者は批判していないでしょう? マスコミこそそういう問題の大きさをとらえる感覚を身につけてもらいたいものだ。

消費者はそんなにバカではない。企業側は、消費者を裏切ると会社の存続すら危うくなることを理解する必要がある。

そういう意味で東電などつぶれない企業の偽装はなんとかならないものか。

2007/11/10

製菓用品売り場にて


うちの奥さんが、スーパーでみつけて、証拠写真を撮ってきてくれました。

あざらしは鮮魚売り場だろ(違。

Songs for FINCA

iTunes Store: Songs for FINCA
ナタリー・ポートマン選曲によるプレイリスト。

たんなる慈善じゃなくてビジネスであることが重要、といいながらこの企画はチャリティなんですが、でもチャリティの対象は単なるチャリティではなくマイクロファイナンスで自立を支援するFINCA International。中田の記事でマイクロ保険のことが触れられていて思い出しました。マイクロファイナンスというのは、マイクロクレジット、マイクロ保険などを総称していうものだそうです。

16曲入って、PDFブックレットがついてて、1200円。お得だ、ってチャリティでお得なのはどうなの?ってことなんですが。

中田英寿責任編集

って、COURRiER Japon 037号 (2周年記念号) の表紙にでかでかと出てる。

COURRiER Japonは世界の新聞雑誌から選んだ記事を集めて構成しているのだが、今回は中田がテーマを持って選んだ記事で構成される特集がふたつ。

ひとつは「ASIA 可能性に満ちた国々」。引退後の中田の旅は、アジア各国を回っている。その中で感じたことを的確に伝えられるような記事を選んでいる。カザフスタンの未来都市、ブータン - バイクの旅、中国シルクロードの緑化作戦、ミャンマーのロックスター、の4つの記事で構成されている。

もうひとつは「世界を幸福にするビジネスとは」。慈善ではなく、継続可能なビジネスとして、みんなが幸福になれる取り組みを集めた。フェアトレード、マイクロ保険 (マイクロクレジットの保険版)、エコ商品などを扱っている。

そのほか、中田へのインタビューと、中田の旅自体を同行取材した記事がある。

まずインタビューだけ読んだ。私はサッカーはあまり知らないし、中田のことも、とっつきにくさからあまりよく知らないのだけれど、特集に組んだ2つの視点がよく分るものになっている。そしてその視点は、私がこれまで考えてきたことと近く共感できる。

これからそれぞれの記事をじっくり読んでみようと思う。

追記: カザフスタンの未来都市=新首都アスタナ
黒川紀章 カザフスタン新首都アスタナ計画
Central Markets
Khan Shatyry Entertainment Centre -- 巨大テント
Palace of Peace and Reconciliation -- 平和と協調のピラミッド

2007/11/07

打席にたとえるのは違うのでは?

おはようございます。

山村社長ブログは、久々にグルメ以外のトピックでした。

新しいサービスへ 「バッターボックスに立て!」 11月6日
 ワクワクして初日を迎える。しかしほとんどのサービスはヒットしない。受け入れられないのである。確率的には、受け入れられるサービスの確立はきわめて低いのである。しかしここからがスタートである。受け入れられなかったら、「見切り千両!」。見切って、止めて、次へいく。見切れば、千両儲かるという意味なんだ。三振した原因を考えているうちに、次のバッターボックスの事を考えるんだ。「打てなかった。しかし次は打つ!」この気持ちで次のバッターボックスに立つわけである。世界一のイチローだって、4割バッター。ようは10回中の6回はアウトになるんだよ。10回中、3回ヒットを打てば素晴らしいバッターなんだ。7回のアウトを会社は責めない。
次々と挑戦するのは良いと思いますが、「三振した原因」は考えた方がよいと思います。

このサービスが打席だったら、バッターは今の打席の反省の上に次の打席を考えると思います。それはサービスの良かった点悪かった点をレビューした上で、改善して行くと言うことです。

しかしエキサイトのサービスはそのような改善がされていないのがほとんどです。少なくともユーザはそのように認識していません。いわば使い捨てというか放置状態。次の打席はなく、次々と代打を出しているようなものです。
サービスの評価は上司や、私がするのではない。サービスの評価はユーザーがする。
確かに最終的な評価はユーザでしょう。しかしその前に会社としては十分な検討を行った方が良いと思います。野球で例えていえば、ここで「監督」、「コーチ」は何をしているのでしょうか。

監督=社長の仕事は、バッターを次々とたたせることではなく、作戦を立ててバッターに与えることだと思います。ホームランを待つのではなく、ヒットエンドランなど積み上げて試合に勝つことを目指さないといけません。

エキサイトの魅力は、ユーザのコミュニティにあると思います。さらに、コミュニティを活性化する動きは、トラックバック企画や「エキブロ新聞」など、ユーザの中から生まれています。

一方エキサイトからは、「マンション」や「ネームカード」のキーワードなど、コミュニティに着目したサービスが立ち上がってはいるものの、それらは独立に存在し、それらを連携させるような動きはありません。Lastfmも同様に、同じ嗜好をもつユーザ間を繋ぐものだったのですね。

サービスがバラバラなだけでなく、ユーザへのプロモーションも足りないのではないでしょうか。向上委員会からのアナウンスは非常に事務的で、これだけでユーザが飛びつくとも思えません (それにしては新しいサービスを試してみてくれるユーザが多いとも思いますが)。公式ブロガーに使ってもらって感想を書いてもらったり、山村社長自らが使って良さをアピールしたりする必要があると思うのです。そういえば山村社長とネームカードの交換をさせていただいたので、使われていることはいえるのでしょうけど、それを知っている人は少ないよね?

最後に一点。
サービスの評価は上司や、私がするのではない。サービスの評価はユーザーがする。
その評価にユーザの時間が使われていること、そしてそのサービスにはユーザによって作られた資産がたまっていることを忘れてはいけません。

これまでのエキサイトへの提言:
2004年 12月 19日 顧客が作る「サービスの魅力」
  -- ユーザが資産だということを認識する必要がある。
2006年 06月 02日 ネームカード大プッシュ
  -- どういう戦略なんだ?
2006年 06月 18日 エキサイトブログはなぜ他と違う魅力があるのか
  -- なぜ忠誠心があるのか?には答えは出なかったけど、この忠誠心があるユーザコミュニティを大事にすることが必要だ。
2006年 07月 09日 2.0つけてるだけ?
  -- 2.0つけてるだけ?

追加: 勝手にサービス改善委員会
(1) このコミュニティを"売り"に (2007/11/13)
(2) "中の人"を出せ (2007/11/16)
(3) あの人のイラストをスキンで使いたい! (2007/12/31)

2007/11/03

Tokyo Designer's Week 2007

おはようございます。山本寛斎です (ウソ、ってしかも今回はファッションデザインじゃないから)。

Tokyo Designer's Week 2007に行ってきました。一昨年行ってまた行きたいと思っていたのですが、昨年は行けなかったんですよね、元気がなくて。

今年もコンテナ展から見に行きました。空間をフルに使った展示が多くてそれが楽しいんですよね。だけど今年は数が少なかったな。サムスンと学生コラボも出ていなかったし。


上はそのうちのひとつで、多摩美と三洋電機のコラボ。この中を通り抜けるんですが、人が写っていないのでなんだか分らないですよね。 多摩美環境デザイン学科のブログがあるようなので、そちらをご覧下さい (→ 「東京デザイナーズウィーク2007出展風景」)。

一昨年は学生の展示は見に行かなかったのですが、今年はコンテナ展のほぼ全体をカバーするステージを組んであってその上で行われていたので、そのままの流れで行ってきました。一昨年行かなかったのは実はどうせ学生の文化祭みたいなもんだろうと軽視していたというのも理由にあるんですが、すみません、私が間違っておりました。なかなか楽しかったです。単なるアイデアレベルだろうとも思っていたのですが、しっかり造ってあるものが多くありました。ベンチなど私が座っても安心なくらい。

一番良かったのは、みんな嬉しそうに説明してくれること。この点は文化祭みたいですけど。

学生展の全体のテーマが「環境」だったようで、環境との調和を目指した公園の施設やリサイクル回収箱などが多くありました。またコンテナ展も同様で、環境省チーム−6、ソトコト、三洋電機エネループとそれらと学生のコラボ展が大きな割合を占めていました。

コンテナ展のひとつに富士通 + GK TechのRe: Shadowgraph Projectがありました。最初行った時は休憩直前で入れず、休憩時間が終わる頃に行ったら調整中でなかなか入れませんでした。ちょこちょこ調整が終るのを伺って、やっと入ることができました。

これはプロジェクタから映し出された映像を影で遮ることでインタラクションする新しいインターフェースの提案。

最初のステージでは、手の影を動かすとそこに文字が生まれる。
次のステージは、棒を動かすとその影から水滴 (の映像) が出てそれで花を育てる。
最後のステージでは、棒を振るとインクが画面に降り掛かる。

上記リンクで皆さんの作品を見ることができます。壁紙としてダウンロードできるって言ってたんですが、それはまだのようですね。

J-WAVEの特設カフェがあって公開放送をしていました。オープンカフェで音は周りに聞こえてくる。ライブも途中挟まれていて、聴いたことのある歌が流れ出したので行ってみたのですが、いっぱいで入れませんでした。遠くから顔は判別できなかったのですが、伊藤由奈。ちゃんと調べておけば始まる前から陣取っておけたのに、ちょっと残念でした。

下は入場パス (一般参加者用)。紙紐を渡され、自分で結んで首にかけるようになっています (笑)。

追記: 専門誌のレポート

PingMag 2007.11.09 ベスト・オブ・デザインウィーク2007:拡大版トップリスト!

ミナさんがコメントで書いてくれている日本館の和風アニメってこれかな?


Team Lab: Beautiful Japanese Animation II

2007/10/29

Safari 3 不調

おはようございます。サファリ(SAFARI)は、日産車体が製造、日産自動車が発売する四輪駆動車である、だそうですよ。

Leopardと一緒に入ったSafari 3なんですが、こちらにも問題がありますね。

まず、禁則処理ができていません。行頭に「。」や「、」が来ますし、英単語の途中で改行されるなんて前はなかったと思うのですが。

それからよそでも既に取り上げられていますが、RSSに問題があります。
ページ “feed://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/atom.xml” を開けませんでした。 エラー:操作を完了できませんでした。(PubSub エラー 203)(PubSub:203)。 Safari メニューから“Apple にバグレポートを送信”を選択し、エラー番号とこのメッセージが表示される前に行った動作の説明を記載してください。
ひとつこれが出るとどのRSSも同じになります。

アクティビティモニタを使ってPubSubAgentというプロセスを止めると一度はうまくいくのですがその後別のRSSをみるとまた同じ症状がでます。

RSS一個だけをみるという使い方は普通しないのですが、RSSをまとめてみるとリスト作成にめちゃくちゃ時間がかかって終らないことがあるんです。最初それは配信されないRSSだったり正しくないフォーマットのRSSのせいかもと思ってひとつひとつチェックしてみたのですが。

はやくアップデートを出してほしいです。

2007/10/28

Leopard導入! メモリ増設! Photoshop Elements 2.0動かない!

こんばんは。レパード(LEOPARD)とは日産自動車が製造・発売していた高級パーソナルカーである、だそうですよ。

Apple Storeからの連絡では配送は10/25にになっていて、これでワシントンD.C.在住のMac使いを悔しがらせることができる!と思っていたのですが (実際に買えばこのhitoよりも悔しがらせ方は強力かと)、結局配送は26日でした。午前中だったのだけど留守にしていたので、結局帰宅するまで手にすることができませんでした。休みとれば良かった、ってドラクエかよっ!

一応バックアップをとって、インストール開始。まずDVDのチェックからってこれも相当時間がかかったのですが、インストールが始まって結構経ったと思った時点で見てみると、「あと1時間30分」と出てたので、そのまま寝てしまいました。

今日は別に頼んでいたメモリ 1GB × 2が届き、初めてiMac G5 の中をあけて設置しました。これまでは512MBで、喘ぎながら動いていたんですが、気持ちよく動くようになりました。(追記) 512MB メモリ (PC 3200 DDR SDRAM) あまったので、希望者に贈呈します。

Mail, Safari, iTunesを立ち上げて... さらに意味もなくGoLive 6とNeoOfficeも立ち上げてようやく半分を越えたくらい。

ところがこの過程で立ち上げていたPhotoshop Elements 2.0が起動しない! えー!? 撮影した写真をブログに載せる時には必ず使っていたのに。今回も金ぴかのメモリを写真に撮ったのですが。

もしかして私だけ? と思って検索したら、トップに同じ症状の人がヒットしました。
林檎園 2007年10月27日 LeopardでAdobe Photoshop Elements 2.0起動せず

いつまでも古いの使うのが間違ってるのか。十分使えるんだけどなあ。4.0も持ってるんだけどMacBook用にしてるしな。どうしましょ。iPhotoは写真がどこに保管されているのか分らないのであまり使いたくないのですよ。GIMP入れるかな。

それ以外にもいろいろあるようですね。もうまとめサイトが出来ていました。えらい人がいるものです。
Do you run on Leopard ? - Mac OS X 10.5 Leopard対応情報 -
Intel Mac でアップグレードインストール(上書きインストール)を行ったユーザからトラブル報告が相次いでいます。クリーンインストールを強くおすすめします。
だそうですよ。MacBookにもいれようと思ってファミリーパックを買っているのだけど、入れる前に知ってよかったですよ。

あ、それから、今回からOS 9用のプログラムは動かないんですね。今まではほとんど動かしてなかったけど、メモリ増設したら気持ちよく動くかなと思って試してみようと思ってたんですが。

2007/10/26

その他90%の人たちへのデザイン

PingMagの家紋の一つ前の記事にも注目。

その他90%の人たちへのデザイン (PingMag 2007/10/24)

その他90%の人たちへのデザイン、って "computer for the rest of us" とかそういうことではありません。発展途上国の人々の生活を助けるための製品。安くできて今役立つもの。電力などインフラが整備されていない場所でも使えるもの。そういうものを集めた展覧会がDesign for the Other 90%

最初に出されているのは、タイヤ型の水の容器Q-Drum。転がして運べる。なぜこのようなものがなかったのかと思いますよ。


One Laptop Per Childも含まれていて、教育も重要ではあるのですが、まず命を守るための技術、デザインに惹かれます。

キュレーターのシンシア・E・スミスさんの言葉
私はこの展示を見た人々が、貧困にピリオドを打つためのアクションというのは私たちの誰もができることなのだと気づいて、様々な可能性に目を向け始めてくれたら、と願っています。
何かの問題を解決するとき、自分の得意分野で考えがちではあるのだけれど、そうでなくともイノベーションは起こせるということを意識しておかないといけませんね。

こんな家紋

こんばんは。雷門ケン坊です (ウソ)。

ちょっと前にはやったKAMONだけど、自分のが何か明かさなかった人がいたな。

きっとこんな家紋だったのではないかと想像しているのだけど...

雷紋だそうだ。
【雷】 雷紋のあなたは努力家で困っている人を見過ごせない親分肌。言動はつい過激になってしまう傾向があり、好き嫌いもはっきりしているようです。また感情の移り変わりが激しいのも特徴。自分の感情を上手にコントロール出来れば多くの人に慕われる明るい人生を送れるはずです。


ところで、PingMagでこんな記事があった。

遊び心溢れる動物の家紋 (PingMag 2007/10/25)

そのトップに紹介されていたのが兎紋。きっと釣られる人がいるはず。

家紋データベースは、CREST JAPANにあります。

あ、そういえば「もやしもん」が始まってたんだ。録画しとかなくちゃ。

追記: fumi_oさんは綾鷹のKAMONで兎紋だったそうですよ。

2007/10/24

メタルはいけてるぜ


鉄鋼業界の採用ページ {注:ドメインを継続しなかったためか別のサイトになっています]
(写真は「マーティーの発展途上国」より)

メタルがいけてるんではなくて、マーティ・フリードマンだけがいけてるんだと思うんだけどなあ。日本語ができて歌謡曲やJ-POPに詳しいので結構活躍してますね。

英語番組では「英語でしゃべらNight」でよく出てきます。あ、「ジュークボックス英会話」がまた始まってた! またそれに気づかず最初のほうを見逃した! とほほ。

日経トレンディでは「マーティ・フリードマンのJ-POPメタル斬り/延長戦」って連載コラムやってます。毎回チェックしてなかったけど、他の人とは違う視点で書いてあって面白いですよ。

クランベリーの収穫方法って知ってた?

いや私も知らなかったんですけどね。

AFPBB News 2007年10月23日 真っ赤に色づいたクランベリー、ベラルーシで収穫始まる
クランベリーの収穫方法は独特で、まず畑に水を張り収穫機でかき回した後、ツタから離れて水面に浮き上がった果実を収集する。
乱暴だ (笑)。

こちらにも情報がありました。→ U.S.A. クランベリー / クランベリーについて
「ウエットハーベスティング」と「ドライハーベスティング」の2種類の収穫方法があって、これは「ウエットハーベスティング」。
クランベリーのほとんどはウエットハーベスティング法で収穫されます。まず、ボグに水をはり、収穫機でかき回します。蔓から離れたクランベリーは、実の真中に小さなエアポケット(空洞)があるため、水面に浮かび上がってきます。囲いで集めたクランベリーをベルトコンベアーでトラックに積込み、加工工場へ運びます。
「ボグ」というのは低木の蔓植物のことで... (間違い:正しくは「酸性の泥炭が蓄積している湿原」) ってそんなに詳しく調べたい訳じゃないので、興味のある方は上記「U.S.A. クランベリー」のサイトへどうぞ。

追記: 収穫の映像がありました。



2007/10/23

これはヤヴァイ

こんばんは。Z.O.E.です (って分らないか)。

iTunes Storeで予告編ビデオが配信されていました。

XBOX 360用ソフト Ace Combat 6 解放への戦火

これやばいです。

理由1: XBOX 360を買いたくなる。

理由2: ブログでは平和主義者を装っているが、実は敵機を撃墜し、敵基地にクラスター爆弾を投下するのが快感であることを思い出させる。

理由3: Ace Combat 5で行き詰まっていることを指摘される。

うー。

2007/10/22

万華鏡クイズ

おはようございます。岩崎宏美です (ウソ)。

バーチャル・カレイドスコープのサイト Mille Fioreがブログで出しているクイズ
クイズコレナァニ?No.51  (リンク切れ)
さっぱりわかりません。ウサギみたいな気もするけど...

挑戦してみてはいかがでしょう。賞品もあるよ。

Mille Fiore (アーカイブ) には作品集のほかにスクリーンセーバーや壁紙もおいてあります。

2007/10/16

水の展覧会 2

こんばんは。waterboyです (ウソ)。

以前水の展覧会に関して書きましたが、また水をテーマにした展覧会が行われます。

21_21 DESIGN SIGHT 佐藤 卓ディレクション「water」

TBS「世界遺産」をとるつもりで録画予約していたら、半分「情熱大陸」が入っていて、そこで佐藤 卓が取り上げられていたので知ったのでした。

前回の「チョコレート展」がチョコレートに関係あればなんでもありだったので、今回は「水」をテーマにしていればなんでもありなのかも。「超撥水」素材を利用した作品もあるそうで、楽しみです。

ポスターに使われている逆さにした傘のマークは、「雨水利用を呼びかける世界共通のマークとして提案」しているものだそうで、ルールに従えば自由に使って良いそうですよ。このブログおよびこの記事は「雨水利用活動」ではないのでルールからはずれますが (ポスターのイメージの中には入っていますけどね)。

「雨水利用活動」という意味で、Blog Action Dayのテーマとしてもあいますね、ってもう15日過ぎてましたよ。

ヤトロファって何?

こんばんは。Blog Action Day ってどこ行っても見ないのだけど、私だけかつがれたのだろうか。損している訳じゃないからいいけど。

COURRiER Japon 11月号に、FORTUNEからの記事
次世代バイオ燃料の注目株「ヤトロファ」って何?
っていうのが載っています。

で、「ヤトロファ」って何?

・毒性が強く食用に適さない。→ 燃料に使っても食糧の需給を圧迫しない。
・乾燥した土地でも通年栽培できる。
・作付けから生産まで3年 (ヤシ油は7年)、寿命は50年。
・種子から40%もの油を精製できる (大豆は18%)。

・英国の石油会社BPが着目し、合弁会社を設立した。
・欧州全体のバイオ燃料の需要18%にあたる年間200万tの原料油を生産する計画。
・欧州では2020年までに輸送用燃料の10%をバイオ燃料にする目標だが、
  現在のバイオ燃料でまかなうためには生産量を9倍以上にする必要がある。

アフリカでも育つということで、アフリカに現金をもたらすという意味でも、アフリカに注ぐ太陽エネルギーの転換先としても、そしてもちろん化石燃料の代替という意味でも有用だと思いました。

環境政策と言うと、どれだけ効果があるのか疑問だったり、原発推進のようにこれって別の意味で環境によくないんじゃ?と思えるものが多いです。もちろんヤトロファもここで触れられていない弊害もあるのかもしれませんが、少なくともバイオ燃料作物を栽培するために森林を切り開いたり、食糧の高騰を招いたりということがなく、トウモロコシよりも良さそうです。

このように新しい取り組みが、いろいろな場面で取り組まれ、より良いものが選ばれて行けば良いのにと思います。

2007/10/15

もう愛が溢れてしょーがない

こんばんは。

先日「Lifetime Respect -女編-」のことを書いて、「歌詞をもっとちゃんと聴きたくなりました。」って書きました。NHKのMusic Japanに登場して録画していたのですが、YouTubeにアップロードされていました。

YouTube: Lifetime Respect -女編- (→ リンク切れなので別のもののリンクを示します。とはいえこちらも公式じゃないのでいつまであるか。)

YouTubeで最初の頃は音楽ビデオもよく探していたりしたんですが、やっぱり画質は荒いし、コンピュータのファンの音と混じって音楽が流れてもあまり嬉しくないんですよね。でもiPodで見ると、ファンの雑音はないし、画質も気にならない。パワープレイですよ。

YouTubeは著作権問題はちゃんとかたがついていないし、アップするだけでなく見る方にも罪が問えるようにする動きがあるらしいんですが (見る方はYouTubeをターゲットではなさそうですが法律の文言によってはYouTubeの視聴も包含される)。

さて、その歌詞なんですが、三木道三のもともとの歌詞をしっかりふまえ、さらに良いものになっていると思います。「見てよ幸せな家族の源になる 愛がここにある」とかね。

映像も良いです。新婚時代の写真を背景にした年老いたカップルとか、子供と一緒の若いカップルなど、歌詞の世界観を素直に表現していると思います。


いつのまに ...

... こんな機能が。(エキサイトブログの時のお話です)

新ブログメニュー「うわさのキーワード」追加のお知らせ

サイドバーに凝らない人のところで見つけて、最初は外部サービスなのかと思ったのですが、エキサイトのサービスなんですね。自分のところに戻ったらついているじゃないですか。えーっと、要りません。自分のところのネームカードでランキング表示にしていると、ときどき変なキーワードが上位に上がってくるので、あわてて別の表示に切り替えたりするのですが、自分のところと関係ないキーワード出されてもねえ。

ところで、上記エキサイトブログ向上委員会のコメント欄で、
アクティブユーザがどんどん減っているので、1ユーザあたりの広告量をその分増やさないと経営が苦しくなってしまう。
↓のデータを見れば一目瞭然。
http://www.blogfan.org/service/#excite
今年1月には9万以上のアクティブユーザがいたのに、どこまでも減る一方。経営努力のなさに見合った展開といえばそれまでだが。
というのがあったので、リンク先を見てみました。

ブログサービス比較

これなかなか面白いデータですね。AutopageとかCURURUとか、聞いたことのないようなサービスと同じ程度なんですね。はてなはもっと多いのかと思ったのですが、私が見ているサイトでは多いだけかもしれない。逆に楽天とかYahoo!とかユーザ数が多いのは知名度から想像がつくのですが、私ほとんど接点がないなあ。Yahoo!の虐待弁当くらいか (「虐待弁当って何だ?」で言及した)。

それはともかく、毎回新しいサービスを始める度に、「そんなの要らん」とか、「かえって遅くなった」とか、「基本的なサービスをなんとかしろ」とか、「社長も呑気にグルメやってる場合じゃないぞ」とかいろいろ言われているのに、一向に改善の気配がないのはどういう訳なんだろう? 検索もまたちゃんとできなくなっていますよね。上記「虐待弁当」も結局Googleで探しました。

環境に良かれと思っても...

 ... 別の弊害を招くこともある。バイオ燃料のために森林切り開いたりとか。

こんばんは。マータイさんです (ウソ)。

自宅豪邸で普通の人の20倍の電力を消費しているアル・ゴアがノーベル平和賞、って冗談ですか。もっと成果が上がってからやってもいいと思うぞ。アメリカ人一人当たりの二酸化炭素排出量が減りだした! とか (ガソリンの高騰のせい以上に)。それから、彼のバックに何があるのか見極めておく必要もあると思う。佐藤栄作みたいに、実は非核三原則は国内向けの看板だけでした、てへっ、なんてことになりかねない。

えーっと、表題にもどります。

夏休みに長崎でレンタカー借りてドライブに行ったんですが、その途中に寄った道の駅で、Toriinoというフリーマガジンをもらってきました。日本野鳥の会が発行しているもので、藤原新也の写真と文など、なかなか魅力的な内容です。

その中に野鳥の会の宣伝ページがあって、オジロワシの写真にそえて、次のようなメッセージが書かれています。
自然エネルギーへの転換は必要です。
でも、私たちの立場にもなってください。
 
4月28日、根室半島で私の友達が体を断ち切られ死にました。
原因は、風力発電のための大きな風車。
私達の眼には、すばやい風車の動きがとらえきれず、
羽が透明に見えてしまうのです。
...
オジロワシは絶滅のおそれがあるそうです。また、日本では風力発電は環境アセスメントの対象になっていないなど、欧米に比べて野鳥の事故を防ぐ仕組みが遅れているそうです。

日本野鳥の会は、(1) 風力発電施設を建設する場所の限定、(2) アセスメントの義務化、(3) 事故の原因究明と防止策の研究を主張しています。詳しくは、
当会の活動 > 自然保護 > 法制度の改善 > 風力発電と野鳥
へ、って書いてあるんですが、そこへいってみると、表題が「風力発電施設建設計画」で、活動の履歴とリンクが並んでいて、紹介しながらこういうことをいうのもなんですが、ちょっと読む気がしません。



ところで、明日15日はBlog Action Dayですよ(9月8日の記事参照)。「環境」について記事を書きましょう! 多くの人はアル・ゴアのことを書くんでしょうね。もしかしてBlog Action Dayの企画は、ノーベル賞がアル・ゴアに行くことが分ってて立てられたのか?

しまった、今日のテーマは明日にとっておけばよかった。

2007/10/09

iPod touchを使って分ったこと

こんばんは。MCハマーです (ウソ)。

実は前のiPod shuffleは、イヤホンだけ残していつの間にか本体がどっかいっちゃってたのだ。という訳で、iTunesのバージョンは常にあげていたけど、iTunes自体も使っていなかったのだ。

「iPod touchを使って分ったこと」といっても、何を今さらって感じのものも多いけど、思いつくままリストアップしておきます。

■ iPod用ビデオ作成

・ .movファイルから → 本体だけでできる。
Going My Way (2006.1.12) iTunesを使ってビデオiPod用ファイルに変換する方法

・ YouTubeから → (ほかにもあるけど) TubeTVが便利で無料 (Mac用)
[N]ネタフル (2007.8.6) iPod用にYouTubeから動画をダウンロード/変換する「TubeTV」

■ 入手できる動画

・ Podcastで動画も合わせて配信しているところが増えた。
  - New York Times Video
  - MTV News Daily Headline
  - Avril Lavigne | Make 5 Wishes
  - Nike Football

・ iTunes Uで大学での講義、講演が無料! 動画があるところもある。
  - Steve Jobsがスタンフォード大学卒業式で行ったスピーチ。(訳 (これはH-Yamaguchi.net) は読んだことがあったけど。音声だけ。

■ タイトルが出ると曲と歌詞に興味がわく

前から持っているものはいいのだけど、新しくiTunesで買ったものや、レンタルCDから取り込んだもの (注: これ適法ですよ) はジャケットも歌詞カードもないしね。iPod shuffleで聞いているとラップなんか全部同じに聞こえるぞ。

そういうなかで再発見したもののなかに、Miss Mondayがあります。きっとレンタル屋の紹介文だけで選んだと思うんだけど、アルバムのタイトルは"Miss Rainbow"。
When a woman loves a man
ゴメンね、ここんとこ付き合い悪くて
アタイは熱情の真っ最中。[訂正: ただいま熱病の真っ最中]
...
薄情に思われちゃうのも承知
でも女同士わかって、このとおり (聞き取りなので正確でないかも)
ってあまり見たことのない感じの歌詞で面白いと思うんですが、女性から見たらどうなんでしょうね。

2007/10/03

iPod touch届いたよ

♪呼吸を止めて一秒 あなた真剣な目を... あ、こんばんは。岩崎良美です (ウソ)。

今日、iPod touchが届いてました。

一昨日の夜中に発送しましたってメールが届いていて、昨日はヤマト運輸の伝票番号が連絡されたのでチェックしたらもう東京に来ていたのです。raphieさんのような細かい追跡情報は得られなかった。せっかく対抗してアップしようと思ったのに。

で、早速分解...

2007/10/02

毎日jpが始まった

こんばんは。毎日かあさんです (ウソ)。

これまで提携したMSNが産經新聞と組むことになり、毎日新聞は独自で毎日jpというサイトを始めました。皆様のご意見を生かしました、って予告CMには出ていたのですが、どう生かされたのか分りません。

毎日新聞は大手の中では最も危ないと噂されています。こういう機会に大鉈をふるって起死回生を目指してほしいものです。

ネットがあるから逝ってよしという声もあるのですが、やはり信頼できるニュースソースはアンカーと言うかピボットとして必要でしょう。ただネットに記事を出すだけでなく、みんながそこに集まる中心であって欲しいと思います。今そういう存在がないので (ohmynewsとかJANJANとかはあるけどね)、最初に手を付けたところが大きなプレゼンスを獲得できると思うのです。産経はそこを狙ってきているのかもしれません。毎日よりも危機感がありそうですし。

私の一番の希望は、記事を消さないでほしいということですね。消されても良いように魚拓をとっているのですが、手間はかかるし、なによりここだっていつまで存続するか分りませんからね。

毎日jpの評価はこれからなんですが、現段階で最も大きなマイナス点は右のロゴですね。レタリングの素人臭さはなんとかしてほしい (もしかして佐藤可士和みたいなビッグネームが手がけていたらどうしましょ)。

追記: やっぱり代わり映えしないなあ。アーカイブも探しにくいのは以前のままだし、1ヶ月しか載せないみたい (政治のアーカイブ9月29日分 10月2日の時点で9月2日以前のリンクはない)。もしかしたらネットは重視しない宣言なのかもしれませんね。

毎日新聞の経営、ブロガー席を設けた発表会など毎日jpに関しては下記が参考になりました。
カトラー:katolerのマーケティング言論 2007.04.29: 毎日新聞がソフトバンクに買われる日
ガ島通信 2007.09.25: [ネット時代の新聞]進むMSN産経、明らかに出遅れた毎日jp
  -- ほかにも藤代さんの「ガ島通信」には関連する記事がたくさんあります。
GIGAZINE 2007.09.19毎日新聞の新サイト「毎日jp」の発表会でさらし者にされてみました

2007/10/01

長崎のバス運転手には技術がいる

こんばんは、ハミルトンです (ウソ)。富士スピードウェイは広くていいね。途中までの道は狭くて混雑したらしいけど。みんなセーフティーカーのあとを整然とついていったぞ。

デイリーポータルZに長崎のバス交通事情が載っていました。
2007.9.28 長崎・狭隘路線

最初の飯香浦あたりは、隣の学区で遠足などで途中までいったり、それ以外でもなんどか行ったことがあります。ちなみにGoogle Mapへのリンクが示してありますが、このバス路線右上の県道34号線をずっといくのではなく、途中JAのところから左上の日吉中の方向へ行って長崎の中心部に至ります。Google Mapで辿ってみて下さい (参考: 長崎バス路線図PDF - 右下あたりが飯香浦、日吉あたり)。

ここまで行かなくても私の家まで行くバス路線も狭隘路線だったのです。狭い坂を登って行く運転手はすごいないと思っていました。

ヘアピンカーブを左に曲がる時には、反対車線をめいっぱい使わないといけませんからね。で、その上のほうに割と有名なホテルがあって、他所から来た観光バスはそれを知らず、よくスタックしてました。一度朝の番組で生中継してて、わーやってるやってるって思ってみてたら、ちょうどそんなシーンになって、あちゃーって感じでしたよ。

この夏、長崎に帰って、レンタカーで佐世保まで一泊で行ったんですが、レンタカーは駅前で借りることにしていました。以前と比べかなり広くなったとはいえ、やっぱり昔の印象が強烈で。いやバスを運転する訳じゃないんですが、バスとすれ違うことを考えるとね。

ところが行く日の朝にまず墓参りにいくことになって、私は墓参りに行ってから駅に行ってレンタカーを借りるつもりだったんですが、父親が私だけ駅に先に行ってレンタカーを借りてそれで墓参りに行こうと提案するんですよ。それは固辞したのですが、もし提案を受入れていたら、4ページ目にある田上近辺を通らなければならなかったのですよ。そこをバスで通って、すれ違うときに、しみじみバスにして良かったと思いましたよ。

2007/09/24

少林寺VS忍者

こんばんは。乱太郎です (ウソ)。

過去のエントリーに対してコメントをもらったので、何か関係あることが起こったのかと思ってニュース検索してみたのですが、こんな記事があったのですね。

少林寺激怒!忍者に負けてねえ…「完敗」ネット書き込みに中国また大論争ぼっ発 (スポーツ報知 2007年9月23日)
 少林寺は忍者に負けていない—。中国武道「少林拳」発祥の地として知られる河南省の少林寺が「忍者の末裔(まつえい)とされる日本人武道家に道場破りされた」とする書き込みが、中国の主要ウェブサイトに掲載され、大騒動に発展。1500年もの歴史と威信を傷つけられた少林寺側は「悪質なデマ」と否定の声明を出して沈静化をはかったが、“少林寺VS忍者”論争は日中問題のあらたな火種になるかもしれない。
このブログエントリーのタイトルを思いついて映画みたいでなかなかいいなと思ったのですが、新聞記事中に、実際にそういうタイトルの映画があったって書いてありますね ... orz

暑さ寒さも彼岸まで

明日が秋分の日だと思っていたのですが、今日だったんですね。

2007/09/23

野良妊婦って言葉...

... はじめて聞いた。

らばQ: 情報格差──これから始まろうとしている本当の格差社会

この記事の本題とは異なるのでトラックバックは送らないけれど、この中にこんな記述がある。
みなさんは「野良妊婦」という言葉をご存じでしょうか? 野良妊婦の恐怖という記事で紹介された言葉で、このブログは現役の医師が運営しているようです。
リンク先
ほねまであいして@奴隷院長の日々 - 野良妊婦の恐怖
に定義が載っている。書き方はおちゃらけてるけど。
妊娠してもちゃんと検診を受けない素敵なライフスタイルを実践する妊婦様のこと
この言葉は知らなかったのだけど、こういう人の存在は下記記事で知った。

なぜ産科医は患者を断るのか 出産費用踏み倒しに「置き去り」 (J-CASTニュース2007/8/31)
妊娠しても産婦人科に行かず、陣痛が来て救急車で病院に運ばれる。これを産科医の間では「飛び込み出産」といい、こうした例が増えているらしい。ただ、妊婦の状態などの情報が全くないため「責任が取れない」と、受け入れを断る産科医も多い。さらに、「飛び込み出産」の場合、出産費用を踏み倒したり、赤ちゃんを病院に置き去りにする可能性が高いというのだ。
奈良の妊婦も既に妊娠7ヶ月だった。

一方、断る側の産科の事情に関しては、今回非難の矢面に立たされた奈良県立医大が当日受けれられる事態でなかったということを公表している。これは下記ブログで知った(つぶろぐ経由で知ったことを忘れてて探すのに時間がかかった)。

新小児科医のつぶやき - マスコミよ これでもヒマか 夏の夜
・当直医2名 + 応援医師1名 (深夜2:30まで勤務)
・当日の救急応需5名
・手術、分娩3件 (うち1名はもともと朝9:00から23:00までの大手術でその後の経過観察が必要)
・当直者2名は一睡もしないまま、1名は外来など通常業務につき、他1名は代務先の医療機関において24時間勤務に従事

また、ニュースになった妊婦の受け入れを断った時刻 (2回) の状況がどのようであったかを分析し、
私は医師の目から見ても「断った」のは妥当な状況判断と思います。また返事も「拒否」ではなく、本当に手が回らないので「後にして欲しい」です。こんな状況で搬送されても、まともな治療が行なえないの正しい状況判断です。医師は自分の力の限界を心得るのも重要な資質であり、無闇矢鱈に引き受けて患者の生命健康を損なってはならないからです。
としている。また、「夜間勤務医」でなく「当直医」で対応せざるを得ない勤務実態を問題視している。

これは奈良県立医大、奈良県だけの問題ではないことを、医療問題に関して継続してとりあげている団藤さんが指摘している。

お産の危機は首都圏にこそ迫っている [ブログ時評83]
特に埼玉は、産科医1人当たりの人口が全国平均の2倍近い。

奈良で妊婦が転送を断られ死亡した事件が起こった1年前にも、団藤さんは産科医の減少をとりあげている。

医療崩壊が産科から始まってしまった [ブログ時評59]
重労働に加え訴訟リスク(賠償金の問題だけでなく、刑事事件として逮捕、有罪の可能性もあるのだ)。医者は尊敬され憧れられる職業だったが、診療科目によっては、むしろ避けたい職業であることがわかる。

団藤さんは次のように警告し、問題提起をしている。
小さな県では将来、お産が出来るのは県庁所在地だけにもなりかねない。遠隔地の妊婦は、事前に病院近くにアパートを借りたり、ホテル住まいで出産に備えなければならない。少子化対策が言われる時期に、出産そのものに大きな負担が加わる大逆行。医療費の増加を食い止めることにしか関心が無かった国の医療行政が、医療の内実を放置してきた結果である。
また、その後のレポートして、

ブログ時評: 奈良の転送妊婦死亡の病院が産科停止へ

という記事をあげている。婦人科は続けるが、産科をやってもらえる医師が見つけられず分娩の扱いをやめるという。

実はうちも奥さんの実家が奈良市で、二人の子を里帰り出産した。最初の子を産んだ病院が院長が高齢により産婦人科をやめ婦人科専門になったため、二人目の子は離れた町で産むことになった。当事者は産科医の減少はずっと前から肌で感じているのだ。

2007/09/19

全米で話題沸騰!ブライダル・ブートキャンプ

こんばんは。ビリーズです (誰だそれ)。

最近クーリエ・ジャポンを定期購読するようにしたんですが、その10月号にこんな記事がありました。

全米で話題沸騰!
これぞ、究極の花嫁修業
ブライダル・ブートキャンプ


えーと、お料理とか着付けとか華道とか茶道とか特訓しますかそうですか、と思って読んだのですが...

ホントにエクササイズやってんの。アウトドアで迷彩服着てやっているので、サバイバル特訓か。
自らに試練を課して、運命の日を完璧な体型で迎え、新郎たちを魅了し、さらには意地悪な親戚たちに好き勝手なことを言わせないようにする。それが彼女たちの目指すところだ。
だって。結婚式までの煩わしい準備によるストレス (アメリカでもたいへんなのね) の解消にも役立つそうだ。

まねするところも多いため、「ブライダル・ブートキャンプ」で登録商標をとったそうですよ。さらにはテレビ放送も予定されているそうで。「将来の花嫁、花婿たちからなる小隊が互いに競いあう」そうだ。「花婿」もかよ。ねるとんか! あ、相手は既に決まっている人が参加するのか。

オチも面白いぞ。経営者は語る。
「私は、一連の新しい商標をもう登録してあります。その中には、ディヴォース・ブートキャンプというのもあるんですよ。でも、他所で話さないでくださいね。さもないと、またマネされてしまいますから

僕はサラリーマン体操で十分でございます。

2007/09/18

月餅の過剰包装、抑制される

こんばんは。エコバッグ使ってる?

過剰包装削減で思い出したんだけど、中国の月餅の過剰包装はすごいものがあります。ちょうど2年前中国に出張へいったとき、中国は中秋節前で、巷には月餅がそこら中で売ってあり、またお土産(写真)ももらったので、興味をもって月餅のことを調べてみました。そんな中見つけたこの記事、検索したらまだ見つかりましたよ。

月餅過剰包装:箱の高さは88階ビル1800棟分 (中国情報局 2005/09/08)
上海市の人々は2004年に800万箱の月餅を消費しており、箱を積み上げると上海市にある高さ420メートルの金茂ビルの1800棟分に相当する
って、分りやすい例えというよりむしろ想像がつかないというか...

で、この検索でその次くらいに引っかかってきたニュースがこれ。

月餅の過剰包装、抑制される (人民網日本語版 2007年9月5日)

最初の記事にあるのですが、昨年から規制が施行されたようですね。

いやほんとは、「中国公害:重金属汚染の涼橋村 村民の死因、8割はがん」という記事を取り上げたかったのだけど、ちょっとヘビーで...

2007/09/16

挑発するモリムラ

おはようございます。笛を吹く少年です (ウソ)。

以前記事にした森村泰昌の展覧会が横浜美術館で行われています。会期終了直前の15日に行ってきました。

「森村泰昌?美の教室、静聴せよ」展

Tokyo Art Beat イベント情報: 森村泰昌 「美の教室、静聴せよ」

いつでも行けたのですが、会期終了直前になったのは、森村泰昌本人が来るイベントがこの日あったから (「放課後:校庭は宇宙の彼方へ/新作映像上映会」)。映像作品の上映と、小林康夫氏 (東京大学教授、批評家) との対談があって、通常の入館料で参加できるのですから、お得でしょ?

展覧会自体もただの展示ではなく、全員に無料で音声ガイドのプレーヤが配られ、森村泰昌本人の解説がつきます。「美の教室」ですから、授業と言った方がいいですね。全体が6つのテーマゾーンに分けられ、それぞれ「1時間目」、「2時間目」... という時間割になぞらえています。

1時間目は「フェルメール・ルーム」。《フェルメール研究(大きな物語は、小さな部屋の 片隅に現れる)》が展示されているだけでなく、そのときの衣装やセット、合成前の写真なども展示され、作品の意図を実現するためにどのように制作したかが語られます。元になった作品もわかるように、フェルメール作品集 (展示会カタログかな?) のそのページが開かれて置いてあります。

6時間目のあとに「放課後:ミシマ・ルーム」があり、ビデオ・インスタレーション《なにものかへのレクイエム(烈火の季節)》が上映されています。これは、三島由紀夫に扮した森村が、バルコニーからアジ演説を行う姿が写されています。その演説の内容は、芸術家達へのメッセージ。商業主義に堕したアートシーンに流されるのではなく、自己の芸術性を主張せよと挑発しています。

「新作映像上映会」は、これを含めた新作3本と、旧作2本が上映されていました。新作の残り2本も演説を題材にしたもの。ひとつは、レーニンのロシア革命での演説のシーンを大阪釜ヶ崎 (日雇い労働者の街) で再現したもので、レーニンが現在の日本の状況をみてどう思うかが制作のモチベーションだと言っていました。

もう一つは、チャップリンによる「独裁者」の演説のパロディ。「私は独裁者になりたくない」という言葉とあわせ、現代の「独裁者」は、分りやすい個人ではなく、組織、国家、経済システム、時代が担っているのではないかという主張をしています。これも現代のアートシーンに縛られている芸術家達へのメッセージだと感じました。と同時に (というか本当はこちらのほうが本来の主張なんでしょうが)、マスコミや時代の空気に流される我々に対する警告なんだろうなと、一気に福田総裁へ流れが変わった政局のことを思いながら見ていました。

対談の中で森村は、三島事件が自分の芸術の原点にあることを語っていました。この年になってやっと三島事件を作品にとりあげることが出来るようになったと言っています。対談相手の小林康夫氏も三島事件には特別の思い入れがあるようで、二人で語る語る。話は分るけどちょっとつらかったぞ。

そうそう、以前リンクで示した、松岡正剛の千冊千夜 『芸術家Mのできるまで』 (森村泰昌) でも三島がメインになっています。

今日を含めて会期は2日。みんな横浜美術館へ急げ。

そうそう、ユリー・ケンサク展 桃太郎ガールの冒険 (こちらは無料) も見てきました。ユリー・ケンサクという人は初めて知りました。タイの若手女性アーティスト (お父さんは日本人)。日本文化 (昔話、かわいい塗り絵、おもちゃ、マンガ、アニメ、日本現代美術 - 村上隆とか奈良美智とか) をベースにした作品群。絵画に限定されず、素材を自由に使ったオブジェなど立体作品もあります。

2007/09/14

おまえがいうな

おはようございます。昨日も安倍内閣メールマガジン来てましたね。「内閣総理大臣の職を辞することを決意いたしました」って、いつ書いたんだ?

毎日新聞に「安倍首相辞任 歴代首相の目」という記事が載っていました (リンク-魚拓)。

◆たくましさ足りず−−海部俊樹さん

うーん、海部さんも首相やって行くうちに、目のくまもひどくなって、どんどんやつれて行ったからなあ。この人に「たくましさ」と言われても、って感じ。本人は、それを耐えたって自負があるのかもしれないけれど。

◆引き際念頭になく−−細川護煕さん

あなた、テレビでは、「途中投げ出し型」パターンの代表として扱われていましたけど。
彼は出処進退を学んでいなかったんですね。それは首相になってにわかに勉強するようなものじゃない。日ごろから身につけておくべき事柄です。
自分は最初から引き際を考えてきたように言っていますが、スキャンダル発覚をおそれて辞めたような見方をされていると思います。
自民党一党支配を終わらせ、そうした政治状況をつくり、それを制度として定着させていく。
自民党と野党連合を天秤にかけて、美味しいご馳走 (=首相の座) を用意してくれた方を選んだんだよね。出自は殿様かもしれないけど、
卑しいよね。
もうひとつはコメの開放でした。それだけやったら、さっさと身を引く覚悟でいました。
「コメの開放」は農政官僚が、もう開放せざるを得ないという状況をずっと隠してきて、自民党政権で無くなったタイミングで、これ幸いと細川に言わせたんだよね。

「消費税」を廃止して「福祉税」というのもあったな。

思い出は美しく彩られる、って感じだ。

◆悩み抜いたのかな−−村山富市さん

この人の場合は、爺表明、いや、辞意表明した時に既にお年だったので (でも今の福田さんとそう変わらないのか)、そんなに悪い印象を持っていない。それでも、やっぱり単に首相としてかつがれただけで、せっかくのチャンスに社会党としてのカラーを何も出せなかったのは情けないところだ。これも社会党凋落の一因だったことは確かだったと思う。

2007/09/13

職を賭して...

... って言ってたのは一昨日だったかな。

安倍首相:海自給油活動「継続できぬなら退陣」 意向表明、緊迫の国会開会 (毎日新聞 2007年9月10日 東京夕刊 → 魚拓)

最初そのことだと思ってたよ。

で、賭けをこの時点で諦めたのかと。相手が歩を一つ前に出した段階で、「参りました」って。相手も驚く。ってマンガか。

それか、

民主党と密約を交わして、自分の首を差し出したのか、と。これだったらカコイイかも。

でも全然違うみたいね。電車で夕刊を読んでいる人がいたんですが、その見出しには、

「代表質問に答えられない」

って書いてあった。とほほ。

当然ブログ界でも大騒ぎですな。個人的には、反米嫌日戦線「狼」さんの「坊やだからさ」というタイトルがつぼにはまった。他にも参考になった記事はあるのだが、また明日。通常は「きっこの日記」から1日遅れになる「きっこのブログ」ももう更新されているのですが。きょうはこのへんで。

2007/09/08

10月15日 Blog Action Day - 今年のテーマは"環境"

おはようございます。台風って環境破壊だよな。それとも人間が環境を壊して作ったものを壊してもとどおりにしようという試みなのか。

きっこさんが、プルプルでセクシーなクチビルを酸っぱくして、「テレビや新聞の報道を鵜呑みにするヤツはバカ」って言っているので、私もbogusnewsの記事は疑ってかかっています。

そのbogusnews の9月5日の記事、
アメブロ、ブロガーみんなで考える「Blog Action Day」を開催
ウラをとるために"Blog Action Day"で検索してみました。





Blog Action Day
プロモーションビデオ@YouTube: Blog Action Day 2007
もし全てのブログが
同じ日に
同じトピックで
記事を書いたら
何がおこるだろうか 
環境 
トゥギャザーしようぜ
我々は会話を変えられる 
今年初めて
Web界隈のブロガー達が
共有し、
議論、
アドバイス、
質問、
行動
するために
団結する 
あなたの情熱が何に向かっているのであれ、
あなたの読者が誰であれ、
10月15日に我々に加わろう。 
BLOG ACTION DAY 
この一日
一つのテーマ
何千の声
だそうです。

なーんだ。
4日夜から5日にかけて、は誤報
アメブロ主催、は誤報
今回のテーマは「RSSについて」、も誤報
だったんですね (まだ言うか)。

参加方法はこちら → Get involved!

日本語関連記事
LifeHacking.jp 8月 17日世界を変えよう。Blog Action Day、2007年10月15日
ブログへラルド 8月 20日10月15日は「Blog Action Day」 - 今年のテーマは環境に決定

2007/09/07

はてなブックマークの...

...「エントリーの編集」って以前からできるんだったっけ? そんなつもりじゃなかったのに、間違えてボタンをさわっちゃったみたいで、編集画面が出てきてびっくりした。これでブックマークするエントリーの概要が編集できるけど、編集結果は全員で共有される。
でもよく考えたら、別の画面なのだけど、「表題」は編集できたんだよね。これも共有される。文字化けした時とか使ってたんだ。そういうときはたいてい自分が最初のユーザなので気がつかなかった。

しかしよく考えると、これって、Wikipediaの編集合戦みたいなことにならないのかな。

と思っていたらちょうどそういう例が出てた。

ブックマークで、
「日本でただ一人のプログレッシブSF作家(笑)の方が怒っているようです」
というのがあって(ブックマーク)、
たどってみたら、もとのページは、
YONEDEN 米田淳一公式ブログ: [説明]検索などで初めていらっしゃった方に
というページだった。

最初何が起こったかと思った。本文の内容も関係が分りにくいし。
よく読んでみると、この米田淳一という人はネットで批判されていることが多い様だ。で、批判者に対する批判や、批判のやりかたに対する批判が書かれている。

「日本でただ一人のプログレッシブSF作家(笑)の方が怒っているようです」という表題も、アンチの人が書いたんだろうということが分る。

というわけで「Wikipediaの編集合戦みたいなこと」って実際起きていることがわかった。

でもこんなことを許していたら、自分がブックマークしたものの名前が変えられてしまう訳で、ブックマークの意味がなくなってしまうのではないかと思う。また、はてブコメントだけだったら、エントリーを書いた人の主張がタイトルでわかって、それに対する批判が多いみたいだということがわかるのだが、主張と反論の関係も分らなくなる。

またWikipediaと違って、明確な編集方針もないので、カオスに陥ってしまうのではないかな。これでは「集合知」にならないと思う。

2007/09/03

北京オリンピックより...

... 2010年ワールドカップのほうがヤバそうだ。

FACTA Online 2007年9月号:
南アフリカはいま 「無差別」犯罪大国

北京オリンピックに関しては、民度の低さや、歪んだ愛国心、特に政府黙認による反日暴動、法治国家になっていないところ、環境、知的財産権、人権、報道規制、食の安全など懸念点をあげてきた(過去の投稿)。また過去のオリンピックや万博など、会場の設備が整わず開催が危ぶまれるイベントは数多くあった (というか毎回そんなニュースを聞くような気がする)。

しかしそれよりも命が大事だよね。3年で簡単に解決する問題じゃないと思う。

こちらは本気で代替地を探しておかないといけないと思う。あ、日本でもいいよ。前回韓国との共催のせいで結局使われなかった会場もたくさんあるしね。

参考: 外務省海外安全ホームページ - 南アフリカ
  -- 「十分注意してください。」というレベルなんですが、内容をみると「どう注意すればいいの?」って感じです。

2007/09/02

They Made Frogs Smoke 'Til They Exploded

おはようございます。昨日は映画の日だったのでハリー・ポッター見てきました。今後上映予定のポスターの中で、ビアトリクス・ポターのがありました。

それはともかく... YouTubeを見ていたら、こんなのがありました。

Múm - "They Made Frogs Smoke 'Til They Exploded"

ヘンリー・ダーガー・アニメのことを思い出しました。

Múm はアイスランドのバンドのようです。ジャンルはどう位置づけられるんだろ。歌詞も探して見つけたんですが、メッセージがよくわかりません。

こっち↓のほうが魅力的かな。

Múm - Green Grass Of Tunnel

この映像は気持ち悪いかも。 Múm - Will the Summer Make Good for Our Sins?
気持ち良いサウンドが流れる。Múm - Weeping Rock, Rock
でも退屈かもね。 Múm - Ballad OF Broken Birdie (ruxpin remix II)

2007/08/30

宿題済んだ?

おはようございます。今年は9月1日、2日が土日なので、宿題の提出にちょっと余裕あるね。

宿題代行ウェブサイト、韓国で大流行 (AFP BBニュース 2007年08月27日)

「料金は1件につき8000ウォンから1万ウォン(約980円から1230円)」だって。子供にとってはちょっと大きい金額だよね。「有料で宿題を代行するウェブサイトが500サイト以上、存在している」って数もすごいな。そのうち宿題ポータルとか、価格.comみたいなのが現れると思う。

ところで、
 専門家らは、こうしたウェブサイトが子どもたちに「欲しいものは何でも買える」という間違ったメッセージを送るのではないかと懸念している。
って、間違ったメッセージとも言えないけどね。ただそんな金を持たせるほうが考えもの。また、その金が親の働きによって得られていることをちゃんと理解させないといけない。

2007/08/20

ロクロでオーナーメード

こんにちは。「それは、こんな顔じゃなかったかい?」って、それはのっぺらぼうか。

VAIOのロクロでオーナーメード、やってみました。

できた作品は...



ろくろをまわしながら、色をうまくドット状におくところにこだわりがあります。

ウソ。

PCの性能が低いのか、サーバの性能が低いのか、通信回線のせいか、反応が悪く、ずっとマウス押しっぱなしでこんなになりました。

「平和への祈り」カテゴリが続いたので、「息抜き」ね。

2007/08/19

もうひとつの聖火リレー

こんにちは。以前北京でカルフールのお店に行ったことがあるのですが、食品売り場なんか見事に現地化されていましたよ。いや、その話と違うな、これこれ。

スーダン・ダルフール危機:中国は打開へ影響力行使せよ、さもなくば…「虐殺五輪だ」  (毎日新聞 2007年8月17日 東京夕刊 → 魚拓)

以前、NHKでやっていた「アフリカ ゼロ年」、その第1回目が「スーダン・ダルフール紛争」でした。その最後にちょっとだけ中国の存在が出てきます。
中国が石油利権を持つスーダンに影響力を行使しなければ「ジェノサイド(虐殺)五輪」として歴史に残ると訴え、8日から隣国チャドの難民キャンプを起点に独自の「聖火リレー」を始めた。  
ミア・ファローさんらはダルフールに隣接したチャドの難民キャンプで「聖火」に点火。その後、聖火はルワンダ、ボスニア、カンボジアなど過去に虐殺が起きた土地を回るリレーを続けている。
ミア・ファローって名前は久々に聞いた。ユニセフ親善大使なんですね。

中国自体が直接ダルフール紛争に関与している訳ではないが、スーダン政府側についている。理由は石油権益だ。中国は石油を世界中で買いまくっており、石油に関わる事件や紛争に関して裏に中国の影がないことはないような気がする。

これまで私は、北京オリンピックに関しては、民度の低さや、歪んだ愛国心、特に政府黙認による反日暴動、法治国家になっていないところなどから懸念を表明してきた。他にもどこまで含めたか分らなくなっているが、環境、知的財産権、人権、報道規制、食の安全なども懸念材料だ。代替地を用意しておくべきだとも示唆してきたし、日本政府も、開催国としてどうあるべきかを伝えるべきだと主張してきた。しかし北京政府は動いていない。水の確保とか、マナー教育 (月に一度の「ちゃんと並ぼう」キャンペーンなど) とか、北京周辺の工場の閉鎖で光化学スモッグを減らす努力など、体面を保つための施策は行っているようだが。

このキャンペーンの良いところは、体面を重んじる中国を動かすことを狙いに据えたところ、ボイコットではないというところだろう。実際に中国政府も少しずつではあるが姿勢に変化が見られるという点もすばらしい。

この活動に学ぶべきところは多いと思います。我々も何かできることがあるでしょうか。また、中国政府だけでなく、他の問題に関しても応用ができるところがあると思います。

追記: 北京オリンピック関連の記事が毎日新聞に連載されていたのでリンクを示しておきます。
2007年8月8日 開幕・あと1年/1 「水を北京へ」水路3000キロ (魚拓)
2007年8月9日 開幕・あと1年/2 マナー向上に躍起 ( 魚拓 )
2007年8月10日 開幕・あと1年/3 懸念される取材規制 ( 魚拓 )
2007年8月11日 開幕・あと1年/4 「独立」掲げる過激派警戒  ( 魚拓 )
2007年8月12日 開幕・あと1年/5止 北京主導の聖火ルート策定 (魚拓)

2007/08/14

絶望の兵器: 伏龍

こんばんは。「伏龍」って、都内に潜伏しているお相撲さんのこと? いえいえ。

絶望の兵器とともに:/4止 伏龍  (毎日新聞 神奈川版 2007年8月12日 → 魚拓)

・海中に潜水して、海底を蹴って敵の船に近づく。
・機雷をつけた竹の棒を突き上げて、敵の船を撃沈する。
・70キロ近い潜水具。酸素ボンベがある訳ではなく、呼気からカセイソーダで二酸化炭素を吸収したものを吸って呼吸する。
・鼻から吸って口から吐く。誤ると、二酸化炭素を多く含んだ空気が逆流して中毒を起す。
・カセイソーダの入った缶が損傷すると海水と反応して沸騰する。それを吸い込むと胃や食道を焼く。
・ひとつの機雷が爆発すると、衝撃波で他の機雷も誘爆する。

「絶望の兵器」というタイトルが付けられるのが分るだろう。カミカゼや回天よりも犬死にする可能性が高いといえる。考案した人間も、それを採用し訓練させた人間も、敵に勝つことよりも、死ぬこと、死んでお国のためになったという自己満足を得ることが主目的だったと思わざるを得ない。

この「絶望の兵器」は毎日新聞神奈川版で4回シリーズとして載っていたもの。ということは他にもそんな兵器があるということだ。全部リンクしておく。

2007年8月9日絶望の兵器とともに:/1 特攻艇「震洋」 ( → 魚拓 )
-- 敵艦に体当たりするための木製ボート。

2007年8月10日絶望の兵器とともに:/2 海龍 ( → 魚拓 )
-- 2人乗りの潜航艇。人間魚雷回天と違って速度は遅い。

2007年8月11日絶望の兵器とともに:/3 桜花 ( → 魚拓 )
-- 爆弾に操縦席と翼を付けただけのような構造の「人間爆弾」。

桜花の記事からの引用
独力で離陸できないため母機に搭載され、艦船に近づいたところで切り離されて体当たり。しかし大半は敵艦隊のレーダーに捕捉され、目標のはるか手前で迎撃されていった。連合国側は桜花を日本語にちなんで「BAKA BOMB」(バカ爆弾)と呼んだ。
こんなのでは死んでも死にきれないだろう。「俺は、君のためにこそ死ににいく」なんてタイトルを聞いてどう思うだろうか。

あー、まだ「核クライシス」のことについても書かないといけないと思っているのに。「東京裁判」もあったね (これは無理かな?)。

2007/08/13

原爆に対する温度差

おはようございます。今年は原爆について書いておかないとという気になっています。

ちょっと前になりますが、毎日新聞で、原爆に対する日米の認識の「溝」に焦点をあてた連載がありました。

A−Bomb:/上 ニュージーランド人記者が見たナガサキ (2007年7月17日 東京夕刊 → 魚拓)
A−Bomb:/中 英国人記者が見たヒロシマ (2007年7月18日 東京夕刊 → 魚拓 )
A−Bomb:/下 ロサンゼルス支局記者が見たアメリカ (2007年7月19日 東京夕刊 → 魚拓)

特に3番目の記事には、絶望の中にも光明が見える。反・核兵器の姿勢をとる人が若い人のほうで多くなってきていると言う。またマスコミも「国益」という観点からではあるが、核兵器使用に批判的な論説が出てきているという。

ここでは被爆国日本とそれ以外の国の温度差を見ているのだが、日本国内でもヒロシマ・ナガサキとそれ以外の地域で温度差があるのだと思う。それに気づかされたのは核武装論議の是非が話題になったときだ。長崎で育った人間としては、Noという結論が見えている議論に思えたのだが、どうもその前提が共有できていないことが分った。

小学校では夏休みの間に登校日というものが2、3回あるのだが、長崎ではそのうち1日は8月9日に設定されていた。昔はそれが日曜日でも登校日になっていたはず (私は日曜にあたった記憶はない) で、ある年から日曜の場合は変更になることが風化を助長すると議論になった。宿題ブック「夏休みの友」にもその日は原爆がテーマになっていた。

毎年そのような教育を受けていれば、自ずと原爆が何か、他の兵器とどう違うのかは身にしみてわかる。麻生外務大臣も、子供の頃からそんな教育が必要だったのではないか。今からでも遅くないから勉強し直して来い。

高校生平和大使

こんにちは。帰省中、父から「高校生平和大使」に関する本をもらいました。

高校生平和大使 ー ビリョクだけどムリョクじゃない!  (監修: 高校生1万人署名活動実行委員会)

高校生平和大使は、高校生の代表が国連へ行って平和を訴えるもの。1998年から始まって今年で10年目になるそうだ。第4回からは1万人署名活動を始め、署名を携えて国連に行っている。また、今年から新たな取り組みとして世界の195カ国/地域の指導者に向けて核兵器廃絶を訴える英文の手紙を出した。災害の被災地へ支援物資を送ること、各種団体から呼ばれ経験を話すことなど、活動はどんどん広がっている。

初めは長崎の高校生2人または3人だったのが、被爆60年にあたる2005年第8回からは全国から募集して、5名になった。長崎県内から35人が集まって選考会を行い、県外からは作文で選考するのだがそれも90通集まったそうだ。

選ばれたらそれでOKというのではなく、国連軍縮局部長の前でスピーチするための練習もある。最初はキャピキャピしていた高校生も、だんだん顔つきが変わってくるという。

3年前私は、「語り継ぐ意志」
自分でもびっくりするくらい、戦争の悲惨さ、核兵器の悲惨さよりも、未来の希望、それを若い人たちが受け継ぐというところが、私の琴線に触れていることがわかります。
...
こういう若い人が増えてくれることが、地球にとっての唯一の望みのように思えてきます。
と書いた。この時には知らなかったけれども、高校生平和大使のような活動が芽生え育っていたんだ。これらがずっと続いてほしいし、またこの卒業生がふえることで、平和の声を広がっていって欲しいと思う。

関連情報 (原水禁ニュース)

長崎発・高校生の平和活動 (2004年)
「第8回高校生平和大使」 国連へ核兵器廃絶の署名を提出 (2005年)
《高校生平和大使》10年目の取り組み (2007年)

2007/08/12

62年目の夏、長崎原爆慰霊祭

こんにちは。長崎より関東の方が暑い気がします。夜は確実にこちらが暑く寝苦しいです。


今年の夏休みは自転車旅行はお休みして、3年ぶりに長崎に帰省してきました。3年前初めて長崎原爆慰霊祭 (正しくは「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」でした。このあと全部「平和祈念式典」に修正) に参列したのですが (「語り継ぐ意志」)、今年も参列してきました。

政府は被爆国の自覚を 62回目の長崎原爆の日 (長崎新聞 ナガサキ・ピースサイト)

田上新市長にとって初めての平和祈念式典です。また、安倍首相にとっても最初の平和祈念式典での挨拶の年になります。

田上市長による「長崎平和宣言」 (内容自体は起草委員会によるもの) は、3年前のもののように全世界に訴えかけるものとは異なりますが、ロジカルに戦略的に核廃絶をめざす道を、特に国に向けて訴えており、これはこれで意味のあるものと思いました。核武装論議、久間発言など、最近の状況に対する懸念も押さえられいます。

配られた冊子にはことばの解説が含まれています。今回初めて知ったのですが、「非核兵器地帯」というものがあるそうです。
特定の地域内の国が核兵器の生産、取得、保有、配備などをすることを禁止するとともに、核保有国がその地域に核攻撃をしないと約束した「核兵器のない地帯」のことを意味します。
特にモンゴルは、既に1998年にその地位を得ているとのこと。
モンゴルは、1992年(平成4年)の国連総会において、一国非核の地位を宣言し、核保有国に対して、非核の地位を尊重し安全保障を供与するよう求めました。これを受けて、1998年(平成10年)の国連総会で決議が採択され、一国非核の地位が確認されています。
日本こそこういう取り組みをしないといけないと思いますし、第一号の座を逃したとしてもすぐに続くべきだと思いました。

「今回初めて知った」と書きましたが、実は3年前の平和宣言の解説の中にも含まれていました。ただそれが、日本と韓国と北朝鮮の3か国を「非核兵器地帯」にしようとするという「北東アジア非核兵器地帯構想」の中に記載されていたので、実現性のかけらもないものとしてまともに読んでなかったのでした。

なお、モンゴルの「一国非核の地位」に関しては、ぶんさんのブログの「モンゴルをもっと知ろう!」に背景を含め記載されており、参考になります。

被爆者代表による「平和への誓い」は、感情の込め方がちょっと過ぎるなと私は感じたのですが、娘は泣きそうになったと後で言っていました。それだけでも子ども達を連れて行って良かったと思います。

さて、安倍首相の挨拶ですが、3年前の小泉首相の挨拶が心のこもっていないとおりいっぺんの挨拶だったので、正直あまり期待していませんでした。むしろ安倍首相は改憲を政策の柱としており、その点をこの挨拶でどのような扱いで含ませるのかという点に注目していたのです。しかし、意外にもこれまでの主張を翻し、憲法遵守の立場を宣言しました (参照)。また、「国連総会への核軍縮決議案の提出」など、積極的に核軍縮へのリーダーシップをとることを明言しました。

私は、これまで安倍首相に対しては批判的でしたが、この方針転換が本当ならば安倍首相支持にまわろうと思います。今後継続してウォッチしていく必要があるでしょう。
[追記: 言葉だけでしたね]

瀬戸智子さんも、「62年目の長崎」で、この発言を評価されています。ただし、この発言が国内向けのみの発言でないことを釘をさしておられますが。


長崎の夏は暑い。平和祈念式典では、冷たいお茶と凍らせたおしぼりを参列者に配ってくれ、助かります。配っているのは高校生くらいのボランティアの人達。救護所の人々、警備の人々などを含め、式典が多くの人に支えられていることを実感しました。

2007/08/03

一生一緒にいてくれや♪...

... って懐かしいメロディーがカーラジオで流れていました。ああ、そういえば三木道三だったね、この曲。題名忘れちゃったけど。

でもよく聴くと歌ってるの女性でした。さらに一人じゃないような気もします。

自分のことを「あたい」ってたかな、「あたし」だったか、とにかく歌詞も女性主体に替えてあります。

BARKSに記事がありました。

三木道三へのアンサーを歌っているのはRSP (2007-07-21 バークス)

「Lifetime Respect -女編-」。アンサーソングなんですね。歌詞も代名詞を替えただけじゃないということです。「三木道三の原曲の声をサンプリング」って気づきませんでしたが、最初女声であることも気がつかなったのはそう言う訳か。

歌詞をもっとちゃんと聴きたくなりました。上記記事に視聴版へのリンクがありますよ。

環境に配慮してほしい - 日産ノートCM

こんばんは。ジローラモです (ウソ)。

日産のCMで、NOTE「親子で洗車」篇というのがあるんだけど、
家族全員で服を洗車ブラシにして、
身体中泡だらけにして、
そこらじゅうに泡をまき散らして、
洗車してるの。

楽しそうなのはいいんだけど、
洗剤と水の無駄遣いじゃない?
もっと環境に配慮してほしい。

それから、DUALISのCMは誇大広告じゃない?
買ったらトランスフォームボタン探しちゃうよ? (← そんな人いないって)

追記: もっとひどいCM
アクセスジャーナル: 不買運動の動きもーーロート製薬のトンデモCM
主婦がやっと洗濯物の片付けを終わったと思ったら、息子が登場し、「これ、洗っといて」とズボンを投げつける。
 主婦が「エッ」と声を上げると、ごろ寝してテレビを見ていた夫から「静かにしてくれよ」と文句を言われる。
 それで「ムッ」としている主婦に対し、「なせか、ちょっとしたことでイライラ」といったナレーションが流れ、主婦が「これって、更年期障害?」とのセリフ...

2007/08/02

雷鳴かと思ったら...

... 花火でした。

仕事を終ってビルの外に出て初めて気がつきました。もうほとんど終わりでしたよ。もっと早く仕事を切り上げておけば良かった。

駅に着く前に終って、みんな帰りだしたので、ずいぶん混雑していました。

雷で雨も降っているんだろうと思って、置き傘をもって帰ってきた間抜けは私です。

これでした。 → 神奈川新聞花火大会

2007/08/01

今回最も大きな敗北を喫したのは...

... 公明党じゃない?

事前の予測では揃って13議席だった。ということは組織票で計算が可能だったということ。

計算が狂ったのは、「組織」から見放されたのか、「組織」自体が弱体化しているからなのか。

ただ政権与党内にいることが目的になって、自民党のためだけの存在になっているとしたら、「組織」の期待に反しているといえるだろう。といって「組織」の期待に応える政治をされては困るのだけれど。

民主党はこれから正念場

こんばんは。民主党の候補はだれになるんでしょうね? オバマ氏ってなかなかいいんじゃない?

前の記事で、自民党への提案として、民主党を「やっぱり反対するしか能のない政党だというイメージを焼き付ける」と書いた。いやわざわざ提案しなくてもそうなりそうで不安なのだ。

以下は、2年前の総選挙後に書いた記事(「衆院選'05雑感(1) がんばれ民主党」)からの引用
マドンナブームで参議院選挙で大勝した後の総選挙で「政権を下さい」と絶叫していたおたかさんを思い出して不安な気分になりました。
その記憶が頭から離れない。

参議院過半数をとっているので、反対するものは何でも否決することができる (もちろん与党が衆議院で三分の二以上占めているので再可決もできるが)。しかしこればかりを使うと「やっぱり反対するしか能のない」という印象を国民に与えてしまう。

その前兆は「安倍首相に退陣要求を出す」というところから既に始まっていると思う。首相を替えさせて何になる。別の人が出てきて、首相退陣で責任をとりました。これからは新しい自民党です、って言うだけだろう。

それよりも、安倍首相に手を差し伸べ、一緒に法案を成立させて行ったほうが良い。もちろん政府案は事前協議で民主党案を大幅に入れたものにしておく。同時にそのことを大きくアピールし、政権を任せるだけの政策立案能力、交渉力をもっていることをアピールするのだ。

鳩山さんが代表のときに、政府案でも良いものは支持するという姿勢を出していたが、いかんせん両院で過半数を占めていたため、自民党は野党の支持がなくとも法案を成立させることができた。結局民主党のプレゼンスは高いものにならなかった。

また、これも (「衆院選'05雑感(1) がんばれ民主党」) の繰り返しになるが、影の内閣ではどうするかを常に発信し、いつでも替わりが出来ることを国民にアピールする必要があると思うのだ。

その意味で正念場が続く。敵失を生かしきれないままだとそれが失策になり、イメージダウンにつながる。くれぐれも緊張感をもって対峙して頂きたいと思う。

反省していると言うんだったら...

... 強行採決で成立させた法案は全部もう一度やりなおせって。

小泉にもらった絶対多数をそんなふうに使う人間には危なくて任せられない、というのが国民の声だと思う。

内閣改造で済ますというのは、結局「閣僚の選択」に関してだけ反省しているということだろう。失言大臣とか汚い金に手を染めている人間とか多くて、さんざん「任命責任」を問われたから、それが強く印象に残ってるんだろう。僕悪くないもん、って感じか。

もう一度最初の主張に戻る。強行採決で成立させた法律をやりなおす (勝手に廃案にできる訳じゃないから、教育基本法再改正案などを出して行くということ) ことによって、民主主義を大事にすること、「美しい国」のあり方の実践を提示できると思うのだ。国民はその姿に感銘を受けるだろう。

逆にそうでなければ、次の総選挙まで内閣改造で誤摩化す今のイメージを引きずったままだろう。

というのは正論過ぎて... 実はもうひとつ方法がある。もう下手なことはせず、徹底的にみんなからいじめられて同情票を集めるという方法。出す法案はことどとく参議院で否決されるようにしむけ、小沢民主党に対する不信感、嫌悪感を醸成する。やっぱり反対するしか能のない政党だというイメージを焼き付ける。

どっちも難しいか。

2007/07/29

改憲か解釈か

こんにちは。選挙行く前というか投票日前に書いておくべき話題だったと思いますが...

クーリエ・ジャポンに、森巣博氏による「越境者的ニッポン」という連載があります。森巣博は、ギャンブラーで作家。連載の第1回ではそのことについて書いていました。自分のことを「チューサン階級」(中学3年生程度の知識の持ち主) と称していますが、博学で種々の経験もあって文章も論理的で面白い。

3回目 (8月号) 「正論といふもの」では「憲法改正」に関して書いています。

・「国民投票法」は「憲法改正手続き法」であるはずが政府もメディアもちゃんと伝えていない。
・自民党が出した新憲法草案は「新憲法制定」というべきもので、「改正」という言葉を使うのもおかしい。
・言葉の置き換えによる言論誘導が行われており、全てがなし崩しに進んでいる。
・「戦争犠牲者」も本来は「戦争被害者」であり、「犠牲者」への言い換えは「加害者」の存在を不問にする。
・森巣自身は「改憲」派という立場をとる。条件付き改憲派。
・今までの憲法は、政府 (法の執行機関) によって解釈を曲げられてきた。
・これにより「現実が憲法にあわない状態になっている。
・現実を認め、憲法を政府が守れるものにしてあげましょう。
・しかし、そうやって決めた新しい憲法は絶対に守らせることが必要だ。
・守らせるための担保が必要となる。憲法とは別に罰則規定を定めた法律が必要だ。
・これこそが正論だ。

私も、『「お釣りはお駄賃」は許しません』 (2005年 10月 16日)では、
第9条改正は、前原さんと同様、条文の矛盾をなくす意味では必要と思っています。ただ、現在検討されているのは、憲法の位置付けを、「国家権力を抑制する」ものから、「国民のあり方を規定する」ものにすることを主眼としているらしい。
と書きました。ごまかしが嫌いなのです。

一方で、私の立場は護憲にあることは読み取れると思います。憲法改正でさらに憲法を改正しやすくなったり、国民のあり方が規定されることで、ただでさえ同調圧力に弱い (「空気読め」に抗いきれない) 日本人から自由な議論が奪われることを恐れています。

また、解釈憲法によっても、今まで平和が維持され、繁栄を享受出来ている面もある。今のままで良いのでは? 矛盾を包含したものも世の中じゃない?という思いも前よりも強くなってきたと思います。

そういう考え方に影響を与えたものの一つに内田樹さんの憲法論があります。「憲法の話」 (2007年05月03日) があります。
二つの対立する能力や資質を葛藤を通じて同時的に向上させることを武道では「術」と言う。

「平和の継続」と「自衛力の向上」を同時に達成しようと思ったら、その二つを「葛藤させる」のがベストの選択なのである。
九条と自衛隊が矛盾的に対立・葛藤しているという考え方は、『九条どうでしょう』でも詳述したように、戦後の日本人がすすんで選んだ「病態」である。

...

本来は存在しない九条と自衛隊の葛藤を苦しむという不思議な病態を演じることを通じて、日本人はその「疾病利得」として、世界史上例外的な平和と繁栄を手に入れたのである。

この「演じる」ということはキーワードかもしれませんね。

さて、もとの森巣博氏の主張に戻ります。私はこれは全面的に「正論」だと思います。括弧付きの「正論」は、「そうは言っても」という諦観を含みます。そこは「絶対に守らせる」というところが共有認識になっていないところにあります。まずそこが共有認識になるまで、私は「護憲」の立場をとるでしょう。

追記: 藤代裕之@ガ島通信さんが、「[ニュース・時事ネタ]投票完了」で、「投票完了」のトラックバックもお待ちしています、ということですのでトラックバック送ります。

2007/07/28

投票に行かない権利?

こんにちは。暑いですね。明日はどうなのかな。投票率が気になります。

選挙が近くなると、3年前に「投票率アップを考える」(1), (2), (3)というのを書いたのを思い出します。それはそれまでにずっと考えていたことをまとめたものなので、それ以降新しい考えは浮かんでいません。このため、投票率に関しては書いてきていなかったのでした。

それから、「投票に行かない権利」を主張していた人のことも思い出します。

誰も入れる人がいないから、何も変わらないから、というのではなく、棄権することに積極的な意味を見いだしているようでした。

・ 投票に行かないことは「選挙権の行使」と言える
・ 誰にも投票しない = 「誰も選ばれるべきではない」の意思表明
→ 棄権が多い = 誰も選ばれないとなるべき
・ 選挙で選ばれた人が暴走する → その人に投票した人は責任がある(これは一理ある)。誰も選んでいない人は責任がない。

「投票しないということは、他の有権者の票で選挙結果が決まる」という事実がどうしても理解出来ないようでした。コメント欄では、私を含め多くの人が間違いを指摘したのですが、結局誰も納得させることは出来なかったようです。

あ、コメント欄でひとつ面白いのがありました。
いままでの選挙では、投票行動のときに選べる選択肢を見るにつけ、効果的でフィージブルなシナリオが描けませんでした。ぼくは、そういう場合は、機が見えるまで、動かないで、待つことにしています。剣道と同じです。つけ込む隙が見えたとき、一気に攻めるべきで、機の見えないときに、やみくもに剣を振り回すと、逆に相手につけ込まれるだけですから。(Posted by ゆたか* at 2004年08月30日 16:09)
つけ込む隙が見えたとき、一気に一票を投じるんでしょうね。

* Livedoorはもしかしたらブログやめた人のURLを使い回ししているかもしれません。この「ゆたか」さんは、以前見たときと別人のように思います。

今回の選挙に際して、投票することの意義をちゃんと認識しようとよびかけている皆さんがいます。

瀬戸智子さん: 「棄権は危険」
-- 選挙はずっと続く。前回の衆議院選挙でだまされたと思った人も諦めるな。

デザイン夜話(sivaprodさん): 「それをやらないやつは、人間のカスです。」
-- 橋本治の高校生向けエッセイの紹介なんですが、「いざという時、関わりを持たなきゃいけないような事態がやって来た時、関わりの持ち方を忘れちゃうから。」という部分は特に良いですね。

ガ島通信 (藤代裕之さん): [ニュース・時事ネタ]参院選の投票に行こう

私も書くことがないなんて書いたけれど、毎回言い続けることが大事なんだろうなと思います。

2007/07/26

ヘンリー・ダーガー・アニメ

おはようございます。ヴィヴィアンです (ウソ)。

ヘンリー・ダーガー展、これからどこかで予定されてないかと思って検索したら、2番目に次のようなのがヒットした。

ヘンリー・ダーガー・アニメ
上記はリンク切れなので別のものを探した。
Harelip Music Video "That a Boy Wait"- HENRY DARGER ANIMATION

へー、引きこもってアニメ制作もやってたのかとか思いながら (そんな訳ない)、見てみた。なかなかよく出来ているじゃないですか。絵をパーツごとに分解して動かして、音楽、ナレーションもつけている。あー、英語がわかるといいんだけど。

関連するビデオの欄には次のようなのがあった。

Henry Darger, Realms of the Unreal, Trailer
Trailer for Jessica Yu's "Realms of the Unreal" about Henry Darger. Narrated by Dakota Fanning.
映画作品だったんだ。しかもアニメが主体ではなく、ドキュメンタリーのようだ。

Internet Movie Database: In the Realms of the Unreal (2004年 Jessica Yu監督)

Jessica Yu監督に関して調べたら、Wikipedia英語版の記述が見つかった。ドキュメンタリー短編部門でアカデミー賞をとったこともあるそうだ。

当初の目的から大幅に脱線しちゃったね。

追記(2008.5.3):日本でも公開されたんですね。→ 映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』公式サイト

2007/07/25

AFPBB News メールマガジン創刊

こんばんは。ここもリニューアルしようかな。

AFPBB Newsのメルマガ今日創刊だそうです。いつ登録したのか忘れてましたよ。
AFPBB News

他の新聞に載っていない国際ニュースが載っている(逆に言えば日本の大新聞が取り上げているニュースがあまりない)のと、写真が必ずついているのが特徴的なネット新聞です。公式ブログに、シバレイさんのブログなんかあったりしてリベラルなスタンスを明確にしている新聞なのかと思っていたのですが、スポーツ、エンターテインメント、ファッション (ブランド) の話題も多く、そういうスタンスを強く出している訳でもないのかもしれません。

そういう意味で、立場に関わりなく楽しめる新聞かもしれません。

今日の段階で目立つのはエコバッグブーム。ブロガー人気記事のランキングベスト10に3つもはいっています。

1位: “エコバッグ”はもはや社会現象 インドネシアで発売中止 (2007年 07月 21日)
2位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ、7月に日本で発売 (2007年06月18日)
3位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグが日本上陸、先行販売に長蛇の列 (2007年07月17日)

もちろんランキング自体はブロガーが注目しているというとを示すに過ぎないが、少なくともそれだけの記事を出していると言うところが他紙と違うところでしょう。英国の最初の発売 (2007年 04月 27日) から追っていたことが分ります。また、環境関連のニュースも他よりも多いと思います。

私はエコ (ロジー) とエコ (ノミー) を両立させているほうだと思います (すなわち、お金を使わないのがエコにつながると考えている) が、世の中を見ていると「エコ」=「金持ちの道楽」という印象が強い (というかますます強くなってきている) と感じています。そういう意味で、インドネシアでもエコバッグブームの過熱が心配って、ちょっとびっくり。

2007/07/23

ヘンリー・ダーガー展

こんばんは。「子ども奴隷の反乱」からアフリカの子供兵の現実を考えていました。どうすることもできないのがもどかしい。

「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語—夢の楽園」展(TAB - Tokyo Art Beatの紹介)、17日最終日に行ってきました。ヘンリー・ダーガーとう作家は知らなかったのですが、展覧会の表題と、TABの案内文(下記)と、原美術館に惹かれて。
両親との早すぎる死別、知的障害という診断と施設への収容などを経て、青年期から81歳で亡くなるまでの間、完全な孤独の中で、膨大な量の物語と絵画を制作しました。人目に触れることもなく描きためられた作品群は、家主であり、自身も芸術家としてシカゴにおけるニュー バウハウスの中心的存在の一人であったネイサンラーナーに託され、その慧眼により、没後の損失を免れることになります。
膨大な量の物語って、どれくらい膨大かというと15,145ページ。19歳頃から11年以上かけて書いたそうだ。タイトルは、『非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子ども奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語』 (長いよ)。普通には「非現実の王国で」というそうだ。

Wikipedia: 非現実の王国で

その後この物語を題材とした絵を描き始める。今回の展覧会はそれを中心としたものだが、それ以外の作品や、アトリエ (アパート) の写真などが展示されている。作品が、雑誌の写真、マンガをコラージュして作られているものが多いため、アトリエにはその材料となる新聞や雑誌が束になっておかれている。

さて、感想なんですが、ちょっと言い表すのが難しいですね。膨大な量に圧倒されるというのもあるし、独特の世界観というのもある。でも作品自体はどうなの?というのが正直なところです。

知的障害 (感情障害) でまともな教育 (もちろん美術教育も) を受けていないという背景も私の評価に影を落としているかもしれません。美術教育を受けていないからダメと思っている訳ではありません。特に抽象画を見て、これはさすがに美術教育を受けた人が描いた作品とか分る訳じゃないので。じゃあなにかというと、評価されてきているっていうのは、「美術教育を受けていないのに」とか、「引きこもりなのに」という修飾がついた上での評価ではないかと思うからです。

最終日からなのかもしれませんが、多くの入場者がありました。若い人と外国人が目立ったように思います。私もその中に含まれるのですが、「ヘンリー・ダーガー知ってるんだぜ」というために来ている人達という印象を持ちました。若冲みたいな感じ?

ミュージアムショップも混雑していたので、美術手帳の「ヘンリー・ダーガー特集号」を手に取ったのですが、買わずに帰ってきました。後で大手書店でバックナンバーを探して買えばいいかと思って。でも最近のバックナンバーでは、その号だけ売り切れてましたよ。やっぱりブームなのかな。

住宅街の中の美術館。この美術館自体ももとは個人邸宅として作られたもの。ルーフバルコニーに出ることもできます。一室丸ごと作品 (現代美術ね) になっているところや、奈良美智のアトリエになっている部屋もあります。

次は家族で行けるインカ・マヤ・アステカ展かな。

追記: 最初に行きたいと思った理由を並べていたのですが、最初は、All Tomorrow's Girls (fumi_oさん)の「ヘンリー・ダーガー展」で知って、これ行ってみたいと思っていたのでした。すっかり忘れており、失礼しました。今日のエントリ「the Vivian Girls」でやっと思い出しました。という訳で慌ててトラックバック送ります。

上記 fumi_oさんの記事にあった、ヘンリー・ダーガー作品集へのリンク → CARL HAMMER GALLERY

ART TOUCH 美術展評 (安積 桂さん) 「ヘンリー・ダーガー」
  -- 「挿絵画家」として「一流」と評価されていますが、「芸術家」としては低い評価。絵を作品そのものでなく背景情報から評価する風潮を批判しています。

2007/07/17

チョコレート展

小さな瞳 夢見るチョコレート... あ、おはようございます。

東京ミッドタウンの21_21 Design Sightで行われているチョコレート展に行ってきました。「チョコレート」をキーワードに、アーティストがチョコレートに関係があると思えば何でもあり、というコンセプトで行われている美術展です。素材としてのチョコレート、色としてのチョコレート、銀紙、カカオ農場で働く人達...

ちょっとフェティッシュの香りも。國村隼や市川実和子が出ている映像作品が面白かった (すみません、アーチストの名前は見たはずだけど思い出せません)。

市川実和子は、男性とレストランに来ている。出されるのは苺一個とかバナナ一本とか料理とは言えない代物。しかしカトラリーは銀紙で包んだチョコレートなのだ。フォークとナイフの銀紙をはがして、バナナを切って食べる。そしてチョコレートで出来たナイフも食べる。ワインゴブレットもチョコレート。飲み終えたら食べちゃう。皿ももちろんチョコレートで、バリバリバリバリ食べてしまう。チョコレートで汚れた口のアップ...

國村隼が出ているシーンは、チェスの駒がチョコレートで出来ていて、相手の駒をとるとそのままチョコレートを食べてしまうのだ。にやりとする男と悔しがる相手。お酒の入った杯になった駒もあって、やはり飲んで杯まで食べちゃう。最後は酔いつぶれる二人。

チョコレートを題材に遊んだというような小ネタ的な作品も並んでいました (もちろん作品は手をかけて作ってるんですが)。美術展にしては親子連れも多く、そのような作品を親子で楽しんでいました。

21_21 Design Sight外観。ミッドタウン・ガーデンの中にあって、入り口さえ目立たないような建物なんですが、展示室は地階にあって十分なスペースが確保されています。
21_21 Q。21_21 Design Sightのショップは、キューブをベースにした屋台です。一台はGOODS、もう一台はFOODSです。
ミッドタウン・ガーデンは広い芝生の庭で、ジョギングコースまで用意してくれています。贅沢だなー。これってリッツカールトンの宿泊客やショップのお客さんの財布から出ていくお金で運営されてるんだよなーと思った次第です。

次は昨日最終日だったヘンリー・ダーガー展について書く予定です。

追記: PingMag「深澤直人:頭の中のチョコレート」に深澤直人へのインタビューが載りました。ここには作品の写真も多数ありますよ。

2007/07/15

スティール・パートナーズって...

... 名前が悪いよね。「泥棒仲間」。高裁が主張をとりあげないのは当然だ。

ブルドックソース:初の買収防衛策、あす発動 東京高裁、スティールの抗告棄却 (毎日新聞 2007年7月10日)

なに? 綴りがどうしたって? 聞こえないよ。

戦後レジームからの脱却...

... の中身って初めて聞いた気がする。

遊説録:参院選 安倍晋三首相 (13日、青森市) (毎日新聞 2007年7月14日)
年金の記録問題が起こった原因の多くは社会保険庁の体質にあった。親方日の丸体質、あしき労働慣行、労働組合が跋扈(ばっこ)した。そして労使のあしき癒着。公務員制度の中にも積み上げられてきた仕組みだ。私はそういうものをドーンとぶち壊していく。それが私の申し上げている戦後の体制、戦後レジームからの脱却だ
教育基本法や憲法を変えたり、憲法解釈を変えなくてもできるじゃん。

2007/07/14

エコセレブランキング


おはようございます。赤星たみこです (ウソ)。

クーリエ・ジャポンの今月号は、エコ特集。ソトコトなんかと違って、客観的な眼でみているのが面白い。別に批判的なものばかりという訳ではなく、バランスがとれている。

その中で特に面白かったのが、「巷を賑わすエコセレブたち いちばんクールなのは誰だ」。エコを看板に掲げる有名人の「非エコ度」を暴いている。

アル・ゴアの自宅豪邸では、普通の人の20倍の電力が消費されている。LIVE EARTHに自家用ジェットで来た。そういえばLIVE EARTHであるアーチストが観客に「自家用ジェットで来なかった人は手を挙げて」ってやってたな。その観客の中にはアル・ゴアはいなかったけど。

もっと低いランキングなのはマドンナ。すっかり社会派として定着した感のあるマドンナは、コンサートで使われるエネルギーの量が問題にされていた。ただ、その点を指摘するのはあまり適切でないと思う。日常の生活のエコ度を問題にして欲しかった。確かにマドンナは、養子問題などそれちょっと違うんじゃないのという点は多いけど。

エコ度トップにあげられていたのはディカプリオ。プリウスに乗るというライフスタイルを流行らせた張本人で、私自身はただのパフォーマンスに過ぎないと思っていたが、それだけでなく社会活動に積極的な点が評価されていた。エコとは違うけど、「ブラッドダイヤモンド」があったね。

お金持ちの有名人は難しいよね。リサイクルするのにも環境負荷がかかるから、本来ならリユース、リデュースのほうが重要なんだけど、いつも同じ服って言われるようでも困るし。

また、CMに出た企業が環境によくないということが分ったらイメージダウンだ。以前スティングが宮崎のシーガイアのCMに出てコンサートまで開いたので批判されたことがあった。日本のCMは日本でしか流されないし、本国ではそのこと自体が知られていないから良いのかもしれないが、ポーズだけでなく本当に環境保護に意識のあるアーティストなら汚点に思うだろう。

クーリエ・ジャポンのエコ特集には、その他にも面白い記事があります。「低燃費ドライバー」の数々のテクニックも面白い。エンジン切ってトラックのスリップストリームにはいるって、それ危険ですから! ダンスステップで床発電するエコディスコとか。汗を集めてトイレで流す計画もある、って電車の中で読んでて吹いてしまいましたよ。

編集長の言葉の中で、エコバッグについてこう語っているところがある。
たしかにビニール袋を減らすことで、CO2の削減には貢献するだろう。しかし、いっぽうで店頭には様々なエコバッグ商品が出回り始めている。売り文句は「地球に優しいエコバッグ」。なんのことはない。"エコ"を売りにした商品が次々に生産され、新たなCO2 が排出されているではないか。環境のことを考えるなら、いま持っているバッグを使ったほうがいいに決まっている。
エコバッグを新しく買うのがそんなにおかしいかと思ったんですが、このことのようです。

個別記事のページ から
一見、ただのキャンバス地のバッグ。
だが今年3月、ロンドンでこのエコバッグが発売されると、
客が殺到、ネット・ショッピングのサイトeBayでは
200ポンド(約5万円)近い高値(もともとの値段はたった5ポンド!)で
取り引きされるにいたった。
なんかホワイトバンドがヤフオクで取引されていたのを思い出した。

このエコバッグというのは、アニヤ・ハインドマーチというブランドの『I'm Not A Plastic Bag 』という製品。日本では今日発売だそうですが、開店前に並んでいる人の分で売り切れだそうです。

ちなみに私のエコバッグは、なんかの景品だったらしく、あまったものをバザーみたいなところで買ってきたものです。10円で。