2005/06/01

6月は横浜フランス月間

私は夢見るシャンソン人形 (ウソ)。

こんばんは。実は4月から横浜勤務になっています。長崎出身の私としてはちょっとうれしい。

その横浜の6月は横浜フランス月間ということで、いろいろな催し物が行われるらしいです。なんでフランス? もしかして横浜F・マリノスのチームカラーがトリコロールだから? と思ったのですが、上記イベントのサイトによると、

・フランス第三の都市リヨンと姉妹都市関係を結んでおり、
・毎年《フランス映画祭 横浜》という催しが行われている

で、今年は横浜美術館で《ルーヴル美術館展》が行われるというので、いっそのことまとめてさらに大きなイベントにしちゃえということらしい。

私もポンパドールでフランスパンを買って帰ろうと思います (って、それいつでも買えますから)。

それより欧州憲法批准否決に関して感想はないのかって?
よく分かりません。欧州全体がまとまると大きな力になることは分かっていても、
自分達のお金はまず自分達のために使いたいよね、というのは理解できます。
偏狭なナショナリズムだろ、なんて批判する気にはなれません。
大東亜共栄圏、じゃなかった、東アジア共同体という構想もあるようなんですが
それって、ECと、というより欧州憲法と同じ構図にならないか心配です。

ヨコハマ経済新聞 (2005/06/06)
初夏のヨコハマはトリコロールに染まる
「横浜フランス月間・2005」の全貌

2005/05/30

物語はメディアだ...

... って松岡正剛が言っていたような気がします。

おはようございます。天馬トビオです (ウソ)。

メッセージを物語にすることで、より印象を強くし、記憶に残す。物語にすることによって、人から人へ伝わっていく。物語にしないと、そもそも振り向いてももらえないかもしれません。

そういうことを、瀬戸智子さんの「作られた美談」を読んでいて、「日露戦争物語」を題材にした記事を書いていて思いました。そこには「作られたもの」も含まれている、ということを意識して、受け取る必要があるでしょうね。

以前、AIBOの開発をリードしたソニーの土井利忠さんの講演を聞く機会がありました。その講演の中で、プロジェクトXの取材を受けた時の話が出ていました。

NHKの取材陣は、予め「鉄腕アトムへの憧れが、AIBOの開発の原動力だ」というストーリーを用意し、土井さんからそのことを引き出そうとする。土井さんは、いや別にそういうわけではないと応える。そんなやり取りの傍ら、スタッフが土井さんの書斎から「鉄腕アトム」全巻揃っているのを発見。取材陣は大喜びでその映像を撮って帰ったとのこと。

「全巻揃ってるって、結局ファンだったんじゃん」と思いましたよ。

ところで、この講演を聴いたのはソニーの研究所の公開デーみたいな時で、外部聴講者だけでなく、ソニーの社員の皆さんもたくさん参加していました。土井さんの話それぞれにソニー社員の皆さん沸いていました。一体感があって、いい会社だと感じました。今は業績は芳しくないですが、きっと復活してくると思います。

日本海海戦100年...

... ということでこの話題が続きます。

先日、毎日新聞で、ドイツの特集がありましたが、今度は「日露戦争100年」が3ページに渡って特集されていました。最近力がはいっているなあ。

毎日新聞 2005年5月26日
戦後60年の原点: シリーズ特別編・日露戦争100年 近代化の到達点に光と影
戦後60年の原点: シリーズ特別編 日露戦争100年(その1) 一丸から独裁へ
戦後60年の原点: シリーズ特別編 日露戦争100年(その2) 戦勝導いた近代化
戦後60年の原点: シリーズ特別編 日露戦争100年(その3止) 主戦論で速報合戦

全体を通じて、「日露戦争物語」の紹介でも言及した「歴史認識」という視点がある。日本人の自信過剰、大正デモクラシーへのつながり、非西欧社会の脱植民地化の促進など。一方、ロシアにとって専制体制の崩壊を早め、民主主義が成熟する前に政治的空白を招いたことが書かれている(その3)。ここでは「両国にとって不幸だった」とあるが、共産主義の台頭は、第2次世界大戦後の冷戦につながるので、ロシアだけにとどまらず世界全体に対する不幸を招いたといえる。

「歴史に学ぶ」ということで言えば、(その3)の「戦争回避の可能性」では、ドミトリー・パヴロフ・モスクワ工科大教授(ロシア政党史)が、ロシアが学ぶべき教訓について述べている。「日本とは友好的でなければならない。北方領土は返してもいい(ただし返すとなれば、ほかの領土がどうなるのかという見極めが大事)」と書いているのは、ロシアにもそういう考えがあることを知って驚いた。また、 日本の横手慎二・慶応大教授(ロシア政治外交史)は、ロシアの軍事思想家スヴェーチンの著作(1910年と37年に発表、ソ連崩壊後、秘匿されていた37年の著作が売り出された)で、日本陸海軍の分析がなされ、20世紀の戦略は日本によって開かれたと評されていることに、ショックでしたと語っている。日本で日露戦争以降冷静な分析がなされていないことを考えると、正直な感想だろう。

(その3)には「メディアが引き出すべき教訓」も検討されている。みんなが同じ方向を向く「なだれ現象」のこと、「恐露病」(その1) 、「非戦論者」を排除したのは「守旧派」のレッテルを貼ることと変わりがない(これは私も同意見)、「統制は受けても政府のいいなりにはならないという見識もプライドもあった」、など。

「丁字戦法はなかった?」(その2)の話もおもしろい。また、秋山は「日露戦争で精根尽き果てた」と評されたことに対して、孫の大石尚子衆院議員「違いますね。戦争から帰ってきてから6人も子供が生まれてるんですよ」(その3)と語っているのもおかしかった。

2005/05/29

愛国無邪気

こんにちは。ほとんど書き終わった段階でブラウザが落ちてしまいました。とほほ。今度は先にテキストエディタで書くことにします。

以前、江川達也の「日露戦争物語」を紹介しました。このマンガのテーマは「歴史に学ぶ」、「成功は失敗の始まり」だと考えています。

現在ストーリーはまだ日露戦争に達しておらず、日清戦争の黄海海戦 (1894年) を描いています。3週間くらい前の回のタイトルは「愛国心と歴史認識」。一旦戦闘を描くのを中断して、軍歌「勇敢なる水兵」の歌詞の引用から始まります。

傷を負った水兵が、敵艦の状況を訊く。上官は、まだ沈没していないが戦闘不能になったと答える。それを聞いた水兵は安心して死んでいく。

ちょっと長いですが、一部だけ削ると真意が伝わらないと思いますので、テキスト部分をそのまま引用します。
日清戦争 黄海海戦の様子は
この「勇敢なる水兵」という
軍歌として
多くの日本人に歌われ、
日本人の記憶に
刻み込まれた。 
しかし、 
この軍歌は
この海戦の実像を
知らせるものではなく、 
日本人の戦意を昂揚させ、
愛国心をかき立てる
歌でしかなかった。 
ここでまた一つ
物語が生まれ、
日本人の現実を直視する目が
失われていくのだった。 
この戦争の実像を知り、
現実を直視し、
教訓を引き出そうとする者は
100年以上経つ現在でも
数少ない。 
この物語の主人公
秋山真之は、 
現実を直視する
努力を忘れぬ
男であるため、 
当然の如く
この戦争の後に
この戦争の実像を研究し、
教訓を引き出そうとした。 
現実を直視し、
平時における
過去の戦史の
たゆまぬ研究による
未来の戦術・戦略の
独創こそが
軍人にとって、
士官にとって、
参謀にとって、
指揮官にとって、
最も重要な
仕事である。 
かたや
物語を作る者は、
現実を歪め
気持ちよくなるように
脚色を加え
戦争を意図的に美化していく。 
国民国家の原動力、 
愛国心を高めるため、 
現実は歪められ、
人々の心に
美しく広がっていく。
  -- 山本権兵衛が、海戦史を編纂する小笠原大尉に美談に仕上げることを依頼するシーン 
戦争に勝利するためには
兵達の戦意を
昂揚させなければならない。 
志気の衰えは
敗走を誘発する。 
戦場では
嘘をついてでも
やる気をかき立てねばならない
場合がある。 
兵たちに
共通の妄想 (ファンタジー) を
信じ込ませねばならない。 
しかし戦争で
現実を歪めて認識した者に
率いられた軍は、 
惨めな敗北が
待っているのである。 
この時代
有能な将官とは、 
現実を確実に
把握できる者であり、 
なおかつ
兵卒の心をつかめる者、
妄想を操れる者で
なくてはならなかった。
  -- 今は国民に事実をそのまま伝える訳にはいかないと考える山本権兵衛の心中 
しかし
自らが
妄想の虜になってはならないのだ。
  -- 1941年、最初に真珠湾を叩けば早期講和に持っていけると考える連合艦隊司令長官山本五十六の妄想 
国民国家の原動力、
愛国心を高めるため、 
数多の
戦場の物語が
作られていく。
  -- 死んでもラッパをはなしませんでした、玄武門一番乗り、勇敢な水兵 
しかし
この愛国心が
この50年後、 
日本という
国民国家を
滅亡の危機へと
追いやるのである。
現実を直視できていないのは、今の韓国、中国の姿だと思う。
一連の反日暴動、
それを謝罪しない中国政府、
国際世論に慌てる中国政府、
アメリカが信頼していないことを伝えられ怒り出す韓国政府、

それらを伝える報道と、論じる評論等により、
日本人は、これまで歪んだ歴史認識を持っていたことを少しずつ知り、
事実を認識したいと考えるようになってきたと思う。

ただ、これによって育ってきた愛国心が
今の中国や、太平洋戦争前の日本と
同じレベルであってはいけないと思う。

偏狭な愛国心でなく、
国際社会にどのように貢献できるか、
国際社会をどのように導いていくか
考えていかなければならないと思う。
日本だけでは生きていけないのだから。

「国際社会をどのように導いていくか」って、妄想かもしれませんね。

2005/05/25

文体の統一

こんばんは。 本多 勝一です (ウソ)。

先日、"Web Designing" 2005/6月号 特集「伝えたいこと、きちんと伝えるために - 人を惹きつけるWebライティング」の感想を書くことを予告しました。 「書く前に構想を練る」とか、「わかりやすくするための工夫」など当たり前のことも多かったのですが、「ななめよみ」などWebに特有な行動に合わせた書き方等参考になるものもありました。

といいながら、今日は、当たり前の書き方のほうの話題です。

「表記の揺れを取る」という項では、「文体 (です・ます調、である調) の揺れは非常に目立つ。」とありました。これまで、このことには触れていませんでしたが、ここでは、「である」調と「ですます」調を混在させて使って来ました。わざとです。規範にあっていないので、許せないという方もおられるかもしれません。

「わざと」というのは、「意図をもって」ということです。ここで、どういう使い分けをしているのか、まとめておきたいと思います。

まず、「ですます」調と「である」調の基本的な使い分けですが、

ですます調: 語りかけ、説明、説得、依頼
-- 共感を求めたい意見の表明や提案、レクチャーみたいなもの用

である調: 事実の記載、独白
-- 書評のように好みの表明、共感を求めていない意見

というように分けています。最近はですます調が多いようですね。

では混在させている意図を説明します。

ですます調の中にである調:
・自分の意見を述べている中で、事実の記載であることを示すため。箇条書き等。
 -- これは通常の用法です。
・説明の中で独り言を言っていることを示すため。
・リズムを重視して意見の内容を外に出したもの。
   -- 説明が難しいな。例えば、
  XXXするべきだと思います。そしてそのことによりYYYし、ZZZにつなげる。
  というように実は「つなげる」のあとにも「思います」をおくべきなのですが、
  そうすると、「思います」ばっかりになっちゃうので。

である調の中でですます調を使っている場合:
・事実、独白の中で依頼事項がある場合。
 -- 例えば、「(個人を批判している訳ではないことにご注意下さい)」、「ここつっこみどころですから」とか

というような感じでしょうか。基本的には「モードを変える」ということを意図しています。

もちろんきっちりした規則ではないので、揺れもあります。誤字脱字も (後日うちの校正の達人の紹介をしたいと思います)。暴走も。マジで知らないのかボケなのかいまいち判断不能な文も。

こんな私ですが、5月25日で開設一周年になります。すみません、5月25日のタイムスタンプをつけたくて、途中で出してしまいましたが、rakurakuonsenさんに先に指摘されてしまいました。ご指摘の通り、この話題は自分らしいかなと思って選びました。

一年間みなさんのブログを読ませていただき勉強になりました。コメント、トラックバックもありがとうございます。また、自分のブログを書くためにも、仕入れと称して雑誌や新書をより多く読むようになりました。というより書くためにという意識が読む姿勢を変えたと思います。

なんかおしまいみたいな書き方ですね。冷めた訳でも、飽きた訳でもありませんし、「ブログは終わった」というつもりもありません。今後も「にぶいペース」で続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

コメント
 Commented by rakurakuonsen at 2005-05-26 00:11 x
こんばんは。あ~uedaさんだなぁ、というエントリーに、まったくもって場違いなトラバを送ってしまいました。すみません。
初エントリーの日付から1周年になりますね。「いままで、ありがとうございました。そして、これからも、どうぞよろしくお願いします。」という気持ちでございます。。。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-05-26 00:50 x
★ rakurakuonsenさん、
ひっそり迎えようと思っていたのですが、気付かれちゃいましたか。
それから私は当初予定通り平常営業に戻します。

 Commented by n0n0n at 2005-05-26 00:52 x
「ここつっこみどころですから」っていうのが良寛さんポイです(笑)
ごめんね、いつも理解できなくて・・・

 Commented by yoshihiroueda at 2005-05-26 02:09 x
★のんちゃん、すみません、 分かりにくいボケで。今後もこりずにおつきあいください。

 Commented by yodaway2 at 2005-05-26 10:44 x
まず、1周年、おめでとうございます!!!――考えてみれば、私もそうですが、1年とは言え、もはや”古参”ブログなんですよね。私が開設したろきには、exciteで15000人位でした。それがいまや25万人に迫ろうとしています。アクティブなブログは、それよりは、ずっと少ないのでしょうけれど、単純に割り算すれば、15倍以上です。すさまじい勢いで拡大してきたと思います。そのなかでは栄枯盛衰もあり、私やyoshihirouedaさん、rakurakuonsenさんらがスタートしたころには声を掛け合っていたのに、いまは更新がストップしていたり、なくなってしまっているブログも、けっこうあるかと思います。こうしてみると、1年、続けてきたというのは、お互いにすごいことじゃないかと、私は思います。これ、ホント、実感です。それぞれのペースで、ときにのんびり、行けるところまで、続けていきましょう。^^

 Commented by yodaway2 at 2005-05-26 10:47 x
あ、本文、エントリーについてのコメント忘れ。続いてですが。文体の話、私もまったく同感ですし、そのようにしています。ひょっとするとデ誌はサイト全体の統一……を、と言っているのかもしれませんが、私は、一つのエントリーの中で、意識してそうすることも多いですね。自分の前に、コミュニケーションしたい相手が座っているとして、その方にどのように話したらよいか……という感覚で、文体を切り替え、切り替えすることだってありますよ。(――よいか、も、です・ます調とだ・である調のプチ混在です。^^)意図的な混在は、あり、だと思います。どうぞ、今後ともよろしく。^^

 Commented by HarryBlog at 2005-05-26 15:07 x
おめでとうごぜぇます。
丁度一番濃い一年だったんじゃないでしょうか。
ウチとも随分やり取りしましたね。これからもよろしくおねがいします。
あ、ウチも文体は全て意図的です。ほとんどが独り言だけど。

 Commented by rakurakuonsen at 2005-05-27 00:21 x
こんばんは。先走ってしまいました、すみません。
blogの場合、だである調とですます調を、本文とコメントで使い分けられるってことがありますよね。例えば、僕の場合は、基本的に本文:だである調(ときに、ですます調)、コメント:ですます調。この混在を構造的に許容しているところが、blogにはあると思います。今、気がつきましたが、僕の場合は、それをいいことに、気張ったり息を抜いたりしているわけで… 
モードの可変性をもともと持っていることによって、その切り替えを容易にしているのかもしれません。僕の場合は、間違いなく、そういう「場」に依存している気がします。
ところで――、見ましたか?
yodaway2さんがやってくれました。
「にぶ刊!Tomorrow's Way」(感涙)。
言葉が示すものは、本当に大きいです。本当に、本当に。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-05-28 01:45 x
★yodaway2さん、お祝いの言葉ありがとうございます。それからお祭りへの参加も。たくさんの訪問者を集めるようなブログではないので気恥ずかしい一方、いつも見てくれている人がいて評価していただけるというのはありがたいことです。
私もブログって何? 日記とどう違うの? と思いながら、中に入ってみないと分からないというモチベーションで始め、当初の目的は達したはずなのに、すっかり抜けられなくなっています。いや、まだブームが安定期に入っていないことを考えると、まだまだ中でその変化を見続けなきゃと思っています。
yodaway2さんのブログは、迫力のある文体が特徴ですね。そのなかにあってふっと力の抜いた文はよいアクセントですよね。
今後も御愛顧のほどを。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-05-28 01:51 x
★はりーさんとは往復書簡みたいになったことが何度かありました。これもブログの魅力ですね。あ、まだ私がボール持ったままのものがあったような... ゆっくりと続けていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。はりーさんの文体も一貫していますが、ときどき別人格の書き手が現れますよね。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-05-28 02:00 x
★rakurakuonsenさん、書きかけを中途半端に出して申し訳ありません。コメント欄は「ですます調」にしている人は多いですね。ここは対話で、本文は主張のモードになっているからでしょうね。ブログのいいところは、ただの主張の場ではなく、フィードバックがいただけることです。その意味でコメントを下さる皆さんを大事にしていきたいと思います。

2005/05/22

カステラ一番は何?

おはようございます。原田知世です (ウソ)。

先日「NAGASAKIさるく」という冊子が送られてきました。発行は長崎市で、長崎さるく博’06というイベントのプロモーションのようです (右はマスコットキャラクター)。

ちなみに、「さるく」というのは長崎弁で、「ぶらぶら歩き回る」という意味。"stroll"と「あるく」の合成が語源らしい (おもいっきりウソ)。

特集は「長崎カステラ大研究」。カステラのルーツを探る、「別立法」と「共立法」という2つの製法、製造工場見学など。

そのなかで「全国のカステラ食べ比べ」というのがおかしかった。ということで、「ぼちぼち行こうよ」(cosicosi3さん) の魅惑の桃カステラへのトラックバックです。

みそカステラ: 意外といける。日本人だと口にあうらしい。

紅芋カステラ: 蒸しパンみたい。イモ独特の粘りもある、って微妙な感想。

ひじきカステラ: 磯の香り、ぐにゃっとした感じ。少々強引すぎるようです (笑)。

あと、試食の感想はありませんが、卵のカラに入れて焼いたものもありました(たぶんこれ)。cosicosi3さんのところでは、挽き茶カステラ、チーズカステラなんて出てましたね。

さて、食べ比べの結論は... 「やっぱり、カステラは長崎でしょ」。まあ反論はしませんけどね。

特集には小ネタもあって、その中に「カステラと相性のいい飲み物は?」というのもありました。安心して下さい、牛乳もありましたよ。

うまいカステラ食べたくなりましたよ。

だんだん変わっていってもOK

こんばんは。井上ひさしです (ウソ)。

以前、井上 史雄の「日本語ウォッチング」という本を紹介しました。今日は別の本の紹介です。


日本語の化学変化―時代とともに変わる日本語のルーツと正しい使い方
岩松 研吉郎 / 日本文芸社

井上が言語の使用のされかた、その変わり方をありのまま受け入れる姿勢をとっているのに対し、岩松はさらに変わりやすさが日本語の特徴、もっというと日本語のダイナミズムとして積極的に評価しています。漢字、かな、アルファベット、なんでも受け入れることにより、海外の文化を吸収してきた、その功績も評価しています。

この点は実は私も同じ意見です (バックログに「日本語の造語力」なんていうのをあげておきながらずっとほったらかしでした)。日本語の強さだと思うし、一方で弱さだと思っています (この部分本当に宿題で書くから今日はかんべんして)。

で、変化を受け入れる指向が強いので、例を示して、その意味付けをして、「これはこれで正解」というパターンが多い。それはそれで面白く読めました。

例えば、「とか弁」 (ここではこの名前を使っていないが、必要以上に「とか」をつける言い方のこと。「コーヒーとかいかがですか」とか) に対しても、「自分の提示した事柄に対して引いた姿勢(へりくだり)になる」、「婉曲化という日本語会話に伝統的な表現法の新しい形でしょう」という位置付けをしています。

よく「私って〜じゃないですか」という言い方をする人がいるじゃないですか。私は「そうですか?」とか「同意を求められても...」と反応したくなりますが (実際に電話セールスに対してはそう反応してるか)、ここでは、そういう反応は「ちょっと意地悪です」としています。いや意地悪なのは分かってますけどね。

そういうスタンスで書いてあると思って読むと、非常に面白い本でした。内容が軽くてちょっと物足りないかも。

ただ、何でも受け入れようとするあまり、誤解も多いんですけどね。まあ、それも愛嬌で楽しめます。例えば、日本語では長い言葉も省略して3〜5音にすることが多いというところの例示のなかに、「チェキラ」なんてありました。これ"Check it out!"の発音を聴いたまま写しただけで決して日本語で省略した訳じゃないですよね。また、「ファッキン」(失礼!) が「ファットキング」(太った人のこと) または「ファーストキッチン」の略としてあるのも笑った。

また、途中語尾上げ (半疑問) と平板アクセントがごっちゃに記載されているのは気になりました。これは正しいのが何か分からなくなるので、愛嬌とはいえないんですけどね。これら2つの事象はまたここで取り上げるかも (あーまた宿題増えちゃう)。

日本語関係だとついつい買っちゃう私。"Web Designing" 2005/6月号で「伝えたいこと、きちんと伝えるために - 人を惹きつけるWebライティング」という特集記事があったので一緒に買ってきました。読んだら感想を書こうかと思います (ってまた宿題が...)。

2005/05/15

根っからの貧乏性

こんにちは。木村カエラです (ウソ)。

ちょっと前になりますが、AERAの増刊 AERA SCIENCE: 理系生活のススメを買ってきました (写真はリンク先から)。

新しい話題がそれぞれ短いページ数でまとめてあって読みやすかった。特に最近は「勉強」というと売れない本でも「脳を鍛える」なんてタイトルにすると売れるくらい「脳」がブームらしく、脳については結構ページが割かれていました。付録も「脳を鍛える 30日カレンダー」 (こわくてやってません)。

「脳」からは離れるのですが、「肥満遺伝子」はちょっと考えさせられました。

体重 (kg) ÷ 身長 (m換算) の二乗であらわされるBMI (Body Mass Index) という指標があるのですが、世界保健機構ではこれが30以上だと「肥満」としているそうです。日本では30以上の人は数%なんだそうですが、日本の基準では BMI 25以上だと肥満としているそうです。平均が低いから基準を低く設定しているのかと思ったら、糖尿病、高血圧、高脂血症になりやすい (通常の2倍) レベルが日本人だとそのくらいになるそうなのです。日本人は「肥満に弱い民族」なんて結論づけられていて、トホホです。

さらに、日本人の3人に1人は「太りやすい遺伝子」をもつそうで、これは欧米人の2〜3倍になるそうです。この「太りやすい遺伝子」とは何かというと、「エネルギー倹約遺伝子」とよばれ、食べ物が不足してもエネルギー消費を抑えるので生存には有利ということです。

貧乏にも耐えられ、飽食に弱い... 根っから貧乏性に出来ているんですね。泣けてきます。

2005/05/10

ドイツも苦悩している

こんばんは。シューマッハです (ウソ)。

浮世風呂さんが、「日中関係を仏独となぞらえる誤謬」という記事を書かれています。

5月8日は第2次世界大戦でドイツが無条件降伏した日から60周年だそうで、5月8日の毎日新聞に4ページにわたって特集が組まれていました。

戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その1)
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その2) 「歴史」苦悩する日本
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その3) 「謝罪」背負うドイツ
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その4止)
ことば: ホロコースト

様々な側面から書かれていて、色々日本と違うことがわかり、結果として「ドイツを見習え」という主張がナイーブすぎることがわかる。特に、(その3)の外信部長・岸本卓也氏の記事で
ワイツゼッカー元大統領も回顧録で述べている。「過去と向き合うことは日本人にとって重大だが、そのための正しい道を見つけることは日本人自身の問題だ。(中略)どの民族も独自の状況に置かれ、他の民族と比較できない」
と書かれていること、独前首相補佐官、ホルスト・テルチク氏が
日本への助言は難しい。ただ我々の経験から、周辺国との和解を進めるためには、過ちを二度と繰り返さない姿勢を示し続けると同時に、「共に働く機会」を作るため対話を続けることが必要だと思う。
と語っていることが印象に残った。また(その2)では、京都大名誉教授(西欧近代史)・野田宣雄氏による「西独の“理想化”は疑問」という寄稿もある。

さて、ドイツのやりかたをそのまま踏襲するのは適切でないことは理解できた。それでもドイツに学ぶことは大いにあると思う。それは、「したたかさ」と「生き残りのための努力」だと考える。中国、南北朝鮮には筋の通らないことが多いのは確かだ。しかしそれでも今後日本が生きていくためには無視できない隣国である。直接の対話、説得で、どこに「理」があるかを理解してもらう努力、対立の中でも友好を保持するしたたかさが必要なのだと思う。

他の国々とも友好的な関係を保ち、国際社会全体の中で彼等の主張が浮いていることを際立たせることも必要だろう (しかし決して孤立させず手を差しのべることはする)。バンドン会議でアジア全体に対して発信したのはその意味で良かったと思う (あとの日中首脳会談は評価できないけど)。

スラムダンク〜あれから10日後

... って番組がこのあとフジテレビであるらしい。スラムダンク自体は読んだことないけど評判がいいので見てみるか (録画して)。

あ、こんばんは。竹熊健太郎です (ウソ)。

番組の案内によると
必見!!!あのッ!!!幻のイベント……「スラムダンク〜あれから10日後」。
その制作にあたる井上雄彦を完全密着!!!
ファンならずとも待望の独占ドキュメンタリー!!
... 全文引用になってしまいました... これじゃ知っている人しか分かんないって。
もしかしたら以前読んだSIGHT「究極のマンガ200冊!」に載っていたこれかも。
南信長「...去年『スラムダンク』が1億冊突破したときには個人で全国紙6紙に全部違うパターンで全面広告を出して、それに対してすごい反響があったからイベントをやりましょうって、三浦半島の廃校の高校の黒板にチョークでその後の『スラムダンク』を描いたりとかね。」
枡野浩一「それはアートの見せ方としても、チャーミングな感じですよね」
南「すごいですよ。しかも黒板にチョークで描いてある訳だから、ちょっとこすったりしたら消えるし、落書きとかもされかねないんだけど、いっさい絵の前に柵とかは作らなくて、三日間の展示が終わったあとにひとつの落書きも消されたのもなくて、それを見て自分で拍手したっていう......。カッコよすぎですよね(笑)」
これ読んだ時にすごく魅力的に思いました。マンガもここまで敬意を示される文化になったんだという感慨。

きっとこれだな。録画に失敗しないようにしよう。

トラックバック先:
サンドマンがやってきた(ksandmanさん): 永遠のスラムダンク
-- 新聞の全面広告のことが書かれています。

追記:
SWITCHに特集があったので思わず買ってしまいました。

2005/05/08

お金は有効に使おう

こんばんは。松下幸之助です (ウソ)。

国連の常任理事国ってそんなに魅力的ですか。

毎日新聞 2005年5月8日
ODA: 大幅増額めぐり外務省と財務省が綱引き

常任理事国の椅子が、年間約3兆5000億円で、現在9500億円の3.5倍です。外務省が「常任理事国入りが国益にかなう」と言っているということですが、これまでの外務省の行いを見ていると、「外務省が国益を考えてる? ハァ?」と言っても過言でないと思います。

宇宙船地球号のチケット=論説室・玉置和宏 (毎日新聞 2005年4月17日) には、
そのODAが90年代前半にさらに急増したのはガリ国連事務総長(当時)の「日独は安保理常任理事国に」という国連改革案が浮上したことによる。すっかり舞い上がった外務省はバブル崩壊で財政が悪化したにもかかわらず、ODAをアフリカ中心に散布した。 
その結果はもう言うまい。ODAの円借款の大半は99年ケルンの主要国首脳会議(サミット)で決まった「債務免除」で安保理常任理事国の椅子と共に消え去った。
「すっかり舞い上がった」なんて書かれちゃってるところが情けない。そのときの反省はないのでしょうか。

前の記事では、「小泉純一郎首相は先月、ジャカルタで開かれたアジア・アフリカ首脳会議で、アフリカ向けODA(03年実績で約600億円弱)を3年で倍増させる方針を表明した。」とあって、「あ〜あ、小泉さんまた外務省にだまされたんだ」と思いましたが、よく見ると9500億円のうちの600億円ですから、まだ全体にはそう影響のあるレベルではありませんでした。

ODAを出すにしても、ただばらまくのではなく、有効な使い方をしましょうよ。政府の高官の懐に入るのではなく、貧困にあえぐ人々が自活できるようにするために使いたいものです。

自活できるように、といってもそのやり方も考えないといけません。以前、曾野綾子さんが、「東南アジアだと鶏を飼えるようにするだけでよいが、アフリカだとまず鶏を盗まれないようにしないといけない」ということを言っていました。一言でアフリカは...なんて言っちゃいけないのでしょうが、民族同士の抗争、内戦、収奪、レイプ、... 自分達で幸せになるという意志はあるのかと問いたい。まず教育のような地道な活動からはじめないといけないでしょうね。

トラックバック先:
週刊!Tomorrow's Way (yodaway2さん): 「中国、安保理拡大に拒否権、と!——ニッポンに立ちはだかる巨龍。」

コメント
 Commented by yodaway2 at 2005-06-04 12:48 x
そのとおりと思います。外務省は、ほんとうに問題あり――の省庁ですね。私はタナカ・マキコ氏と逆の立場に立っていますが、ただ「伏魔殿」と表現した彼女はさすがだったと思います。(笑) たぶん、いまもその体質は、それほど変わっていないでしょう。何しろ、国民からは見えない世界のことなのですから。ただ、一方で、日本はグローバル国家ですし、そうでないと生きていけない国ですから、文字通り、外交は国家の命運を左右する問題なわけです。あたり前ですけれど。おっしゃるように、ODAなども姿勢を正して、地道に、かつ効率よく運用していただきたいものです。(――それが大丈夫なのかナ、ということなんですけれど。)

 Commented by yoshihiroueda at 2005-06-04 21:21 x
★yodaway2さん、私も田中真紀子にはちょっと期待したんですよ。外務省の改革をやってくれるんだと思って。でもやっていたことは外交官と同じ、地位を利用したり、威張ることが仕事と勘違いしてたり。外交も含めてこの国の進む方向、その手段をトータルデザインして提示してくれる政治家はいないものか。と思います。ないものねだりでしょうかねー。

29日目の恐怖

こんにちは。ゴールデンウィークはどこにも行きませんでした。環境保護に貢献しようと思って (ウソ)。

今日午後4時からテレビ東京で「地球共生」という番組があります(番組HP)。年間6回で今日はその第1回「29日目の恐怖」、総論だそうです。
タイトルの“29日目の恐怖”とは、「ある池のハスの葉が増え、1ヵ月で池のすべてを覆い尽くしてしまいましたが、その前日の29日目、池の景色は特に普段と変わらなかった」というヨーロッパの昔話から引用しました。つまり、倍倍で増えていくものは最終段階を迎える直前まで気づき難いということです。
ということです。

以前、10年くらい前になりますが、環境保護に関する講演を聴きました。その際に講師から会場にといかけがありました。

・地球はまだ大丈夫と思うか。
・それとも、今行動を起こさないとダメだと思うか。

私はそのとき、「もう取り返しがつかないんじゃないか」と思っていて、どちらにも手を上げることができませんでした。それから10年、京都議定書は発効しましたが、一番大きな影響をもつアメリカは参加していませんし、中国は対象外になっています。次の議定書には中国も義務を負うことが求められるはずですが、中国はそのときにはアメリカと同じ行動をとることが懸念されます。

「もったいない」精神を意識して生活していますが、この状況の中でどれだけの貢献になるのかと思うと暗い気持ちにならざるを得ません。それでも自分にできることをやるしかありません。30日目に突入するのを少しでも遅らせ、現状を維持することに貢献していきたいと思うのです。

テレビ東京なので全国では見れない人も多いと思いますが、その場合は知り合いに録画してもらってみましょう。第1回目のゲストは石原慎太郎だそうですが、彼が嫌いな人も我慢して見ましょう。

2005/05/06

日中関係のまとめが...

... 3ページの特集として、5月1日の毎日新聞に載っていました。もっとはやく何か書きたいと思っていましたが、ちょっとすぐに読む気になれず遅くなりました。意見を加えることは余りありませんが、備忘録としてリンクを含め書いておこうと思います (リンクはいつまで生きているか分かりませんが)。

日中関係(その1) 日中、不信の連鎖
日中関係(その2) 中国の軍備増強警戒−−日本側の不信
日中関係(その3止) 日米安保強化に懸念−−中国側の不信

紙面では、「日本側の不信」と「中国側の不信」の年表を見開きページで揃えて示してあったり、これとは別に終戦からの年表が示してあったり、カラーページで地図上に中国各都市の在留邦人の数がピクトグラムで示してあったりして、力が入っています。

以前から断片的な記事でなく背景まで整理された形で知りたいと言っていましたので、こういう特集はありがたいです (5月4日には「ニッポン放送株争奪:検証・ライブドアVSフジテレビ 水面下、激しい攻防」というのもありました)。「基礎知識」も有用だと思います。

ところで、(その1) には、
胡主席は会談で「両国の古い世代の指導者と有識者の長期的な努力に対し、申し訳ない」と関係悪化を嘆いたが、
とあるのですが、「申し訳ない」なんて言ったというのはこれまで報道されていないと思います。見逃しているだけなのでしょうか。それとも中国語で別の言葉を毎日新聞のここでだけ「申し訳ない」と翻訳しているのでしょうか。「嘆いた」なんて書いてあるので、別の語だった可能性も高いですね。

もし「申し訳ない」なんて言ったのなら、画期的な反省の言葉ですね (日本だけに対してではなく、日中の先人達に対してですが)。少なくとも、相手を批難するときにも使ったり、自分の責任じゃないんだよと言うニュアンスの強い「遺憾である」よりずっといい。
しかし反省だったとしたら、もっと大々的に扱われているはずです。やっぱりそんなことないんだろうなあ。

2005/05/04

Tigerが載った

こんばんは。佐山サトルです (ウソ)。

先日、Tigerが載るまで待とうって書いたのですが、

出ましたね。4月29日にTigerが出てからすぐでしたね。

News Release
アップルの新しいiMac G5シリーズ、より高速化しワイヤレス機能内蔵。そしてMac OS X "Tiger"を搭載

いや、確かに先にPowerMac G5が出たんですけどね、私はデザインのプロじゃないので。

ほんとうはmac miniを狙っていたのですが、スペックも向上していて、ちょっと揺らぎます。それに、これがスティーブ・ジョブズCEOのいう「目を見張るような新製品」じゃないよね。

現実的な視点での改憲論議

こんばんは。拳法の達人です (ウソ)。

私自身は、憲法の文言を誤魔化しながら運用している今の状況はあまりほめられたものではないと思っている。しかし、私と立場は違うが、毎日新聞の社説は、「憲法はどうあるべきか」という視点からの議論が多い中で、現実的な指向での議論となっていて、なるほどと思わせる一面があると思う。

社説: 憲法記念日 改憲への原則3点を確認する

・国連憲章前文で謳われている平和主義への返答として憲法9条がある (我々が平和を乱す存在とならないことの決意)。
・国連が認める自衛権、集団的自衛権も封殺してきたのは、旧敵国としての自制。
・常任理事国への立候補は、再び人類に戦争の惨害をもたらさない側の国として認知され信頼されるはずという宣言。
・それが国際的に承認され常任理事国になれるとすれば、日本は名実とも敵国ではなくなり、自衛権を封殺した理由は大きくそがれる。
・このため、集団的自衛権の論争より、常任理事国入りにエネルギーを傾けることははるかに効率的で有効。

ふむふむ。

そして、その前提になっているのが、次の「国柄、国民の義務論争」に関するポイントと思う。
米国などは憲法があって国が成立している歴史がある。日本は違う。憲法は日本の長い歴史の中では最後のほうで国際社会に向けた自らの証明書として作られた。日本の国柄は憲法に書き込まれるいかなる作文より深く広く人々の心と風土に浸透しているものでなければそもそも意味がない。
憲法より先に日本人が育ててきた価値観、文化を前面に出しているといえる。

これはこれで納得のできる議論だと思った。

しかし、日本人の「心と風土に浸透しているもの」というのが安定的にあれば、という前提条件がつくと思う。それが壊れていっていると感じているのは私だけでないと思う。

自然を大事にすること、自然の前に謙虚であること、資源の少なさを勤勉・工夫・誠実さで補ってきたこと...。これらを再確認し書き留めておくことで、今後の我々の行動指針、我が国の運営指針とすることが必要なのではないかと思う(憲法はもともと国を国家権力を縛り付けるものだとことはこの社説にも書かれていることでもあり、理解していますが、国民を含めた国のありかたを積極的に謳うのもありなのではないかと考えて書いています)。そしてこれらの価値観を世界に広めていくことが我々の存在意義であり、誇りとすべきことなのだと思う。

追記: 私自身は常任理事国入りに賛成の立場ではありません(過去記事)。

2005/04/30

レディース&ジェントルメン...

...ノミナサン、コンバンハ。デューク・ウエダデス (イチブウソデス)。

あなたはナニジン?国籍占い、やってみました。
yoshihirouedaさんの国籍は 
レディース&ジェントルメンな
グレートブリテン 
イギリス人
...って何の解説もなしかよっ!

2005/04/29

教科書問題はドイツに学べ

こんにちは。ueda.txtです (なんだそれ)。

先日「事実は事実と」で、教科書問題に関して書きました。毎日新聞にこんな記事がありました。

毎日新聞 2005年4月28日
日本と世界: 同じ?違う? 頭悩ます教科書

みんなさまざま。特に現代史は今を教えることと同じですから、中国、韓国と同様に、現政権が教えたいことに歴史を歪曲するしかないのだろう。

この中で、ドイツの進め方は学ぶべきところが多い。
ドイツは学者による教科書の共同研究委員会を周辺国とともに設置し、偏見や敵視をなくす努力を続けている。また、ユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)や周辺国を侵略した歴史は、教師が独自の教材で教えることも多いのが実情だ。
ここで「努力」とかかれているが、利害関係のある周辺国との調整には、本当に努力が必要だと思う。

反省を行動で示すというのはこういうことを言うのだろう。日本もこのようなことを続けていれば、周辺国につけこまれる隙を作らずに済んだのに、と思う。

一方で、周辺国にも努力が必要だ。周辺国に相手の努力の姿勢も尊重する姿勢がなければうまくいかない。ましてやロジックが通じないならば、「研究」にもならないだろう。その意味ではドイツはラッキーなのだと思う。

本当は、「ドイツはラッキー」で済ますべきことではないのだろう。将来のため、あきらめてしまっては仕方がない。ちゃんというべきことを言いながら、日本はちゃんと言うべきことを言う国という評価を国際的に得ていくことによって、少しずつ変えていくしかないのだと思う。

評価はメッセージ

今回のJR西日本尼崎脱線事故は、規模が大きいだけでなく、電車がぺちゃんこになった衝撃的な映像、鉄道会社の競争の中でおろそかにされたものなど、ショッキングな事故でした。亡くなられた106名の方々のご冥福をお祈りします。

鉄道会社、航空会社などの運輸業だけでなく、工場や工事現場では、「安全第一」が掲げられ、会社の経営者も口を揃えて「うちは安全第一をモットーとしている、従業員にもそう指示している」と言います。しかし、言葉と行動が一致していなければ意味がありません。

毎日新聞 2005年4月27日
安全崩壊: JR西日本惨事/上 同じ失敗許さぬ重圧

何をプラス評価し、何にペナルティを与えるか、そしてその大きさは、経営者側が「こうあって欲しい、こういうことはやって欲しくない」というメッセージです。
ここで書かれている「日勤教育」は「教育」という名前はついているものの、ペナルティ、もっと言えば懲罰と捉えられていることが分かります。「今度やったら運転士を辞める」と「決意書」を書かされるというのであれば、解雇の一つ前くらいの重さです。いや、自殺した人もいるくらいですから、解雇のほうがまだましと言えるくらいの苦痛なのだといえるでしょう。

この記事であげられている自殺した44歳運転士は、@HOMEさん「気になったブログ<尼崎脱線事故」で紹介されているきっこのブログ「1分の重さ」に出てくる服部運転士のことではないかと思います (@HOMEさんのコメントで紹介されているこの記事をみるとそのようですね)。きっこさんのブログには、新聞記事で触れられていないこともいろいろかかれています。一度も事故を起したことのない優良運転士に「過去に起した事故についてレポートを書け」なんて理不尽な命令は、知らないと言っている人に拷問してしゃべらせようとするドラマの中のシーンを思い出させます。

一方、安全に関しては、調査、原因究明をする意志がないのですから、社員に対して安全を守る人を評価し、(事故を起こした人でなく事故につながる) 安全を軽視する姿勢を戒める体制にはなってなかったと思われます。この服部運転士も、やるべきことをやっての懲罰ですから、やるべきこともやるなというメッセージに他なりません。今回の高み運転士も、実際はそういう指示はなくても、遅れたらスピード違反して遅れを取り返せと言われているように感じていたでしょう。

皆さんの職場ではいかがでしょうか。「安全第一」が単なる掛け声や経営者の言い訳になっていないでしょうか。安全を大事にする人と効率を上げる人とどちらが評価されているでしょうか。

きっこさんは、「今回のブログに書いた内容は、知っている報道関係者もたくさんいるのですが、JRと癒着している自民党の某派閥からの強い圧力によって、新聞やテレビなどではあまり報道することができないのです。」と書いています。「報道GOサイン」でも書きましたが、何か大きな事件が起こらないと不正を明らかにできないジャーナリズムの存在意義には疑問を感じます。

追加トラックバック
週刊!Tomorrow's Way: 「JR西にも経営理念があった!——現実との落差はなぜ?」

コメント
Commented by fumi_o at 2005-04-29 13:55 x
トラックバックありがとうございます。
最初、リンク先ー「1分の重さ」のきっこさんの記事を知ったときは、無知が故その内容に驚いてしまい、正直「本当かな?」と疑った部分もあったのですが、ニュースで次々とJR西日本の日勤教育の実態が明らかになるにつれ、真実だったということに改めて驚いてしまいました。
遺族の方々も怒りや無念をどこにぶつけていいのか、そのやるせなさを思うと、言葉もありません。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-30 04:45 x
★fumi_oさん、
「教育」の名を借りたリンチ、従業員が安全よりもこれを避けることを重視しても批判する気になれません。これまで大きな事故にならなかったのが不思議なくらいです。

冷めたのか、安定したのか、燃料が切れたのか

こんばんは、クールガイです (うぷ)。

はりーさんが、「ブログブーム」について書かれています。1年くらい続けてきた人たちが共通してもつ感覚なのか、更新頻度が落ちている。ブログを書く意欲に変化がみられる、ような気がする。

実ははりーさんが、先月「停滞」という記事を書かれたときにも同じ感想をもっていたのでトラックバックしようと思ったのですが、本人がその後すぐに「停滞? どこが? って感じですな。」なんて書いているので、「ありゃりゃ、やっぱり俺だけ?」と思い直したのでした。

それでもやっぱり、自分の周りでは、いつのまにか書かなくなっちゃってたり、卒業宣言を出したり、ブログ自体を削除しちゃったりする人も出てて、全体が停滞している感は残っていました。自分自身もこれって自分にとって何なの?とレビューし、「ブログを育てる」という感覚なんて記事も書いてみました。3月は年度末にも関わらず書いた記事数は一旦増えたものの (20件あった)、4月になってまた激減 (これで7件め)。いったいこの乱高下はなんなんでしょ。

一方でブログ自体は確実に増えているんですよね。休眠も多いから全体ではどうか分からないのですが、感覚的には確実に増えている。

理由はいろいろあるでしょうね。

・昨年前半くらいまでに始めたフロントランナーとしての自負があった(あるいは使命感かも)。人が増えてきて、自分の使命は終わったように感じているかも。

・一方で、ブロガーのレベルが下がってきているような感じがしているのかも。つまり、有象無象と一緒にされたくない。

・自分は違うというためには、クオリティの高い記事を書く必要がある。結果として下調べや執筆にも時間がかかるようになる。心理的な障壁も高くなる。

・ブロガーのレベルは全体では下がってきているのかもしれないが、そのなかにも能力のある人がいて、全体ではレベルの高いブログも増えている。よけいに自分の才能に限界を感じる。

・人が増えると、ユニークな視点の記事も増えてきて、自分が書くことは誰かがいったことの焼き直しのように見えてくる。自分が発言しなくても誰かが言ってくれるよという感じが増えてくる。

・燃料 (ネタ) も尽きてくる。

・ウソの紹介をしてくれる人も枯渇してくる。ってこれは個人的事情ですが。

など。これだって、はりーさんが書かれたことの焼き直しみたいになりユニークな視点が提供できていないことに気が付いたので、今この瞬間に原稿を焼き捨てようかという気になった。

色々あげてきたけれども、ブログがだんだん衰退してなくなっていくとは思っていません。ハリーさんが
キャズムを超えた今、イノベーターやアーリーアドプターとして目立った人達のような大きなハブではなく、小規模のコミュニティに分散して、いわばロングテール化してきているのかもしれない。
と指摘されていますが、そう、井戸端会議はなくならない。

さて、ブームと言うものの終焉には次のブームがあると思われるのですが(ブームが終わってあいた穴に新しいブームがはいるのか、それとも新しいブームが来てそれまのブームに引導を渡すのかはおいておいて)、それって何なんでしょう。私は気が付いていないところで始まっているのかもしれません。mixiやgreeなどのSNSかな。

追記 (2007.11.15): この記事を書いてから2年半後こんな記事が出ていた。なんか感慨深い。

すちゃらかな日常 松岡美樹 2007年11月10日ブログ祭りが終わり、僕らは日常へ帰った

2005/04/23

小泉首相、久々の合格点

おはようございます。小泉孝太郎です (もちろんウソ。もしかして忘れられた存在かも)。
昨日帰って夕刊の見出しを見ると、

毎日新聞 2005年4月22日 東京夕刊
バンドン会議: アジア植民地支配と侵略、小泉首相「反省、おわび」−−異例の演説
「痛切なる反省と心からのおわびの気持ち」を表明する。
とありました。

「あ〜あ、また泥縄でおわびしても、なんの効果もないのに。」と思いましたが、演説要旨 (同じく毎日新聞)を見ると...
わが国はかつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた。
プラスになった面も多く言われていて、実際に評価している国、地域もあり、その点も言及して欲しかったが、ここはあとのつながりから仕方ないかな。
こうした歴史の事実を謙虚に受けとめ、痛切なる反省と心からのおわびの気持ちを常に心に刻みつつ、わが国は第二次世界大戦後、一貫して、経済大国になっても軍事大国にはならず、いかなる問題も武力によらず平和的に解決するとの立場を堅持している。今後とも世界の国々との信頼関係を大切にして、世界の平和と繁栄に貢献していく決意であることを改めて表明する。
今回泥縄で謝罪している訳ではなく、一貫した態度を取ってきたという強烈な主張になっています。中国、韓国の言い分に対して、ただつっぱねているのではなく、きちんとした反論ともなっています。

また、これが、中国、韓国に対しての個別の「おわび外交」ではなく、国際社会全体へのアピールになっているところがすばらしい。

これまで私は小泉首相に対して批判的な意見が多かったのですが、今回の演説は合格です。

このようなきっちりした演説を日本国民の前でもやってほしいなあ。郵政民営化や人権擁護法案でも。

ところで各国の反応ですが、

韓国: 謝罪演説は「口だけの謝罪で意味がない」
-- 何言っても同じ反応をするだろうと思っていたので、こんなもんだろうと思いましたが、中身を見ると、同じ日に政治家が靖国神社を集団参拝したことを問題にしているのでちょっと予想と違います。集団参拝がなかったらどうなんだろうと思いました。

中国: 演説は「歓迎する」中国外務省報道局長
-- 中国側も問題の大きさに自ら困っている様子でもあるので、それに収拾をつけられる契機となる発言が日本から出ることはありがたいだろうなと思いました。しかし、中身を見ると、歴史問題でさらなる譲歩を引き出したい意向とみられる、ということです。あまり欲張らない方がいいと思うぞ。

追記: トラックバックの3番目の「玄倉川の岸辺」さんの記事は、2回にわたってブロガーの皆さんの記事を、批判的、中立的、肯定的の3つに分けて整理されています。皆さんも見てみてください。努力に感服です。1回目はここ

コメント
Commented by rkya at 2005-04-25 12:41 x
自分の気持ちにとても近い演説でした。いろんな意味で敵でなければならない日本なのでしょうが、「いろんな」は隠されて、歴史問題ばかり突きつけられると、いいかげんうんざりしてきます・・・

 Commented by rakurakuonsen at 2005-04-26 00:56 x
uedaさん、こんばんは。
今回の演説、僕も、近い感覚を持ちました。新しい土俵が出来たような・・・ ちょっと甘いかな。トラバさせて頂きましたので、よろしければお立ち寄りください。

 Commented by cosicosi3 at 2005-04-26 10:57 x
日本は歴史を反省した上で経済援助をしてきたと思うのですが
それが中国の市民には伝わってないようですね。
ある評論家が、日本政府のサイトにどれだけの経済援助をしたのか中国語で掲載したらいいのにと言っていました。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-26 23:40 x
★はるかさん、敵を作らないとやっていけない、というのは悲しいことですね。中国の歴史も自ら汚しているように思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-26 23:44 x
★rakurakuonsenさん、
ええ、誰が原稿を作ったのか知りませんが、芯のとおった内容だったと思います。今後常にこの主張を続け、日本はそういう国と世界中に認識してもらう必要があると思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-27 00:14 x
★cosicosi3さん、
日本大使館のページ(下記)の「对华经济援助」というのがあるらしいです。中国語は読めないけど。日本語のページもあります。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/
それから中国のインターネットにはフィルタがかかっており、どこでも見れる訳ではありません。
http://japan.internet.com/busnews/20050418/11.html
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050416/mng_____tokuho__000.shtml

2005/04/20

期待はずれって言うけれど...

... それは期待が過大だっただけなんじゃないでしょうか。

こんばんは。白馬の騎士です (ウソ)。

ええ、この件です。

毎日新聞 2005年4月19日
ニッポン放送株争奪: フジ、1033億円で全株取得 ライブドアと和解

ブログを見ていると、「期待はずれ」、「大山鳴動ネズミ一匹」、「いったい何だったのか」などの意見があります。確かに私も最初は何か面白いことになりそうとは思いましたが、堀江社長の既存メディアを軽視する発言や、インターネットとの融合が具体的なアイデアを伴っていないことをみると、これは買収は成功してもその後の事業はうまくいかないかもと思うようになってきました。

北尾氏の登場によって、フジテレビの支配は無理になり、影響力がラジオだけになると、さらに事業の構図が描けない状況になっていました。

この時点でなんらかの和解に持っていかないとライブドアの存続自体も危ういものになっていたでしょう。徹底抗戦を主張する堀江氏に対して、宮内氏、熊谷氏ら役員のみなさんの意見が押し切った形らしいですね。

この一連の騒動を振り返って、何にも残さなかったという意見もあるようですが、私はそうは思っていません。勉強になりましたよね。外資への門戸開放が先延ばしになりましたが、無防備のまま開放されるよりかえってよかったんじゃないでしょうか。

リーマン証券と村上ファンドに高い授業料を払うことになりました (堀江さんも1400億のうちの大部分は転換社債による増資とフジテレビからの増資で、無から得たものですから、この中に入れて良いかもしれません) が、それを支払ったのはライブドアの株主とフジテレビで、新生銀行の時のように我々の税金ではありません。ライブドアの株主は、堀江さんに出資した時点でそういうことは覚悟しておかなければならないことですし、フジテレビも資本関係のねじれを放置していたつけだと言われています。

さて、堀江さんは手にしたお金を何に使うのでしょうか。堀江さんもワクワクすると言っていましたが (業務提携のことのように言っていますが、そっちのほうはあまり期待してないんじゃないでしょうか)、観客席の我々も同様です。そういえば、堀江さんの投資セミナーでは、出資に向いている企業のひとつにTBSをあげていたそうですね。

2005/04/17

Tigerが載るまで

こんにちは。伊達直人です (ウソ)。

4月29日にMac OS X v10.4 “Tiger”が発売されますね (ニュースリリース)。

最初OS 9の時にMacを買って、その後、Mac OS X 10.1と10.2は買ったのですが、10.3はもうそろそろMac本体を買い替える時期だろうということで、買っていませんでした。
そこからももうずいぶんたっています。USB1.1なのとiPod shuffleへの転送が時間がかかるのと、ADSLも8Mから高速版に変えたのにあまり速くなった気がしないので、そろそろMac本体を買い替えるのに、iMac G5にするか、Mac miniにするか、それともノート型にするかで悩んでいたところですが、あわてなくて良かった。Tigerが載るまで待とう。

というか普通OSの発売前には、無料アップグレード権がついてくるのですが、今回ないのでしょうか。

ところでちょっと気になる記事が...
ITMedia 2005/04/14
Appleエンジン全開、iPod好調で530%増益
スティーブ・ジョブズCEOは発表文で「Appleはエンジン全開で稼動している。今月末のMac OS X Tigerを皮切りに、今年は目を見張るような新製品が控えている」と述べている。
その「目を見張るような新製品」を待ってたほうがいいかな。ってそんなこと言ってたらいつまでたっても買えないんですけどね。

2005/04/12

中国を啓蒙する

こんばんは、島崎和歌子です (ウソ)。

以前私はサッカーアジアカップその後で、
このままでは4年後のオリンピックの開催国の資格を疑われる、世界からそっぽを向かれるということを伝える必要があると思います。
日本と韓国は、オリンピックやサッカーワールドカップの先輩として、
・ホスト国の政府および地方自治体に求められること
を啓蒙し、中国政府が、自国民に対して
・ホスト国のマスコミに求められること
・ホスト国の国民に求められること
を啓蒙していく必要を教え、さらにその活動に対して協力していく必要があると思います。いつまでも敵対関係ではなく、我々は中国と友好的な関係を築きたい、中国が国際的に孤立することは我々にとっても望むところではないという姿勢をもち、それを的確に伝えることが大事だと思います。
と書きました。

これはオリンピックの開催国としてどうあるべきかというコンテキストのもとに書いたのですが、今回はもうちょっと広い視野で、国際社会の一員としての認知を得るためには法治国家であることを示すことが必要である、ということを教えていかないといけないと思うのです。中国人に対して、どうしたら今後の儲けにつながるかを考えさせれば、自ずと答えは出せるでしょう。

でもこれはほんとに理想論。中国政府がデモを日本のせいにするような状況では、聞く耳を持たないでしょう。日本だけがそういっている状況では。国際世論を味方につける必要があります。浮世風呂さんは「中国反日デモの暴力行為に抗議する:日本の取るべき戦略」で次のように指摘されています。
いま現在の事実をきっちり指摘し、国際社会に問うていく態度が、今の日本には必要だ。 
政府にはもっともっと、発信していく義務がある。
まったくそのとおりと思います。これまでと同様に二国間の協議であやふやにすますと、今後に禍根を残すと思います。

トラックバック追加:
Tomorrow's Way (yodaway2さん) 日本人は我慢している。だから、気付いてほしい。

コメント
 Commented by rakurakuonsen at 2005-04-13 00:26 x
こんばんは。
今回のデモでの暴力にしても、サッカー・アジアカップでの一件にしても、中国国内での反応というのは極めて狭い範囲で自己を捕らえてしまっている点に根源がある気がします。これはわれわれにとってもそうですが、中国の人々にとっても非常に不幸な現実だと僕は思うのです。
すべて自らの思う通りになるというものではなく、社会の中で折り合いをつけながら、生きていく・・・その術が必要であることに早く気が付いて欲しいものです。
そのためにも、日本は発信する必要がある。事実を事実として、きっちり語っていくことが、今後にとっても大切なのではないかと思っています。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-15 23:25 x
★ rakurakuonsenさん、コメント返信遅れ申し訳ありません。といいながら、忙しかったんだよー、と申し訳したりして。
日本の言っていることはいつも一本筋が通っていると世界的に認められ、いいがかりをつけても無駄というようになりたいものです。「立派な猫は居るだけで鼠が来ない」

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-21 01:19 x
★鍵さん、コメントありがとうございます。私もいつも訪問しています (コメントできていませんけどね)。おっしゃるとおり、中国に固執するより他の友好国を増やしていくほうが良いと考えています。それらの国とともに発展し、それを見せつけることで、中国も心を入れ替えて仲間に加わりたいと思ってもらいたいと思います。

2005/04/07

事実は事実と

こんばんは。安英学です (ウソ)。

教科書検定結果に対して、韓国や中国が抗議の声をあげています。
これに対して、多くのブログで、内政干渉だという反発がみられます。
しかし、もし事実と違うことを教育しようとしているなら、抗議は当然ではないでしょうか。
もし事実と違うことを教育しようとしているなら、
もし事実と違うことを教育しようとしているなら、
...
そんなことはありませんよね。指摘事項は事実を事実として書くことを要求しているものばかりのように見えます。

事実を捏造やウソであると抗議している国々では、そうすると、
事実とは違うことを「事実」として教えているのではないか、
もしそうなら、むしろそれを批判、抗議すべきではないか (内政干渉と言われようとも) と思っていました。

そういうときに、Tomorrow's Way (yodaway2さん)に
図書館から韓国の歴史教科書を借りてきた。
という記事が投稿されていました。読んでみると、

...

やっぱり抗議しましょう。

こういう教育を受けてきた人たちは、ほかの情報を与えられていなかったので、それを丸ごと信じていると思います。日本からの抗議が (根拠とともに) 伝えられれば、矛盾する2つの「事実」があることを知り、お互いを知る端緒になると思うのです。

喧嘩は友情の始まりと言うか... 甘いかな。

追記 (2005.4.15):
毎日新聞にこんなコラムがありました。
おばさんの逆襲:還暦からの始まり=小林洋子
教科書の記述に問題があるのならお互いの国の教科書を持ち寄って話し合えば良いではないか。教科書見せてよ。そうすれば、昨年のニューヨーク・タイムズの「中国では歴史自体が政治の道具にされている。日本を叩(たた)くことは中国の国民的娯楽だ」という記事の真偽が分かりこちらもすっきりするのだ。
そうだ、そうだ。

毎日新聞の「おばさんの逆襲」はいつも直球で気持ちがいいです。

コメント
Commented by rkya at 2005-04-07 08:51 x
教育って怖いですよね。教育によって思想は作られるわけで、
どんな人間でも作れるわけで。この問題に関しても、もしかしたら
自分も、多少なりとも、日本人に都合のよい教育を受けているのではないか?
という不安があります。世界史の教科書は、万国共通のものにして欲しい!

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-09 12:22 x
★はるかさん、
子どもの頃は学校で得られる知識は絶対だと思っていましたからね。日本の教科書はわりと公平のようです。イギリスの教科書にはアヘン戦争のことも載っていないそうですから。そういう意味で日本に生まれて良かったと思います。

 Commented by ko-bar-ber at 2005-04-16 00:34 x
コメント頂きありがとうございました。
米国で報じられている中国の教科書情報がありますので、TBさせていただきました。
今後とよろしくお願いします。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-16 12:37 x
★ ko-bar-berさん、コメントありがとうございます。教科書問題にも言及したコラムがありましたので追記しました。

2005/04/04

立花隆 続き

「立花隆の新連載」の続きです。

前回、私がこれから知りたいことの中に「SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか」ということを入れました。

ちょうど連載の第6回のタイトルが
「SBI登場で露呈した、ホリエモンの負け戦も「想定内」
でこれはと思って読んだのですが、
堀江社長は平静を装っているかに見えるが、実際は茫然自失というところだろう
とありました。「想定内」って「堀江さんの」想定内じゃなかった訳ね。私の想定内だったなんていっちゃいけませんよ。そんな後だしジャンケンは許されません。

前回私は「立花氏を絶対視している訳ではないのですが」と書きましたし、はりーさん「世祓い」の記事でこの連載にも批判があることも知っていたのですが、こういう書き方はちょっとがっかりですね。

しかしはりーさんの記事へのコメントでも書きましたが、それでもちょっと期待しているのです。誰でも知ることのできる情報からでも、それを整理して構成し直し分かりやすく提示するのは誰でもできる訳ではない。これは切込隊長が指摘していることに通じると理解しています。

特に第7回
フジのお家騒動から浮かび上がる「因縁の構図」
では、朝日新聞のお家騒動とフジテレビのお家騒動を出し、最後に
今回のソフトバンク・インベストメント(SBI)の登場をながめると、実は意外なもう一つの構図が見えてくる。それは、SBIの北尾吉孝・最高経営責任者(CEO)が、クーデタで追われた鹿内宏明氏の長男、鹿内隆一郎氏と以前から非常に親しい関係にあるという事実だ。
とある。

期待させるのもうまいよね。

2005/03/31

いったい何が起こったのか?

こんばんは。岬君です (ウソ)。

サッカーのことは良く分からなくて、特に解説者や新聞記事で「いい試合だった」とか書かれていても「そうか~?」と思うことがしばしばあります。でも今日のバーレーン戦は面白かったですね (これで専門家が凡戦だったなんて言ってたらどうしよ)。特に点を取ってからがはらはらしました。相手がシュートすると、楢崎の正面でもひやっとします。

毎日新聞 2005年3月30日
サッカーW杯: 日本1−0でバーレーンに勝つ B組2位に

1点入ったときは、ひょこっと入ったので、何が起こったのかわかりませんでした。普通、アナウンサーが「シュートオー!」、「ゴオオオル!」と叫んで点が入るもんだと思っていたし、球に勢いもありませんでしたしね。リプレイを見ると、あらあら、自殺点じゃないですか (オウンゴールというらしいですね)。

バーレーンは強そうだし、あまり期待しないようにしていたのですが、こういうラッキーな勝ち方でも、俄然今後に期待しちゃいますね。「私をドイツに連れてって」といいたくなります。

2005/03/29

夢想は夢想でいいんだけど

私も夢想家なので、夢想を夢想といっている限りはいいと思うのですが (ほんとは義に反した夢想を吐露するのは止めて欲しい)...

朝日新聞 2005.3.27 若宮啓文「風考計」
竹島と独島 これを「友情島」に…の夢想
 例えば竹島を日韓の共同管理にできればいいが、韓国が応じるとは思えない。ならば、いっそのこと島を譲ってしまったら、と夢想する。 
見返りに韓国はこの英断をたたえ、島を「友情島」と呼ぶ。周辺の漁業権を将来にわたって日本に認めることを約束、ほかの領土問題では日本を全面的に支持する。FTA交渉も一気にまとめ、日韓連携に弾みをつける——。
の部分は、夢想だといっているので、朝日新聞の読者の人もそれはわかると思うのですが、それ以外の部分で事実であるかのように書いてあるのは、事実だと理解しちゃうんじゃないでしょうか。

前にも書きましたが、これが事実! って書いてくれないので、この分野の専門家でない人は断片的な知識しか持ちえません。私もその一人ですが、それでもこれは違うんじゃないの、と思います。

「今回思い知ったのは島に寄せる彼らの深い情念だった。」
-- もともとこの島に愛着を持っていたのではないと思うのですが。

「韓国が日本に強要されて保護国となり、5年後に併合されてしまう。」
-- 朝鮮からの依頼で併合にしたと理解しています (石原慎太郎がそういったからではなく)。

「日本が独立運動を容赦なく弾圧したように、彼らも「竹島奪還」の動きには過敏に鉄槌(てっつい)を加える。」
-- 等価なものなのでしょうか。「容赦なく弾圧」ってなんでしょう (いやここは本当に知らないので)。まさか暴力による運動を抑えたって意味じゃないですよね (反語)。

追加 ('05.03.30): 一番問題な部分を忘れていました。
「島を取り返せる見込みはない。」
-- 勝手に断定するな。

これらの文章がまるで事実であるかのように書いてあって、注釈も何もなければ、朝日新聞を読んでいる人は事実と思っちゃうか、少なくとも潜在意識に刷り込まれるでしょう。複数の新聞を読み比べればよいという人もいるかもしれませんが、多くの市井の人々は金銭的にも時間的にも余裕はありません。

最近堀江社長のジャーナリズム観に対する異議をよく聞きます。その多くは同意できるのですが、その主張をいうためには、プロのジャーナリストは事実と主張をきっちり分けて伝える姿勢が必要だと思います。

2005/03/27

立花隆の新連載

こんにちは。紹介が遅れました、てゆーかどうにも代理で紹介してくれる人が思い付きません。

nikkeibp.jp 「専門家の眼」で
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」

とう連載が始まりました。始まったというのはおかしいですね。「今月の終わり (3月30日) から公開される「立花隆の『メディア ソシオ-ポリティクス』」のページのテスト版である」とありますので。「場合によっては、毎日、あるいは一日に何度も発信することもあるかもしれないし、何日も書きかえられないこともあると思う」とありますが、昨日1日で一連のテーマですが5本の記事が書かれています。

これまで得られた情報(独自に取材したと言うよりは雑誌記事等オープンになっているものの集積)の組み立てによって「ミッシング・リンク」を解明していくのは、他ではみられないところだと思います。切込隊長やそのブログにコメントやトラックバックしている人をみていると、そういう分析は氏でなくともできているのでしょうが、少なくとも整理された形で提示されていません。

今後知りたいのは、
・SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか
・それともそれを含めて大きなシナリオがあった (堀江社長は駒に過ぎない) のだろうか。
・SBIはホワイトナイトになり得るのか。フェニックスがハゲタカに変わっただけでは?
・今後の見通し: 今回の行為は堀江社長は告訴等の手段をとると思われるが、それに勝つ可能性はあるのか。また長期戦に耐える体力をもっているのか。
などでしょうか。

立花氏を絶対視している訳ではないのですが、「即物的な最新情報をいっぱいに詰め込んだページとして展開するのではなく、むしろ目の前の現実から一歩引いて、より広い視野からそれを捉え直したときに、何がみえてくるかを中心に書きたい」というところに期待したいと思います。

2005/03/26

技術が満載!

こんばんは。金田正太郎です (ウソ)。

愛知万博開幕しましたね。今年のはじめくらいは、今年あることもあまり知られていなかったのですが、直前になってからテレビ等でよく取り上げられるようになり、だんだんちょっと行きたいかもという気分になってきました。

今日日経エレクトロニクスの最新号 (2005 3-28) が届いたのですが、その中に
愛知万博から垣間見る 2010年のエレクトロニクス技術
という記事がありました。上記リンクには記事の最初の部分しかないのですが、下記に特集ページがあります。
愛知万博(愛・地球博)スペシャルレポート

つくば科学博では、3Dなど見た目は派手な展示も多かったのですが、「新しい技術」としての展示はあまり印象に残っていません。印象に残っているのは米国館くらいかな。

一方今回は、各社が自社の技術を競って出しているような感じを受けます。トヨタも昨年当たりから展示するロボットをいろいろ発表していますね。「エイリアン」に出てくるローダーみたいなのに乗ってみたい。

接客,掃除,警備など,愛知万博で働く9種類のロボットをNEDOが披露
接客ロボット アクトイド (写真は上記リンクから引用) がフツーにいそうな人をモデルに作っているところが妙にリアル (→ ココロのサイト。動画もある)。身振りを交えながら受け答えるそうだ。きっとナンパしてみる人が出る、に1万ガバス。警備ロボットもいるのでやめといたほうがいいぞ。

ひざ下の軽量化で動作を素早く---愛知万博「トヨタグループ館」のワイヤー駆動ロボット
ワイヤー駆動なので、軽くパンチを出すとびっくりするくらい飛んでいくらしい (ウソ)。

IMTSに試乗,滑らかに加速しながら隊列走行(動画あり)
ハンドルが勝手に回っている動画もあります。専用道路を行くんだったらレールのあるゆりかもめなんかと同じような気もするけど。

行くひまあるかなー。会場までの移動に問題ありとか、お弁当持ち込み禁止で昼食難民が出るらしいとか、そういうのが解決した頃がいいかな。

2005/03/23

竹島問題の解説が...

... 「素朴な疑問: 竹島問題」として毎日新聞2005年3月22日夕刊に載っていました (Webには載っていないようです → 2005.4.6訂正: 載っていましたのでリンク追加しました。毎日新聞のバックナンバー探しにくい)。

こんばんは。チョー・ヨンピルです (ウソ。しかも古ッ)。

解説をしているのは「竹島は日韓どちらのものか」の著者、下條 正男 拓殖大学教授。
感情的な議論を排し、淡々とロジカルに韓国側の論拠を検証し、論拠のほころびを指摘しています。

例えば、ある文献の記載を「鬱陵 (うつりょう) 島 (韓国領) から竹島 (にあたるとされる島) が見える」と解釈し、これを竹島が韓国領である根拠にしています (「見える」ことが根拠というのはここではおいておいて) が、この文献の記述を300年前には「韓国本土の蔚珍 (ウルチン) から鬱陵島が見える」と解釈し、鬱陵島が朝鮮領であることを主張しているそうです。教授はこの自家撞着を韓国側の解釈に問題があることの証拠としてあげています。
しかし一方で、日本側の論拠を集める努力の不足、反論の不足も問題にしており、一方的に日本が正しいとしている訳ではありません。冷静さを失わず、間違っているものは間違っているといい、論拠の薄弱な主張をしない点は、学者としての誠実さが現れています。

最後に
歴史問題は、日韓の社会システムや文化の違いを相互に理解し、問題の本質は何かを考えることから始まります。竹島問題を契機として、日韓の真の友情を育む第一歩にすべきではないかと思います。
とまとめています。

この点は私が先日書いた記事「対馬の日」で書いたこと「韓国の皆さんに歴史をちゃんと認識してもらういい契機になるのではないでしょうか」という点と通じるものがあると思います。まあ、私は本音では冷静な議論ができることに大きな期待は抱いていないのですが。

追加トラックバック
浮世風呂さん: 竹島と歴史教科書:竹島問題勉強ノート
-- 勉強と言うより調査・研究した結果が載せられています。

コメント
Commented by rakurakuonsen at 2005-04-07 00:09 x
こんばんは。TBありがとうございました。
下條正男 拓大教授の記事、読ませて頂きました。確かに、冷静でロジカルな内容ですね。こと、史書の解釈については、一つ一つ地道な点検ができるはずの分野だと思うのですが、いろんなバイアスに邪魔されてしまっているなぁという感がします。
韓国においても「はじめに結論ありき」の言論ではなく、客観的に対話する機運が高まることを期待しています。
現政権にはちょっと期待薄なんですけれどね。改めて、TBありがとうございました!

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-09 12:19 x
★rakurakuonsenさん、そちらにコメントしました。
みなさん、rakurakuonsenさんのブログ浮世風呂はすごいぞ。韓国の民衆に読ませたい。

2005/03/21

ソニー製品しか買わない

... って人は昔は良く聞きましたがが、今はほとんどいないような気がします。私もそれに近いメンタリティを持っていましたが、今はそんな気持ちほとんどなくなっています。
あ、おはようございます。モモです (ウソ)。

ソニー製品は壊れやすい、ソニータイマーというのがあって保証期間が過ぎた頃に壊れる、などいろいろ言われていましたが、それでもソニー製品を選んでしまう。他にないものがあったんですね。やっぱり新しさでしょうか。新しい機能がある、というよりWalkman、ビデオカメラに代表されるライフタイルの提案。それからデザインも見逃せません。総合的に言うと「ソニー」というブランドを買っていた、ソニー製品を使っている自分自身を買っていたともいえるでしょう。ナルシストですね。

そういうところにソニー復活の鍵があると思います。
もちろん、先日の会長、社長の交代というニュースをきっかけに書いているのですが、もうひとつは以下の一連の記事がきっかけになっています。

Wired News 2005年3月16日
マックのモック・デザインといえば「イサム」
Wired News 2005年3月17日
発売前から熱く論じられていた『iPod shuffle』

過去にもこんな記事があります。

Wired News 2004年6月21日
ファンたちがデザインする未来の『iPod』

ここで出てくる「イサム」、真田 勇氏のサイトApplele新種林檎研究所は、DesignCafe Blog (ひらさわさん)でも良く紹介されています。これもDesignCafe Blogで 知ったのですが、Exciteブログも持っておられ、新しいサイトもオープンされたそうです (サイトはここ →apple-style.com)。探したら、真田さんへのインタビュー記事がありました (URLを見ると2002年の記事らしい)。Wired Newsでもずっと前にも紹介されていたんですね。

Wired News 2002年1月31日
マックのデザインを先取りする日本のアマチュア・デザイナー

これらを見ると、アップルが真田さんに限らず熱烈なファンに支えられており、その意味で昔のソニーの立場にあると思います。アップル自体は最初からそういう人気を持っていたと思いますが、スティーブ・ジョブスが復活してから特にその傾向が強まっていると思います。

アップルの話ばかりになってしまいましたので、ソニーの話に戻ります。復活の鍵はCELLにあるのではないかと思います。ただCPUとしてではなく、CELLが入っている機械の相互連携で何か新しい世界が開けることを期待しています。

追記: 忘れていました。こんな記事もありました。 → 日経エレクトロニクス 2005/03/01「Appleにあって,ソニーに足りないもの」 ここの結論のひとつに、「経営陣によるトップダウンのアプローチ」をあげていました。

コメント
 Commented by Applele@所長 at 2005-03-21 14:03 x
yoshihirouedaさん、私のことを取り上げていただいて、ありがとうございます。私も大のソニーファンなんです。ソニーの復活に期待したいですね。

 Commented by design-life at 2005-03-21 19:05 x
そうですね、appleの好きな人がソニーマニアって良くあります。
僕もソニーは大好きです。sanadaさんは欧米では有名ですし、僕
が初めて知ったのもNYでたまたま見かけたMac専門誌だったり
します。sanadaさんがblogを初めていろいろなアイデアがかいま
見れて距離を感じなくなったのは有り難いことです。
ソニーに関して言えば、初代の505のようなパッションを感じら
れる製品が見あたらないこと。経営陣の交代で昔のようなパッシ
ョンとイマジネーションを感じる製品が生み出せるかが復権の
鍵だと思います。日本のメーカーですし頑張って欲しいなと。。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-21 21:43 x
★真田所長、コメントいただきありがとうございます。次のひらさわさんのコメントにもありますが、アップルフリークとソニーファンってかぶっているように思います。あとホンダも。ヒントはそこらへんにあると思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-21 21:49 x
★ひらさわさん、コメントおよびトラックバックありがとうございます。「パッション」... 大事ですよね。
そちらでもう少しコメントします。

 Commented by Macman at 2005-04-14 01:11 x
私が今一番ほしいソニー製品はトリニトロンモニターのPROFEEL-PROです。濃縮ソニー臭がプンプンします。けっして懐古趣味ではありません。このモニターが今のソニーグループ全社にかけているなにかを映しています。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-15 23:32 x
★Macmanさん、PROFEEL-PROってあこがれでしたね。床に直接置くスタイルも斬新でした。今だとQualiaシリーズでしょうか。でもQualiaは価格と性能のバランスが悪いように思います。

 Commented by Macman at 2005-04-16 15:24 x
PROFEEL-PROのデザインが秀逸だったのは簡単に言ってしまえば、誰が、どこで、どう使おうとかっこよくみえるところにあります。4畳半、トイレ、風呂なしのモノが散乱した部屋でもそれなりにかっこよくみえます(笑)。4畳半ベンツもありかな。という気がします。対して、おなじく高級、高性能機のQualiaは…。家のたてつけ、部屋のしつらえ、お財布の中身までみあったものでなければなりません。セレブ仕様といった感じがします。住宅会社に委託販売させては?と言った具合です。さて、いまのソニーに必要な価値観はどちらでしょうか?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-17 09:08 x
★Macmanさん、なるほど。「4畳半にも似合う高級機」ってすごく納得できます。ステータスのためではなくて自分のこだわりのため、というか。

2005/03/20

不愉快な勧誘

おはようございます。ハリーホークです (ウソ)。ハゲタカじゃないぞ。

night_in_tunisiaさんの「徒然なる数学な日々」で、「日本テレコム、ウザー」という記事を書かれていますが、日経 IT Proが先週一週間行っていた【緊急連載・ソフトバンクはどこへ行く】のなかで、新たな主役「おとくライン」を巡る騒動としてまとめられています。
総務省総合通信基盤局消費者行政課は「総務省に寄せられた,おとくラインの代理店の勧誘についての苦情が目に付き始めた。例えばある代理店からの勧誘を断わっても,また他の代理店から勧誘が来るという。そこで日本テレコムに説明を求めた。こういった苦情が減らなければ次の手を考える」という。
また、
NTT西日本は2月14日,他事業者による電話サービス勧誘にまつわる注意文書をWebサイトに掲載(関連ページ)。NTT西日本は「特に日本テレコムを名指ししたものではなく,従来からもあった問題」(広報室)としているが,タイミングとその内容からして日本テレコムのおとくラインに照準をあわせた可能性が高い。
とあります。NTT西日本のサイトをみると、(日本テレコムがと言う訳ではないが)NTT西日本を騙っているものもあるらしい。

以前うちにもかかってきたときには記事にしましたが、その後も掛かってきています。うちへの勧誘は
・断っても何度もかけてきたり、
・申し込んでもいないのにあとは手続きするだけみたいな口振りだったり、
・皆が手続きしなければいけないようないい方だったり、
・工事費が5年分割になっていて、5年間は使い続けないといけないことが、なかなか分からないようになっていたり、
くらいなもんです。これでも十分不愉快ですね。

きっとお年寄りなんかはすなおに従っちゃうんだろうなあ。

それから、日本テレコムはこれまで回線数が順調に伸びていないのをNTTの体質によるものとしていて、私もこの記事を見るまでそういうことあるだろうなと思っていたのですが、それに対して、NTTは「事実に反している」と抗議文書を出しています。

以前にも書きましたが、 お客様を大事にしなければ会社の存続も危うい時代だということを認識する必要があると思います。

2005/03/19

対馬の日

おはようございます。ペヨン潤です (ウソ)。

昨日テレビでのニュースを見て爆笑してしまいました。

毎日新聞 2005年3月18日
馬山市議会: 「対馬の日」条例案を可決

みんなで「ウリナラー、ウリナラー」ってシュプレヒコールやってるんだもん。これ議会? 韓国語に「冷静」って言葉ないの?

今回の一連の事件は、韓国の皆さんに歴史をちゃんと認識してもらういい契機になるのではないでしょうか。

毎日新聞 2005年3月18日
韓国: 対日新政策の要旨

「徹底した真相究明」とおっしゃっていることですし。私もちゃんとした整理が欲しい。新聞などで相手の主張がそのまま記載されると、どこまでがウソで、どこからが捏造なのか分からなくなります(え?)。新聞もそのまま報道するのではなく、「正しくは・・・」と注釈をつけて欲しいです。慰安婦の問題も、「強制連行」といわれるなら「誰が強制連行をしたのか」を明確にして、公式に出してもらいたい。その上で、「これまでそのことをあいまいしていて申し訳ない」と謝罪/反省しましょう。

「韓国の大義と正当性を国際社会に示す努力」ともおっしゃっていますので、国際司法裁判所で示してもらいましょう。1954年、国際司法裁判所に提訴する提案を韓国側は拒否しました(外務省HPより)が、今度は合意してくれるんじゃないでしょうか。これは得難いチャンスですよね。一方、この提案は50年前でそれから提案していないのは、いまだと負けるかもしれないからという観測もあるようです。それで負けるのはつらいことかもしれませんが、今の状態よりましでしょう。50年前の提案を言い訳ににこれまで何もやっていなかった外務省の怠慢も明らかになりますし。また、中国(尖閣諸島問題)に対しても我々は逃げも隠れもしないというアピールになります。

毎日新聞 2005年3月18日
盧大統領: 正面突破を指示 「非外交的」批判も

盧大統領は冷静さを欠いているようですが、これに対してこちらも熱くなってはいけません。また、ただ熱くなっているだけと受け流すのも、問題を先送りにするだけです。冷静に、真摯に、そしてしたたかに、「両国民にとっての利益を最大にするのはなにか」という視点で交渉してもらいたいと思います。「うちはいいけど、あんたそれでいいの? ほんと?」って言ってみましょう。

花粉防衛隊

みなさん、お元気ですか。暖かくなってきて、うれしいですね (涙)。

11月に、はるかさんのところ(パイルダーオン!) に、
11月に病院へ行ったら、ポスターに今年はもう花粉が飛散しているという情報が載っていました。ああ、次はアレルギーの薬もらわなきゃと思っていたのですが、後で考えたらそのとき風邪だと思っていたのはもう鼻炎だったようです。そのときに薬をもらえばよかった... ポスター見た瞬間に気付けよと自分にツッコミを入れてみる。
というコメントを残しました。

その後飲み薬と点鼻薬をもらってきて、鼻はなんとかなっているのですが、目がかゆい。

日経BP 健康 Dr.神谷の目の健康講座
花粉症の季節の“アレルギー性結膜炎”

目も結局目薬なんですね。今度は目薬も処方してもらおう。

鼻は何とかなっていると書きましたが、

日経BP 健康プラス 3/17
花粉症ピーク時の「鼻水・鼻づまり」改善法

に紹介されている「鼻腔クリーム」はちょっと興味ある。「鼻の穴の入り口から内側にクリームを塗って、そこで花粉を捕らえ、奥への侵入を阻止するというもの」だそうだ。花粉がついたら離れないだけでなくて、鼻をとおっている吸気から花粉を呼び寄せる力もあるのでしょうか。

追加トラックバック: 私の対策って訳じゃないんですけどね。 → あなたの花粉症対策は?

2005/03/18

屋外広告最前線

こんばんは。天野祐吉です (ウソ)。

仕事で遅くなって、1時過ぎに夕食をいただきながらテレビを見ていたら、トリセツという番組が放送されていました (このサイト1ヶ月アップデートされてませんね)。初めて見ましたが、毎回あるテーマを選んで、そのテーマに関していろいろな側面からの知識を提供するものです。今回は「屋外広告」。

司会の松任谷正隆が、「街を歩いていて普段はあまり気にしませんが、ふと立ち止まってみると街は屋外広告にあふれていることに気付くでしょう」と言っていましたが、そんなことみんな気付いてるっつーの。

という訳であまり期待していなかったんですが、結構楽しめました。

・屋外広告の歴史: 番傘、銭湯など
・立体広告
・ラッピングバス、地下鉄中吊り広告の路線別お値段の差
・高速道路からみえる看板のお値段: カーブは安い。周りに他の広告がないところは高い。
・佐藤可士和、黒生の広告戦略を語る
・ビル全体を広告にする、街全体を広告にする

追記: 特にびっくりしたのが次の2つ。

・地下鉄の窓が映画館。地下鉄の線路の壁がディスプレイになっており、電車のスピードとシンクロさせて画面が順次見えるようになっている。いわばぱらぱらマンガみたいなもの。以前神戸の北神急行か地下鉄で見たことがあるのですが、このときはCG線画だったと思う。今のはフル画面、普通の映像になっている。
・ タイヤにまで広告。タクシーのタイヤのホイールキャップ部分に広告がある。自動車が動いタイヤが回ってもその部分は回転しないようになっている。

ところで、高速道路から見える看板の話の前振りで、松任谷正隆が「昔は高速道路から見えるものって、競馬場やビール工場くらいでしたよね」って、ばかー

もうわかる人少ないんじゃないの。

追記: 改めて見ると内容がない記事でしたね。もうしわけありません。最後のがいいたかっただけかも。

2005/03/16

歴史の証言者 (マンガ編)

こんばんは。呉智英です (ウソ)。

一つ前の記事を書くために、以前 SIGHT 22号のことを書いた記事を読み直してみた。リンクはまだ生きてるかなと思ってたどってみたら、最新号に更新されているではないか! しかも音楽雑誌のくせにマンガ特集!

SIGHT 23号
永久保存版 読むならこれだ!
究極のマンガ特集
年代別ベスト 1960〜2005


早速買ってきた。

10年単位で区切って、その時代のMUST-READマンガについて、対談形式で語っていくもの。1960年代だけちゃんと読んでほかはまだパラパラめくっただけなんですが、1960年代マンガを語る二人のオヤジ夏目房之介 (1950年生まれ) と渋谷陽一 (1951年生まれ) の意気軒昂なこと!
夏目「60年代に日本のマンガは大転換するんですね。その現場をほんとの意味でリアルタイムで見たのが我々ですね」
渋谷「ざまあみろって感じですよね(笑)」

渋谷「で、60年代を総括しますと」
夏目「言っちゃ悪いけどね、あんなにおもしろい時代はない」
渋谷「そうだそうだ!」
「言っちゃ悪いけど」って、ちっとも悪いと思ってないし。

おまえら、ただその時代に生きただけだろ、と言いたい一方で、ちょっとうやましいぞと思う。ここにでてくるのは、スポーツ、音楽と同様に「歴史の証言者」という観点。それが世代の連帯感を作っているのだと思う。

一方70年代以降はまだぱらぱらと見た段階なのだが、それほどのパワーを感じない。それはもしかしたらオヤジの毒気に当てられているだけかもしれない (私もオヤジといっていい年代ではあるのですが)。もう少しじっくり読むと、静かな情熱が感じらるのかもしれない。

ということで、またこのシリーズで書くかも。では。

コメント
Commented by cosicosi3 at 2005-03-16 10:39 x
渋谷陽一さんって音楽評論する人ですよね。
あの語り口が好きです。
それにしても、雑誌の右下「U2が落とした爆弾」が非常に気になります。
アイリッシュバンドのU2?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 21:39 x
★cosicosi3さん、そうなんです。SIGHTは音楽雑誌ROCKIN' ONの別冊で、渋谷陽一はROCKIN' ONを創刊した社長、今はSIGHTの編集長です。SIGHTは政治(主に平和)も扱うし、純粋な音楽雑誌と言うよりサブカルチャー雑誌ですね。という訳で、U2はそう、音楽と政治に接点があるあのU2です。

2005/03/15

歴史の証言者 (ロック編)

こんばんは。ピーター・バラカンです (ウソ)。

本屋に行ったら、こんなムックがあったので、買ってきた。

AERA in ROCK

以前記事にしたSIGHT 22号「特集: 究極のロック・アルバム100枚」が、音楽的にまじめな本だったのに対して、これは、青春を熱く語ったり、斜に構えた描写等、いろいろな角度からの記事があって面白い。

中でも、買うきっかけになったのが、「ミュージシャン血風名珍語録」。解説と言うかツッコミもいい。

スティング「僕はロックグループの一員であるということは、色んな意味で思春期的な現象だと理解している」
-- ソロ活動とポリス解散説の位置付けを聞かれて。以後この発言が不動の結束を誇る新人バンドや、ずっとバンドで活動することそれ自体に意味を見いだしていた人々に、波紋を投げかけた。ロックをこうも客観視した発言は珍しい。

これはまともな例。おばか発言も多いぞ。

「完全モテのロック・スタイリング術」 これも購入のきっかけでした。
「ロック女子覆面座談会: 美形ロックは永遠に不滅」 司会者が、音楽的には違うんじゃないのと言いたいのをうまく言えないのが笑える。

買ってから興味深く読んだのが、LED ZEPPELIN 来日時のことをまとめた記事。歴史の1ページに幸運にも立ち会った人たちの熱気が伝わってくる。以前「江夏の21球」で書いた「歴史の証言者」という感覚がここにもある。いや、ミュージシャンの泊まるホテルにまで行ったりして、むしろこちらの方が積極的にその場に関与しようという姿勢が見られる。毎年やっていていつ感動的なシーンがあるかわからない (むしろそうでない場合が圧倒的に多い) 野球と、もう二度と来日しないかもしれないミュージシャンと比べるのは酷な話か。

全体的には私より上の世代向けに書かれたものなのだが、私は一種冷めた眼で見られ楽しめた。もっと若い世代には、「自分達の世代にはあった熱いものが今の世代にはない」という優越感やノスタルジーが感じられるものになってるかもしれない。

コメント
Commented by fumi_o at 2005-03-15 23:51 x
こんばんは。
ピーター・バラカン大好きなロック少女です。("少女"はウソ)
はてさて、んもう~ このエントリー拝見して即注文してしまいましたよ。もちろん画像をクリックして。(^^ゞ 届くのが楽しみです。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 00:53 x
★fumi_oさん、私決して朝日新聞社のまわしものではありません(笑)。これ出てから1ヶ月たっているので、注文した方が確実かもしれませんね。さて、fumi_oさんのブログには音楽ネタ多いですよねー。私の知らないのばっかりだ(汗)。

 Commented by fumi_o at 2005-03-16 22:28 x
>音楽ネタ多いですよねー。
そんなに多くはないとおもうのですが、、、。「音ログ」設置していると、自分が聞いているのと同じのを聞いている相手(ブロガー)が分かるのですが、そのブログに飛来してみると、自分よりも干支一回り離れているような若い方ということが多く、「私って成長していないのかしら?(汗」と思ったりすることも。。。
そうそう。
渋谷陽一も嫌いだけど好きですね。わはは
なんだかんだ言っても、著書もってたりして。ロックとカウンターカルチャーなどの本は、一時期ハマって読み漁ってましたけど、知れば知るほど「あと15年早く生まれたかった」などと団塊の世代を羨ましく感じることが多かったですね。←過去形

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 23:56 x
★fumi_oさん、成長していないのは昔の音楽を聴き続けている人のことじゃないかな(って私のことですが)。若い人と同じ音楽を聴いているのは、「時代に遅れていない」といいましょう。私も団塊の世代に対しては羨ましくもあり、恨めしくもありというアンビバレントな感情がありますね。

 Commented by fumi_o at 2005-03-21 22:12 x
はろー♪
今朝届いて、今日は1日これを読みながらソファでだらだら過ごしました。(お留守番だったもので) 巻頭のモノクロの写真やインタビュー記事などは読み応えありましたが、アンケートのページはやたらと官僚とか政治家に答えさせているのが、なんだかな。。。と、熱いロックがなんだか「無理矢理熱く語ってないか?この人たち」という気がして、どうにも消化不良。
話は変わってー
今年のサマソニにOASISが出演するらしいので、是非見に行きたいと思っているのですが、どうなることやら。
http://www.summersonic.com/index.html

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-22 23:59 x
でしょでしょ。官僚とか政治化とか、「昔の熱いハートを政治にぶつけてます!」って言ってるようですよね。「俺も昔はワルだったんだぜい」と言うのと変わらん。編集後記も「朝日新聞のエリートの中でも、こんな雑誌作れるのを見せよう」みたいな文化祭的なノリで。まあ全体にそんなトーンなので、ちょっと引いたところで見ると面白いと思います。

2005/03/13

サラリーマン社長のプライド

おはようございます。野田義治です(ウソ)。

エキサイト山村社長のブログを見るとお腹が空いちゃうのであまり見ないようにしていたのですが、パイルダーオン!(rkyaさん) の「頑張ってる男はかっこいい」やdesigncafe-blog (design-lifeさん) の「同感です。。」で紹介されているので見てみました。

頑張れ「サラリーマン!!」 3月8日

全体はサラリーマンとして働く人たちへの讃歌なのだが、私は以下の部分に感動した。
 小生は雇われ社長に誇りを持っている。日本一の雇われ社長、雇われ社長のプロを目指している。よっていまだかつて、自分で会社を起こそうと思った事はない。こんな言い方は乱暴だと思われるかも知れないが、会社は、少しのお金と印鑑で作ることができる。まあいえば能力がなくても会社を作って社長になる事はできる。しかし雇われ社長は違う。能力とスキル、バックグラウンド、パッション、リーダーシップ、ビジョンがなければ雇ってもらえない。雇われる能力がなければ、なれないのである。 
 伊藤忠商事の社長になるには印鑑とお金ではなれない。日々、それも何十年もかけて信用を積み上げて、毎日同じワークを繰り返し立身して、そして大きな運にめぐり合わなければなる事ができない。芸能人で1,2年スポットライトを浴びる事も人生だと思うが、サラリーマンとして何十年もかけて信用を積み上げて立身するという事は、実は大変なスキルと努力と忍耐力が必要なのである。
自分の仕事に対する矜持、それが評価されているという自負が感じられる。

もちろんdesign-lifeさんが書かれているように、起業家であっても永続させるためには総合的な能力が必要になる。その能力には人から信頼を得られることも含まれるだろう。それには仕事への真摯な取り組みが必要になる。

その意味では、起業家社長との違いだけでなく、親から会社を引き継いで最初から社長であることを約束されていたあの前会長や、サラリーマン社長であったことを忘れてしまっているマスコミのあの主筆やあの会長とも違うという主張もあるだろう。

私も別に社長になりたいと思っている訳ではないしその器でもないと思っているが、自分の仕事に自信をもってへこたれず真摯な取り組みを続けたいと思う。rkyaさんが書かれているように頑張ってる人はかっこいいと私も思うし、自分もそうありたいと思う。そしてそれはサラリーマンだけでなく、うちで家事に取り組む専業主婦も同じなのだ。熱があってもがんばっているうちの奥さんを見ていてそう思う (家事代わってやれよって? そう申し出ているのだけど)。

山村さんの記事はサラリーマンだけでなく多くの人に読んでもらいたいものだ。

2005/03/08

報道GOサイン

こんばんは。ライブドアのパブリック・ジャーナリストです (ウソ)。

この件に限った話ではないのだが、なぜ逮捕されるまで全国的に報道されないのだろうか。

毎日新聞 2005年3月8日
カリスマ失墜:西武事件・堤前会長逮捕 生活すみずみまで−−「城下町」所沢
西武鉄道が管理する北口ロータリーは夜10時まで西武以外のタクシーは締め出される。 
市道24路線 (約8000平方メートル) を「ほとんど使われていない」と無断で壊し、(ゴルフ場の) 敷地にした。 
市東部にある「所沢聖地霊園」。西武鉄道は69年、この場所に25万平方メートルの宅地造成を計画した。市は開発に合わせて上下水道を整備したが、西武は近くに火葬場があることを理由に計画を変更した。74年に上下水道完備の奇妙な霊園が売り出された。
なんらかの理由で許されているものもあるのかもしれないが、明らかに不法なものもあるよね。

まるで知っていても言っちゃいけなかったタブーが、堤義明逮捕で解禁になったかのようだ。

地下鉄サリン事件のときも同じような印象をうけた。

そして今この時点でも多くの事実が報道されずにいて、なんらかのGOサインを待っているのだろうか。

ブログサービスの苦闘は続く

こんばんは。真鍋かをりです (ウソ)。

先日、「前兆?」で容量拡大競争のことを書きましたが、このことに言及した記事がありました。

デジタルArena 2005/03/07
ヒット中の「ブログ」、いかにお金を生むビジネスに結びつけるかが最大の課題」

・まず、ユーザの拡大により、設備増強を続けなければならない。
・Yahoo!が容量2GBを売りに参入したことで、他のブログサービスも対抗上容量の拡大を余儀なくされている。
・容量の面でユーザを有料版に誘導することができなくなってきており、課金によるビジネスモデルは成立し難い。
・別のビジネスモデルを模索する必要がある。

課金以外のビジネスモデルモデルが必要というのは最初からの想定だったと思います。可能性が高いのは広告でしょうね。ただ人が集まるというのではなく、同じ趣味、価値観の人が集まるので、そこをうまく活用できればよいと思います。Google Adsenseはその解のひとつだと思います。実際に導入しているブログサービスもありますよね。

とはいえ、私はエキサイトの商売っ気のないところが性に合っているように思います。サービスを提供しているエキサイトだけでなく、集まってきている人たちも私にあっています。アフィリエイトを禁止していることも一因かもしれません。居心地がいいんですよね。他にも作ってみましたが、なんか移る気がしません。

ところで、デジタルArena の記事では、投稿+トラックバックが負荷をかけるみたいな書き方がなされていますが、これだと投稿時にページを作り直せばすむ話のような気がします。しかし実際は訪問のたびにそのページをデータベースから構成しているんじゃないでしょうか。ブログを開設するユーザが増えるとページビューも増えるため、ユーザ数に比例する以上のペースでサーバを増強しないといけないような気がします。

2005/03/06

決闘!

おはようございます。ヤンクミです (ウソ)。

昨日予告した毎日新聞の「余録」から (タイトルはそう見えないかもしれませんが決闘の話です)。

毎日新聞 2005年3月5日
余録: 「この証明は少し補わなければならないが、もう時間がない」…
フランスでは19世紀まで決闘が行われていたそうです。映画「天井桟敷の人々」のことを思い出しました。

天井桟敷の人々
評価の高い映画なんですが、ここでは、映画のクオリティより、拳銃による決闘というシチュエーションがいくつか出てきたことが印象に残っていることについて書きたいと思います。拳銃による決闘?っていつの時代かよく分からなかったのですが、1840年代のパリが舞台だそうです。西部劇ならいざしらず都会でこんなことが行われていたのですね。映画の中では、金持ちが気に食わない貧乏人に決闘を申し込んでいました。決闘は申し込まれたら受けないといけないようで、相手は拳銃を触ったこともないような貧乏人ですから金持ちの勝ちは見えているようなもので、合法的に殺すのに使われていたようでした。映画では、それを救うため、主人公が決闘の前夜にその金持ちを殺しに行っていました。

「余録」の中では「明治日本で決闘罪が作られたのも、主に外来の習慣が入るのを防ぐためだったといわれる」とあります。江戸時代まで日本にも決闘はあった訳ですが、武士同士のものですよね。こんな野蛮な習慣が入ってくると困るので、それを禁止するのは当然でしょう。

一方今回の中学生の決闘。素手でタイマン、相手が降参したら終わり。マンガだったら「正々堂々」という形容で奨励される行動ですよね。少なくとも、陰湿ないじめや集団リンチ等よりずっと良いように思うのは私だけじゃないと思います。

でも新聞じゃそう書けないんですよね。この「余録」でも
まずは誰であれ、暴力ざたを仕組むのを許してはならない。ただ万事に節度や歯止めが失われた世の風潮のせいだろうか。ルールを決めたケンカが独自の犯罪を構成する事実に、ちょっと虚を突かれたのも正直なところだ。
とあって、複雑な思いをうかがわせます。古館伊知郎も疑問を呈していましたが、暴力を肯定する訳にはいきません。

これから、マンガなどではやりにくくなるでしょうね。

トラックバック先
■ 社会派ブログ--実はただのグチさん: 「決闘罪に関する件」

2005/03/05

親の呪縛

こんにちは。辻井喬です (ウソ)。

毎日新聞の「余禄」(天声人語みたいなとこ) で決闘の話題が出ていたので、それを題材に書こうとおもったのですが、まだWebに載っていませんでした。

昨日の分はこれです。

余録: 「他国へ商売に行っても…」 (毎日新聞 2005年3月4日)

ここで紹介されている近江商人、中村治兵衛「家訓」
「他国へ商売に行っても……自分の事よりもまずお客のよいように考え、高利を望まずに何事も天道のめぐみ次第と思い、その地の人々を大切に商売をしなさい」
が、近江商人全体の価値観「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」になっているということです。すばらしいですね。

一方、堤康次郎が作った家憲は、堤家の繁栄しか考えていない。卑しいですね。

しかも株の名義を書き換えて相続税対策。これって「節税」(法律に違反していない) ではなく「脱税」(犯罪) ですよね。「節税」なら今後も真似する人が続出するとおもいます。
こんな人が衆議院議長まで登りつめた政治家というのですから、投票した人もそれを恥じているでしょうね。

堤義明氏逮捕から、いろいろな記録がテレビで流されています。16歳から帝王学を叩き込まれ、その中には「友人は作るな」というのもありました。かわいそうな人生といえるでしょう。

「帝王学」ってなんなんでしょうね。私には無縁の世界の話ではありますが、人の上に立つものの心構え、矜持を学んでいるものだと思っていました。もちろん友達のふりをして近づいてくる人も多く無闇に人を信じてはいけないというもの含まれるでしょう。しかし、信頼関係を構築しなければ大きな組織を動かせないでしょう。

子供、子孫のために良かれと思ってやったことなのかもしれないですが、子孫の幸せにつながっていませんよね。呪縛でしかない。

世の中には、2代目3代目とうまくいっているところもあると思うのですが、そういうところの良い点はあまり出てきません。出てきてもうまくいっている部分だけが出されるので、あまり参考にできません。西武だってこれまではうまくいっている例として扱われていたのですよね。近江商人の家訓は家訓としてではなく共通の価値観として引き継がれて、それはむしろ繁栄や財産を引き継いでいると言うより、繁栄をもたらす考え方を引き継いでおり、繁栄自体は子孫の努力の継続によるものと言えます。やはり、「家」という考え方をする時点、自分の「家」だけの繁栄を考える時点で間違っているのでしょう。

トラックバック先:
■ 瀬戸智子さん 「驕れるもの久しからず」

前兆?

はおようございます。ダミアンです (ウソ)。

design-lifeさんの「どう考えてもおかしい・・」へトラックバックしています。

design-lifeさんのところでは、画像容量30MB中13.09MB使用中なのに、グラフのほうは1%くらい (というか測れないくらい) を指しています。

私のも見てみました。0.44MB 使用中...
私もグラフの画像をはりつけようと思ったのですが、グラフには何も出ていません... そんなもの見せられても仕方ないよね。

ブログサービス各社最近容量を拡大する競争を行っていますね。
■ gooブログ、ディスク容量を無料版で3GB、有料版で1TBに拡大 (Broadband Watch 2005/02/15)
■ Seesaaブログ、無料ディスクスペース拡大のお知らせ (Seesaaからのお知らせ 2005/02/09) → テキスト 無制限、ファイル 最大2GB
■ livedoor Blog、容量を最大2GBへ拡張。サイトリニューアルも予定 (Broadband Watch 2005/02/07)
■ Yahoo! JAPAN、最大2GBまで画像投稿が可能な「Yahoo!ブログ」ベータ版 (Broadband Watch 2005/01/31)
■ ココログのディスク大容量化について (お知らせココログ 2005/03/01) → 拡大競争には懐疑的ですが、順次検討とのこと。

いよいよExciteも容量を拡大? その前兆なのかも。期待しちゃいますよね。私も容量制限を気にしないでよくなると、こころおきなく投稿できます (おもいっきりウソ)。

そうなった場合、画像容量拡大のためにアドバンス会員になっている人は複雑な心境かもしれません。

2005/03/02

「もったいない」とアニミズム

こんばんは。もったいないおばけです (ウソ)、という書き出しではじめようと思って、「もったいないおばけ」で検索してみたんです。そしたら、こんなコラムが検索されました。

日経BPスペシャル
幸せになる「もったいない」話 枝廣淳子
(この第2回で「もったいないおばけ」が出ています。)

ここでも、「もったいない」は、環境を守る上でのキーワードであり、日本人の誇れる価値観である(アジア各国にもあるそうですが)という位置付けがされています。この中でも特に、
私たち日本人が「もったいない」と一言いうときには、「お天道さまに申し訳ない」というような……そんな心情的な何かがこもっていますよね?
また、第2回では、「山川草木悉有佛性」という仏教用語が紹介され、
山や川などの自然存在にも、草や木にも、悉(ことごと)く仏となる性質があるということ。動かぬものも、物言わぬものも、どんなものもすべて仏となる性質を持っている。故になにものも粗末にしてはならない、という思想だそうです。
と説明されています。そして第3回では、
 「アニミズム」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか? アニミズムとは、自然の万物の内に、アニマ(精霊、霊魂)が宿っている、という考え方です。日本の神道の神は、「八百万(やおよろず)の神」と呼ばれますが、山にも川にも、岩にも、動物にも植物にも、火や風や雷や風にも、神が宿っているという感覚は、アニミズムに立脚しています。
とアニミズムにつながっていることを述べています。そして、「生かされている」という感覚。

そうなんです。私の「もったいない」という感覚は、私の宗教観とつながっていたのです(「多神教礼賛(アニミズム礼賛)」)。はよ気付けよと思いますよね。

私が、日本人としての誇りや愛国心を思うとき、他を排斥するナショナリズムとは違って、こういう自分達が共有して持つ価値観に誇りを持っているのだと思います。この価値観を世界に広めていくことが、日本人の役割なんじゃないかと思うのです。京都議定書のような不平等条約も受けいれ、「歯をくいしばってがんばろう」と書いたのは、そういうところに考えのベースがあります。

「甘ちゃんだ」、「夢想家だ」という批判は甘受します。批判に反論しません。いつかあなたも仲間になってくれることを信じています

2005/03/01

もったいない

エキサイトブログのプレゼント企画、締め切り過ぎちゃいました。ぎりぎりをねらっったのがまずかったな。応募すれば絶対当たるという根拠の無い自信があったのに。もったいない。

もったいない? そうでした。この記事

毎日新聞 2005年2月22日 (その他のリンク 1, 2, 3)
マータイさん: 「もったいない」に感動し、離日
ものを作りすぎたり、再使用、再利用できるものを捨てたりすることを「もったいない」と表現する、日本人の知恵に感銘しました。私はこの言葉を世界に発したい。3月にニューヨークで開かれる国連世界女性会議で、この言葉を発表するつもりです。
「日本人の知恵に感銘しました」なんて言われると、ちょっとうれしく誇らしいものです。でも、我々も忘れがちな言葉を再認識させられ、むしろありがとうと言いたい気分です。

ふだん使わないながらも、その価値観は自分の中にしっかり持っていると感じています。衝動買いしたいという衝動が常にあるのですが (どんな衝動だ)、それを抑えているのは、「本当にいるのか」、「今までのものがまだ使えるのじゃないのか」という心の声。

そういう訳で壊れないものはなかなか捨てられないんですよね。電磁調理器なんかもう20年以上使っています。最初は寮の部屋で管理人さんに内緒で鍋パーティをするために買ったのでした。寮を出てガスのあるアパートに移った時もそれだけ自炊してました。結婚して引っ越しするごとに都市ガスになったりプロパンガスになったりしてガステーブルは何回か買い替えたのですが、鍋料理のためにまだ使っています。重くて厚いんです。ファンの音もうるさいし。最近のは鉄鍋でなくても使えるそうですね。でもまだまだひっぱります。まだ使えるものを捨てるともったいないですからね。

しかし、一方ではこういう事実もあります。

日経 買って得する家電製品ニュートレンド講座
第28回 冷蔵庫の失敗しない選び方(1)

400Lくらいの大きめのほうが消費電力が最も少ないそうです。びっくりしました。自分には大きすぎてもったいないと思えるものも、環境的には最も地球に優しいということになります。また、消費電力はどんどん下がっていますから、いまあるものを使い続けるよりいっそ買い替えた方が良い場合もあるでしょうね。一方でそのメリットも出ないうちに買い替え続けていては意味がありませんから、どこで買い替えるべきか難しいところだと思います。

「もったいない」 この言葉を大事にしていきたいと思います。あわせて、ただ情緒的に使うのでなく、何がほんとうにもったいないのか、考えて使わなければならないと思います。

2005/02/26

実質タダで新株を購入できる

先日のこれからどんな顔して報道するの?の続きです。

当然ながら村上さんからの批判が出ましたね。

毎日新聞 2005年2月26日
ニッポン放送株: 村上ファンドが新株予約権発行を批判
(1)発行済み株式総数を大幅に超える多大な新株予約権を株主総会の決議なしに、特定の第三者(フジテレビ)に対して安価に発行するもの
(2)新株予約権の行使により調達する最大約3000億円の資金の使途が明確でなく、希薄化した株式の価値が将来的にどのように高まるのか株主には理解できない
(3)フジの公開買い付け(TOB)中の発表であり、株価に大きな影響を与えた
(2)の資金の使途ですが、

全額フジテレビに無利息で貸し付け

ってやったらどうでしょ。新株予約権といっても購入の予約なので、フジテレビもそれだけの資金が必要な訳ですが (1株当たり1株5950円とすると総額2808億円)、その支払先はニッポン放送であって、実質自分のもの (になるもの) ですよね。これなら50%以上になれば良いというだけでなく、増資すればするほど配当など既存株主のもつ権利を少なくすることができますよね。

しかもこの方法はフジテレビだけでなくどんな企業にも応用できます (本気で増資する気のあるところを除く)。他人の資金を使って、その利益のほとんどは親会社が吸収できる。これが認められれば、我も我もってことになるんじゃないかな。

ライブドアも、ライブドア株が下がればリーマン証券が利益をあげられる契約にしたことは、ライブドア株主を犠牲にしたという意味では同罪ではあります。ただ、今回のフジテレビ (仮処分の申立ての対象はニッポン放送ではありますが、あえてフジテレビと書きます) の行為は影響も大きく、全力で阻止していただきたいとおもいます。

'05/03/01 追記: ライブドアが800億円を調達するのにリーマン証券に出したMSCBは、日本語では「(円貨建)転換社債型新株予約権付社債」というらしいですね。初めて知りました。同じじゃん...

中原めいこ

中原めいこ
中原めいこ / 東芝EMI
スコア選択: ★★★★

こんばんは。やきもちやき ルンバ・ボーイです (ウソ)。

またiPodの話か、なんて言わないでまあ聞いて下さい。いくら「変わるわよ」といっても、iTunesに入っている曲が少ないと同じ曲の繰り返しになっちゃいます。という訳でせっせともっているCDをiTunesに突っ込んでいます。

そうなると何がおこるかというと、シャッフルしても昔のばっかり出てきます。あー、これよく聞いたんだよなー、なんて思い出して、「変わるわよ」というより「戻るわよ」。
そんなアーチストのひとりが、中原めいこ。CMソングになった (何のCMだっけ) 「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」が有名ですが、いい曲が多いんですよ。明るくてカラッとしてて。

特にアルバム"mint"は、ベスト版かと思わせるくらいいい曲が集まっていました。1曲目の「渚のdaydream」の
背中がSexyなアナタにもう夢中...
という出だしから最高でした。

「最高でした。」って過去形で書いているのは、実はこれCDで持っていないんですよ。最初から4作目くらいまで友達からLP借りてカセットでずっと聞いていたのです。CDが普及してきて、昔のLPもCDで再発売されるようになってきた時に買えば良かったんですが、新譜が優先になっていました。後になって東芝EMIがアルバム2枚をセットにして紙ジャケで安く出すという企画をやっていて1作目+2作目はそれで手に入れたのですが、たぶん3作目だった"mint"はずっと手に入れられていませんでした。

で、買っちゃいました「ツインベスト」。当然他のアルバムとの重複もあるのですが、というか重複していないの30曲中8曲だけなんですが、8曲もあればまあ満足です。「渚のdaydream」も入っているし。よく考えたら 「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」も持っていなかったことに気が付きました。

ああ、そうそう。レーザーディスクもありましたね。Meiko TVってやつ。恥ずかしい位の出来なので、買ったなんてブログにも書けません。

ところで最近のアーチストのアルバムってなんか薄くなったような気がします。シングルになっているのはいいのですが、その他の曲も聞きたいからアルバムで買う、っていう欲求がなくなっています。ベスト盤でないと耐えられない。それは私が歳をとったせいでしょうか。それとも私にとって思い入れのあるアーチストがいないからなんでしょうか。はたまたケチになったせいなんでしょうか。

2005/02/25

これからどんな顔して報道するの?

こんばんは。兜町の風雲児 (ウソ) ウエダです。

昨日(2月23日)からの話題はやはりこれでしょうね。

毎日新聞 2005年2月24日
ニッポン放送株争奪: ニッポン放送、フジに新株予約権−−ライブドアに対抗

ライブドアに対しては時間外取り引きの倫理的な問題を指摘する声も多かった訳ですが、こちらのほうが問題としては大きいですね。“ポイズン・ピル” (毒薬)とは言われているということはあまり使うべきではないと認識されているようではあるのですが、そもそも制度として存在していることのほうが信じられません。

株というのは会社の一部を所有していることを意味するのですが、例えば1万株もっていた既存株主は今までニッポン放送の1/3280を所有していたのが、いきなり1/8000になり、それまでの1/2.44に下がるということになる訳です。一株あたりの利益も、配当も下がることが予想されます (利益を今までの2.44倍以上出せるなら別ですが)。堀江さんが、自分だけでなく他の既存株主のことも出して主張するのはうなずけます。

しかも、この記事を見ると、西武鉄道と同じように上場基準を満たさなくなるとのことで、それも株価の下落の材料になるでしょう。フジテレビは、他のメディアと同様、これまでの報道で西武鉄道、堤義明を批判してきたのではないのかな。

株は既に下がっています (毎日新聞 2005年2月24日「東証:ニッポン放送、フジ、ライブドアの株、そろって下落」 別リンク)。もしかしたらそれが狙いかもしれません。皆が暴落を懸念して売って行けばTOBが容易になり、今たくさん買えば買うほど新株予約権を使う量が減りますから。また、ライブドアの株価も下がっています。ライブドアの体力を奪い、長期戦に耐えられなくすることも可能ですね。放送機関としては、論評でそのことを言及すればライブドアの株価をさらに下げることができます。

テレビでの記者会見では、ライブドアが経営権を握った場合、ニッポン放送の経営に悪影響をあたえる、これによって経営の健全性が保たれ、株主の利益も守られると言っていました。まるで、これで株価が下がってもライブドアが経営権を握ったときの下がり具合よりもまし、我々は株主を救ったんだとでもいいたげです。でもライブドアが経営権を握ったら株価が暴落するって証拠あるの? 事実に基づいたものではありませんよね。

これで、これ以降報道番組で、社会正義を旗印とした報道ができるのでしょうか。また、事実に基づいた報道をしていると胸をはっていえるのでしょうか。産經新聞も「正論」が言えるのかな。

ところで今なら堀江さんと村上さんが協力すればニッポン放送の株50%以上を持つことになり、緊急株主総会を開いて現経営陣を全部解任することができるんじゃないの。

2005/02/23

学校の安全管理

大阪寝屋川の小学校教職員殺傷事件は痛ましい事件でした。犠牲となった鴨崎先生のご冥福をお祈りします。

こういう事件がおきると常に安全対策が議論されます。この小学校でも、池田小の事件などをうけ、安全対策を講じていた中でおきたそうですね。一方で「開かれた学校」という要請もあり、簡単に解決できる問題ではないことが分かります。

学校でさすまたが導入されていることに関しても、テレビでコメンテーターが、「一般企業で一般職員が不審者を押さえる訓練をすることなんてありえない」といっていました。ほんとうにそうだと思います。先生だって教職を選ぶときにそういう危険な仕事があることを覚悟していたわけではないはずです (もちろんどんな職場でも純粋な業務だけではなく雑用があるのは分かっていても、です)。また、女性職員も多い中で、どれだけ実効力があるかも懸念されます (ジェンダー論をするつもりでないのでここには突っ込まないでね)。

専門家を導入するというのは仕方ないことなのだろうと思います。
毎日新聞 2005年2月19日
大阪府: 公立小に警備員 大阪市除く全733校に配置−−小学校教職員殺傷受け

ここで気になるのがそのコストです。特に現在三位一体改革がすすめられていますが、教育はその対象に入っていて、地方自治体に任せたときに真っ先に削減される対象になるのではないかと懸念されています。このような状況下で安全対策にどれだけ予算が回されるか懸念されるところだと思います。のどもと過ぎれば、ということになりかねないと思います。国レベルで考えないといけないのではないかと思うのです。

ところでうちの奥さんが、小学校の子供に忘れ物を届けに行った際、職員室の中から事務職員が教室 (授業時間中) に直接持っていくよう指示したそうです。今回の寝屋川の事件の前ではありますが、池田小の事件の後なのに。地域によって温度差があるのですね、では済まされない問題だと思います。

2005/02/19

相続税払ってから言ってね

こんばんは。宮本信子です (ウソ)。

いずれ出るだろうなとは思っていましたが、

毎日新聞 2005年2月19日
コクド株問題: 堤義明氏の弟・康弘氏が会見 (リンク切れ)

帰属不明の株は自分達が相続すべきものらしいです。で、その帰属不明の株というのは何かと言うと
関係者によると、有価証券報告書の虚偽記載が問題になった西武鉄道株は当初、康次郎氏が保有していたが、相続税対策のため57年ごろ、元従業員らの個人名義に分散した。株は大量の印鑑とともにコクド総務部で保管され、堤前会長に引き継がれたという。
のことですよね。

「相続税対策」って「脱税」というのじゃないでしょうか。まずこのときの相続税を払って、残りを相続してもらえばいいんじゃないでしょうか。もちろん40年分の重加算税も。どれだけ残るか知りませんが。あ、株はほとんど流通してないので当時の株価で計算しても意味がないかもしれませんね。その場合は会社の総資産で計算すればよいかと思います。

時効?

たとえ国税庁が許してもこのuedaが許しません。

2005/02/17

世界の「環境保護」の先生になろう

こんばんは。風の谷のナウシカです (ウソ)。

もう昨日になりましたが、京都議定書が発効になりましたね。もともと「環境/ビジネス/カルチャー」を名乗っていたにぶろぐさんとしては触れないわけにはいきません。

私がよく訪問させて頂いているブログでもこのことに言及しているところがあります。
Tomorrow's Way (yodaway2さん): 京都議定書、ついに発効——。そして、カワグチ前外相のこと。
瀬戸智子の枕草子さん: 京都議定書発効
みなさんが指摘されること、それぞれが全く同意できることばかりでした。繰り返しになることも多いと思いますが、私も今の感想をまとめておきたいと思います。

京都議定書に米国、中国が参加していないことで十分な効果は期待できないかもしれない。しかし、動き出すことが「期待」なのだ。

日本は石油ショック以来省エネを進めてきたこともあって、もともと二酸化炭素排出量が他の先進諸国に比べてかなり少ないレベルになっていて、そこか削減となると目標の達成には困難が伴う。しかし、そこを歯をくいしばってがんばろう。そしてその努力を世界に発信しよう。今までの省エネの知恵を世界に伝えよう。姿勢と知識/知恵で世界に範を示そう。「環境」で世界の先生、先輩になろう。気前良く環境の知恵を教えてやろう。

日本の努力、姿勢、知恵を知ってもらい、世界に日本の生き方に共感をもってもらおう。皆に日本みたいになりたいと思ってもらおう。仲間を増やして、アメリカにもこれではいけないと思ってもらおう。次回の議定書の策定にはぜひアメリカにも参加してもらい、世界のリーダーとしての範を示してもらおう。経済発展が続く中国には今度は「発展途上国」としてではなく、やはり世界のリーダーの仲間入りをしてもらおう。

日本国内はかなり環境への意識が高まったと思います。ごみの分別もこんなに分別して対応できるのかと思いましたが、競って協力しているように見えます。もちろんまだまだ満足はしていないのですが、正直なところもっとひどいと思っていました。環境を守ることをプライドとしている人がすごく増えているような気がするのです。みんながそう思えば、それは共通の価値観=文化になります。それに沿っていないと居心地が悪いようになればしめたものだと思います。そしてそれを国際的に広げるのです。

yodaway2さんも引用されていたこの記事
毎日新聞 2005年2月16日
京都議定書: 水没危機のモルディブ「米国も参加を」 (別リンク)
をアメリカの人にも読んでもらいたいです。

本来ならアメリカにも設定されていたはずの二酸化炭素排出枠。これを無視するということは他の国々の二酸化炭素排出枠を盗んでいるのに等しい。モルディブだけでなく、南太平洋などの小さな島々が水没していくということは、排出した二酸化炭素をこれらの島々に捨てていることに等しい。これは見えない搾取なのだ。

2005/02/13

モノを売るのではなく新しい価値を売る

変わるわよ。こんばんは、如月ハニーです (ウソ)。

iPod shuffleが届いてから1週間になりますが、結構満足しています。別にそのせいで更新が滞っていたわけではないのですが。

デジカメやHDDレコーダーは買うまでに結構悩みました。必要だとは思っていたのですが、いろいろ製品があって比較するのさえ億劫になってしまいます。もう少ししたらまた安くなるとも思いますし。なんかこう、背中を押してくれるものがなかったと感じです。

その中でiPod shuffleは久々の衝動買いでした。軽いとかかっこいいとかいるのもあるのですが、効いたのは、

「iPod shuffleはあなたが過ごす毎日を少しずつ変えてくれるのです。」

というフレーズ (アップルのiPod Shuffleのページより)。何を言っているかというと、これも引用ですが、
「意外性に満ちた毎日」にようこそ。iPodの「曲をシャッフル」機能が、「次に再生される曲がわからない」楽しさで、お手持ちのミュージックコレクションに新境地を切り拓いてくれます。

Pod shuffleは、お気に入りの曲を毎回ちがった順番で再生して、「お決まりのパターン」を完全に排除してくれます。

次に再生される曲が予想できないというだけでも「同じことの繰り返し」から、ほんの少し解放されるはず。iPod shuffleをつけて走れば、いつものジョギングコースの景色も違って見えるでしょう。次にかかる曲がわからないことで、見慣れた交通渋滞も少し新鮮に感じるはず。
ですって。

今までのiPodが「もっている音楽を全部持ち運べる」ということが売りだったので、その面では退化なんですが、容量の少なさを逆手にとったプロモーションといえます。まさに「直せないんだったら仕様にしてしまえ」(ワインバーグ) の実例になっています。

ここでアップルが提供しようとしているものはモノではなく、新しい体験であり、新しい生活。私達が買うのはそのモノではなく、それを使っている「自分自身」。

そういう提案をしているのはアップルがはじめてというわけではなく、むしろ良く考えるとこれまでもそれこそが購買意欲を刺激していたのだと思う。

・ Fun To Drive (トヨタ)
・ モノより思い出 (日産)
・ ウォークマン
・ ビデオカメラ
・ 2002年ワールドカップの年あたりから、そのころまだ高かったプラズマテレビ (今も十分高いけど) が急激に売れるようになった。購買層は中高年男性が多く、居間でくつろぐ余裕のある自分」を買っていたのだ。
・ 上記プラズマテレビの位置は昔はオーディオが占めていた。
・ ユニクロは、「ユニクロ製品で消費者のニーズに応えようとしているわけではなく、ベーシックなユニクロ製品と他のブランドを組み合わせて着てもらうことを想定している」と言っていた。客は「ユニクロ製品を組み合わせてもセンスのいい自分」を買っていたわけだ (全部ユニクロで揃える人も出てきましたが)。

ブログも新しい生活を提案していると言えると思います。そうだ、いつも訪問しているブログで見つけたこれも新しい提案かも。

デジタル家電が好調とは言われているのですが、DVDレコーダーなどの価格の下落ぶりを見ると、先が見えないような気がするんですよね。こういうところに日本の産業の復活の鍵があると思うのです。

■ 追加トラックバック
Life is beautiful (中島聡さん) 「アメリカで、ハイブリッド車が売れる理由、SUVが売れる続ける理由」
-- ハイブリッド車のトータルコスト上昇は問題ではない。ハイブリッドを乗り回す「地球にやさしい自分」が好き。

コメント
 Commented by rkya at 2005-02-15 23:14 x
ほんとですね、購買意欲をそそられるコピーには、それが加わったcool!な生活を予感させるものが多い。iPod shuffleやっぱ欲しいなーw 休日、上下ユニクロになっているダンナに気がつき、悲鳴を上げたことが何度かあります・・・^^;

 Commented by yoshihiroueda at 2005-02-15 23:40 x
★はるかさん、コメントありがとうございます。やっぱり買うことに自分自身が納得したいですよね。そして買った後もああよかったと思いたい。iPod shuffle買いたくなったでしょー(って私はアップルの回し者ですか)。ユニクロ上下はまだジャージ上下よりましでしょう。でも、はるかさんの納得するダンナにするために、はるかさんが気に入った服を買ってコーディネートしちゃいましょう。

 Commented by hide_roc at 2005-03-02 18:14 x
始めましてです。良くこのブログを覗いているモノですが、、、i shuffleについて検索してたところ、この記事に飛んできました。興味深いので、この記事トラックバックさせてもらいました。
それと、誠に勝手ながらリンクも貼らせてもらいました。もし迷惑であれば、一報お願いします☆

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-03 22:15 x
★hide_rocさん、いらっしゃいませ。トラックバックありがとうございます。それから、リンクも大歓迎です。私のところだけでなくリンクするのにいちいち断らなくて良いと思いますよ。へんな分類に入れて紹介されたりするといやですが。

2005/02/09

「ブログを育てる」という感覚

こんばんは。ポケモントレーナーのサトシです (ウソ)。

エキサイトでブログを開設したのは昨年5月で (それ以前にも日記サイトもブログもあったのですが放置状態)、最初はブログってどういう文化なのだろうということを知りたいと思ってはじめたのですが、6月終わり頃からだんだん本格的に書き出すようになりました。それから起算して半年以上になります。「にぶい更新頻度」を掲げてあまり無理しないようにしていても記事数で140になっています。

日記が続いたことがないというか、日記自体を書こうと思ったことがないので、続くとも思っていなかったのが、半年以上続いていて自分でも驚いています。日記と違って毎日書かなければいけないと思わなくて良いというのもありますが、その日あったことを書いている訳ではなく日頃思っていることをちょっとずつ整理して書いている点が大きいかなと思います。時事問題を扱うにしても、それまで考えていたこととの接点ができた時に書いているので、それもやはりただの日記ではない。

以前の書き込みに追記したり、シリーズにして続きへのリンクをはったりして、個々の記事は単一の時間をきりとっただけのものではない。過去の記事に手を加えるのを潔しとしない人もいると思いますが、私はできるだけ「追記」等の断りをいれて書くようにしています (更新しながら書く場合もあってそのときはいちいち記載しないのですが、最終更新の前にコメントで間違いや論旨の不備を指摘される場合もあります)。

また、過去の記事を自分で参照したり、他の人の記事にトラックバックして記事を書き、それにまたトラックバックをもらったりするので、単独の記事の集まり、スタックではなく、だんだん大きくなるネットワークだ。日記だったら読み返すことはないのでそこが大きな違いでしょう。もちろん筆がすべったりして傷もあるし、「息抜き」カテゴリのようにそのネットワークから見たらノイズのようなものもあるのですが、それよりも大きくなって行くネットワークがうれしい。また、コメントは、明示的にはネットワークを形成しないけれども、次の記事を書く励みやヒントを提供してくれている。私の場合はそこが宿題のバックログになる場合もある。

これが表題に示した「ブログを育てるという感覚」。

そだてたブログは小さいけれど私の財産だ。もう捨てられない。また、コメントやトラックバックをくれる人も大事な財産だと思っています。人気サイトに比べると数は少ないけど、荒らしと呼べるようなものはひとつもなく(誤解に基づくコメントはありますがそれは私の責任でもある)、有益なもの、嬉しいものが圧倒的に多い。また、毎回コメントをくれる訳ではないがリンクを続けてくれる人は私の次の記事を期待してくれているのだろうと勝手に思っていて、それらの人々も財産だと思っています。自分のブログの成長のモチベーション、糧になっている。また、他の人にも貢献したいというモチベーションにもなっている。

そして自分のブログの成長は、自分自身の成長につながっていると思う。知識と人のネットワークで武装した自分、そしてそれを生み出す能力を成長させている自分。

これを企業内に導入したらどうだろう。それが私が考えるイントラブログ。これまでは個人の視点で見てきましたが、このネットワークは個人を超えて部門を超えてつながり、企業の知的資産になる。このネットワークは知識のネットワークだけでなく、働く人々のネットワークでもあり、自分自身のことで書いたように個々の働く人々の知識を提供しようというモチベーションを高める。

追記: 忘れていましたが、このような知識共有にはそれを許す企業文化/風土が必須です。少なくともブログを書くことをサボっているとみなさず、知識の展開・創発とみなし奨励できるところでないとうまくいきません(以前『顧客が作る「サービスの魅力」』で触れています)。

ブログのビジネスへの利用を、企業の情報発信/顧客とのコミュニケーションツールの側面と、イントラブログ/企業内情報共有の観点から考えたいと書きましたが、後者が先になっちゃいましたね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。次はもっとおばかモードをいれたいと思います。

トラックバック先('05.3.6 + α):
@HOMEさん: 「お気に入りのブログが読めないのは」
瀬戸智子さん: 「愛のまぜご飯」
浮世風呂さん: 「おかげさまで・・・浮世風呂も1周年:ちょっと、振り返り」
あざらしサラダさん: 「▽ブログのチカラ。」
  -- ブログは人の潜在的な「思い」を実現させる勇気を与える。
大西 宏さん: それでもライブドアから引っ越さない理由
  -- 固定読者の利便性を考えると...

2005/02/06

iPodがやってきた

こんにちは。たった今私の名がわかりました (ウソ)。

先日衝動買いで発注していたiPod shuffle (512MB) がやっと届きました。
ご注文受付日時: 2005年01月15日 10:11:AM
出荷予定日: 2-3 週
出荷日: 02/05/2005
予定日の一番最後...

こんな大きな箱に入っていました (本体に比較したらということ。 ちなみに緑の箱はCDくらい)。
(保証書シールとればよかったな)

2005/02/05

ビジネスブログ元年

日本の夜明けは近い。役所広司です (ウソ)。

リニューアル後、エキサイトブログのトップに「2005年 ビジネスブログ元年」って広告が出てきますね。エキサイトブログ向上委員会から「ビジネス目的のブログ利用について」という記事が出されており、
これまでエキサイトブログでは、商用目的のブログ利用を禁止してまいりました。今後、ブログがビジネスツールとして有望視されることから、ビジネス目的の利用を解禁いたします。
とあります。ただ皆さん指摘されているように(はりーさん「ビジネス利用」)、解禁されたと言っても何ができるようになったのか良く分かりません。だいたい、今まで何がどこまで禁止されていたのか明確ではありません。ここはエキサイトに期待したいところだと思います。

ただ解禁と言うのでなく、エキサイトは逆にブログのビジネス利用を推進しようとしています。上記広告の先にはエキサイトビジネスブログというページになっています(これはリニューアルちょっと前からあってはりーさんが紹介しています)。

「エキサイトビジネスブログ」サービス開始のごあいさつ には、
2005年、ブログは個人の日記やコミュニケーションツールを超えて、企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして欠かせない存在となることが予想されます。
とあり、また、「エキサイトブログでビジネスブログを」では、
簡単・便利なエキサイトブログを、ぜひビジネスシーンでご活用ください。
といっています。あと、バナー広告では「エキサイトがビジネスをサポートします」みたいなことが出たような気もするのですが、今は見えません。ただサーバのスペース/機能を貸すだけでなく、コンサルティング、支援までやるのかと思ったんですが。

ここから見えることは、
・企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして有効なものと考えている。
 (普通のWebとは違うと考えている)
・これまでと違って、そういう使い方を積極的に推進する
という姿勢です。

私は以前、「ブログとビジネス」で、ブログのビジネスでの活用を考えました。このときは、エキサイトにとってどうビジネスにつなげられるかという観点から考えていました。ここに山村社長から、
このサービスは一年後にはかなりの規模になっていると思っておりますが、収益源としては考えておりません。(もしなっていく何かが見つかれば嬉しいですが規模が大きくなったからといってオークションサービスのようにいきなり有料にするようなユーザーを裏切るような形態にする事もございません。あくまでも基本機能は無料で提供を続けます。)しかし新しいインターネットらしいメディアの姿がこのブログによって描けるような、まだまだ漠然とではありますが将来像を描いております。
というコメントをいただきました。これがその将来像の一部の実現なんだと思います。

今度はユーザのビジネス利用という観点から考えたいと思います。とはいえ、はりーさんが紹介されている「ビジネスブログブック」と整理の観点は同じになるかと思います。
・企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして
・イントラブログ: 企業内情報共有、ナレッジマネジメント
  -- 後者はエキサイトではあまり想定していないかもしれません

「企業の情報発信」としては、社長ブログだけでなく、新製品(新車)キャンペーン時には開発者の声が直接伝わるブログなどがありますね。ツアーブログも、アーチストがわからの発信と言えると思います。それから、下記ではマクロメディアのユーザーサポートの事例があります。
日経BP 専門家の眼 2005/01/14 Webマーケティングの近未来 第22回〜欧米での企業ブログのケーススタディ(その4)
この記事ではブログによる「企業の情報発信」の難しさもかかれています。それからタイトルに22回とついているように、バックナンバーがたくさんあります。まだ全然追えていません。

ほんとに夜明けが近くなってきました。また後で。トラックバックもおいおいつけていきます。

2005/02/04

懸賞に新機軸

こんばんは。なすびです (ウソ)。

エキサイトブログ1周年おめでとうございます。私がブログ開設したのは5月なんですが、もっと早く気がついていればよかったな。

1周年記念プレゼントというのをやっているのですが、これがまた応募の仕方が新しい。

エキサイトブログ1周年記念プレゼントブログへようこそ!

希望するプレゼントのブログにトラックバックを送ることで応募になるので、
1) 記事を書かないといけない。
2) 応募の事実がばれる。
コメントを書くだけだったら、「ほすいー」とかかいても大丈夫なんでしょうけど、自分のブログに載るし、他からも読みに来るから、ちょっとは面白いこと書かないとね。

と言う訳で、当たる確率高いぞ!

しかも、山村社長と一緒においしいお寿司! というのもあって、
山村社長のおごり !
なんて魅力的なひびきでしょうか。

でもこれに応募する人は気をつけて下さいね。当選したら、みんなからレポートを期待されちゃうんですから。山村さんの言葉を一生懸命メモ取ったりなんかして、お寿司を楽しむ余裕ないかも。

ところでここにトラックバックを送ると何が当たるんだろ。